登録日:2024/01/14 Sun 16:52:40
更新日:2025/04/08 Tue 11:50:57
所要時間:約 6 分で読めます
プロフィール
身長 : 175cm
体重 : 502㎏
年齢:
500歳以上
誕生日:1月1日
血液型:O型
星座:山羊座
視力:9.5
足のサイズ:27cm
CV:
堀内賢雄
【概要】
浅黒い肌にブロンドの髪と口ひげを持つマッチョの老人。
国際グルメ機構IGOの会長にして、食がすべてのこの世界における世界最高クラスの有力者。
主人公の
トリコ含む「美食屋四天王(トリコ、
サニー、
ココ、
ゼブラ)」の
育ての親であり、彼らからは「親父」と呼ばれ慕われている。
そして、
美食神アカシアの三弟子の一人であり、筆頭。
他2人(
ノッキングマスター次郎、
美食會ボス三虎)とは義兄弟であり、義理の兄でもある。
グルメ時代のトップという肩書きに反して粗食を好み下戸。
普段は気さくなお調子者だが、その本質は争いを嫌う心優しい性格。
伝説の食材「GOD」の奪い合いで戦争が引き起こる可能性を危惧し、それを阻止することが己の最後の使命と考えている。
センチュリースープ完成後に初登場。
トミーロッドと互角に戦い、パワーアップもしたトリコを技の全てを受けきる横綱相撲で圧倒、彼の成長を喜ぶ。
しかしグルメ界に行く準備は出来ていないと判断し、四天王全員にそれぞれ食材調達を依頼する。
グルメ界を目指すためとはいえ依頼は困難極まるものばかり。
+
|
内容 |
- オゾン草:超高空による悪天候や高山病などへの対処、しかもコンビと息を合わせなければ食べられない特殊調理&賞味食材
- メルクの星屑:人間界で最も重力が強いヘビーホールでの採取
- メロウコーラ:灼熱の砂漠を踏破して人間界でも屈指の強獣サラマンダースフィンクスの『調理』
- サンサングラミー:厚さ1kmを超える激流デスフォールの突破
- メテオガーリック:裏社会のボスとの記憶を賭けた神経衰弱
- シャボンフルーツ:食義の習得
- 四獣:グルメ界の猛獣の捕獲
|
この手の無茶ぶりは珍しくないらしく、四天王にはスパルタジジイと声を揃えて呼ばれた。
グルメ界に存在する第0ビオトープの所長でもあり、
アカシアのフルコースを狙う
美食會とは睨み合う立場にある。
しかし弟である三虎とは願わくば戦いたくないと考えている。
ドン・スライム
一龍の体に宿る「
グルメ細胞の悪魔」。
黒くて丸っこいマスコットの姿だが、真の姿を現すと巨大な入道のような外見になる。
かつては全宇宙を支配した王であり、宇宙の災害とまで言われた実力者。
全盛期は
ラスボスである「ネオ」をも下したほど。
自身の復活のため実力者と見込んだ一龍の細胞に宿るも、一龍がまさかの粗食家であったため復活しきることができず、一時は険悪な関係であった。
しかし、世界中の人々が同じ食卓につくことを夢見る一龍に次第に感化されていく。
驚くべきことに一龍は作中での戦いでは「グルメ細胞の悪魔」の力を一切借りておらず、上位層の大半が「グルメ細胞の悪魔」を行使するトリコの世界観においては非常に異質。
信念によるものとはいえだいぶ極悪な縛りプレイをして三虎と渡り合ったということになる。
【能力】
争いは好まないものの
世界最強クラスの実力者。
美食會の「ボス以外全員」で掛かっても相手にならない程に強い。
「箸」「引力」「マイノリティワールド」と多種多様な能力を扱い、「食没」「王食晩餐」までマスターしている。
能力としては非常にシンプル(「硬い棒の具現化」に過ぎない)だが、そのぶん強力で汎用性が高い能力。
技名は『嫌い箸』からきている。
勉強になるマンガである。
ちなみに三虎の舌が「箸」に触れた際に一龍は「ねぶり箸(箸を舐める行為)とは行儀が悪いな」と言っているが、これは一龍なりのジョークであり別に技名ではない。
引力操作
一龍という
が物理的な力を持ったもの。
その引力の強さは一個の惑星に匹敵し、雑に引力を行使しただけで敵組織である美食會がボスを残しあっさり全滅しかけるほど。
本編での使用機会はここだけであり、「引き寄せる」だけのシンプルな能力である。
……と思いきや、ゲーム版「トリコ アルティメットサバイバル!」では多彩な
