スイカゲーム

登録日:2023/10/14 Sat 17:29:39
更新日:2025/05/16 Fri 12:37:29
所要時間:約 8 分で読めます





『スイカゲーム』とは、2021年12月9日にpopIn株式会社によって発売されたゲーム。



概要

元々は2018年頃に発売された照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」に内蔵されたアプリケーションのひとつ。
開発元であるpopIn株式会社もゲーム開発会社ではなく、ハードウェアやネットワークを主とする開発会社である。
単体のゲームとして存在していたわけではなかったが、冒頭の日付でNintendo Switchでのダウンロード発売が開始された。価格は税込240円。

ジャンルはいわゆる落ちもの系パズルゲーム。
プレイヤーは箱の中に次々とフルーツを落とし、同じフルーツ同士を接触させてくっつけることでより大きなフルーツに進化させていく。
最も大きなスイカへの進化を目指しながらスコアを稼いでいくことが主な目的となる。
タイトルから勘違いされやすいが、スイカを完成させることがクリア条件というわけではない。
スイカの完成を問わず、フルーツが箱から溢れたり飛び出したりしてゲームオーバーになるまでゲームは続く。

内容は至ってシンプルであるのだが、
  • 進化して大きくなる際に、引っかかっていたフルーツが隙間に落ちたりする。
  • 落ちたフルーツが他のフルーツに当たるなどした際、物理演算によって隙間に挟まっていたフルーツが勢いよく射出される。(通称:ポップコーン現象)
  • あらぬ方向にフルーツが転がっていく。
など、思わぬハプニングによって急にゲームオーバーになることがある。
そのためハイスコアの更新は意外と難しく、プレイヤーの間では「3000点以上取ることができれば上出来」とされる。

popIn Aladdin自体があまり一般に普及していなかったことによる知名度の低さから、Switch版も発売当初はほとんど見向きもされていなかった。
しかしSwitch版発売から2年後の2023年9月、とある配信者によって本作の実況配信が行われたことで知名度が上がり始めた。
加えて「Switchでもプレイ可能」という敷居の低さが認知されたことから、他の有名配信者や企業系配信者達も本作のプレイ動画を次々と上げ始めた。
こうして知名度が爆発的に上昇。同年の10月10日には2年越しのミリオンを達成するに至った。
さらに、それから約2週間後にはDL数200万のダブルミリオンまで達成している。
Nintendo Switch版に至っては、2023年度年間ダウンロードランキングにおいて、スーパーマリオブラザーズ ワンダーティアーズ オブ ザ キングダムを差し置いて堂々1位の座に就き、2024年の年間ダウンロードランキングにおいても1位を維持することとなった。
夢があるというか、ゲーム業界は何が起こるかわからないというか。なんにせよ凄まじい事である。

余りにも有名になり過ぎたのか、各局のニュースやクイズ番組にまで取り上げられたことも。


ルール

ルールは非常にシンプル。

  • 大きな四角い箱の中にフルーツを1つずつ落としていく。
    • フルーツを掴むカーソル(雲みたいな形のキャラクター)を左右に動かすことで、箱のどこに落とすかを決めることが出来る。
    • ただし、フルーツは丸いため転がってしまう。落とした場所にぴったりとどまってくれるとは限らない。

  • 落とすフルーツは後述するサクランボ/イチゴ/ブドウ/デコポン/かきの5種類から毎回ランダムに決まる。
    • 次に落とす予定のフルーツは右側の「ネクスト」欄に表示されている。『テトリス』のようなホールド機能はない。

  • 同じ種類のフルーツが接触すると、くっついて一回り大きなフルーツに変わる。同時にスコアも得る。落としただけではスコアを得られない。
    • 大きなフルーツが出来上がるほど、得られるスコアは多くなる。
    • どのフルーツが何に変わるかは右側に表示されている「シンカの輪」に表示されている。
    • サイズも獲得スコアも一番大きいのが、このゲームのタイトルにもなっているスイカ。
      スイカが2つくっついたら……?それは自分の目で確かめてみよう!

  • 箱がいっぱいになったらおしまい。そこまでの最高スコアを競うのが目的。
    • 正確には箱からフルーツが飛び出てしまったらおしまいになる。フルーツが跳ねあがって箱の外に出てしまった場合もおしまいなので注意。

  • パズルゲームにありがちな制限時間のようなものは一切無い。
    スコアにも全く影響しないため、じっくり好きなだけ考えて自分のペースでフルーツを落としていくといい。
    • 積み方次第では、考えている間にも箱の中のフルーツがゆっくりじんわりと動いていることがある。
      フルーツをすぐに落とさず、既にあるくっついたり理想の位置に行くまでじっくり待つのも一つの戦法である。
      動いてほしいフルーツに限っていくら待っても動かないのはよくあることこと

  • ゲームが終了すると獲得スコアが表示される。この画面でスコアランキングなども閲覧可能。

  • ゲーム終了後にリトライボタンを押すことで、新しくゲームをはじめることができる。
    というより無意識にリトライボタンを押し続ける人が後を絶たないらしい

以上。体感的に遊べるとても簡単なゲームである。
トップメニューの「遊び方」に操作方法も含めた説明が載っているので、そちらも確認してみよう。



フルーツ一覧

サクランボ

本作に出てくる中では一番小さなフルーツ。(1/1024)
(′ v ‵)のようなどこか優しい感じの表情をしている。

小さいので箱から溢れそうな時などに隙間に押し込んでおけたりと、一見扱いやすそうな感じではある。
しかし
  • 隙間に詰め込んだことによって、先述のポップコーン現象を起こす
  • 大きなフルーツを2種類くっつけようとした際に、つっかえ棒のような形で邪魔になる
など、実際には扱いが非常に難しいフルーツである。


