トポロジック・ボマー・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2018/02/22 Thu 22:44:04
更新日:2024/09/23 Mon 20:29:28
所要時間:約 6 分で読めます





現れよ、我が道を照らす未来回路!

アローヘッド確認。召喚条件は効果モンスター2体以上!
サーキットコンバイン!

リンク召喚!現れろ、リンク4!

トポロジック・ボマー・ドラゴン!!


《トポロジック・ボマー・ドラゴン》とは遊戯王OCGに登場したカードである。
新マスタールールより登場したリンクモンスターの代表とも言えるカードであり、
アニメ遊戯王VRAINSにおいてライバル「リボルバー」が手に入れたエースモンスターの1体でもある。


概要

OCGテキスト

リンク・効果モンスター
◀   ▶
◣ ▼ ◢
リンク4/闇属性/サイバース族/攻3000
効果モンスター2体以上
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。
お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。
(2):このカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

アニメ

初登場は第九話。
主人公の藤木遊作/Playmakerとの初戦のスピードデュエルでスキル『Storm Access』を使用して入手した。
その後L召喚され、効果をフル活用して引き分けに持ち込む活躍を見せた。

この引き分けはマスターデュエルに持ち込むための事実上のデュエル中断だったのだが、
40話時点で遊作が(ロスト事件中のデュエル敗北を除くと)白星を逃した唯一のデュエルでもある。

その後のデュエルでも登場しているが、あっさり除去されたり効果を逆利用される等かませ犬的な扱いとなっているも、
リボルバー自身は入手時に「良き力だ」発言しており、このカードは気に入っている模様。
ちなみに彼はサイバース族を敵視しているが、「毒を持って毒を制すのも一興」とのこと。
攻撃名は「終極のマリシャス・コード」、
効果名は①が「フルオーバーラップ」、②が「エイミング・ブラスト」

なお、ドラゴンと名がつくがアニメでの入手経緯もあってこのモンスターはサイバース族である。
機械的で緑色に光る単眼が特徴的な外見をしている。

OCGカードとして

リンクは4だが、同ランクの《ヴァレルロード・ドラゴン》よりも必要な効果モンスターの数は少なく、
《スケープ・ゴート》からの効果リンク2モンスター2体等で呼び出せ、EXデッキの数を抑えられる。

リンクマーカーも自陣に3つも向いており、今後の展開がぐっと楽になる。相手側にも1つ向いているのが難点。
だが、よく見て欲しい、このモンスターの①の効果を……

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
フィールドのリンクモンスターのリンク先にこのカード以外のモンスターが特殊召喚された場合に発動する。
お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。

んん?

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
フィールドのリンクモンスターのリンク先にこのカード以外のモンスターが特殊召喚された場合に発動する。
お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。

そう、このモンスター
リンク先にモンスターが特殊召喚されようものなら、
メインモンスターゾーンのモンスターを問答無用に全て破壊してしまう、
リンクモンスターの存在意義を真っ向から否定するかのような除去効果を持ち合わせているのである。

ただ便利な除去効果持ちモンスターだと割り切ってしまえば、
全ての特殊召喚カードは《ブラック・ホール》と化し、スペルスピード2以上のカードはフリーチェーン除去として使える。
無論、相手側に向いているリンク先に相手が特殊召喚しても効果は発動するので、相手のモンスターゾーンを結果的に1つ潰している。

更に「リンクモンスターのリンク先」とは、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》自身のみならず、
「相手のリンクモンスターのリンク先」に出てきた場合でも効果が発動する。

アニメ及びOCGのテキストにも“このモンスターの”とは表記されていないのだが、
(リンク3の《トポロジック・トゥリスバエナ》の場合は自身のリンク先のみなこともあってか)意外と知られていなかったようで、
アニメで《トランスコード・トーカー》による《エクスコード・トーカー》の蘇生の時に発動された際には何故発動したのかがわからす困惑する人も少なくなかった。

また、《始祖竜ワイアーム》等の効果で破壊されない、
効果を受けないモンスターであれば特殊召喚でき、攻撃制限も受けることはない。
耐性持ちを複数呼び出せばゲームエンドに持ち込むことも可能である。
全体破壊という事を活かして効果破壊をトリガーとして効果を発動するモンスターを使うのも良いだろう。
ただし、それは相手も利用できるという事なので対策は怠らないように。

