ガフラン(機動戦士ガンダムAGE)

登録日:2012/02/12(日) 13:33:00
更新日:2023/03/21 Tue 11:52:13
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GAFRAN


型式番号:ovv-f
頭頂高:19.4m
重量:34.6t

◆武装


概要

ガフランとは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(以下、MS)の一種。
UE/ヴェイガン製の量産型MSである。

第一部の劇中で初めて姿を現したタイプで、初期の主力量産機。コロニー「エンジェル」が破壊された事件「天使の落日」を引き起こした張本人。
可変機であり、腰部に折りたたまれた翼と脚部の爪や背部のを展開し、『ドラゴン型』と形容される高速飛行形態に変形する。飛行形態のままでも陸上戦闘に対応可能。

また、飛行・巡航の際に紫の光を発しているが、小説版によれば"光波推進システム"と呼ばれるもので、当時の連邦製MSなどは比較にならない機動力を有する。

頭部からは赤いレーザースキャナーを放つ事ができ、劇中ではAGE-1をスキャニングをしていた。




カラーリングとして、ダークブルーやパープルなどのパターンを持つ。
パープルの機体はガフランLと呼ばれ、隊長機として使われている。



【武装】


全UE共通の武装。掌に内蔵されたビーム機関砲で、ビームサーベルの発振も可能である。
頭部に付着したペイント弾の除去にも使用された。


飛行形態では尻尾になる大型のビーム砲。人型形態では背中から肩越しor腰だめに構えて発射形態を取る。
そのため描写的にはライフルというよりキャノンに近い。
ビームを火炎放射器のように噴射することも可能。

また取り外して使用することも可能である。

  • 拡散ビーム砲

腹部内蔵式の高出力砲。広範囲にビームを撒き散らす。

  • コロニーデストロイヤー

オプション兵装。
ノーラ襲撃時にて使用された巨大ミサイルで、その名の通りコロニーに致命傷を与えられるほどの強力な戦略兵器である。
内蔵・固定武装の多いUE/ヴェイガン製MSの、数少ない外部装備。
他の機体でも運用可能。


装甲は第1部における連邦軍の大半の通常火器はおろか、第一部開始時点の地球連邦軍の主力量産MSジェノアスの武装(ヒート系近接武器やビームスプレーガン)をも寄せ付けないほど強靭である。
小説版では"位相転換装甲"と呼ばれるそれを持つガフランは、地球連邦軍に比べて戦力的に優位に立っていた。

ガフラン(企画書版)

ガンダムAGEの企画書に掲載するために描かれた、海老川兼武氏による仮バージョン。
当時からガフランという名前だったのかは不明だが、公開されたイラストにはガフランと記されている。
デザインは石垣純哉氏による本採用のものとは全く異なり、ザクⅡを模したような緑色でモノアイの見た目だった。当然、指揮官機は赤くて角が付いている。


【劇中の活躍】

第1話から登場。
コロニー「ノーラ」を襲撃、辺り一面を火の海に変えた。
迎撃に出たアリンストン基地所属のジェノアスを圧倒し、出撃しようとしたラーガンも待ち伏せてラーガーン!した。

しかし、フリット・アスノが完成直後のガンダムAGE-1で出撃。ビームタガーで腹部をメッタ刺しにされ機能を停止してしまう。
地球連邦との戦いにおける被撃墜第一号となった。

さらに宇宙空間において、ジェノアスのビームスプレーガンより強力な「ドッズライフル」をガンダムが装備したことで中〜遠距離にも対応され、ガンダムのみならずGエグゼスはおろかジェノアスやザラム・エウバ製のMSにも量産型のドッズガンやビームサーベルを持ち始めた為に単なるやられ役の雑魚になってしまう。
随分あっけないが、メタ的な理由を除けば開戦から14年もの間全く被害を受けず戦って来れたため、連邦側に比べ戦術やMS戦の経験値の蓄積がないパイロットが多かったのだろう。

初めは異星人と思われていたが第一部終盤に頭部にコックピットを持つ有人型である事が明かされた。

第二部ではドラドに主力の座を譲っているが、ビックリング攻防戦においてこの機体が確認されており、この時代でも現役で使用されていた。
パワーが自慢のアデルタイタス相手に互角に立ち回っており、内部のアップデートがなされた可能性がある。

第三部でもまさかの登場。ロストロウラン戦にバクトドラドダナジンと一緒に投入されていた。60年前の機体を投入するとはヴェイガン恐るべし・・・
またキオがコロニーセカンドムーンに連れてこられた際にも、本国の警備用として多数確認されている。

これはヴェイガンが物資的な意味で台所事情が厳しかったことや、
そもそもこの機体の機能自体が約60年たっても現役でいられるだけの高性能だったことからだと考えられる。
(他作品の雑魚量産ポジであるザクなどと比べれば固定武装付き+オプションパーツも使用可能。
 可変機能付きで長距離航行も可能という超高性能機である。)

実働年数63年はガンダムAGEはおろか、ガンダムシリーズでもトップクラスを誇る(マウンテンサイクル組は除く)。
ちなみに次点はジェガンで実働年数30年。

また戦争終結後はイヴァースシステムを内蔵し、ガフラン マーズフェザーとして新たな任務に就くこととなる。
つまり戦闘に使用していない期間も含めれば同機はなんと100年以上も現役だったことになる。

漫画『ガンダムEXA VS』では本来の数以上でノーラを襲撃するも、別の「進化」がキーワードのガンダムの眷属、
エクストリームガンダム リフェイザー・タキオンの攻撃で全機ケジメをつけさせられる。
その後はピーニャのGストリームを大勢で取り囲んでいる姿も確認されている。

ガンプラ

AGとHGで発売。
HGは差し替え無しの完全変形が可能で、プロポーションも良好。
足首の可動範囲だけは注意。

地味に合わせ目がけっこう目立つ。特に頭部(顎)は何かしらの対処はした方がいい。
とはいえ、ビームライフル以外は後ハメ加工が容易である為、初心者にも優しい設計にはなっている。
ただしビームサーベルの刀身は付属しないため、他キット(HGジムⅡ等)からの流用が必要。

AGは変形不可能で可動範囲も狭い。ただしニッパーを使わずにパーツをランナーから手で引きちぎる事が可能で、組み立ても非常に簡単。
現在はゲイジングバトルベースのサービス終了に伴い生産終了しており、入手困難。


因みに、2011年秋のイベントでMGガフランが2012年4月に発売予定(※参考出品ではなく正式決定)と発表されていたのだが、
それ以降、発売予定とされていた2012年4月を迎えても発売されず、一切続報もないまま、遂に翌月5月にはMGガフランが未発売のままMGマラサイが発売された。
ホビー事業部のプラモデルにおいて、正式に発売が決定した後に発売が中止または無期限延期されるのはレアケースである。

余談だが、MGマラサイの存在が発表される以前にこの事をあたかも予知していたかのように「MGガフランよりも、MGマラサイ(*`へ´*)」というスレが存在していた。



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最終更新:2023年03月21日 11:52