登録日:2022/06/30 Thu 00:40:53
更新日:2026/08/25 Tue 21:43:34NEW!
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『運命の巻戻士』とは、木村風太による漫画作品。
【概要】
元々は『別冊コロコロコミックSpecial』2021年6月号における『ミラコログランプリ春』の
読み切り作品として掲載。
アンケートで好評を得たために本誌『月刊
コロコロコミック』の2021年9月号に読み切りとして掲載され、2022年2月号より連載が開始された。
2025年12月時点で既刊10巻。
連載版は木村曰く「ミラコロ版よりもカッコよさを前面に出そうとした」としている。
作品の宣伝文句としては「コロコロ45年の歴史上初のループSFアクション漫画」かつ「世界一わかりやすくて熱いループ漫画」を掲げている。
その宣伝句に違わず、内容は本格タイムトラベルSFもの。
本来、タイムトラベルが絡む作品というのは複雑になりやすく、大人ですら読解できず途中脱落することが多いジャンル。ゆえにほとんどの作品は(難題に取り組むのが好きな)インテリ層、読書家をターゲットにした硬派な作品とされることが多い。
そんなタイムトラベルものを児童向け漫画として最大限わかりやすく描くという離れ業に挑んでいるのが本作の特徴。主人公の過去を始めとして、変えるべき過去や倒すべき敵に関しては児童向け漫画とは思えぬエグい展開も多い。
第1話は読者
人気投票において2位の人気を獲得するなど支持を得ている(1位は
ポケモンカードゲームの付録「
ピカチュウVMAX」だった)。
その後も人気はどんどん伸びていき、2024年3月時点で人気投票12ヶ月連続1位と言う、
コロコロコミック45年の歴史の中で初の快挙を成し遂げている。
そして、2025年8月号(2025年7月発売)ではアニメ化を記念して
表紙デザインの独占を果たした。
普通の漫画雑誌ならいざ知らず、コロコロコミックといえばあらゆるホビーがところ狭しと配置された賑やかな表紙が特徴であり、それがアニメ化決定とはいえ主人公1人のみ配置した黒背景のデザインとなることは長いコロコロ史上でも極めて異例のこととなる。
【あらすじ】
悲運の死を遂げた人々を救うことを目的とした「時空警察特殊
機動隊」、通称「巻戻士」と呼ばれる組織に属する少年・クロノ。
クロノは巻戻士としての能力を用いて、過去に発生した事件に介入して何千回にも及ぶタイムループを繰り返すことで悲劇を回避する展開に辿り着く任務をこなしていた。
日々巻戻士として活動するクロノは、”CASE999”という事件内容に反して超高難易度の任務の完了を目指しているとのことだが…?
【主な用語】
◇巻戻士
正式名称「時空警察特殊機動隊」。過去の時空に戻って不慮の事件や事故で亡くなった人間を救うことを目的とした超精鋭部隊。本部は現代よりも未来の2087年の世界。
この組織に属する人間は、各時代からやってきた人並外れた判断力、記憶力、身体能力を持つ者が選ばれており、右目に「リトライアイ」というタイムマシンを仕込まれている。
スマホン曰く「巻戻士はターゲットに情を移してはいけない」という理論があるようで、これはリトライアイでターゲットの死を繰り返し見ると精神にダメージを受ける可能性があるため。
そして、それが恋愛感情に発展すれば最悪自分自身を子として生み出すタイムパラドックスを生じさせてしまう恐れもあるため。
志望者は1000人程度いるらしく、候補者は最終試験として新人教育AIを引き連れて実務を行うことになる。
巻戻士には3級、2級、準1級、1級、特級までの段階があり、特級にならなければ超高難易度の任務を受注することは不可能。このランクは昇格試験として扱われる任務を経て上がる。
担当する事件は難易度のランク付けがされているようで、現時点ではSS級まで難易度の上限が存在している。
大量殺人事件の場合は死傷者が半分に減るだけでも成果としては十分というような描写があったり、救出対象が何かしらの痛手を負っても助命にさえ成功すれば任務達成として扱われたり、最悪死を回避できなくてもそれまでの経緯が幾分か穏当になれば許容範囲であるかのような描写も見当たる。
なお、任務先に送り込むのは本部のタイムマシンだが、技術上の限界から、「同じ時代に送り込めるのは3人まで」という制限がある。
◇リトライアイ
巻戻士が右目に内蔵しているタイムループ機能を持つ義眼。そのため巻戻士は普段は何かしらの形で目を露出しないように隠している。
使い方としては巻戻士が“巻き戻し”を宣言すると発動し、巻き戻しボタンのマークと今までに経験した出来事が映像のように流れながら過去に戻ることが出来る。義眼には任務における使用回数も表示される。
義眼の持ち主が死にかけても起動すれば一瞬で自身の死や体力の消耗すら無かったことに出来るチート能力だが、巻き戻し自体が大きく心身を消耗するというデメリットも存在する。
ただし、精神面のダメージについてはリトライの副作用というよりは、運命を変えられないことを何度も目にして起こる精神的ショックの意味が多いとも取れる。
そのため、巻戻士の任務は巻き戻しの発動によって限界を迎える前に成功か撤退が求められるという消耗戦となる。
またリトライアイは破損すると能力が使えなくなるため、巻戻士にとって右目付近は弱点となっている。
なお、巻戻士が命を落とした場合、他の巻戻士によってリトライされれば死ぬ前に戻ることもできるが、その場合は死んだ巻戻士はリトライをした回の記憶を一切失ってしまう。
そして、右目を潰されるなどの負傷を負ってから他の巻戻士によってリトライをし続けると、リトライアイにエラーが生じて巻き戻しが出来なくなってしまう。
一握りの優れた巻戻士はリトライアイを“開眼”させ、タイムスリップ以外の能力を引き出すことが出来る。
例えばシライは自身の斬撃を録画した分身を作り出すという録画・再生という能力を使える。
能力の命名ルールは「ビデオの操作」であり、”巻き戻し”含めて時間をビデオテープに見立てているようだ。
バージョンアップの発動中は、右目付近に電流が走るような現象が発生する。
◇クロックハンズ
巻戻士の妨害をする謎の組織。
“1時”から“12時”まで、時刻を称号とする12人のメンバーが所属する。
時計の針が描かれた仮面を被っており、12時から始まって数字の若いものほど強力な相手となっている。
巻戻士とタイムマシンを憎んでおり、全てのタイムマシンを消し去ることで平等な世界を作ろうと目論んでいる。
巻戻士はリトライアイによりリトライのたびに多大な負荷を受けるが、彼らは懐中時計のような特殊なタイムマシンにより、肉体への負担を一切なしにリトライが可能となっている。
ただし、外付けである分巻戻士も狙いやすく、奪われたり壊されたりすれば当然無力化される。
また、リトライ以外にもそれぞれタイムマシンの能力や個人の特技を極めており、巻戻士を苦しめる。
ループによる歴史改変すら含めた「運命」を記した謎の日記を持ち、日記に沿って計画を進める。
◇本部
巻戻士の拠点の場。2087年の「トーキョー」に在している。 外見は銀座の和光時計台。
