死霊ゾーマ(遊戯王OCG)

登録日:2022/10/22 Sat 18:01:25
更新日:2024/02/17 Sat 15:34:42
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《死霊ゾーマ》とは、「MASTER GUIDE」の付属カードとして収録された、遊戯王OCGのカード。

+ 目次


カードテキスト

死霊ゾーマ
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター(アンデット族・星4・攻1800/守500)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
(2):この効果で特殊召喚したこのカードが戦闘で破壊された場合に発動する。
このカードを破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。


概要

痩せこけた竜のような禍々しい外見のモンスターかつ罠カード。
罠モンスターとしての性質の他に、自身を戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える効果を持つ。

《魔法の筒》と似たこの効果により、相手の攻撃を牽制できる。その性質上、ワンショットキルを仕掛けてくる相手には特に有効。
また《魔法の筒》と異なり自爆特攻してもその効果を使えるため、能動的に大ダメージを与える事も可能。
その場合は自分もダメージを覚悟しなければならないものの、このカードの攻撃力は1800と高いため多少は軽減できる。

相手に送りつけて自分が戦闘破壊した場合もダメージは相手が受けるため、送りつけからの攻撃で超過ダメージと合わせてワンショットキルも狙える。
攻撃表示で送りつけた場合は攻撃力4900以上のモンスターで攻撃すれば合計8000以上のダメージになり、守備表示で送りつけて貫通持ちで攻撃した場合、攻撃力4250以上のモンスターであれば合計8000以上のダメージになる。


この効果だが、モンスターの効果ではなく罠の効果として扱われる。
(戦闘で破壊される、つまりフィールドから離れることで本来の「罠カード」状態のときに発動するため)
そのためモンスター効果に反応するカウンター効果で無効にできないのも強み。
「罠カードの効果の発動」のため魔法・罠カウンターの一部もすり抜ける事ができる。

戦闘破壊されずともレベル4・闇属性・アンデット族のため各種素材として活用しやすい。

総じて、罠モンスターの初出である《アポピスの化神》の反省が現れた実用的な罠モンスターカードである。


有力な効果持ちでありながら長らく再録されなかったため、再録希望の声も多かったカードでもある。
初収録から15年後の「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編5-」にて漸く再録された。


弱点

  • 効果破壊には無力
モンスターカードとしても罠カードとしても、効果によって破壊されたら何の効果を発揮できない。
特に「バックを除去して攻撃に移る」という姿勢は当然のものになったため、思うように効力を発揮できないことも。

  • 守備力が低い
守備力が極めて低いことも欠点。しかも特殊召喚は守備表示。
これは貫通ダメージを貰いやすいというのもあるが、被害を最小限に抑えやすいということにもなる。

仮に《死霊ゾーマ》の特殊召喚に成功しても、相手は攻撃力の低いモンスターで《死霊ゾーマ》を戦闘破壊。
些細な効果ダメージを貰いつつ、本命の大型モンスターで攻撃を通すことができる。
そのため、戦闘の抑止力として過信しすぎると計算外の事態に出くわしかねない。
ただ発動前であるなら弱い方の攻撃を通してから発動してもいいので、強→弱→強なら最低1回は強打をためらわせることができる。
要は使うタイミング次第と言える。


原作・アニメの出番

バクラが使用するカードの1枚。
原作では「死霊ゾーマを破壊したモンスターの、攻撃力の倍のダメージを与える」効果になっていた。
ダメージ量が多いだけでなく、台詞をそのまま解釈するとモンスター効果で破壊されてもダメージを与えられる非常に強力な効果であった。
だがそれ故にことごとく効果の発動に失敗している。
遊戯とのデュエルでは《時の飛躍-ターン・ジャンプ-》によるターンスキップで回避され、城之内とのデュエルでは効果を使う直前にデュエルそのものが中断される憂き目にあっている。


リメイク

地縛死霊ゾーマ
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは発動後、以下の効果を持つ効果モンスター
(アンデット族・闇・星4・攻1800/守500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。
●攻撃可能な相手モンスターはこのカードを攻撃しなければならない。
(2):このカードの効果で特殊召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃で破壊された場合に発動する。
このカードを破壊したモンスターの元々の攻撃力の倍の数値だけ相手にダメージを与える(最大3000まで)。

『LEGACY OF DESTRUCTION』で登場したリメイクカード。
原作でコンボした《地縛霊の誘い》を意識した名前と相手モンスターに攻撃を強制・誘導する効果が追加され、原作効果の再現としてバーンダメージが相手モンスターの元々の攻撃力の倍の数値になった。

一見するとリメイク元の上位互換に見えるが、(2)の効果のトリガーが“相手モンスターの攻撃で破壊された”になっているため、自爆特攻や送りつけでは発動しなくなっている。
更にバーンダメージに上限が付いて最大3000までしか与えられなくなっているため、場合によってはリメイク元の方が与えるダメージが大きくなる事もある。

ちなみに偶然にも「地縛」の名前を持つため、一部の地縛戒隷融合モンスターの融合素材に出来ると言うシナジーも発生している。


余談

ちなみにこのカード、罠モンスターとして変わった性質を持つ。
(2)の効果はモンスターの効果としてではなく罠の効果として扱われるのは前述の通り。
つまり《死霊ゾーマ》はモンスターカードとして場にいる時は、何も効果を持っていないことになる。

それでありながら、モンスター化する際は効果モンスターとして場に出る
言わば「効果を持たない効果モンスター」という状態になっている。

他にも「効果を持たない効果モンスター」としては有名処では《トーチ・ゴーレム》や《E・HERO マッドボールマン》が存在する。
それらとも異なる点として、《死霊ゾーマ》はモンスター効果はおろか効果外テキストすら一切持たないという違いがある。

単にテキストが整備されていない最初期に出たから…と当初は思われていた。
しかし2019年に再録された時もハッキリとテキストで効果モンスター扱いになっていたため、意図的な仕様でこうなっているようだ。
しかも公式データベースには「発動・適用されるモンスター効果を持たないモンスター」であることがわざわざ明記されている

この様な特例が増えるのを防ぐためか、リメイク版では(1)の効果で場に出た《地縛死霊ゾーマ》にモンスター効果を付与する事で回避している。

名前の由来は多分「マゾ」。DQⅢのラスボスとは一切関係ない。



追記・修正は《死霊ゾーマ》の自爆特攻で大ダメージを与えてからお願いします。

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最終更新:2024年02月17日 15:34