黒神龍ブライゼナーガ

登録日:2022/11/28 Mon 23:51:47
更新日:2024/04/08 Mon 09:27:18
所要時間:約 1 分で読めます






全生命をこの一撃に!



黒神龍ブライゼナーガ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-10「聖拳編 第1弾」に収録された闇文明ドラゴン・ゾンビである。

解説

黒神龍ブライゼナーガ SR 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 9000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドをすべて自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

コスト6にしてパワー9000のW・ブレイカーとなかなかの性能を誇る。
しかしその高パワーの代償として、cip効果で自分のシールドを全て強制的に手札へ戻すというデメリットがある。

シールドと言えばデュエマの根幹を成すシステムであり、シールドがあるからこそS・トリガーで相手からの攻撃を迎撃できたり、何より相手のダイレクトアタックを防げるわけである。
それをこのカードは自分からガラ空きにしてしまう。これでは相手に「どうぞトドメを刺して下さい」と言ってるようなものだ。

デュエマにはシールドを敢えて自分で割ってS・トリガーを能動的に発動する「暴発」と呼ばれるコンボがあり、ブライゼナーガも回収したシールドのS・トリガーを発動可能になっているので暴発が可能になっている*1
しかし、埋まっているかどうかも分からないS・トリガーのために全てのシールドを賭ける価値は薄く、やはり対価として見合っていない。
おまけにこのカードが登場したパックにはよりにもよってあの母なる大地が同時に収録されており、使い時がないからと下手にマナゾーンに置けば相手の大地で引っ張り出され、その能力によって即死してしまう危険性すらあった。

そしてこんな性能でありながらレアリティスーパーレア。はっきり言ってハズレアもいいところである。
しかし出したら次ターンの敗北が確定する多色ドラゴンといい、聖拳編の1弾は変なカードが多すぎる…。



追記・修正はうっかりトドメを刺されないようにお願いします。



















収録されてから数年の間は評価が低かったブライゼナーガ。

だが、例えばシールド全てをS・トリガー化できるカードが登場したらどうだろうか?
厳しい条件と引き換えに発動できる超強力なS・トリガーが登場したらどうだろうか?
手札との交換でシールドにS・トリガーを仕込めるカードが登場したら…















登録日:2022/11/28 Mon 23:51:47
更新日:2024/04/08 Mon 09:27:18
所要時間:約 7 分で読めます





勝利のためなら痛みもいとわない。それこそが、闇文明の美学。


そして、その痛みをもすべて勝利にむける。それこそが完璧の美学。
*2


黒神龍ブライゼナーガ》とは、デュエマのパワーカードを代表する殿堂入りに指定された1枚である。


真価

当時は良くてロマンカード、酷いとカスレア扱いされる事もあったブライゼナーガだが(どちらかと言うと今は微妙だが効果はユニークなので後々化けそうという評価を下すプレイヤーも少なくなかった)、カードプールの増加に伴い現在では評価を大きく向上させている。
デメリットでしかなかったはずのシールド全回収が、後発のカード群や様々な新システムによって1ショットキルも十分狙えるメリットとして機能し始めたのだ。

星龍との出会い

星龍パーフェクトアース SR 光/水/闇/火/自然文明 (5)
クリーチャー:ワールド・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。

星龍の記憶 R 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。

至上初の五色レインボー獣《星龍パーフェクト・アース》とその派生呪文。
自分のシールド全てをS・トリガー化するという豪快すぎる効果を有しており、ブライゼナーガと組み合わせればシールドのカードを一気に暴発させるコンボが実現できる。
どんなに重いクリーチャーでも呪文でも、S・トリガーとして一斉に展開・発動できるのは実に爽快。

パーフェクト・アースの方は《超神龍ルナーズベルグ》でブライゼナーガと共に踏み倒し可能になっており、3枚とも同じパックに収録された事もあるため公式が推奨するコンボと考えられる。
なお《星龍の記憶》については後の裁定変更で実質産廃と化したのだが、それはまた別のお話

この時点では実用性こそ大幅に上がれどまだロマン止まりであり、環境に通用する程ではなかったのだが…

スーパー・S・トリガーの登場

爆殺!! 覇悪怒楽苦 R 火文明 (9)
呪文
スーパー・S・トリガー
相手のクリーチャーを、コストの合計が8以下になるよう好きな数選び、破壊する。
S−自分の山札の上から5枚を見る。その中から、火の進化ではないクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、その2体をバトルさせる。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

コクーン・シャナバガン R 自然文明 (6)
呪文
スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にS能力を与える)
自分の山札の上から2枚をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
S−自然の進化ではないクリーチャーを2体まで、自分のマナゾーンから出す。

魔王の傲慢 R 闇文明 (4)
呪文
スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にS能力を与える)
相手のアンタップしているクリーチャーを1体破壊する。
S-相手は、バトルゾーンまたは手札にある自身のカードを合計7枚選び、墓地に置く。

S・トリガーとして発動する際に、自分のシールドが1枚もなければ追加効果を発動できる特殊なS・トリガー。
厳しい条件が課されている分いずれも強烈な効果を発揮してくれる。

