ゼダス/ゼダスR(機動戦士ガンダムAGE)

登録日:2012/02/12 Sun 14:14:58
更新日:2025/06/02 Mon 22:31:29
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さあ、遊ぼうよ…お兄ちゃん!




ゼダス/ゼダスR(アール)とは機動戦士ガンダムAGEに登場する「UE/ヴェイガン」製のMSである。
この項目では発展型のゼダスRも同時に記述する。


■ゼダス
形式番号:xvv-xc
頭頂高:19.3m
重量:32.6t

武装


ノーラ襲撃時に初めて現れた新型であり連邦側からはガフランの後継機、または上位機と目されている高機動型可変機
カラーリングはダークグレーとブラウンのツートン。

長距離航行能力を求められたガフランとは違い、高速機動に適したジェット型に変形する。

高機動型である為桁違いの機動性を持ち、現行のコンピューターによる予測を大きく上回る。
事実、ガンダムAGE-1タイタスはおろかノーマルですらその機動性には追いつけず相手になるのはスバローの時のみである。
装甲もドッズライフルでは致命傷にならないぐらい頑丈で機動性も相まって幾度もガンダムを苦しめることになる。


後に、有人型でありXラウンダー専用機であることが判明。


◆武装

  • ビームバルカン/ビームサーベル
ガフランと共通の装備。変形時でも使える。

  • ゼダスソード
尻尾状のパーツを取り外した実体剣。加速を乗せることでビームサーベルを上回る切断力を発揮する。
当初シグルブレイドには無力だったが、アンバット戦では斬り結べる程には耐久性が強化されている。

  • ビームキャノン
ガフランとは違い、強力な収束ビームを発射する。
その威力は複数のMSやファクトリーの隔壁を楽に貫くほど。



第一部時点でのパイロットはマッドーナ工房戦までは不明だが、以降はUE(ヴェイガン)側のXラウンダー「デシル・ガレット」であり、彼の実質的な専用機である。

スパローとの三戦目はフリットが遂にXラウンダーとして覚醒。ゼダスソードを鍔競り合いの末切断された挙げ句、胴体を滅多斬りにされて大破、撤退した。この時、デシルがパイロットであると示唆する描写が終盤にあった。

第14話ではデシルがパイロットであることが正式に判明。
更にユリンファルシアに乗せて『武器』として扱いフリットを精神的にも追い詰めるも、トドメの一撃をユリンに命と引き換えに阻まれる。
挙句、その死を嘲笑うデシルの不用意な一言からブチ切れ覚醒したフリットのスパローに超スピードでズタズタに切り刻まれ達磨にされ(コクピットはフリットがあえて外した)戦闘不能、デシルの「僕はっ…負けてなあああああああい!!」の叫びと共に宇宙の彼方へ消えた。

小説版では、基本的な役割は同じだが、カラーリングは黒と紫。
アニメ版と違い、撃破されたガフランを機密保持のために撃ったのは本機となっている。
マッドーナ工房にチューンをしてもらった際に、推進系統や非探知性周りのデータを抜き取られており*1、それらはGエグゼスの開発に活かされた。
フリット達が工房を訪れた時点で返納済みだったため、工房内で暴れるエピソードは無し。
代わりにファーデーン沖会戦にて、ガンダムを庇ったガラにゼダスソードを突き刺すも、逆に腕を押さえつけられ、捨て身の自爆を浴びるという役割を担った。(それでも尚ノーダメージであったが、その後アニメ版同様にスパローにボコボコにされた。)



【バリエーション】

■ゼダスC
型式番号:xvv-xcc

『EXA-LOG』に登場。
蝙蝠退治戦役後にデシル主導の下開発されたゼダスの改修機。
頭部アンテナが二本になり背面に追加のゼダスキャノン、センサー、レーダーを搭載した砲撃戦仕様。
火力は高まっているものの、元来高機動近接格闘戦を主なコンセプトに持つゼダスの機体特性とは逆行しており、はっきり言ってお荷物としか言えない装備である。
これに関してはスパローに近接戦でフルボッコにされたデシルのトラウマに起因していると思われる。
幾度かの実戦投入と部分改修を繰り返し、一応機体データはウィゲルを経てクロノスへと受け継がれている。




俺には戦士として、背負う物がある・・・
譲ることのできない戦う理由がある・・・!