本部の中に寮があり、巻戻士たちはそこで暮らしている。
【主な登場人物】
時空警察特殊機動隊
クロノ
CV:福光可奈子(Webアニメ版)/小林将(TVアニメ版)
本作の主人公の14歳の少年。巻戻士として活動しているが、まだ立場としては新人。
気の抜けた凡ミスをするなどスマホンからはバカ扱いされることも多々あるが、並の巻戻士であれば100回かそこらで限界が来るループを何千回と繰り返しても耐え切れる超人的な精神力と、僅かな異変も見落とさない抜群の記憶力、洞察力を誇る。
ターゲットに対しても情を覚える人柄や過去の経験から任務に対しては完璧主義であり、出してしまった損害は任務成功後もできるだけ補おうとする。
また、あくまで人命救出が任務の本質でありながら、対象の心をも救うルートを目指しており、仮に救出ができても本人に
トラウマや後遺症が残るようであれば迷わずリトライをしてクリアに近付いたルートを諦める事が出来る。
巻戻士として常人以上の身体能力を誇るが、武器などは持っておらず、当人もリトライを繰り返して物事を覚えて対処するタイプなので、ぶっつけ本番の直接戦闘は不得意。
小学生時代はコミュ障でいつも本ばかり読んでいることから「ゴースト」と呼ばれて疎まれており、自身とは逆に人気者の妹の存在からコンプレックスを抱いていた。
巻き戻しによるループ前の記憶を維持しているなど、なぜか巻戻士になる前からループのリセットを受けない性質を見せていた。
トキネの死と巻戻士の任務に巻き込まれたことを受け、妹を救うためにシライの導きによって巻戻士としての運命を歩むことになる。
名前の由来は他のキャラと同じく色の名前であるが、それに加えて
ギリシャ神話に登場する時間の神「
クロノス」からも取られていると思われる。
“
3時”「ハイド」との戦いで、トキネの事件を再現した二者択一を迫られた結果、彼も
“開眼”に目覚める。
その能力は
“複製”。
シライの”録画・再生”とは異なり、完全にもう一人の自分を作り出して、両者ともに自在に行動することができる。
その本質は、
3分後にいる自分を現在にタイムリープさせるというもの。現在の自分から見れば分身であるが、未来の自分から見れば変則的な
巻き戻しである。
分身というよりは、
別の時間軸にいる自分を呼び出して助けを借りたというようなイメージに近い。
クロノの「命の選択をせず、どちらも助け出す」という強い意志が生み出した能力と言える。
スマホン
CV:末次由布子
クロノの相棒として任務をサポートする新人教育AI。
スマートフォンのような形で宙に浮いて動く。
データモードを起動することで巻戻士本部のデーターベースにアクセスして情報を提供することが可能。
また、巻戻士を任務先から2087年に転送するタイムマシンの役割も持つ。そのためよく壊される。
感情表現が豊かな存在でクロノの抜けた部分や完璧な成功に執着する姿勢にツッコむことも多く、クロノをバカと認識しながらも観察眼や精神力を高く評価して「100年に一度の逸材」とまで考えている。
シライ
CV:遠山春(初代)→ベルべる☆(二代目)/
内山昂輝(TVアニメ版)
クロノが小学生時代にトキネの死を見届けた直後にループに巻き込まれた際に出会った巻戻士の青年。
マイペースな雰囲気で寒いギャグを飛ばす癖がある。嫌いなことは「シラケること(シライだけに)」。
巻戻士としては最強クラスの人物で、自身の所持する刀で一撃で大型トラックを両断する剣技や修行の末に得たリトライアイの特殊能力を使える。
ループの記憶を所持していたクロノの様子に気が付いて彼を任務に帯同させることになるが、仮面の男の介入でトキネの救出に失敗した後にクロノを巻戻士として鍛えることを決める。
本編時点では元特級巻戻士という扱いで後進をサポートしており、多くの巻戻士から伝説として尊敬を集めている。
開眼
“録画・再生”は、予め行った動作を記憶し、時間をおいて分身体がその動作を再現するというもの。
能力のインフレによって若干格落ち気味だったが、後に「時間移動であらかじめ録画を仕込み、再生を数十年後に行う」という形で不可避の攻撃を行えるトンデモ能力だということが判明した。
クロホン
CV:伊藤タカユキ
シライの相棒として任務をサポートする存在。外観はスマホンに似ているが、そちらよりも口調が荒く表情も険しい。
長々とシライの能力を説明するなどお喋りな性格でもあり、クロノに対しても巻戻士の素質を感じていた。
アカバ
CV:mayo(Webアニメ版)/天﨑滉平(TVアニメ版)
クロノと同じ巻戻士の少年。ギザ歯が特徴的な容姿で
日本刀を帯刀しており、広島弁のような口調で話す騒がしい性格。
優れた野生の勘と身体能力を誇り、クロノと同じ3級の巻戻士でありながらも既にリトライアイを開眼させていて、数秒間の間だが数百倍もの速さで動く
“早送り”という能力を使える。
任務では他者に対して横暴な雰囲気を見せるなどクロノほどの完璧主義ではないが、これは一直線にクリアを目指す精神の現れでもあり、意外に冷静な観察眼も持つ。というか「ちょっとくらいケガしようと命が助かればいい」というスタンスは巻戻士としてはむしろ一般的なものなので、むしろクロノの方が異端。
シライに対してかなりの尊敬心を抱いており、巻戻士の武術試験ではシライの弟子となっているクロノが気に入らなかったことからボコボコにした。
6歳の時、2062年の船の事故で死ぬ運命にあったが、シライが1031回のループの末に助け出したという過去がある。
レモン
CV:春香/
上田麗奈(TVアニメ版)
2075年の日本政府が生み出した
人造人間(アンドロイド)。
ロケットパンチや手から出るビーム、ヘアゴム型爆弾、無数の銃火器などの様々な装備が使える。
アンドロイドなのでどんなに寒く、逆に暑い場所の任務でも実行可能で、どんなにボロボロになっても痛覚がないのであまり自分の事を気にしない。
彼女自身は感情がないと語るが、何人かには感情があると言われている。
機械のはずなのに恐怖を植え付ける能力で動けなくなったり体内に入り込まれて吐いたり
何を?、やたら人間臭いやられ方をする。
雪山の“
12時”との戦いでリトライアイを開眼させ、
“停止”の能力を得る。
消耗が激しいので何度も扱えるものではないが、停止できる時間は20秒と長く、更に自分以外の巻戻士も止まった時間の中で動けるというのが最大の利点。
名前の由来はレモン色からか。
ツネホン
キツネ型スマホAI。ワダツミ島でのレモン、チャイヌの任務に同行した。
一人称は「ウチ」で京都弁を話す。かなり俗っぽい性格の持ち主であり、戦闘中は狙われないよう味方を放置して隠れ、手柄を挙げたら「あとで新しいプロペラ買うてなー!」と乞う。レモン「ねえ、出てこないと壊すよ?」
ハクギン
CV:末次由布子
在籍から5年で任務達成率91パーセントを誇る1級巻戻士。
ウェーブのかかったショートヘアのクールな女性で、超人的な槍の使い手。純粋な力ならシライに匹敵すると語られる。
しかし、巻戻士たちの出身時代のリストを盗むクロックハンズの
スパイでもあった。
任務から戻った後にスパイであると発覚するも、忽然と姿を消すが……?
