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モモ(果物)

登録日:2024/10/04 Fri 10:35:00
更新日:2026/06/20 Sat 22:26:50
所要時間:約 4 分で読めます





モモとは、サクラ属バラ科に属する果物である。
漢字で書くと「桃」、英語ではpeach(ピーチ)と呼ぶ。

以下、固有名詞以外は漢字表記で統一する。


概要

品種によって差はある*1が、細かい毛が生え白みがかった淡紅色の柔らかい表皮が特徴。
また、果実には一本筋が通っており、ハート型にも似ている丸みを帯びたフォルムをしている*2。果肉は果汁を多く含み甘い。

原産地は中国の高原地帯で、現在でも盛んに栽培され食されている。
他に栽培が盛んな国としてはヨーロッパではイタリア、スペイン、ギリシャ、北米ではアメリカ合衆国、南米ではチリ、そしてアジアではトルコ、イラン。
日本国内においては山梨県が生産量トップで、福島県がそれに続く。この2県で全国生産量の5割以上を占めており、それぞれ名産品としても有名。

しかし高原という温度変化が少なく、湿度も一定してあまり変わらない環境が故郷だった為か暑さも寒さも苦手で更に害虫や病気にも弱い為、栽培にも人一倍気を使わなくてはならないという農家泣かせな果物の一つでもある。
果実も繊細で、果肉を覆う皮も非常に薄く弱いので少し擦れたりぶつけただけでそこから傷み始め、やがて腐ってしまうという非常にデリケートな果物。
そのデリケートさは、お店の果物コーナーなどではクッションの役割をする柔らかいネットに厳重に包まれた上でプラスチックのパックに詰めて売られる事もあるほどなのだ。
店などで桃を見かけた場合は、買う気が無ければ絶対に触らないように!
一方成長が早く*3若年樹でも花や実を楽しめるほか、鉢植えも可能というメリットもある。


食べ方&利用方法

主に生食で食される事が多い。
ちなみに薄皮故に特に包丁を使って皮を剥くのは結構難しく、初心者にはあまりお勧めしない。
ではどうやって剥くのか?初心者でも比較的楽に剥く方法として熱湯と氷水を使った方法や爪楊枝を使った方法がある。

前者の手順は
1、まず、モモの上の部分に包丁で十字状に切れ目を入れる。
2、熱湯に20秒ほど入れた後、すぐに取り出して氷水を入れたボウルに放り込む。
3、1で入れた切れ目から皮を剥くとスルスルと剥がれていくので切り分ける。

後者の手順は
1、爪楊枝を皮と果肉の間に指す
2、その爪楊枝を下にスライドさせるように動かし、そこから皮を剥がす
3、再び1と2を繰り返し、すべて剥けたら切り分ける

といった方法で皮を剥く事が可能である。
どちらの方法がやりやすいのかは人にもよるのでお好みで選ぼう。

食材として

上で述べたように生で食されることが多いが、それに限定はされず、シロップで煮詰めて缶詰に加工されたり、ジャムになったり、ゼリーに入ったり、はたまたキャンディやジュースのフレーバーになったりと食用への利用方法は多岐にわたる。

またスイーツのみならず、サラダやマリネ、カルパッチョ、冷製パスタ、肉料理のソースといったおかず系料理にも利用される。
元からフレンチやイタリアンでも使われているだけあってオシャレでワインに合う料理が多い。生ハムを巻くならメロンより桃。

その他

葉に含まれる成分は美容に良く、抽出した成分を用いたスキンケア・ヘアケア用品もある。


文化におけるモモ

さて。桃と言えば忘れてはならないのが人間との関係、つまり文化における扱いである。
古くから、特にアジア圏においては邪気や魔を祓う聖なる果実として扱われており、中国の神話や伝承では仙人が食して不死となったという伝説から別名を仙果とも呼んでいた。みんな大好き孫悟空も桃を盗み食いしたことがある。また、太公望も桃が好きと思わしき描写が見られる。
更に伝承ではなく歴史上においても、ナツメやスモモ等と並んで五果と呼ばれる体に良いとされる果物の一つにあげられ、
重宝されてきたという。

日本においてもその扱いは同じで、神話や伝承においてもキーとなるアイテムとして登場している。
日本神話においては黄泉の国で腐り果てたイザナミの姿を見て逃げ出したイザナギが、イザナミの放った追手であるヨモツシコメに対しモモを投げつけると退散したという一幕がある。

