登録日:2022/06/16 (木曜日) 20:24:09
更新日:2025/01/02 Thu 21:54:10
所要時間:約 6 分で読めるぜ~ィ
パワー:9800rp
スピード:1800rp
異名:凶牙の重戦車
【概要】
元
イレギュラーハンター第6艦隊副隊長である
ワニ型レプリロイド。
強い破壊願望を持つ凶暴な性格であり、イレギュラーを残忍に破壊することから「
凶牙の重戦車」という異名で恐れられていた。
ある日、自らの欲望の赴くままに仲間を虐殺して失踪し、イレギュラー認定された。
その後は己の破壊願望を満たすために
シグマの配下となり、
恐竜型の移動要塞で都市を蹂躙していた。
正直こんな奴が何故イレギュラーハンター、ひいては部隊の副隊長という地位まで得ていたのかは不明。何だかんだ実力は認められていたのだろうか。
ちなみに彼の上司にあたる第6艦隊の隊長は不明。ただ同期に前作のボスの1人である
ランチャー・オクトパルドがおり、クラブロス然りこの部隊は妙に人格にクセのある輩が目立つ。
そりゃあボルト・クラーケンも「ああはなりたくない」ってイレギュラーハンター辞職もしたくなるわ…
【ボスとして】
彼との戦闘は床がオイルで満たされた部屋で戦う。さながら泥沼か、はたまた血の池かといった様相。
アリゲイツは頻繁にオイルに潜り、足元から攻撃してきてまた潜る
遅延行為を繰り返すので攻撃のチャンスは少ないが、そこまで攻撃力は高くないためノーマル
エックスでも倒しやすい。
後述のスピンホイールの利便性が高いことと、ステージにアームパーツがあることから、早期に倒すことが推奨されるボスでもある。
弱点は
ワイヤー・ヘチマールから入手できる「ストライクチェーン」
この武器は電撃を帯びているので、水生生物モチーフのアリゲイツには効果抜群といったところか。
食らわせると怯んでまたオイルに潜ってしまうため、時間がかかってしまう場合も。
慣れたプレイヤーは潜る前にもう一度当ててハメ殺しにすることも可能。
コツとしては、アリゲイツの顔に触れるか触れないかくらいのゼロ距離でタイミングよく当て続けることだが、本当に当たるタイミングが一瞬しか無いのでかなりの集中力が求められる。
しかし、RTAにおいてはこれが必須テクとなっており、1番手のヘチマールが運要素を盾に苦しめてくるのとは対照的に、こちらは運要素こそないが単純なプレイヤーの実力がタイムに直結するボスとなっている。
後は仲が悪いとされるバブリー・クラブロスの「バブルスプラッシュ」もダメージが多めとなっている。
バイオレンといい、パワー馬鹿には何故か泡がよく効くらしい。
それ以上に水棲生物モチーフなのに水に弱いのはどういうことなの?と突っ込みたくはなるだろうが、これは
- クラブロスと仲が悪い故に、彼の性質とは「水が合わない」
- オイルまみれの舞台で戦うことから「水と油」(わぶとらではない)
という美味い具合にとんちとエスプリの効いたダブルミーニングになっている。
当時のスタッフのセンスにはまことにカブトを脱ぐばかりである。
サイバーミッションではハードモードで戦う事になる4体の一体として登場。弱点はマグネットマイン。
具体的には彼は電磁力に弱いらしい。
サイバーミッション版では部屋が狭くなった影響でスピンホイールが避けにくくなったのを筆頭に、スピンアタックが完全無敵技になっている事から、ハードモードの4体どころか、同作の8ボスの中でも最強ともいうべき実力へと強化されてしまった。
ソウルイレイザーではボスアタックのみに出現するボスの一体としてサイバーミッションで登場した個体が再登場。
弱点はトライアードサンダー、トルネードファング(エックス)、
ドリルクラッシュ(ゼロ)。
元々雷系の武器が弱点だったらしくトライアードサンダーを弱点としている点は妥当なのだが、
ドリル系統が弱点なのは少々疑問を感じる。「ドリルは刃物では斬れない」という事なのだろうか?