名前の由来はそのまま「白銀」。
ギンと被ってるとか言うな
チャイヌ
CV:森下結月
潜入捜査を得意とする2級巻戻士で、バージョンアップの能力
“変換”により自在に姿を変えることが可能。
基本の姿は黒髪の気弱な女性だが、犬の姿のチャワン、
イケメンで女性の扱いに慣れているチャニイなど、チャイヌの姿を合わせて7つの姿を持っている。
人格や体格なども大きく変化するが、頭の上にある雲のような毛が共通したトレードマークで、帽子の上にまで生えてる姿も存在する。
実は彼女こそが真のクロックハンズのスパイであり、3時「ハイド」の孫娘。
ただし実の血縁ではなく、捨て子であった彼女を育ててきたという関係であった。
また、「変換」の能力も明かされていた7つが全てではなく、ハクギンもチャイヌの8つ目の姿ことチャネエだった。
ちなみに、チャネエの時に限り他の姿であった雲のような毛が無くなっている。
ハイドによって語られた過去で、かつて実の両親に捨てられたという事が明かされる。
母は巻戻士であり、任務中にターゲットと恋に落ちた事で巻戻士をやめ、一人の娘を産んだ。
だが、DNA鑑定によりチャイヌの母は、夫が行方不明だった自分の父親だった事を知る。
さらに、自分が産んだ娘には、首に自分と同じホクロがあった。
つまり、チャイヌの母はチャイヌ自身であり、自分を産むというタイムパラドックスを引き起こしてしまったのだった。
自分が本来存在しない人間だったと知ったチャイヌは絶望によってリトライアイを発現させ、自分の心を守るために「変換」と共に7つもの人格を得る事となったのだった。
自分のただ一人の家族であるハイドを「おじいちゃん」と慕い、「使えない犬」と捨てられて攻撃に巻き込まれても、「自分が死んで、裏切られた記憶を失ったフリをすればもう一度使ってくれる」と、運命に逆らい自分が消滅してしまう事への恐れもあって縋り付いていたが、「運命と戦え」というクロノの言葉により、巻戻士として再起することとなる。
わたし、ずっと自分の運命がこわくて、おじいちゃんの言う通りに生きてきた。でも…
クロノくんに言われてはじめて考えたの。わたしがなにをしたいか…。それでわかった。
わたし、巻戻士をつづけたい!クロノくんみたいにだれかを助けたい!
その先にどんな運命が待ってても、わたしの意思でがんばる。だから見てて、おじいちゃん…
任務終了後にはスパイとして他の巻戻士から刃を向けられるが、自分の意思で巻戻士を続ける決意をし、自分の力で居場所を勝ち得る事となる。
なお、「変換」で生み出された姿はチャイヌを守る「家族」の姿であり、それぞれチャイヌの姉や祖父、ペットなどである。
しかし、その出自から母や祖母にあたる姿だけは存在していない。
ゴロー
CV:ヤシロこーいち→畑耕平
巻戻士の創設者であり隊長である、最強の巻戻士。
スキンヘッドのイカつい見た目に任務のためならドライな判断も下せる非情さを持ち合わせている。
シャープの後に3桁の数字を打ち込む事であらゆる機能を発揮する「変形携帯」を操る。転送もガラケーで行い、スマホンは持ち合わせない。おじいちゃん
大剣や盾のような単純な武器から銃やチェンソーのような複雑な機械、更には武器だけでなく周囲の機器のハッキングも可能な万能兵器である。
バージョンアップ“逆再生”は、自分の意識を20秒先に飛ばし、そこから20秒間逆再生される世界の中で動けるというもの。
。るわ終で「トータス」、りま始で声けかの「プッアムイタ」
つまり、「刀が折れた」→「刀を殴る」、「爆風で吹き飛んだ」→「ガラケーで爆弾を出す」と、相手の動作を見て自分の行動を選択することで、あらゆる攻撃を必ず命中させられるという、複雑だが最強クラスの能力である。
その分消耗も激しく、使用後は満足に立ち上がれないほどに疲労する。
なお、能力が発動している20秒間は、互いに互いの動きが
逆再生している状態となるため、相手が後ろ向きに走ってきたり壁から自分に向かって飛んできたりと、シュールな光景が広がることとなる。
クロノとチャイヌを強制送還した後、3オクロック「ハイド」を道連れに火山の火口に落下して、その命を落とした。
……かに思えたが、クロノの前に現れたのは年老いた姿のゴローだった。
実はゴローは変形携帯の最後の機能で助かっており、その後数年間ハイドと共に過ごしてクロックハンズの情報を聞き出そうとしていた。
やがてハイドが病によりこの世を去った頃、その時代にいるゴローと接触。
そして巻戻士を設立し、自分は人前に出ずに至る。
つまりゴローは自分がその年齢まで生きる事を事前に知っていたため、相打ち覚悟の戦いに挑んだというわけである。
名前の由来は不明。強いて言うなら「ゴールド」だろうか…?
