D-HERO ディパーテッドガイ

登録日:2022/09/28 Wed 16:17:10
更新日:2025/01/15 Wed 01:21:50
所要時間:約 2 分で読めます





《D-HERO ディパーテッドガイ》は『遊戯王OCG』のカード。

【概要】

D-HEROでは唯一のレベル2モンスター。「ディパーテッド」とは英語で「故人」を意味する言葉であり、灰色のスーツを着た不気味なミイラ男のような外見をしている。
ダーティーなイラストが多いD-HEROの例に漏れず、カードイラストは三日月をバックに佇むという中々カッコいい物。

【カード効果】

さて、ここで《D-HERO ディパーテッドガイ》のテキストを見てみよう。

効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻1000/守 0
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚される。
このカードが戦闘で破壊された場合、墓地へは行かずゲームから除外される。
このカードが手札またはデッキからカードの効果によって墓地へ送られる場合、墓地へは行かずゲームから除外される。

主な使い道は、相手の場に強制召喚させてサンドバッグにする。
下級D-HEROは全体的に攻撃力が低いが、《D-HERO ディパーテッドガイ》に限っては送り付けた相手への戦闘ダメージを稼ぎやすいので、メリットに働いている。

問題はそれ以外の箇所。効果を発動するためには墓地にいなければならないのに、なんと戦闘で破壊されると除外される。
よって《デステニー・シグナル》との相性は最悪。あまり得しないが自爆特攻もしない方がいい。
しかも、カードの効果で墓地へ送っても除外される。
つまり、闇属性デッキ御用達の《おろかな埋葬》や《終末の騎士》に対応していないのだ。

そして、苦労して墓地へ送り相手フィールドに特殊召喚させても結局戦闘破壊すれば除外される

当時のD-HEROは癖の強い効果を持つモンスターも少なくないが、デメリットだらけの《D-HERO ディパーテッドガイ》は一際異彩を放っており、Googleのサジェストにも「産廃」と出されてしまっている。どんだけ働きたくないんだ

ちなみに、「召喚・特殊召喚された攻撃力1400以下のモンスターを破壊する」効果を持つ《王虎ワンフー》が存在する場合は、無限ループが発生するので自身の効果による特殊召喚は行えない。

【頑張って使ってみよう】

まずは大きな課題となる除外されるデメリットだが、《王宮の鉄壁》で封じてしまうのが良い。
これなら、次の自分のターン以降も相手フィールドに特殊召喚させることができる。
他にも《激流葬》や《ブラック・ホール》などで効果破壊する、《デステニー・ドロー》のコストにする、シンクロエクシーズリンク召喚の素材にするなどカード効果以外で墓地へ送る手段もそこそこある。
或いは、除外された時は異次元の埋葬で墓地へ戻すといった対策もできる。

相手フィールドに特殊召喚された時は、《ミスト・ボディ》を装備させてサンドバッグにしてみよう。
だが、普通に使う場合は攻撃可能なターンにより攻撃力の低い《マシュマロン》や、攻撃力0の適当なトークンを相手の場に送り付けた方がずっと効率が良い。

例外として、攻撃できない先攻1ターン目に《聖騎士の追想 イゾルデ》や《オーバー・デステニー》で展開してリンク素材などに使い墓地へ送るなら、送りつけ用のカードや展開用のカードは不要。
相手の後攻の攻撃をいなして相手フィールドに出てきたこのモンスターに攻撃できる。
相手フィールドに特殊召喚された《D-HERO ディパーテッドガイ》の処理に失敗した場合、相手ターンにリンク素材にされる可能性が高いというリスクもあるが、その点は《マシュマロン》などを送りつけるパターンも同様である。

なお、上記の《王虎ワンフー》の場合無限ループになるためできないが、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の場合は無限ループにならず、蘇生と破壊を繰り返すコンボが可能となる。
破壊耐性に回数制限のある相手モンスターを一掃することは可能。
ここに《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》と《サイバー・サモン・ブラスター》を組み合わせることで蘇生と破壊を繰り返しそのたびに300のダメージを与え続けて勝利することは狙える。

【アニメでの活躍】

遊戯王GXエドVSアモンでエドが使用。効果でアモンの場に特殊召喚された後、《D-HERO Bloo-D》の装備カードとなった。
アニメ効果では手札からは除外されなかった。


追記・修正は、《王宮の鉄壁》抜きでこのカードを用いてプロのタクティクスを相手に見せつけた人にお願いします。

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最終更新:2025年01月15日 01:21