アニバーサリーコレクションのやり込みコンテンツである「
Xチャレンジ」では、よりによって反りが合わない
クラブロスとのタッグマッチが用意されている。
アリゲイツの部屋に水を張って、オイルと水、比重の異なる液体二層構造という変則ステージでの戦闘となる。
クラブロス側は弱点のスピンホイールが転がらずにオイルに沈んでしまうため、本来よりかなり当てにくくなっており、相対的に強化されている。
対してアリゲイツはというと、
むしろ水の浮力がある分だけ本来の部屋より攻撃が避けやすくなっているので、相対的に弱体化まである。
踏んだり蹴ったりなアリゲイツの明日はどっちだ。
ちなみに彼と前作、次回作のボスと比較すると
ナウマンダーとは「火力自慢のはずが、本人が戦う場合の攻撃力は口ほどにもない」「むしろエックスが特殊武器として使ってはじめて自慢の火力を発揮する」といった点が、
シュリンプァーとは「性格は凶暴であちこち甚大な被害を出してるはずなのに、肝心の強さは下から数えた方が早い」「それでいて手に入る特殊武器は強力かつ使いやすい」「刃が高速回転する武器」といった点が共通している。
やはり類は友を呼ぶのだろうか?
【技】
円形のカッターを飛ばして攻撃する。
地上ではバウンドするタイプを放ち、アリゲイツの真正面が安地となるため、攻撃し放題となる。
オイルに潜っている最中は壁に沿って移動し、1発目をかわすとエックスの足元から2発目を放ってくる。
サイバーミッション/ソウルイレイザーでは水中版は画面が狭くなった影響でダッシュジャンプかエアダッシュを駆使しなければならない。地上版は安置が削除されているため、遠距離でかわすしかない。
オイルに潜ってから突然エックスの足元から飛び出し、噛み付いてオイルの中に引きずり込もうとしてくる。
ボタンを連打して脱出しないと延々ダメージを受け続けてしまうが、素早くレバガチャすればノーダメでやり過ごすこともできる。
実は合図があり、オイルの波が穏やかになってくると飛び出してくる。
サイバーミッション/ソウルイレイザーはROM仕様の関係か、オイルの演出が簡素化(サイバーミッション)削除(ソウルイレイザー)されている関係で、飛び出し攻撃の合図が分かりづらくなっている。
とはいえ、スピンホイールが発射された後に使用してくる傾向があるので、スピンホイールのついでに回避できる事もあったりする。
口を開いている時に撃つと、エックスのバスターを吸い込んで緑色の光弾を放ってくる。
フルチャージバスターを当てれば中断でき、スピンホイールに移行する。
この時に咀嚼するようなモーションが挟まれるが、どうやら撃った弾を食べて(?)吐き出しているようで、バブルスプラッシュだと泡、スクラップシュートだとスクラップの破片といった具合に、当てた攻撃によってアリゲイツが吐き出す弾のグラフィックも異なる。
HP半分以下で使用してくる。
飛び上がった後、エックスと高さを合わせて高速回転し、こちらに突進してくる。更に壁に当たるとその地形を削ってダメージ判定のあるトゲを生み出す。
流石に
即死トゲではないが、その戦闘中ずっと残り続けるため、なかなか鬱陶しい。
ボスラッシュだと最初から使用してくる。一方でアリゲイツ自体は別に無敵ではないので、突進から壁を削り終えるまで潜れないこのモーション中は攻撃チャンスでもある。
上述の通り、サイバーミッション/ソウルイレイザーでは完全無敵技になっている事から回避するしか対処方法が無く、この技が解禁されるHP半分以下では攻撃のチャンスが少なくなってしまう。
ROM仕様の都合でダメージ判定のあるトゲが削除されたのは救いか。
ちなみに現実のワニも獲物に食らい付いてから回転して食いちぎる「デスロール」という習性がある。
【入手武器】
・スピンホイール
地面を這って進む回転ノコギリを発射する。
攻撃力は高く、高耐久の敵でも連続ヒットして破壊する。
更に特定のブロックを破壊でき、パーツ入手には必須となる武器なので、早期入手が推奨される。
チャージするとノコギリが弾けて方向に弾を飛ばす。貫通力があり、これでもブロックを破壊できる。
アリゲイツと仲が悪いバブリー・クラブロスの弱点であり、彼の泡
バリアすら破壊してダメージを与える。
サイバーミッションでは
ストーム・イーグリードの弱点となっている。
ひさ〜しぶりの快感だっぜ〜ィ
頑丈なやつぁ潰しがいがあらぁーっ!!
もっともっとねばれよ〜っ!!
それだけ俺の喜びがふえるとくらーっ!