■ゼダスR(ゼダスアール)
型式番号:xvv-xcr

第二部に登場。
ゼダスの改修型であるが、元型機の運用評価の高さから改修自体は最小限に留められており武装もそのまま。
元型機同様に変形も可能で高い機動力を誇る。

ゼハート・ガレットが搭乗。機体形状に変化はないものの、パイロットに合わせてか所々が赤く塗装されている。

ゼハートと共にコロニー「トルディア」に潜入。
何度か戦闘に参加するが持前の機動力とゼハートの能力によって連邦のアデルを全く寄せ付けないほどの強さを見せた。
しかしゼハートの高過ぎるXラウンダー能力に対応し切れず、能力的には勝っているアセムのAGE-1には苦戦する場面もあった。

要塞ダウネスに帰還後、再度部分改良を受け暗礁宙域で試験運用されるが、ゼハートの操縦には付いてこれずスラスターが破損。
以降はゼハートの乗機をゼイドラに譲り姿を消した。

小説版でも基本的な役回りは同じだが、元々小説版におけるアセム編自体が駆け足気味なこともあり、出番は卒業式での戦闘のみ。
ちなみに、ゼハートが「ゼダス!」と叫んで指を弾き、それに応じて学校の中庭の池*2から本機が現れるという場面がある。



■ゼダスM
型式番号:xvv-xcm

第二部に登場
マジシャンズ8に用意されたゼダスの改修機。
ゼダスRとほぼ同型で一部のカラーリングが黄色に変更されている以外は元型機と形状や変形機構、武装も同じ。

ビッグリング攻防戦において8機が出撃し連邦を翻弄したが、フリットの組織戦の前に撤退を余儀なくされた。
その後も(命令違反などで)出撃するが、その度にアセムのAGE-2ウルフGバウンサーに撃墜されかませ犬と化し
毎回二機ずつのペースで墜とされノートラム沖海戦で全滅した。

小説版においても登場するが、ドール機以外空気というか、マジシャンズ8自体が空気気味。そのドール機もゼハートを断熱圧縮から守って消滅するくらいしか出番らしい出番がない。




オレを戦場へ出させたことへの
ほうびだ…。


■ゼダス(トレジャースター)



機動戦士ガンダムAGEトレジャースター』に登場するカスタムタイプのゼダス。
禍々しく生物的な姿をしている。

ゼダスなので当然MAに変形可能。

加えて本機はMS形態から更に砲撃形態に変形する。

またトレジャースターでは初めてパイロットの存在が示唆された機体である。
そしてそのパイロットの眉毛型の装飾を持つ。_

◆武装
  • 地獄の炎(ヘルフレイム)
砲撃形態時に腹部の口から放たれる強力なビーム砲。
フリットによるとガンダムAGE-1 ノーマルですら一瞬で破壊する威力を持つという。
しかしフェニックスウェアに換装したガンダムAGE-1(ダイキver.)のシールドモードには完全に防がれた。


クランシェ(小説版)
アニメ本編においてはガンダムAGE-2の量産機の位置づけであるが、小説版においてはマッドーナ工房及び新生テクノソロン社(小説版ではオルフェノア夫人がオーナーを務め、本編以上にヴェイガン内通者としての側面が強い。
オルフェノア一族をはじめとしたヴェイガン内通者粛清後、残った関係者によって再建されている)から提供されたかつての難敵であったゼダスのデータをアデルに組みこんで作られた量産型可変機、つまりはアデルのヴァリエージョンにして地球版ゼダスという位置づけである。
これはAGE-2のシステム等が量産するのに向かなかったこともあるからである。


ガンプラ
AG(廉価版)1/144にてゼダス、HG1/144にてゼダス、ゼダスRがそれぞれ発売している。
HGでは可変構造を見事に再現している。


■余談

ガンダムビルドファイターズトライ放送当時の2014年10月8日から11月12日までの期間にかけてに行われた「MS総選挙」にて、ゼダスがTOP10入りを果たしている。
残念ながら出演を果たすことはできなかったが…。





追記・修正はヴェイガン製のMSを倒してからお願いします。

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最終更新:2025年06月02日 22:31

*1 彼曰く、「技術は盗むもの。それが嫌なら特許を使えばいい」とのこと

*2 実は下にガンダムを移送するための緊急通路があり、そこに本機を潜ませていた