ウスターソース

登録日:2011/11/23(水) 22:08:31
更新日:2018/06/02 Sat 10:50:46
所要時間:約 3 分で読めます




ウスターソースとは、イギリス、ウスターシャ地方で産まれた調味料である。
ウスターシャに住んでいたウスター婦人が、うっかり果物や魚を入れていた樽を放置していたら、発酵して、素敵なソースが出来ていたと言う。

日本には、明治時代に、人々が洋食を口にしてから広まった。
現在では、日本語で単にソースと言った場合は、このウスターソースを指すほどの勢いである。
また、現在日本に広まっているウスターソースは、イギリスのウスターソースとは全くと言っていいほど別物である。
本場イギリスでは、材料に魚を使うので、魚醤に近い風味であると言う。
かたや、日本のウスターは、果物等を使い、あの素敵なピリ辛感を出しているのだ。
今日まで、試行錯誤しながらソースを発展させてきた先人達に敬意を表したい。


■種類
濃度によって種類が別れる。

◆中濃
東日本で主流。いいとこ取りの濃さで、あらゆるものに合う万能型。

◆ウスターソース
西日本で主流。とんかつソースと使い分ける。粘度が低く、さらっとしている。

◆とんかつソース
揚げ物にからませるためか、粘度が高く、ドロッとしている。濃厚。
オリバーソースの前身となった神戸の会社が作ったのが最初で、濃厚ソースとも呼ばれる。

◆濃口ソース
比較的サラサラだが味は濃いめ。中京地区限定。他の地区での入手は通販に頼ろう。

他にはお好み焼きソース、たこ焼きソース等…

ちなみにJAS(日本農林規格)ではウスターソースを「ウスターソース類」として分類しており、
さらにソースの粘度によって「ウスターソース」「中濃ソース」「濃厚ソース」の三種類に分けている。
商品名や一般的な呼び名はともかく、ラベルの「名称」欄にはこの三つのどれかが書かれている。



■主な使用法

◆揚げ物類
トンカツコロッケ・エビフライ等…
おそらく最もポピュラーな使われ方。コクのある揚げ物には、やはり、ピリッとしてサッパリしたウスターソースがよくあう。

目玉焼き
醤油派との戦争はおそらく永遠に終わらないであろう。

カレーライス
賛否あるが、スパイシーなカレーに、フルーツ等の入ったウスターソースをかけるのは、実は理にかなっていると言える。
ただし、かける量には注意。

◆ソースカツ丼
全国各地に点々と存在する名物料理。
割り下と卵ではなく、甘辛いソースにくぐらせる。
恐らく豚カツの亜種だがまた違った味わい。
地域によっては繊切りキャベツを下に乗せることも。

ソーライス
ソース料理の切り札。最後の砦。リーサルウェポン。
白米にソースをかける、以上。
ピリリと辛いソースの味わいの後に、飯の甘い香りが広がり…。

なに?

ここ何処?天国?

なおこれは、戦後まもなくの貧しい時代、レストランで流行った食べ方である。
ライスだけ注文し、備え付けのソースをかけて食べるこのやり方は、儲けにならないために多くの店に嫌われたが、
あるデパートは、「今頑張っている人々が日本を立ち直らせてくれる」と信じ、「ライスのみのお客様歓迎します」と貼り紙し、
笑顔で迎え入れるだけでなく、ライスにたっぷりと福神漬を添えるサービスも行ったという。

今日の日本経済は、ソーライスが支えたのだ。
これを食べる時には、それを思いながら食しましょう。

◆お好み焼き
オタフクソースなど専用のソースが発売されているほど。

焼きそば
日本では焼きそば=ソース味になっているほどポピュラー。


追記、修正は、ソースをドボドボかけながらお願いします。

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