イチゴ

サクランボ2個から生成されるフルーツ。(1/512)
(‵ o ´)のような少し怒った表情をしている。

サクランボと同様、隙間に入った際に事故要因となりやすい。
サクランボよりはくっつけやすいため、早めにブドウに進化させたいところ。


ブドウ

イチゴ2個から生成されるフルーツ。(1/256)
(‵ ∇ ´)みたいなやる気のありそうな表情をしている。よく見るとチラリと舌のようなものを出している。

本作ではフルーツの形状と当たり判定は基本的に真円形で統一されているのだが、ブドウのみ例外。
粒や葉の部分が特殊な形状となっているため、進化時の反動や配置時に思わぬ挙動を起こすことが多い。


デコポン

ブドウ2個から生成されるフルーツ。(1/128)
( ゜0 ゜)のような白目をむいて驚いた表情をしている。

プレイヤーが落とせるフルーツの中では2番目に大きい。
デコポン特有の出っ張りはあるがそこまで飛び出ていないため、転がって動いた際に干渉することはほとんどない。


かき

デコポン2個から生成されるフルーツ。(1/64)
(・H・)のような口に何か含んでいそうな表情をしている。
オレンジのような見た目であるが、オレンジではなくである。

オレンジのような見た目であるが、オレンジではなく柿である。

大事なことなので(ry
公式が用意したフルーツリストでも、このことを強調するためかかきの文字だけ赤文字になっている。もちろんこの項目でも赤文字で記載する。

プレイヤーが落とせるフルーツの中では最大サイズとなる。
リンゴ以降のフルーツの生成に重要となるため、接触できそうなものが無い場合は配置場所をよく考えるべし。


リンゴ

かき2個から生成されるフルーツ。(1/32)
(・△・)のようなポカーンとした表情をしている。

ここから先のフルーツはプレイヤーが落とすことはできず、自力で生成することとなる。
その中でもリンゴはかき2個ですぐ作れるため生成は容易い。が、だからといって複数作り過ぎればもちろんかさばってくる。
できるだけ近い場所で生成することが望ましい。


リンゴ2個から生成されるフルーツ。(1/16)
(・ω・)の口が半開きになった表情をしている。

リンゴから劇的に大きくなるということはなく、扱いもそちらとだいたい同じ。
ただし、このあたりのフルーツから生成難易度が高くなり出してくる。


梨2個から生成されるフルーツ。(1/8)
口が更に開き(・∀・)のような表情をしている。

比較的大きいリンゴを2つ作ってそこから梨を2回作る……と、ここから要求するフルーツの数とサイズが共に大きくなってくる。
慣れないうちはこの時点でも難しいかもしれない。
かと思えば、気づいたら桃が、絶対くっつかないような離れた位置に幾つもできていたという現象もしばしば起こりがち。


パイナップル

桃2個から生成されるフルーツ。(1/4)
(‵ ∀ ´)のような元気のある表情をしている。

パイナップルの特徴的な葉っぱが付いているが、ブドウと異なり葉っぱの部分には当たり判定がない。
そのため、葉っぱが当たっていてもくっつかない。もどかしい思いをしたプレイヤーも多いことだろう。
この辺りからサイズの変動が激しくなってくる。


メロン

パイナップル2個から生成されるフルーツ。(1/2)
(・ω・)のような梨の口が閉じたような表情をしている。

本作に出てくるフルーツの中では2番目に大きく、直径は箱の横幅の半分と同じくらいの大きさがある。
当然ながらメロン1個でようやく折り返し地点
メロンで狭くなった箱の中で各種フルーツを再び作り、かつそれらやメロンが合体するのを妨げないよう配置するのは決して簡単ではない。


スイカ

メロン2個から生成されるフルーツ。(1)
( > v・)のようなウィンクをした表情をしている。

本作に出てくるフルーツの中では最も大きく、直径は箱の横幅の半分よりも少し大きい。
フルーツの進化の最終到達点であり、プレイヤーが目指すべき目標である。
詳細は秘するが、スイカ同士をくっつけるとスコアを稼ぐ絶好のチャンスとなる。
非常に難しいが是非とも狙いたいところ。



余談

実は、本作の発売前にも本作と似たシステムの『合成大西瓜』という中国のブラウザゲームが存在していたりする。
あちらはフルーツが輪切りだったり一部種類が異なっている他、物理演算が本作に比べてやや甘いため難易度は低めである。

先述の通り、現時点でプレイできるプラットフォームはpopIn AladdinNintendo SwitchiPhoneの3種のみ。
Google playでリリースされているものは偽物なので注意。
こちらに関してはX(旧Twitter)にて開発元のアカウントからも注意喚起が出されていたほど。
2024年1月1日に待望のiOS版が正式販売されたがいまだにアプリストアではパクリ版も大量に並んでいる。
公式版は「スイカゲーム-Aladdin X」というタイトルで販売元はXGIMI LIMITEDから出ているのでそこで見分けよう。

なおスイカゲームのグッズはぬいぐるみなど公式の物はもちろん、シンプラなデザインゆえに非公式の海賊品も多い、購入前によく確認しよう。

フルーツを落とすもこもこしたキャラの名前は「ポッピー」。元はAladdin Xシリーズのマスコットキャラクターである。

ゲームデザインがシンプルなためか、往年のテトリスのごとくクローンゲームが有料無料問わず続々と作られている。
くっつけるアイテムも果物だけでなく惑星、お金動物、県、二次創作キャラもの、おっぱいソ連、寿司とあの手この手。

10月31日ハロウィーン限定でポッピーが悪魔の様な姿になり、フルーツ達が怯える表情になる。


追記・修正は3000点以上とダブルスイカを達成した方にお願いします。

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最終更新:2025年05月16日 12:37