グレイ
CV:雪乃瀬りむ
「∞編(エンドレス編)」にて初登場。
クロノを指名して弟子入り志願した三級巻戻士。
壁を軽々とぶち破るほどの力を持ったハンマー使いの少女。
また、身体中のプロテクターから電気刺激を受ける事で瞬間的に筋力を増強させ、更に磁力で金属をかき集めた巨大なハンマーによる一撃を放つ事も可能。
ただし、たった2回リトライしただけで精神に限界が来るほどに巻戻士としての適性は低く、更に記憶力も悪い。
明るいが口が悪く喧嘩っ早い性格。
名前は英語で灰色を意味する「gray」から。なお髪はピンク系の色。
なぜクロノにあそこまで入れ込んでいるかというと、彼女にとってクロノは命の恩人だから。
彼女の本名は「レイ」。なんと連載最初期の第2話「令嬢を無人島から救え」にてクロノが死の運命より救出した少女が成長し、巻戻士となった姿である。
よく見ると髪型に面影が残っており、威嚇したりキレた時にギザ歯を剥き出しにして吠える表情もそのままだったりする。
かつて「レイという少女が海難事故にて単身無人島に投げ出され、2日後にそこで病死する」というCaseにてクロノは何度もリトライを行い、最終的には命がけでレイを助け出したのだが、
クロノはレイに対して最後のループで「無人島でのサプライズツアー」と偽って遊び相手になっていた事情がある。
その為、レイからすればクロノは「楽しいバカンスを提供してくれた親切な旅行業者のお兄さん」であった。
しかし、家に帰ったあとで「そもそもレイは海難事故に遭っていた上に、クロノという謎の人物によって救出された」という真実を教えられ、彼女は混乱。
その上で「クロノはなぜ自分を助けてくれたのか」と考え、実家の財力とコネを総動員して調査を行うが、時空を越える秘密警察のエージェントたる彼らの痕跡を一切見つけられずに悶々とする。
たが、ある時動画サイトにアップロードされていた「巻戻士という未来のエージェント」という噂話についての動画を発見し、クロノがそれではないかと確信。
噂話の大元になった元巻戻士の「シロ」という人物と出会い、クロノが未来からやってきた存在である事を知る。
シロの話によれば「クロノはある任務で死ぬ可能性が高い」、その事実を聞いたレイは「今度は私がクロノを助ける」と決意。
シロの元で修行を積み、その傍らで実家の補助を受けて専用装備などを開発しつつ巻戻士への接触手段も調査。
5年に渡る猛特訓と調査の末、東京で任務中のエージェントを発見し自らの実力を見せることで入隊に成功。
そうしてクロノに正体を隠し、ハンマーで壁をぶち破りながら豪快に登場……という形で、本編のタイムラインに合流する。
現在の名前である「グレイ」の由来は、正体を隠すために髪をショッキングピンクに染めた際に「レイ様がグレた」と使用人一同が嘆いた件から着想を得たもの。
ハイザキ
CV:深町凌
グレイと同様、「∞編(エンドレス編)」にて初登場。
グレイと同じくクロノに弟子入り志願した拳銃使いの少年。
彼も精神力、記憶力ともに非常に弱い。
にこやかで落ち着いた雰囲気の性格。
クロノが命を落とすと言われている任務に、グレイと共に同行する事になる。
クロノが任務中に命を落としかけたのは、クロックハンズの能力と思しき異常現象であった。顔を見せない敵に対し、グレイとハイザキは互いに「自分とクロノ以外の巻戻士は送られていない」と指摘し、相手こそがクロックハンズだと疑うが…?
ハイザキは、巻戻士が壊滅し、荒廃した2092年に過ごす少年だった。
しかし、ひょんなことからスマホンと、その中に残されたクロノのAIと出会う。
そして巻戻士本部までの旅をしながらクロノと絆を深めていくが、やがてスマホンも機能を停止してクロノと別れることとなってしまう。
しかし、旅の中で得た技術と巻戻士本部に残されたタイムマシン、そして過去の記録によりクロノらのいる時代へ渡り、巻戻士となってクロノの死の原因となったCase.88、4オクロックの暗殺に挑む。
「巻戻士クロノは”CASE88”で”4時”に殺される。”4時”は幼少期に”CASE88”のターゲットの中にいたのだ」
「クロノはこの皮肉な運命に気づけず、幼少期の”4時”を救ったあと4時の”∞”で殺された」
「“4時”は午後7時43分ワダツミ神社の、神木の前に現れたかれだった」
タイムスリップして”4時”が”4時”になる前に殺そう。そうすればクロノさんは助かる。
クロノさんが死ななければAIは作られない。そしたら僕とクロノさんは出会わなかったことになるのかな…?
そうなってもかまわない。クロノさんが助かるなら。
ハイザキは、たとえ自身が外道になろうと、4オクロックになる者を殺す事でクロノを救おうとするのだった。
そしてハイザキは、神木の前に現れたギンを射殺する。
しかし…
ギンの死の直後、ハイザキに追いついたクロノらの前に現れたのは、”4時”となった10年後のキンスケであった。
「ハイザキがギンを殺したから、キンスケがクロノを殺した。キンスケがクロノを殺したから、ハイザキがギンを…」
「永遠に続く、”∞“」
「すべて予定通り。」
自分がクロノの死の原因であったと知り、復讐に来たキンスケを見て、自分の罪に絶望するハイザキ。
しかし、クロノのような巻戻士になりたかったという自分の願いを思い出し、「巻戻士として」償うために開眼“経過”に目指める。
これは、「移動する物体の軌道上に、物体のコピーを作り出す」という能力。
拳銃との相性は抜群で、軌道に沿って無数の弾丸を設置出来るため、大型の物体の足止めなどに重宝する。
YouTube版オリジナル巻戻士
エンジ
CV:mayo
その名の通り臙脂色のショートカットが特徴の女性巻戻士。
外見年齢はクロノやアカバと同じぐらいで、それ故にまだまだ精神的には未熟でよそ見や早とちりによってトラブルを起こしてしまうことが多いマイペースな性格。
一方、何事においても可愛さを第一に考えており、例え表面上は任務遂行できていたとしても、その結果が「可愛くない」と判断すれば何度も挑戦し直す等、根はクロノにも負けない真っ直ぐさを持つ。
武器はライフル銃。
しかし、ライフル銃が上手く扱えないため、鈍器として使用していることが多々ある。
YouTube版オリジナルキャラである為、本筋のストーリーには一切絡まないが、
モブキャラの一人として写されたことがある。
アンコ
CV:ちんやく
黒と白のツートンカラーで癖毛が強い
ツインテールが特徴の女性巻戻士。
一人称は「僕」で、語尾に「だべ(さ)」と付けることも多い。
スマホン曰く優秀な巻戻士らしいが、
照れたり興奮すると携帯しているリコーダーを吹き鳴らすというおかしな癖の持ち主で、初対面の人間にはよく驚かれている。
ワサビ
CV:酒味たろう
YouTubeオリジナルストーリー「地獄遊戯編(ヘルゲーム編)」にて初登場。
ガスマスク、ハートの瞳が特徴の準1級巻戻士。
口癖は〜じゃんね。
準1級最強格の巻戻士であり、これまでに成功した任務での巻き戻し(リトライ)回数は全て100回以下と最も巻き戻し(リトライ)しない巻戻士でもある。さらに戦闘力も人並み外れており、瞬間戦闘力だけなら、特級にも匹敵するよう。
そんな彼だが、実は空気の汚れた場所でガスマスクを外すとすぐに吐血してしまうほど外気に弱い身体。(ただ、着け戻すとすぐに元気になる)
性格は、いつも不機嫌で無愛想な一匹狼のような性格をしており、複数人の任務では1人で行動しようとしたり、 敵であれば躊躇なく殴って殺そうとしたりなど、かなりの問題児。任務においてはターゲットが生きているだけで良いというスタンス。とはいえ、なんやかんやで協力をしていたり、死にかけの仲間のために、巻き戻し(リトライ)をしてくれてるので、優しい一面がある。
彼の主な戦闘は格闘。拳技や発勁、蹴り技を得意とする。
他にも、武器として鞭を使う。
ちなみに、彼は、普段はガスマスクを外すと、すぐに吐血をしてしまうが、息を一時的に止めることで外すことができる。
更にその状態が長く続くほど力が強くなる。
オジョホン
CV:
スマホ型AI。横にドリル(髪の方)がついている。YouTubeの日常編でワサビと共に任務をしている。ワサビへの悪口がひどい。
オカユ
CV:雪乃瀬りむ
YouTubeオリジナルストーリー「プリズンビースト編」にて初登場。3級巻戻士。
リトライアイには「命」との文字。
Youtubeのコメントからは名前に「オーカー(黄土色)」が入っているとのこと。
一人称は「あたしゃー」である。
武器は大剣(超重い)。見た目は小柄な少女だが、実年齢は100歳。
性格は天真爛漫なマイペースで、ポジティブ。
ホンシー
オカユの相方のAIスマホ。モチーフはキョンシーと思われる。性格はオカユと反対に気だらけでネガティブ。
しかし突っ込む際はとても激しくなる。
ヒヤマ
CV:伊藤タカユキ
YouTubeのストーリー編第五章、また原作第24話にて初登場。それ以来出番なし。たまにショートにモブキャラの一人として出ている。緋山さん…?
イイネ
ショートに登場した新キャラ。本名はスンゴク・イイネ。
ヒヨリ
新章「トコヨワールド編」で登場した新たな巻戻士。
2級巻戻士。
ヤンキー風の巻戻士。口癖は「コラァ」と「ピヨー」
喧嘩っ早いが、先輩に敬語を使う真面目さがある。また、感情としては情緒不安定な一面も。
クロックハンズ
仮面の男/1時(ワンオクロック)
CV:ヤシロこーいち
トキネ救出の任務を達成したと思われたシライの目の前に現れた人物。黒い軍服姿で赤いローブを羽織っており、アナログ時計の時計版を模した奇妙な仮面を装着している。
何故かトキネを何度も殺害することを宣言しており、巻戻士と同様の
タイムスリップによるループ展開を作ることが出来る。
執拗にトキネ殺害に拘る理由については語ることはなく、トキネの救出を試みたシライの妨害に成功した。呪文による頂上的な災害(爆発など)を引き起こすほか、発動時にはデジタル表記の0と1が出現する。
その実態は、時間犯罪組織
『クロックハンズ』のメンバーにして、そのリーダー格。
10時
CV:???
侍のような姿のクロックハンズ。特技はおそらく剣術。
9時
CV:???
ヤギの角をはやしたクロックハンズ。
7時
CV:???
ツインテールにリボンを付けたクロックハンズ。
後述の6時と同じデザインの仮面を着けた双子の妹がいるが、6時の孫娘かは不明。
キバク/12時(トゥエルブオクロック)
CV:伊藤タカユキ
爆弾を操るクロックハンズ。
その精度は凄まじく、大規模な破壊からミクロレベルの爆破まで可能で、爆破により雪崩を操るのもお手のもの。
レモンがリトライを繰り返して必死にユキを助けようとする姿を嘲笑う外道な性格。
しかし、冷静に考えると
20年以上、回数にして
7800回以上もレモンのリトライに付き合っておきながら「ウケた」の一言で済ませる異常な精神力の持ち主でもある。
また、クロックハンズは数字が低くなるごとに階級も上がるので12時は最低ランクではあるのだが、上記の精神力に加えわざわざクロックハンズ最強格の1オクロックが助けに来たり、他のクロックハンズが時間に関するタイムマシンの能力を持つ中「爆弾のプロフェッショナル」以外の能力を見せていないあたり「
コイツ実は0オクロックなんじゃないか?」とファンの間ではネタ混じりに囁かれている。
11時(イレブンオクロック)
シライの過去に現れ、学生時代のシライ暗殺を目論む。
言葉の後にフランス語を付けて喋る。
その正体は、シライの学生時代に教師として潜り込んだマイ先生こと「マイ・ラッセルハート」。
記憶の
“削除”と
“編集”の能力を持ち、学校中の生徒を操ってクロノ達を襲った。
特に編集は非常に強力で、一般人に武術家の記憶を与えて強力な兵士にできる他、感情のないレモンに恐怖心を植え付け、アカバには常に空腹感を与えてお菓子をドカ食いさせ太らせるなど、即効性も高い。
また、発明も立派な能力であり学校中の生徒の記憶をハッキングして一気に操ることや、
背中に接続した4つのアームに武芸者の記憶をインストールした「
神殺し」という形態で戦うこともできる。
ただし、その形態は脳への負担が大きく、2時間の使用で絶命してしまう。
かつては発明好きの両親のもとで発明やハッキングの才能を伸ばす少女だった。
しかし、当時住んでいた建物で災害が発生し、両親を失う。
その際に巻戻士によって助けられるが、彼女の両親だけ見捨て、命の選別をする巻戻士の傲慢さに恨みを抱いてクロックハンズのメンバーにスカウトされる事となる。
巻戻士への憎しみからクロノ達とは敵対するが、発明好きで優しい性格という部分は素であり、泣いてる子供に発明品を披露して泣き止ませようとする姿も見られた。
ハイド/3時(スリーオクロック)
CV:畑耕平
紳士風のタキシードを身につけた老人。
クロックハンズの資金調達のためにTOTE社内の告発者を炙り出すべく、部下を潜入させる。
任務から戻った部下を労い紅茶を淹れようとするも上手くいかなかったり、巻戻士が現れれば震えながらも部下を守ろうとする心優しい性格の持ち主。
それらの姿は全て芝居であり、部下…孫娘のチャイヌも自身の便利な手駒としか見ていない冷徹な性格。
更にはチャイヌが死によってその記憶を失い自分のことをまだ信じていると思った時には、その様子を嘲笑いながら「また使ってあげる」などと発言した。
複数の人間を一気に空中へ放り出したり大量のレーザー砲で相手を取り囲んだりする、相手を宇宙空間へ放り出すなど、言った事を現実にする魔術師のような能力を持つ。
その能力もさることながら、巻戻士がリトライした瞬間を見計らいリスポーンキルを繰り返すことで、巻戻士の心を蝕む戦い方をする。
魔術じみた能力の正体は“入替”であり、彼の操る監視カメラに映った物質同士の位置を入れ替えることができる。
しかもその距離に制限はほぼなく、どれだけ離れた火山帯や深海、宇宙であろうと彼の意思一つで入れ替え可能。どうやってカメラ用意したの?
入れ替えの際に触れている物があると、それも一緒に入れ替えさせることが出来るため、入替の直前に体を掴まれると道連れを喰らうリスクがある。
実は
チャイヌと同じく「ジキル」という別人格と、もう一つのタイムマシン、もう一つの能力
“省略”を持っていた。
ジキル側の人格はハイド以上の冷酷かつ外道であり、
「めんどくせえ」と繰り返しながら殺戮を好む残虐な存在。また、ジキルが目覚めている間は常に目を閉じている。
その能力は
過程を無視して結果のみをそこに残すというシロモノ。発動時は黒背景に白抜きで
“省略”とだけ書かれたコマが挟まり、「縄を外した後」「敵を切り刻んだ後」のシーンになっている。
ただし、
「めんどくせえけど、オレ、人が死ぬところはスキップしないで見たい派なのよ」という制限…というかこだわりのため、トドメの瞬間だけはスキップを使わない。
能力によりゴローの腕を切り落とすが、彼の開眼により倒される。
最後はゴローを「入替」により火山に送ろうとしたが足を掴まれタイムマシンも落とされ、ゴローと共にマグマの中へ消えた。
……かに思われたが、実際はゴローと共に生存。
しかしタイムマシンも壊れ転送も行えない状況であったため、火山付近のハワイの街でゴローと共に15年もの時を過ごす事となる。
高齢であったため、最終的には病でこの世を去ることとなった。
最後までクロックハンズについては口を割らなかったが、彼は自身の出生についてゴローに語った。
彼はしがない手品師であったが、巻戻士と出会い、ふとした事故で共にタイムワープをしてしまう。
しかし彼が辿り着いたのは過去の世界だった。
そこで妻を作り子を育てるが、ある時家庭の中の光景に既視感を覚えた。
そう、彼もチャイヌと同じくタイムパラドックスを起こしてしまい、自分の母との間に子を作り、自分を産ませてしまったのだった。
歪んでしまった自分の運命に恐れ、自分から逃げ出すことで「ジキル」の人格が発生。
幼い自分自身を殺そうとしたところで、「タイムマシンを無くし、同じ運命の人間が生まれないようにしよう」とクロックハンズにスカウトされる。
チャイヌに対しても元々はクロックハンズの為の道具でしかなかったが、自分と同じ境遇の少女に同情し、気付かないうちに愛してしまった事を告げて、チャイヌに詫びの言葉を遺した。
4時(フォーオクロック)
豪華客船での任務を終え、ワダツミ島で過ごしていたクロノ達の前に現れたクロックハンズ。
“∞”の能力を持っており、特定の空間を出口のない無限ループにして閉じ込める事ができる。
また、∞空間内の物体を∞で操作することも可能であり、∞の軌道で何度も銃弾をループさせたり、放り投げた石に無限の回転力を与えて相手の攻撃を受け止める事や、相手を無限に落下しない水中に閉じ込めて溺死させることもできる。
∞の空間では時間も止まるためリトライもできないが、それは4オクロック本人も同様で、リトライの際には∞を解除している。
また、∞空間はあくまで空間同士を繋ぎ合わせたものであり、繋ぎ目となる違和感のある場所を攻撃すれば解除ができる。
その正体は、豪華客船でクロノ達と行動を共にした少年、キンスケの成長した姿。
キンスケは確かに客船で、弟のギンと共にクロノ達に救われた。
しかし、その後のワダツミ神社にて、ハイザキによってギンが殺されてしまう。
その事実に絶望したキンスケの前に現れ、何をやっても運命の結末自体は変えられない事を告げる。
そして、ギンの死は未来の4オクロックを排除するためにAIのクロノが指示した事だとセリフ入れ替えるコラ画像にしか見えない偽動画を見せながら告げられたことで、キンスケは巻戻士ではなくクロックハンズになることを選んだのであった。
加えて彼の
∞には真骨頂たる「無限夢」という技がある。
これは事前に「∞」を模した花火を相手に見せることによって催眠状態にし、
体感時間にして888年の夢へ閉じ込めるというもの。
一度でも効果を受けてしまえば精神のみが異界に囚われ、茫然自失で動けなくなったり発狂してしまうまで追い詰められる。
精神のみであるため餓えも乾きもせず、しかも苦痛に耐えきれずに自殺をしようとしても死ねないようになっており、人間のおおよその平均寿命を約10巡もさせられる苦痛を確実に味わうことになる。
アニオタ的に言えば「
5億年ボタン」「
精神と時の部屋」「
Warp列車」「
永遠の悪魔」あたりを想像すればわかりやすいかもしれない。
クロノですら1年で絶望寸前に追いつめられたので、20年間同じ日を繰り返していた12オクロックが再評価されたとかされないとか
4オクロックとなった後の彼は復讐心と憎悪だけを生きる為の活力としていた為、性格も歪みきってしまい、復讐を終えた後に死ぬことを求めている。
ハイザキとクロノを激しく憎悪し、彼らを∞を用いて過剰なまでに苦しめながら嘲り笑うまでには心が壊れており、クロノの必死の説得すら一切効かない。
更には「もうギンの事すらどうでもいい」「全部終わらせる為だけに生きている」と、かつて持っていた弟への深い愛情すら消え失せている。
…ように思われたが、実際には絶望しかない自分の人生と、どう足掻いても救えない弟の死の運命に打ちのめされて自棄になっていただけ。
何度痛めつけられても立ち上がり、ついには奇策を以て自身の「無限夢」すら打ち破ったクロノに対し、我慢できずに本心を叫ぶ。
「運命を変えられるなら俺だってギンを救いたいよ」と大粒の涙と共に絶叫する彼を見たクロノは……。
5時(ファイブオクロック)
4オクロックと共にクロノらを排除しに現れたクロックハンズ。
“拡縮”の能力を持ち、1ミクロンから300kmまで自在に自身の大きさを変えられる。20分経つと自動的に解除される。
巨大になればレモンのマシンガンも通じず、極小になれば相対速度の違いによりチャワンにさえ気付かれずに接近も可能。
そして、強引に踏み潰したり体内から攻撃したり、体内で巨大になって相手を破裂させるなどえげつない戦法を得意としている。
6時(シックスオクロック)
4オクロックと共にクロノらを排除しに現れたクロックハンズ。
“重ね合わせ”の能力を持つ。
この能力は一言で言うと「未来の選択」。
「行動」に対して発動する能力であり、この行動が成功するか、失敗するかを当てることで、確率を無視して「自分に都合のいい未来」が確定する。どんな強者の攻撃も絶対に当たらず、自分は適当にナイフを投げるだけで必中となるという、強力無比な能力。
ただし不正解すると、「都合の悪い未来」が確定する。状況によっては「絶対に成功しない行動を成功させてしまう」と墓穴を掘ることにもなる、諸刃の剣である。
その性質上、「自分より強い相手にほど勝てる」というパラドックス的な特徴がある。
その正体は4オクロックこと、キンスケが更に成長した、40歳と60歳のキンスケの姿。
彼らはギンを殺したクロノへの復讐を果たすため、過去の自分にも力を貸しているのだった。
クロノへの復讐が果たされた後は、60歳のキンスケはシュレディンガーの能力でヘリを落とし、爆死する。
そして20歳のキンスケは5オクロックに、40歳のキンスケは6オクロックとなり、再び次の復讐のため20年に渡って力を身につけ続けている。
こうして、キンスケの人生もまた、復讐のみが無限に続くエンドレスの状態となっているのだった。
その他
トキネ
CV:福光可奈子
クロノの妹の小学生。本編前にトラックに轢かれる交通事故で死去しており、ただの交通事故に見えるトキネの事件は何故かSS級任務「CASE999」に認定されていることから巻戻士に間では有名な事件となっている。
活発で明るい性格で、人助けを積極的に行うことや頭脳面でも長けていることから同級生からの人気も高いなど兄とは対照的な人物。
トキネ自身は兄のことを本来は自分よりも優れた素質の持ち主であると認識しており、「お兄ちゃんに足りないのは自信だけ」と諭していた。
不審者に誘拐されてしまい、クロノに救われるも再び現れた不審者の報復殺人によって死亡する。
その事件に介入したシライによって救出が試みられるが、トキネの死を願う謎の男の手によって運命を変えることが出来なかった。
なお、後にゴローがクロノへ「トキネに似ている」と言い残すなど、彼女には謎があることが示唆されているが…?
名前は「朱鷺色」と「時」のダブルミーニングと思われる。
キラー・ピエロ
CV:ヤシロこーいち
クロノ達の昇級試験の際に現れた、ピエロの姿をした巨漢。
愛嬌のある顔つきと子供っぽい口調をしているが、その正体は史上最悪の連続殺人犯。
「戦車に乗せてもらえなかった」というだけの理由で一国の軍隊を壊滅させたという恐るべき逸話を持つ。
巨大な鉄球を振り回して飛行機内で破壊の限りを尽くし、クロノとアカバを幾度となくリトライに追い込んだ。
なお、彼はクロノ達の試験を妨害するために送り込まれたクロックハンズからの刺客……ではあるのだが、あくまで
彼自身はクロックハンズの構成員というわけではなく、彼らによって別の時代から連れてこられただけのそのへんの殺人鬼である。
このエピソード以降クロックハンズとの直接対決が話の主軸になっていったこともあり、今のところ
この手の在野のバケモンは彼以外には登場していない。
妙な方向で読者に強烈なインパクトを残したキャラの1人であり、1エピソード限りの敵役でありながら何かとファンの間で話題に上っている。
身も蓋もないことを言ってしまうと、『ワンピース』のヒグマとか『寄生獣』の犬に寄生したパラサイトみたいな「まだ設定や作品の方向性が固まりきってない時期に出てきたせいで浮いちゃってる」タイプのキャラ。
なお、YouTube版には
彼が3人に増えて襲ってくるエピソードがある。
ユキ
レモンの任務先で出会った少女。
任務で傷ついたレモンを町まで運ぶが、そのせいで薬を手に入れられずに命を落とす運命だった。
彼女を救うため、レモンは当初の任務完了後もリトライを繰り返し続けていた。
マイ先生
CV:末次由布子
シライの過去にいた短針中学校の教師。
剣道部の顧問だが発明好きで、変な発明道具を作ってはシライたちに披露している。
大きなメガネと手袋、後頭部でまとめたお団子ヘア、そして女性にしてはそれなりに長身であるのが特徴。
キンスケ
CV:福光可奈子
「∞(エンドレス)編」に登場した少年。
客船の船長の父と、幼い弟を家族に持っている。
忙しい父に変わって弟の世話をしている、弟思いの優しい兄。
4オクロックの作った無限ループ空間にギンと共に閉じ込められるが、クロノに救われた事で巻戻士に憧れ、クロノに弟子入りしようとする。
【アニメ】
2022年3月18日からYoutubeチャンネルが設立されてアニメ(というか漫画系動画)が投稿されている。運営は
ヒューマンバグ大学で知られるケイコンテンツが担当。
連載開始時点でYoutube展開が告知されており、連載開始から2ヶ月程度でYoutubeでの
アニメ化が行われたのはコロコロ史上でも最速となる。
そして2025年7月10日にはTVアニメ化されることが発表された。アニメーション制作は
ボンズフィルム、監督は『京騒戯画』『
血界戦線(第1期)』の松本理恵。
2027年4月から放送予定。
ちなみにコロコロ本誌掲載で玩具タイアップ以外のオリジナル漫画がTVアニメ化するのは『おはスタ』内のコーナーアニメとして放映された『ゾゾゾ ゾンビーくん』以来約5年ぶりとなり、コーナーアニメではないオリジナル漫画のTVアニメ化となると『
100%パスカル先生』以来の以来
約8年ぶり。
【余談】
- 年数、”◯時”等の数字はデジタル数字で表現する、“巻き戻し”や“開眼”などの能力は極太ゴシック体で書くという表記のルールがある。
…のだが、”開眼”は画数が多い上四角っぽい漢字であるため、特に大きいお友達とかが漫画アプリなんかで読むと”⬛︎⬛︎”としか読めないことがままある。某漫画のラスボスの奥義ではない。