スキルドレイン》等で効果を無効にしてから展開するのも良いが、《スキルドレイン》と相性の良いデッキとそこまで相性が良いわけでもないのがネック。
禁じられた聖杯》ならば自分のターンだけ効果を封じて展開できるので使いやすい。
ただ、このカードがメインモンスターゾーンに存在する時に効果を発動させると自分も巻き込まれる点に注意。


ここまでは①について書いてきたが、このカードの②の効果も癖こそあれど非常に強力。

(2):このカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

普通に戦闘ダメージを与えるだけでも3000ダメージが約束される他、相手の方が攻撃力が高く自爆特攻した場合も発動する。
また攻撃宣言さえすればいいので、《マクロコスモス》発動下や戦闘破壊耐性持ちにも有効に働く。

総じて使いにくさが目立つものの、上手く使いこなせば非常に高い制圧力と火力を誇る上級者向けのモンスターと言えるだろう。
因みに全く同じマーカー配置を持つモンスターに《鎖龍蛇-スカルデット》が存在し、展開補助として用いるならそちらの方が遥かに使いやすい。
素材指定は異なるので場面によって使い分けよう。

【相性のいいカード】

・幻煌の都 パシフィス
②の効果で召喚したトークンをリンク先に特殊召喚して破壊効果を発動できるので、相手の効果の発動を抑制できる。

・フェニキシアン・クラスター・アマリリス
効果モンスター
星8/炎属性/植物族/攻2200/守 0
このカードは「フェニキシアン・シード」またはこのカードの効果でしか特殊召喚できない。
このカードは攻撃した場合、そのダメージ計算後に破壊される。
自分フィールド上のこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
相手ライフに800ポイントダメージを与える。
また、自分のエンドフェイズ時、
このカード以外の自分の墓地の植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードを墓地から表側守備表示で特殊召喚する。

化学反応を起こしてしまった問題児。

墓地にアマリリスを含めた植物族モンスター11枚以上+《トポロジック・ボマー・ドラゴン》が場にいる状態でエンドフェイズに移行すると

エンドフェイズにアマリリスをリンク先に蘇生
→フルオーバーラップ!アマリリスが破壊され相手に800ダメージ!
まだエンドフェイズの途中なのでアマリリスをリンク先に蘇生
→フルオーバーラップ!相手に800ダメージ!
まだエンドフェイズの途中なのでアマリリスを(ry
→フルオーバー(ry

…と言う有限ループが発生し、10回繰り返す事でジャスト8000ダメージの1ターンキルが成立する。どっちかに1ターン1度の回数制限さえ付いていれば…

このコンボに植物族の展開力で肉付けしたのが驚異の先攻1キルデッキ、【植物リンク】。
コンボの核になるのが僅か2枚な為、他の先攻1キルデッキと違い、1キルを止められても別の手段で勝ちを狙いにいける柔軟性が強み。
逆に普通に戦いつつ、隙を見てコンボを決めて勝負を終わらせると言う事も可能。

その強さは環境でも猛威を奮い、【セフィラ】や【オルターガイスト】と言った強豪達にも負けず優勝を掻っ攫う事もしばしば。
そんなこんなでいろいろやらかしちゃったためか、アマリリスは2018年4月1日付けで禁止カードに指定されてしまった。

……と思いきや、今度はアマリリスではなく《サクリファイス・ロータス》と《トリックスター・スイートデビル》《トロイメア・ケルベロス》を絡めて全く同様のバーンループコンボが編み出されていた。
どないせえっちゅうんならオイ!?
…しかし、流石に安定性が落ちた為に以前の様な猛威を振るわず、環境から綺麗さっぱり消えてしまった。

オルフェゴール
闇属性なので容易にL召喚できるうえに、オルフェゴールの全ての効果をフリーチェーンにする《オルフェゴール・バベル》と組み合わせれば、オルフェゴールの共通効果でこいつのリンク先にモンスターを出すことでフリーチェーンで《ブラック・ホール》を複数回ぶっ放すという破壊兵器と化す。
効果破壊耐性を持つ《オルフェゴール・ロンギルス》と組み合わせればより盤石な盤面を構築できる。