重力操作系の技を用いるので、使わなかった(というか対戦相手がこの引力を無効化する三虎だったため使えなかった)だけで汎用性は高いらしい。
ゲーム版では「重力の弾丸を飛ばす」「相手に重圧をかける」「物理攻撃に重力を付加して威力を上げる」などの使用をしている。
マイノリティワールド
「平方根の法則」が逆転した空間を展開する技。
……と言っても意味が分からない可能性が高いため詳しく解説。
「平方根の法則」とは主にブラウン運動の用語で、100個の原子がある場合、その平方根をとった10個ほどの原子は例外的な振る舞いをするという法則。
例えば100個の原子に重力がかかった場合、90個の原子は重力に従って動くが、10個は重力に従わなかったり、逆側に反発して浮いたりする。
当然、人体に観測できるような物体は数億数兆数京の原子の集合体であるため、基本的にそんな「例外的な振る舞いの原子」は0.0001%にも満たず、巨視的には何ら問題は発生しない。
……が、「マイノリティワールド」ではこうした「例外的な振る舞いの原子」が爆発的に増加、そして一龍に操作される。
結果として原子の振る舞いが逆転し、
- 重力を逆転させることで、飛行
- 傷口の広がる動きを逆転させることで、一瞬の治癒
- 疲労を逆転させることで、体力回復
- 枯渇した大地を逆転させることで、土壌回復
- 相手の攻撃を逆転させることで、反射
のほか、相手の肉体を構成する原子に対して行使することであらゆる行動の「誤差率」の上昇から始まり、
- 肺の酸素吸収の停止
- 肝臓のグリコーゲン合成と解毒の停止
- 心筋の停止
- 血液の逆流による全身破裂
- 神経伝達の停止による脳死
なおマイノリティワールドの支配領域では「死に近づくほどより生命活動が高まり生存確率が増す」という特徴があるが、仮にその隙を突いて自傷行為で致命傷を負った場合、今度はマイノリティワールドを解除することで相手を逆に死に追いやる悪辣すぎる芸当も可能。
技
無数の箸を空中に具現化し、摘まみ取ることで攻撃を止める。
本来の意味はおかずをいったん取ろうとした後、別のおかずを食べる行為。
今はそうでもないが昔は不作法とされた。
三角食いというやつである。
箸による投槍。
「にぎり箸」状態での強化技「箸砲」も存在する。
本来の意味は箸の先端で食べ物を楊枝のように刺す行為。
里芋などのツルツル滑る料理でやりがち。
箸による連続突き。
本来の意味は箸の先端を歯間に突っ込んでつまようじ代わりに使うというバッチィ行為。
2本の巨大な箸を片手ずつで掴んでの二刀流。
本来の意味は箸をグーで握るという
赤ちゃんみたいな握り。
無数の箸を乱射する。
超巨大な一本の箸を相手に叩き落す奥義。
一龍最大の奥義。
極太の箸を連射する。
名前から「王食晩餐」の性質もあると思わしい。
【フルコース】
前菜 |
ミリオンの種 |
捕獲レベル不明 |
スープ |
エボシの涙 |
捕獲レベル不明 |
魚料理 |
みたらし昆布 |
捕獲レベル不明 |
肉料理 |
事無き虫 |
捕獲レベル不明 |
メインディッシュ |
ビリオンバード |
捕獲レベル不明 |
サラダ |
姫ワラの種 |
捕獲レベル不明 |
デザート |
ドライメロロン |
捕獲レベル不明 |
ドリンク |
殿あられ |
捕獲レベル不明 |
ハッキリ言ってどれも食材かどうかもわからないという非常に異質なフルコース。
IGOの八つのビオトープに一つずつ隠されており、とてつもなく巨大で堅い宝箱とビオトープの捕獲レベルに見合わない強さの猛獣によって守られている。
その正体は無限食材ビリオンバード育成キットとなっており、食糧難の時代に無尽蔵の食糧を生産できる、「世界中の人々が同じ食卓につく」ことを望む一龍らしいフルコースである。
手順は
1.
「ミリオンの種(前菜)」を植え、
「エボシの涙(スープ)」を与えることで急速成長させて木を作る。
2.別の土壌に
「姫ワラの種(サラダ)」を植え、
「殿あられ(ドリンク)」を撒くことで姫ワラを成長させる。
3.木の上に姫ワラで巣を作り、
「ビリオンバード(メインディッシュ)」のタマゴを置くと約1週間で孵化する。
4.雛鳥に
「みたらし昆布(魚料理)」を与えると、成鳥になる。
5.