これらのカードはW・ブレイカーやT・ブレイカーといった複数のシールドを割る効果で全てのシールドがブレイクされた場合、カードの確認順に寄らずスーパー・S・トリガーとして発動できるという裁定が下されている。
このためブライゼナーガと組み合わせると、例えば5枚中5枚にスーパー・S・トリガーが含まれていれば5枚ともスーパー・S・トリガーとして発動する

スーパー・S・トリガーを得たブライゼナーガはついに覚醒し、暴発で強力な効果を一気に発動してゲームエンドに持ち込むコンボデッキ【ブライゼシュート】として環境でも見られるようになっていった。

シールド追加手段の確保

トライガード・チャージャー P(R) 光文明 (4)
呪文
自分のシールドを1つ、手札に戻してもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
自分の手札を1枚、裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)

発動しながらマナブーストも出来るチャージャー呪文。
実質的にシールド回収・追加・交換の三択から選ぶ事ができる。

【ブライゼシュート】に欠けていた安定性を補完してくれる呪文であり、このカードのおかげで手札のスーパー・S・トリガーをセッティングできるようになり暴発の破壊力が増した。
チャージャー呪文としても4マナでこのカードを発動すれば5マナ貯まり、次ターンに1マナ置けばブライゼナーガの召喚コストの繋がるため、地味にマナカーブの観点でも評価されていた。

そして殿堂へ…

だが、「コンボに失敗したら実質負け確」の相手が勝敗に関われないプレイングが公式に問題視されたのか、このカードの登場から7ヶ月後の2019年3月1日にてとうとうブライゼナーガは殿堂入りに指定されてしまった
かつてのネタ寄りロマンカード扱いされていたクリーチャーがここまで躍進するとは、誰が予想できただろうか…。

今後もS・トリガーが多数登場してカードプールがますます充実していく事を考えるなら、それらの恩恵を受けるブライゼナーガが強くなる事はあれど弱くなる事はほぼ有り得ないため、殿堂入りは揺るがないという見方が強い。
なんならS・トリガーや自分のシールドが少ない程といったカードデザインに影響を及ぼし続けるため、温泉行きになる可能性すら見えているといった意見も少なくはない。

その後

殿堂入り後もシールドが0枚になった時にのみ発動できる鬼札王国の鬼エンドや、cipによってシールドを展開するディスペクターのEXライフ等々、相性の良いテーマは増え続けている。
特に《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》は暴発で革命2のS・トリガーを満たしつつ、cipでクリーチャー1体をバウンスしながら革命0によって基礎パワー15000のT・ブレイカーがいきなり飛び出てくるため、脅威度は高い。

鬼エンドで能動的に発動できる《百鬼の邪王門》によってシールドが0枚でも防御ができるため相性が良く、それを狙って【4c邪王門】で採用される事もある。
だが、どちらかと言うとこのデッキでの採用目的は5枚目の《鬼ヶ大王 ジャオウガ》である。


関連カード

暴発秘宝ベンゾ C 闇文明 (4)
クリーチャー:パンドラボックス 2000
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。

ブライゼナーガと同じくDM-10に収録されたパンドラボックス
「暴発」という俗語の発祥元はこのカードであり、効果もまさしくブライゼナーガと簡易版といった仕様になっている。
ベンゾもやはり当初はネタカード扱いだったが、カードプールが増えるにつれてブライゼナーガと同様に評価が見直されていった。

後に《星龍の記憶》の調整版である《星龍の暴発》と共にツインパクトになったりもしている。

妖舞皇女ユリア R 闇文明 (6)
クリーチャー:ダークロード 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

同じくDM-10出身のダークロード
だが軽さで言えばベンゾに軍配が上がり、効果の派手さでもブライゼナーガに遅れをとっている事から、残念ながら2体と違って評価は低いままである。
イラストはかなりセクシーで欲しくなるのだが…


デュエル・マスターズ プレイス

黒神龍ブライゼナーガ SR 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 9000
バトルゾーンに出た時、自分のランダムなシールド3つを自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
W・ブレイカー

DMPP-03「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」に収録。
登場時点でTCG版で殿堂入りになっていたため警戒されたのか、暴発できる枚数がシールド全てから3枚にナーフされており、TCG版より下がっている。
スーパー・S・トリガー等も実装されていないためまだ本領発揮は出来ていないが、それでもデッキの大半をS・トリガーで固めた【トリガービート】では一定の活躍を収めている。


余談

  • 殿堂入りに至るまで5361日も掛かっており、当時は最長記録を更新した。
    しかし次の改定では同じくDM-10収録の《セイレーン・コンチェルト》の5483日に抜かれている。どんだけ壊れカード入ってんだあのパックは



追記・修正はネタからガチに変貌してからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 09:27

*1 というか"暴発"というテクニックが成立したのはブライゼナーガらが登場したからである。

*2 画像出典:Twitter イラストレーターこめたに氏 @h_kometani 2017年5月30日投稿 https://twitter.com/h_kometani/status/869560209789689857?s=20&t=zMAtnEN20wox8NEole6ySg ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids