クイズ!バーチャQ

登録日:2023/10/01 Sun 23:08:29
更新日:2025/05/21 Wed 07:24:46
所要時間:約7分で読めます




「クイズ!バーチャQ」は2002年にテレビ朝日で放送されたクイズ番組。土曜19時30分から30分間放送。

概要

西暦2525年の宇宙を舞台に、ミラクル大魔王にさらわれたマーシャ姫を助けるべく、「アンファンテリブル*1」の4人が手下であるクイズ魔人のスージーとバッシー、そしてその配下たちとクイズ対決を繰り広げる。いわば「天才てれびくんをクイズ特化した」と言える番組。

放送期間こそ半年であり一般知名度は低いが、放送開始時にこれまで金曜日に放送されていたクレヨンしんちゃんが土曜19時に移行、その次に放送される番組ということもあり一部の世代の知名度、そして何より後述する最終回のインパクトで覚えている人も多いかもしれない。

出演者

アンファンテリブル

宇宙船「コクトー号」に乗り込み捕らわれたマーシャ姫を助けるべく冒険する4人の戦士たち。ナレーションなどでは「アンファン」と呼ばれる。早押しクイズでは一般的な早押しボタンではなく操作スティック型早押しボタンを使うなど意外な作り込みも。
  • サトミ(谷村聡美)
最年長で実質的なリーダーで正解率も高め。
  • コータ(川田浩太)
実質的なサブリーダー。クイズ魔人から攻撃を受けると「お返しビーム」で反撃する。
  • アカネ(蓮沼茜)
最年少。CGクイズでは最速正解記録を持つ。
  • ユウキ(荒井祐気)
第2回から追加加入。1人だけ光線銃型早押し機を使っている。
  • マーシャ姫(野村真季(テレビ朝日アナウンサー))
ミラクル大魔王に捕らわれた姫。パズルクイズでは両チームが難航するとヒントをくれる。その割にはアンファン世代にはわからない古いネタを言うこともメイクには1回2時間かかるとのこと。

クイズ魔人

アンファンテリブルに立ちはだかるミラクル大魔王の部下であり、実質的に進行を担当。勝利時など喜んだ時はCGを使い分身することもある。アンファンテリブルに対しては時に「大人のズルさ」を見せ、アンファンが勝利してももらえるアイテムが役に立たないものだったり、強引にクイズ魔人に有利なルールにして勝たせようとしてくる。が、負けたクイズ魔人達に対しては容赦なくお仕置きをする。
  • スージー(浅草キッド・玉袋筋太郎)
顔が緑に塗られた6本手の魔人。中華風衣装。顔の色を活かし、スイカや蚊取り線香のメイクをしたことも。
  • バッシー(浅草キッド・水道橋博士)
顔が白に塗られた6本手の魔人。角と顔が生えたシルクハットなど紳士的衣装。
  • 賢者(男性芸人ゲスト)
オレンジ色の機械風ボディをした賢者。脚の部分が青く塗られており、ブルーバックに通すことでまるで空中に浮いているように見えるのが特徴。
  • 魔法使い(女性ゲスト)
マントを纏ったオーソドックスな魔法使い。一度だけルー大柴が「男魔法使い」としてアピアーしたことも。
  • 格闘家(格闘家orグラビアアイドルゲスト)
ファンタジー的な格闘家の衣装だが、時にはグラビアアイドルが「セクシー格闘家」*2として登場することもあった。

  • ミラクル大魔王(篠井英介)
マーシャ姫をさらった真の黒幕。ピエロ風の巨大な帽子と両手がドラゴンの口としっぽになっているのが特徴。威圧感たっぷりの凄みを見せることもあるが、無理しているのか咳こむことも。
中々勝てないスージーとバッシーに対し雷を落とすこともしばしば。クオークカードとスモークサーモンを聞き間違えたくらいでは何も言わないだろうが。一方で「わざと負けてやってる」と発言しており、八百長疑惑も向けられているが…?

クイズステージ

映像問題

CGを使い「物の内部機構を再現したCGから何がを当てる」「ねじれているものが何かを当てる」などの早押しクイズに挑戦。先に一定ポイントを取ったチームの勝利。

パズル問題

ほぼアンファンと同じサイズのマッチ棒を使ったマッチ棒パズルや、ひらがなブロックを使ったアナグラム問題に挑戦。各チーム交互に持ち時間内に答えを導き出し、正解でポイント、不正解で相手チームのターンとなる。先に一定ポイントを取ったチームの勝利。
アナグラム問題の答えは小学生でもわかる単語や四字熟語が正解となったが、一度「しんようきんこ(信用金庫)」が答えとなる明らかに大人有利な問題もあった。

間違い探し問題

2つの映像が交互に流れる中で、その映像の中で違っている部分(書かれている文字が違う、置いてあるものが違うなど)を早押しで解答する。先に一定ポイントを取ったチームの勝利。

ファイナルステージ

これまで同様に映像問題早押し5問に挑戦。
前期はアンファンのみが解答するが5問通してこれまでの正解数に応じた持ち時間内に正解しなければならない。さらに5問クリアしても「その5問の答えの共通点を当てるラストクイズ」に正解しなければ勝利とならない。
後期は前のステージで戦ったクイズ魔人も加わり対決方式に。さらに前のステージを負けた数だけアンファンが「ホコリくさい鳥かご」の中に閉じ込められ参加できなくなる。ちなみに鳥かごの檻には電流が流れており、触ると骨まで見えるほどビリビリになる。
映像問題5問を行い、多く正解した方がラストクイズの先攻となり、ここで共通点を当てれば勝利。不正解だと相手チームに解答権が渡る。
勝つと捕らえられたアンファンも解放されるが、負けるとそのまま閉じ込められクイズ魔人からお仕置きを受けてしまう。
が、翌週になると普通に復帰しているのはツッコまないように。

波乱の最終回

最終回ではこれまでアンファンの前に姿を見せなかったミラクル大魔王が登場(が、小さくなってしまった)。
1回戦の映像早押しでは賢者・松尾貴史相手に勝利するも、2回戦のパズル問題ではセクシー格闘家・MEGUMIに対し敗北。3回戦では松尾・MEGUMI相手に間違い探し問題で対決するが5つある中で1-3でアンファンの勝利が確定…かと思いきやスージーの思いつきで「最後を正解したら5ポイント」と勝手に決められ、それを松尾に取られ敗北してしまう。
そしてファイナルステージではハンデなしでミラクル大魔王と直接対決。さくっとアンファンが3連取しまたしても「次正解したら4ポイント」と言われるが、ここはアンファンが抗議し3ポイントで妥協。これをミラクル大魔王がものにし同点にすると、最終問題は「アンファンが正解したら100点、ミラクル大魔王が正解したら50点」となる。抗議していた1ポイントでも変わらないことには気づいてなかった。これをアンファンが取り3-103でアンファンが勝利。しかし、ラストクイズを答えられず解答権が移り、これをミラクル大魔王が正解したため最終回でアンファンが敗北。
マーシャ姫は捕らわれたままとなり、アンファンたちは宇宙の彼方に飛ばされてしまった…

が、

「こんな終わり方嫌!」

と巨大化したマーシャ姫がファイナルステージの舞台ごと踏みつぶし、コクトー号が吹っ飛ばされる中でファイナルステージが爆散するという壮絶な幕引きとなった…


この戦いは今もどこかで続いている…

最終回を勝利で締めくくりハッピーエンドで終われば御の字だったが、手加減無しの難易度による敗北からのバッドエンド、そして絵に描いたような打ち切りラストカットという後味の悪さしか残らない結末ではあったものの、それ故にインパクトは絶大だった模様で、後年YouTubeにて有志によるバーチャQの問題再現が発表された際には番組の印象について「8割方『最終回が凄まじかった』、2割方『ハリケンジャーが出ていた(後述)』」という話題であるほどだった。

備考

  • 映像問題は当時放送されていた「タイムショック21」(「クイズタイムショック」のリメイク版で2000年10月から2002年6月にかけて放送。現在は「ザ・タイムショック」として不定期で放送)にて使用されていたものの、ルールの変化によって使われなくなってしまった「ビジュアルタイムショック」の問題が流用されていた。
  • 夏休みには放送当時の戦隊シリーズである忍風戦隊ハリケンジャー3人と一の槍 フラビージョ四の槍 ウェンディーヌが登場。ハリケンジャーの3人は生シノビチェンジし変身姿で対決。さらにハリケンジャーVSジャカンジャVSアンファンの三つ巴で対決した。尚、ハリケンジャーとジャカンジャはクイズ魔人に騙されてアンファンと敵対したとのこと。

追記・修正は今度こそマーシャ姫を助け出してからお願いします。

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最終更新:2025年05月21日 07:24

*1 番組中では「選ばれし子ども」という意味

*2 演じたのは格闘技ファンで知られる佐藤江梨子、小池栄子、MEGUMI。