コミックボンボンに連載された
岩本佳浩氏の
漫画では「
ロックマンX2」編の最後のボスとして登場。
ゲーム同様破壊を楽しむ残虐な性格で、恐竜型移動要塞で都市を破壊していた。
基本的に粗暴だが、後述のエックスの不調も短時間で見抜くなど、洞察力が高い面もある。
しかもこの時エックスは直前戦った
メタモル・モスミーノスとの戦いで精神的に疲弊し、
洗脳された
ゼロから攻撃を受けたことでバスターが使えなくなっていた。
それでも新入手したボディパーツの防御力でやや自暴自棄になりながらもせめて人々の
盾となるべく進撃、
朦朧とする意識の中、ゼロが親友であると思い出すとギガクラッシュが発動、雑魚を一掃しオイル満載の部屋でアリゲイツと対峙。
バスターが使えないエックスを散々甚振るが、何とか精神を安定させたエックスはアームパーツを入手。
ダブルバスターでアリゲイツを葬り、戦意喪失した部下達も逃げていった。
最後のボスということで強敵感は出していたものの、それはエックスがバスターを使えなかったからで、アームパーツの試し撃ちが如くの噛ませ犬にされてしまった。
また、漫画版のボスとしては珍しく掘り下げがなく、ただエックスを苦しめるだけの悪役になっていた。
撃破後「簡単に切れるアリゲイツと部下達の結束」と「決して切れることのないエックスとゼロの結束」が対比されているので、意図的なキャラ造形と思われる。
ちなみにゲームでアリゲイツを最後に倒そうとすると、一周ではパーツが揃えられなくなってしまう。
そのため、X2の漫画版はゲームでは絶対に再現不可能な攻略状態となっている。
ロックマンファンブックに収録されていた、池原しげと先生によるロックマンX2の漫画にも登場したが、ストライクチェーンで1コマで倒されている。
なお、こちらでもアリゲイツを倒す前にフットパーツを取っているのでゲームでは不可能な事態な起きている。
追記・修正は破壊してからお願いします。
- 岩本版X2のモスミーノスの幻覚(順番的に仕方ないけど)はおろか、X4のエックスがキバトドスへのリベンジをする道中に挟まれてる過去ボスたちに追われる悪夢でも何故かこいつだけ(生存者であるビートブートも出ているのに)出てない -- 名無しさん (2022-06-16 21:20:11)
- 体感的にはヘチマールより弱いボス。攻略順序やアイテムのことなんか知らずに我武者羅にプレイしてた小さい頃でもこいつは真っ先に倒せてた。時点でモスミノースとスタッガーとオストリーグ。コイツらを先に倒してたのはダッシュジャンプを知らなかったせいでヘチマールステージを進めずにボスに辿り着けなかったって理由もあるけど。 -- 名無しさん (2022-06-16 21:58:17)
- 図鑑に連載された池原先生の漫画みたいな展開ではなくイレハンロックマンX2として出てたらナウマンダーさんのように実はいい人だったとかありえそう。エックス「アリゲイツさん!!なんて無茶を・・・」アリゲイツ「わしはもう駄目だ・・・これを持っていけ!! これなら奴の泡に対抗できるはずだ!!」とか -- 名無しさん (2022-06-18 01:48:59)
- ↑つまり仲間を破壊衝動に負けて襲い殺したのは二重人格だった、みたいな? -- 名無しさん (2022-06-18 22:46:43)
- ↑多分そこは池原先生版ナウマンダーさんのように改変されてそういう設定は無かったことにされるかも船に搭載されたライドアーマーでナウマンダーさんのように助太刀するとか -- 名無しさん (2022-06-19 01:52:31)
- ↑その展開もアツいけど、やっぱり「破壊衝動に負けて仲間を喰った」っていうキャラありきだからこそホイール・アリゲイツってキャラは完成されているんだとも思うんだよね。そこをいくと、本来人を襲う狂暴なワニはクロコダイルの方で、アリゲーターはむしろアメリカじゃちょっとした変人が趣味で飼えるくらいにはおとなしいのがほとんどだから、ホイール・「アリゲイツ」と言う名前もそういう二重人格の伏線だったとかで、仲間殺しはクロコダイル絡みのネーミングの狂暴な女性人格で声優も女性に代わってジキルとハイドっぷりを表現・・・それもカーネルとアイリスとは別の意味でROCKMANを目指したけど失敗した例って感じで 戦闘開始前に柔和な男性人格が「逃げて…」と言うもむなしく「ぶち殺すわよ!」と狂暴な女性人格があらわになる…てのも(アリゲイツだけに)アリなんじゃない? -- 名無しさん (2022-06-20 13:47:07)
- 部屋がオイルで満たされてる…よく引火しないよねこれ -- 名無しさん (2022-06-26 11:16:32)
最終更新:2025年01月02日 21:54