デシル・ガレット

登録日:2012/02/01 Wed 18:00:57
更新日:2024/03/04 Mon 16:11:04
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遊ぼうよ、おにぃちゃん……




機動戦士ガンダムAGE』に登場するキャラクター。



初登場は第5話。

ファーデーンにて、フリット・アスノが出会った子供。
バイクで走っていたフリットの前に急に飛び出し、追突こそ避けたものの軽い怪我をしてしまい、その治療の為にフリットにディーヴァに連れて来られる。

だが、何とAGEデバイスをちょろまかしてガンダムに搭乗し、襲撃してきた二体のガフランを瞬く間に撃墜してみせた。
その際、ジェノアスで追い掛けて来たフリットを「期待外れ」とする等、謎が多い。


※以下ネタバレ 









その正体はUE(ヴェイガン)のパイロットであり、フリットと同じXラウンダーである。搭乗機はゼダス

Xラウンダーであるが故に選ばれた人間であると周囲から見做され、イゼルカントの提唱する「エデンの住民」と目されている。
過酷な火星の環境にあってそんな選民思想に晒され続けてまともに育つ訳も無く、性格も他人の命を軽視する等、無邪気故の冷酷さが目立つ。


第9話におけるマッドーナ工房での戦闘では、タイタスとゼダスの戦闘をモニター越しに観戦。
その際も、フリットを見下す発言をするが……。

10話で一気に小物化。スパローに機体を中破させられ撤退。
負けた腹いせに物に八つ当たりした子供染みた面を見せる。

「僕の力はこんなもんじゃない……!」


14話における再戦では事前に拉致ったユリン・ルシェルをファンネルにしてフリットとの戦いを有利に進めるが、ユリンがフリットを庇い死亡してしまう。

そのを「盛り上げてくれる玩具が減っただけ」と言った事に対して激怒したフリットがXラウンダーの力を更に引き出し、片手を失ったスパローでゼダスを圧倒。
目で追えない程の高速機動に翻弄されながら徐々に四肢を斬り飛ばされていき、達磨状態にされたところでゼダスの首辺りにシグルブレイドを突き立てられる。
至近距離に迫ったガンダムフェイスをモニター越しに見て涙目になりながらも、敗けを認められず、結局トドメを刺されないまま宇宙の虚空に消えた。

「僕はっ……負けてなぁぁぁぁぁぁいっ!!」


OPでもガンダムAGE-1とゼダスが戦う等ライバルキャラとして位置付けられたキャラの様だが、ぶっちゃけライバルキャラとしては色んな意味で弱い。
しかし、UEを人間とは認めない程の憎しみをフリットに植え付けるきっかけとなった人物であり、そういう意味では重要なキャラと言える。 

ゼダス
UEのMS型の一体で高機動型。
Xラウンダー用に調整されたカスタム機で、そのスピードはタイタスもとよりAGEー1ノーマルですら補足は困難であり、スパローのスピードでしか攻撃はまともに当てられない。

□ゼダスC
AGEのMSVに登場したMSであり、例の如く負けたのを機体のせいにしたデシルが主導して行った改修機。
ゼダスキャノンの他、各部スラスターも増設されている。
後に砲撃戦仕様のクロノスに乗る事を考えると、何かトラウマでもあったのだろうか?




【第二部】

会いたかったよぉ…アンタにぃ!


貴重なXラウンダーとしてコールドスリープ(実際はただの飼い殺し)されていたが、時期が遅かったのか少しお年を召していらっしゃる。

可愛かった幼き日はいずこ、
外見は赤毛のロングヘアーに痩け気味の頬の残念なイケメンに。
時の流れは残酷である……。

ゼハート・ガレットは弟にあたるが、見下していた弟が司令になった事に嫉妬心を隠せない模様。
アニメでは堪忍袋の緒が切れて見殺しにするまでは常に下手に出ていた弟だったが、小説版では兄の嫌みに辛辣な言葉で返す等、かなり仲が悪い。
自分が気に入った機体じゃないと乗りたがらない困ったちゃん。 何なんだこの中年。