関連カード

  • トポロジック・トゥリスバエナ
リンク・効果モンスター
◀︎   ▶︎
リンク3/闇属性/サイバース族/攻2500
【リンクマーカー:上/左下/右下】
効果モンスター2体以上
(1):このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動する。
そのモンスター及びフィールドの魔法・罠カードを全て除外し、
この効果で除外した相手のカードの数×500ダメージを相手に与える。

リボルバーが手に入れた2枚目のトポロジック。
リンク3に小型化し、ターゲットはリンク先に特殊召喚されたモンスターと魔法・罠で破壊ではなく除外、除外した数×500のバーン付きに変化している。

蘇生よりモンスターを戻しにくい除外なので、除外されても戻ってくるモンスターや相手のモンスターを使って着火したい。
除外する魔法・罠に《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》を使えば更に展開が可能。


リンク・効果モンスター
◀   ▶
リンク4/闇属性/サイバース族/攻3000
【リンクマーカー:上/左/下/右】
効果モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。
自分は手札を任意の枚数ランダムに捨てる(最大2枚)。
その後、捨てた数だけ相手は手札を選んで捨てる。
(2):このカードがEXリンク状態の場合に発動できる。
相手は手札を2枚まで可能な限り選んで捨て、
この効果で相手の手札が0枚になった場合、
さらに相手に3000ダメージを与える。

リボルバーが手に入れた3体目のトポロジック。
モンスターはボマー、魔法・罠はトゥリスバエナ、こいつは手札を破壊する。
海皇水精鱗】に放り込めば、《氷霊神ムーラングレイス》と併せて先攻4ハンデスなんて暴挙も可能(こちらの手札も相応に削れるが)。
しかし【未界域】で外神アザトートと組んで安定して先攻4ハンデスを繰り出せる様になった為、2020/1/1に禁止カード入りする事となった。
また初めてEXリンクに関する効果を持ったモンスターでもある。

ちなみにアニメだと一番目の効果によるハンデスは全部、二番目の効果もハンデスは全部+無効化無効、
さらにオリジナル効果として「EXリンク時、リンクモンスターに効果破壊耐性付与」があった。

あまりのぶっ飛びっぷり(近い時期にOCG効果も判明していた)にガチャ…もといStorm Accessで手に入れた際に判明したテキストを見た視聴者は戦慄。
そして続くマスターデュエルにてついにEXリンクを実現した。友達を無くすデッキ

ちなみにアニメ版での彼の鳴き声は某テレスドンの声が含まれており、
(2)の効果に当たる「デウス・エクス・マキナ」発動時は某ウルトラ戦士の変身音がなるなど、
ウルトラシリーズ的な意味で夢?のコラボが発生していた。遊戯王テレスドンの声となると東映版の《青眼の白龍》を思い出した人もいるかもしれない。


  • トポロジック・ゼロヴォロス
とこしえの創世より、無限に再生するゼロ!
出現せよ!リンク4!トポロジック・ゼロヴォロス!

リンク・効果モンスター
◀   ▶
リンク4/闇属性/サイバース族/攻3000
【リンクマーカー:左上/右上/左下/右下】
効果モンスター2体以上
自分はこのカードのリンク先となるEXモンスターゾーンにモンスターを出せない。
(1):このカードの攻撃力は除外されているカードの数×200アップする。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。
フィールドのカードを全て除外する。
(3):このカードが自身の効果で除外された場合、
次のターンのスタンバイフェイズに発動する。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

リボルバーが手に入れた4枚目のトポロジック。
今度は自分を含めた場のカード全て除外をしてくる。
除外されているカードの数×200強化され、次のターンのスタンバイフェイズに帰還してくるので上手くやればかなりの高火力で丸裸の相手を殴り飛ばせる。

ただし、タイミングを間違えると逆に丸裸となった自分に相手モンスターの攻撃が襲いかかるので要注意。

自分がこのカードリンク先にあるEXゾーンへモンスターが出せなくなるので、自力での2度目の発動は不可能だが、真ん中のメインモンスターゾーンに出せば相手のEXゾーンへの召喚を牽制出来るので擬似的なロック効果として活用出来る。

後にデッキビルドパックで自ら帰還できる【M∀LICE(マリス)】が登場したため、シナジーを持つこのカードも再録されている。

良き追記、修正だ。

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  • トポロジック
  • CODE OF THE DUELIST
  • 単眼
  • かませ犬
  • 効果ダメージ
  • 3000
  • ストームアクセス
  • 鴻上了見
最終更新:2024年09月23日 20:29