しかし、それ以上に我が国における伝承上のモモとして忘れてはならないのが桃太郎である。
絵本などで描かれる川から流れてきたモモをお婆さんが拾い、切ると中から子供が生まれ、その子供が大きくなってから三匹の家来を連れて鬼退治へ……というストーリーで知られる。
ただ、実はこれは子供向けにマイルドにアレンジされたストーリーであるとされており、元々は川から流れてきた桃をお婆さんが拾ってきてそれをお爺さんと食べたところ二人が若返り、その若返ってゴニョゴニョした夫婦の間に生まれた子供が桃太郎である……とされている。

このように国は違っても不老長寿の象徴、或いは魔を退ける聖なる象徴という扱いでは共通しているのだ。

ピンク色の事を日本語では桃色と言うがこれもモモの色からである。
また、女の子の名前にもよく使われる(桃華、桃子など)。
一方で男の子の名前としてはマイナー気味に思われるが、「桃太郎」というストレートな名前や、「とう」と読ませてとうや、とうまという名前に使われる場合もある。
有名どころでいえば俳優でデュエリストの「松坂桃李」氏、架空の人物では『DEATH NOTE』の松田桃太が良い例か。


花言葉

そんなモモの花言葉には「天下無敵」、「気立ての良さ」、「私はあなたの虜」と言ったものがある。


比喩表現としてのモモ

その形から女性のいいお尻をモモに例えたり(桃尻と呼ぶアレ)、きめ細やかな綺麗な肌を桃のようと言ったりもする。
また中国の漢詩『桃夭』においては、咲き誇る桃の花の美しさや青々と茂るその葉や丸々とした実を、子宝に恵まれ家の繁栄を予感させる桃と重ねて嫁ぎゆく娘の幸せを寿いでいる。

このように、綺麗なものの比喩に使われる事が多い果物でもある。

桃が好物のキャラクター


とびだせ どうぶつの森

本作では5種類の特産のうちの一種で、「おいしいモモ」という上位種がある。
『とびだせどうぶつの森amiibo+』のミニゲーム『無人島脱出ゲーム』では、応急処置スキルを持つヒツジ住民、ヤギ住民、ゆめみの好物である。

関連キャラクター

桃をモチーフにしたキャラクター


名前に桃が含まれる人物/キャラクター

  • 菊池桃子(歌手、タレント)
  • ももいろクローバーZ(グループ歌手、タレント)


桃と縁のあるキャラクター



余談

モモにちなんだ日として7月19日の桃の日が存在する。
これは1月1日から丁度200日に当たる日で、百を二つ並べるとモモと読めるからである。

早口言葉に「すもももももももものうち」というのがあるが、確かにバラ科同士とはいえスモモはサクラ属、桃はバラ属なので全く同じではない。


追記・修正は、邪気を祓ってからお願いします。

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最終更新:2026年06月20日 22:26

*1 ネクタリンという変種は表皮が紅色で、果実表面に毛はなく、油を塗ったようなテカリがあることから「油桃」の別名がある。また、缶詰に加工されることが多いが、生食可能なものも増えている「黄桃」というタイプもある。

*2 原産地の中国には、それを上から押しつぶしたような形状の「蟠桃」という品種がある。

*3 桃栗3年柿8年と言われるが、一般的な桃の苗は接木苗の為、植えて翌年に小さな実を付けることもある。

*4 設定上はピーチエナジーロックシードを使うことで、他のキャラクターも装備可能だが、作中では実質マリカ専用。ただし、鎧武がジンバーピーチアームズを身に纏ったことはある。

*5 スーパーマリオRPGで登場したベロ〜ム曰く、モモの味がするらしい。

*6 名前の由来は上記の花言葉のうち「天下無敵」より(96巻12P)。

*7 彼の活躍を孫が纏めた話が「桃太老」として残っている。

*8 得意料理がピーチパイ。

*9 別名が「桃毛獣」。

*10 弟弟子に辛く当たる中で彼に桃を投げ付けるシーンがある。また、件のことやこの時点からしばらく名前が不明だったのもあり、一部からは自然発生的に「桃先輩」と呼ばれる時期もあった。