また、愛機のクロノスにはゼダス同様、他のMSを操る機能がある。

小者っぷり、噛ませっぷりには更に磨きが掛かっており、初陣ではAGE-1がフリットと分かるや襲い掛かるも、色々あってフルボッコにされた。
後に無断出撃するもAGE-1どころかフリットが指揮するディーヴァの攻撃に手も足も出ず撤退した。
ちなみに彼自身はフリットに対して物凄く固執しているが、当のフリットはデシルを認識していたがこれと言って特別扱いされておらず、そこらのヴェイガンと同じような扱いである。

本人曰く機体のせい。 実際は第一部での敗北後漂流、救助されるも精神を病んだからである。
これにより能力、操縦の腕共に低下している。
それでもウルフアセム達を圧倒する辺りはXラウンダーの、兄の面目躍如か。

つくづく色々残念な奴である。

色々とやんちゃを仕出かしたせいで、遂にゼハートの堪忍袋の緒が切れて、営倉にブチ込まれたりする等手の掛かり過ぎる兄。いい加減にしろ。

コロニー「ノートラム」での決戦において、ゼハートに予備部隊に回された事について問い詰めるも、ゼハートはまともに取り合わず。
戦闘が始まると命令を無視して単独で出撃。
尚もフリットとの戦いに拘り、彼を探す途中でその息子であるアセム・アスノウルフ・エニアクルに遭遇して戦闘に入る。
単機で二機相手に互角以上に戦い、途中で戦域にいたマジシャンズ8のメンバーのゼダスM二機をクロノスの能力で操り、ガンダムAGE-2ダブルバレットを羽交い締めにさせる。

トドメを刺そうとした際にウルフのGバウンサーがゼダスMを撃破して脱出させて庇った為、その背後からコクピットを貫き、彼の戦死の原因を作った。
ウルフの死の衝撃から立ち直り切れないアリーサ達を圧倒するも、激昂し、同時に「スーパーパイロット」としての技能を開花させたアセムのガンダムAGE-2ダブルバレットに圧倒される。
Xラウンダーではないアセムに尽く攻撃を回避、或いは防御され、血走った目で「Xラウンダーでもない癖に!!」となじるが、当然聞こえていないアセムに怒りのままにまた達磨にされた。

最期はゼハートからも仲間の死の真相を知ったマジシャンズ2からも見捨てられ、真っ二つに斬られた挙句にツインドッズキャノンで撃ち抜かれる。死ぬ間際まで自分の敗けを認める事が出来ないまま散って逝った。なお、フリットはウルフを殺した張本人がデシルである事を知らなかったが、もし知っていれば完全にデシルの思うツボどころか、あの時の甘さがウルフの死の遠因になってしまったとして余計に自分を責めていた可能性を考えると、悲劇の真相を知らずに済んだのは本当に救いだったのかもしれない。

「何故だっ!? この俺が負ける筈が無い!! 負ける筈がぁぁぁぁぁぁっ!!??」

第四部において、ゼハートの幻影という形で再登場している。
何か悪いもんでも食ったんじゃないかと言いたくなる柄でもない励ましをするが、ゼハートの作戦失敗後はいつも通り2828していた。
この時「兄に勝る弟など…」と発言している。


小説版においてアセム篇のラスボスを勤めており、移動要塞のダウネスを地球種への憎悪から地球へ落とそうとする。
損傷したクロノスでバリア越しに攻撃する等、卑怯な手段を取るも最後はアセムとゼハートの合体攻撃に敗れ戦死する。

人気投票においては魔少年時代は圏外だったが
魔中年化した第7回にて見事一位に輝き、雪辱を果たした。
同時に入賞したのは、よりによってウルフ隊長であったが。



ちなみに2019年の特撮作品『ウルトラマンタイガ」では、主役ウルトラマンの声兼OPを寺島氏、後期EÐを高垣氏の所属するユニット「sphere」が担当しており、間接的ではあるがデシル担当の共演となった。



あの時、ラグナロクによって全消しされた屈辱……昨日の事の様に覚えてるぜぇぇぇぇぇ!!

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最終更新:2024年03月04日 16:11