ターボメン

登録日:2023/12/17 Sun 19:38:09
更新日:2025/03/21 Fri 22:38:06
所要時間:約 4 分で読めます





そろそろこの戦いも"完遂"させるとするか!


ターボメンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクター。



◆プロフィール

所属:完璧・無量大数軍
種別:完璧超人
出身:シリア
身長:215cm
体重:180kg
超人強度:4000万パワー
CV:野島健児

戦績
vsステカセキング○(完遂刺し(コンプリート・スティング))
vsディアボロス●(超人十字架落とし)*1

◆概要

2012年~2018年まで、週プレNEWSにてWEB連載されたシリーズに登場。
完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の第一陣として登場した、『完遂』の異名を持つ完璧超人。

両腕に針の飛び出す回転式弾倉のような凶器『リボルバー・フィン』を装備した機械超人。
完璧超人らしい冷淡な合理主義者だが、時折対戦相手の矜持を酌んだ行動を見せることもある。
口癖は「ボシューボシュー」

正統派の格闘スタイルや殺傷力抜群のギミック攻撃に加え、相手の技を受けることでエネルギーを充填、
体内のアースユニットで相手に耐久限界を超えた量のエネルギーを流し込み肉体を自壊させる能力を持っており、
その能力を使うために試合前半は敢えて相手の攻撃を全て受け切るというスタイルを執る*2

出身国はシリア。
あれだけロボ超人開発に注力していたSKGBを追い抜くほどのスペックを実現してしまったようだ。

ターボチャージャーの吸収上限は自身の超人強度の倍である8000万パワー。
8000万パワー以上の超人なら力ずくで破壊できるのだろうか。

……その特殊能力の厄介さと当人の冷徹・冷静沈着な戦い方と性格もあってか、第一陣の無量大数軍の中では(本来は別格とするべき)ストロング・ザ・武道に続く実力者と言われることも少なくない。

終始冷徹な機械超人としてのファイトを貫いたこと、ウオーズマンを所詮機械と見下すポーラマンがターボメンの名を引き合いに出したことから、ターボメンは「ウォーズマンのifの姿(あり得たかもしれない未来)」と解釈する読者もいるとか。


◆劇中での活躍

ソ連・クレムリンの赤の広場でウォーズマンを待つも、突如乱入してきたステカセキング「地獄のシンフォニー」による奇襲を受ける形で試合が開始。
新たな強豪超人のデータを追加した「新・超人大全集」で変身したステカセの怒濤の攻撃により防戦一方となるが、エネルギーの充填完了を契機に攻守逆転。
先述の能力で自壊し瀕死となったステカセに確実なトドメを刺し、異名の通り勝利を『完遂』した。

二戦目ではバッファローマンと交戦していたが、
リング崩壊事故によりグリムリパースプリングマンが交戦するリングに転がり込むことになる。
そこでグリムリバーと急造タッグ「ジョン・ドウズ」*3を結成、バッファローマンとスプリングマン「ディアボロス」と交戦する。 
タッグマッチの経験はないものの、「シングルで強い超人はタッグを組んでも強い」という言葉通り、往年の名コンビ「ディアボロス」を圧倒した。

スプリングマンの必殺技である「デビルトムボーイ」を許してしまうが、接触時にスプリングマンにエネルギーを充填しガビガビにする。
しかし、命ある限り闘うスプリングマンによる執念の「ロングホーントレイン」を受け、なおも立ち上がり戦いを挑もうとしたまま機能停止する。
その後、グリムリバーにより体を引きちぎられ、アースユニットを流用される。

死後、と共にプラネットマンの魔技・「人面プラネット」で人質として呼び寄せられる。
その際、プラネットマンに「無量大数軍の魂は自分達だけか」「武道の魂は来ていないか」と問い掛けるが、
「俺様の悪魔霊術にミスはあり得ない」と、彼の生存は間違いないらしいと聞いて驚愕していた。
ネメシスが「武道はあの程度では死なない」と言った際には納得していたようだったのに
「生きているはずの武道が、自分たちを騙していたサイコマンに文句を言いに来ない」ことからターボメンは武道の正体に気付くが、その名を口にする前に彼の魂は粉砕されてしまった。

◆技

  • “完遂”リボルバー・フィン
腕のリボルバーグローブから複数の鉄鋲を出現させ、回転させた状態で相手を刺す。

  • 完遂刺し(コンプリート・スティング)
相手を上空まで吹っ飛ばした後、空中で相手の足と肩を固め、顔面からキャンバスに叩きつける。

  • アースクラッシュ
ターボチャージャーに蓄えたパワーをアースユニットで相手に送り返してパワーに耐えきれなくなって自壊させる。
金属製のスプリングマンに対しては硬度を上げて弾性を奪い行動不能にした。
相手の攻撃を受け切った後にひとたび発動すれば確実に瀕死に追い込める恐ろしい技。
一方で、増強されたパワーを活用すれば(決死の覚悟が必要になるが)普段のパワーでは出来ない反撃も可能にしてしまう副作用がある。

  • ジョン・ドウズ・アロー
グリムリパーとのタッグ技。詳しくはこちらを参照。

  • タービンチョップ
両腕のリボルバーグローブで相手のこめかみを挟み込む。



◆余談

元々は「黄金のマスク編」の頃に読者から投稿されたオリジナル超人で、その頃の名前は「ザ・ターボマン」だった。
旧作でネプチューン・キングが自分の弟子と吹聴していた完璧超人のなかにもザ・ターボマンの姿が確認できる。
ターボマンは気に入られていたのか『究極の超人タッグ編』でのネプチューンマンの回想で人狼煙となった彼の身体を拾ってきていたり、
キン肉マンの結婚式に集まった正義超人に紛れ込んだりしている。『メン』だけに何人かいるのだろうか
ターボマンとターボメンはデザインをした人が別人になっているが、ターボメンの作者によれば元々ウォーズマンの新コスチュームとして送ったものらしい。

学研とのコラボで発売した図鑑による記述で「ターボマンをベースにした量産型。だから複数形のメンにしている」とのこと。
完璧超人始祖編アニメ17話のアイキャッチでもその記述を踏襲したのか「もともとは量産型ロボ超人の1体に過ぎなかったが、彼は強さを追い求め、オリジナルを遥かに上回る完璧超人として無量大数軍の一員となったのだ!」という説明文が書かれていた。

2024年からの新アニメで演じる野島健児氏は『キン肉マンⅡ世』でジェイドを演じていた。

アニメ第16話の終わりの提供画面では、グリムリパーを頭にのせて高速振動するシーンがピックアップされ、多くの視聴者が破顔するはめになった。


そろそろこの編集も"完遂"させるとするか!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年03月21日 22:38

*1 ターボメン自身はツープラトン「ディアボロス・ロングホーン・トレイン“死の舞”」でKO。

*2 アニメ版ではその度に目が赤く点滅する様子が描かれている。

*3 ターボメンは「強者同士のタッグに名前は要らない」と気に入っていたが、グリムリパーことサイコマンの本心を考えると「あなたごときとのタッグに名前など付けたくない」という意味だったのかもしれない。