「事無き虫(肉料理)」に
「ドライメロロン(デザート)」を食わせることで成虫にする。
6.事無き虫の成虫をビリオンバードに食べさせると
アホ毛が∞の形になり産卵の準備が整う。
7.ビリオンバードを襲って脅かす
8.驚いたビリオンバードが膨大な数の卵を産み、こうして産まれた原種バードの卵はすぐ孵る。
こうして生み出されるのは「家畜の王様」「億年食える鳥」の異名を持ち、数千〜数億年に渡る寿命と、一度産まれればどんな環境下であろうと単為生殖で有精卵をほぼ無限に生み続ける太古のグルメ界の絶滅種「ビリオンバード」。
ビリオンバードは『不味い』というグルメ時代において最大最悪の欠点を持つものの、栄養は抜群。
さらに、
- 肉は当然鳥肉
- 足を乾燥させて細かく砕いたものを練れば米の代用品
- 爪はスパイス
- 羽根は野菜
- 血はタレにもスープにもなる
と、ありとあらゆる部位が食材として使用できる「究極の救荒食材」である。
ビリオンバードは「襲われるたびに卵を無限に産む」性質を得たものの、『不味い』が故に誰も襲わなくなったことで絶滅したが、ダマラス・千流・ユダら料理人たちの尽力により(グルメ時代にとっては及第点ではあるが)美味しく調理され、人々に振る舞われた。
そしてそれは不毛の地となった世界においてサプリメントのみで飢えを凌いでいた人類にとって希望になると同時に食べることの喜びを思い出させるには充分であった。
なお、不味い理由については上記の性質から部位ごとに分けて調理しないと味がごちゃ混ぜになって不味く感じる、グルメ時代では及第点程度な味なので不味いと判断されたなどと考察されている。
また、ビリオンバードは特殊調理食材であり、その性質は食林寺の修行食材同様に『感謝』によって発現する。
強い感謝の気持ちを与えることで、それまでのすぐ孵化する有精卵ではなく非常に美味で美しい無精卵を産む。
これがビリオンバードの卵であり、食材としては卵というよりは黄身が拡散したミルクセーキのようなドリンク。
飲むとあまりの美味さに髪と睫毛が急速に成長して乙女チックな外見になってしまう。
追記・修正は箸のマナーを守ってお願いします。
- マイノリティワールドは三虎が使うようになってからは基本相手の攻撃をそらす目的で使われてたな。まあ相手が体組織何それってネオが相手だからしゃーないが -- 名無しさん (2024-01-14 17:12:09)
- ビリオンバードがまずいとされた理由の考察に、「身体中が様々な食材になり、血に至ってはタレとして使えるからこそ、普通に焼いて食うのは色んな味が混じって不味いからでは」ってあったな -- 名無しさん (2024-01-14 19:26:37)
- ↑自分はそれに加えて「本来の味は美味くも不味くもないレベルだけど代を重ねるごとに美味い食材が発見されて人間も動物も舌が肥えてきたからビリオンバードが不味いと感じるようになった」ってのを見たことある。 -- 名無しさん (2024-01-14 20:12:49)
- ビリオンバードは粗食に分類されるんだろうか。あまりうまくない+でも量がは多いだと値段は安そうだが(調達がめんどうだけど) -- 名無しさん (2024-01-14 21:42:09)
- マイノリティ・・・ある意味主人公補正を強制的に引き出す技かな -- 名無しさん (2024-01-14 22:14:37)
- ドン・スライムの力を借りてたらもうちょっと三虎に拮抗出来てたのかな。それでも勝てなさそうだが、三虎が敗北を覚悟するところまではいけそう -- 名無しさん (2024-01-14 22:37:24)
- 結構なネタバレであるドン・スライムを項目の始めの方に載せるのはマズいんではないか?後ろの方がいいと思う -- 名無しさん (2024-01-14 22:44:19)
- マイノリティワールドは凄いハッタリが効いてて好き。やっぱしまぶーはそういうのが上手い -- 名無しさん (2024-01-15 01:18:41)
- 足を細かく砕いて練って米の代用品にするという作業に某伝説の無人島コンビのチネリを思い出したのは俺だけではないと信じたい -- 名無しさん (2024-01-15 09:09:34)
- ↑俺もだ 「不味い」って"グルメ時代基準"でのマズさだっけ?そうなら現代基準だったらディスカウントストアのブロイラー程度には食えるレベルっぽそうだが -- 名無しさん (2024-01-15 13:11:30)
- ビリオンバード絶滅の理由をトリコと小松が話してるシーン地味に好き。本来なら「外敵に食べられない」って生存率が上がることが逆に絶滅の原因になったことに小松は驚き、トリコは「それがグルメ時代、仕方のないこと」って含みのある言い方してるの。グルメ時代は普通じゃないって根底を忘れないあたりがしまぶーのバランス感覚の良さという感じがする。常識を知ってるから非常識を描けるとでも言うべきか -- 名無しさん (2024-01-15 13:46:17)
- 本気で戦ったら、ネオや三虎より強かったのかな -- 名無しさん (2024-01-16 14:32:08)
- ただアカシアは倒せても怒りの一撃は絶対に出せないのだ… -- 名無しさん (2024-01-17 10:30:36)
- 色々縛りプレイしてるけどその上で全盛期はマジの最強だったヤバイ人 -- 名無しさん (2024-01-18 23:07:39)
最終更新:2025年04月08日 11:50