- 単行本第1巻の表紙は初版のみメタリック仕様が施されている。
- SF作家の藤井太洋の息子が本作のファンとのことで、第1巻では藤井自らが本作への推薦コメントを出している。また、その後も虚淵玄氏や辻村深月氏からもコメントが送られている。
- ゲームブックのように物語を読み進められる「インタラクティブコミック」という形式のデジタル漫画もあり、読者も巻戻士のように試行錯誤を繰り返して物語を楽しむこともできる。
- 小学館の人気作品とのコラボレーションも積極的に行われており、「名探偵コナン」、そして「ベイブレードX」を題材とした「葬送のフリーレン」などが、上記のインタラクティブコミック形式で配信されている。
- ボカロPとコロコロのコラボ企画にて、「リトライ / 柊マグネタイト」「風となれ / Neru」の二曲が公開された。
追記・修正は、何千回もループを繰り返して未来を変える100万分の1のクリアルートを掴んでからお願いします。
この項目が面白かったなら……\「巻き戻し!!」/
- ブラチャンコラボで知った。しかし最近はコロコロ漫画のYouTube進出が多いな -- 名無しさん (2022-06-30 11:05:30)
- 3級から特級になる→特級になると妹の事故の任務をできると結構長めの道のりだが20巻位でまとめてほしいな。 -- 名無しさん (2022-07-24 10:09:56)
- これほどタイムリープを上手く扱った作品はそうそうない。 -- 名無しさん (2024-04-09 18:53:53)
- 救済RTAみたいなゲームっぽい展開と、時間改変をテーマにしたゴリゴリのハードSF展開の合せ技が美味しい。 -- 名無しさん (2024-04-09 19:09:29)
- こないだ無料公開されてどハマりしてしまった。マイ先生かわいいよマイ先生。 -- 名無しさん (2024-04-09 23:08:32)
- 巻戻士の名前の由来は、クロノはクロノスだけでなく「 黒 」、シライは「 白 」、アカバは「 赤 」、レモンは「 レモン色 」、チャイヌは「 茶 」、アニオリのエンジは「 エンジ色 」で、色からも来てるんじゃないでしょうか? -- 名無しさん (2024-04-09 23:29:19)
- ファンからやたらネタにされるキバク、ついに公式からも「20年間アンドロイドに粘着するやべーやつ」と呼称される -- 名無しさん (2024-07-28 21:30:05)
- 確かクロノの「複製」は3分後の自分を呼び出すって言う能力だったはず… -- 名無しさん (2024-07-31 20:37:59)
- ↑3の者ですが、巻戻士たちの名前の由来は色かな?と思ってたのですが...ゴロー隊長のゴローの名前の由来は...なんでしょうか...? -- 名無しさん (2024-07-31 22:30:02)
- ゴクオーくんといいこれといい、コロコロってたまに大人が読んでも十分楽しめる名作があるから侮れない。 -- 名無しさん (2024-08-01 00:09:48)
- よく考えたらチャイヌの過去、ハイドの口から語られたから どこまで本当かわからないよな。タイムパラドックスの事は本当だとしても それで捨てられたのか怪しく思う。 -- 名無しさん (2024-08-02 02:49:08)
- マイ先生の両親の件もクロックハンズが一枚絡んでるって可能性が高い。 -- 名無しさん (2024-08-02 07:28:12)
- 3時の名前と性格が元ネタと真逆なのが少し闇を感じるよね(ジキルとハイドではジキルが紳士、ハイドが凶暴) -- 名無しさん (2024-08-04 11:56:41)
- これは他の少年誌でやっても成功すると自信持って言える作品 -- 名無しさん (2024-08-12 07:47:40)
- 無料期間中にドハマりしてコミックス大人買いしてしまった。 -- 名無しさん (2024-08-16 09:35:01)
- ゴロー隊長以外にその場にいなかったので『実は3時が言い残したチャイヌへの思いは隊長の優しいウソで、実際は最期までチャイヌを道具扱いしてたとかないよね?』と思って読み返してみたら、チャイヌに出生の秘密を明かしたあとと、隊長に過去を語った回想の時だけ、3時ことハイドの一人称が「ぼく」になっていた(他のシーンでは「わたし」ジキルの人格だと「オレ」)。つまり、その時だけ作らない素の自分で話している=チャイヌにかけたずっと家族だという言葉は素で出てきた本音だった、というのがハッキリするようになってた。つくづくよく出来た漫画だ -- 名無しさん (2024-08-21 17:51:39)
- 隊長がトキネの名前出したのはなんなんだろ トキネが巻戻士の創設者で本来はクロノの方が死ぬはずだったり? -- 名無しさん (2024-08-21 19:18:57)
- 自分の親が自分って遺伝子的にどうなっているんだろう。少なくとも親から半分受け継いでいないとおかしいが...。 -- 名無しさん (2024-08-21 19:50:47)
- ↑普通だったら両親から半分づつ遺伝子を受け継ぐが、こういうパラドックスの場合時間軸とか因果律とかの働きで片親(自分自身)と結果的に全く同じ遺伝子になって生まれてくるって可能性もありそう。そういうどうなってるか分からない遺伝構造の歪さおかしさなんかもすべて含めて「存在しないはずの人間」「生まれてはいけなかった」ということなんだろう -- 名無しさん (2024-08-22 00:09:03)
- コロコロ555号記念のPVの主役としてクロノが登場 しかもEveの書き下ろし曲という豪華っぷり -- 名無しさん (2024-08-31 22:22:59)
- 木村先生、お大事に -- 名無しさん (2025-04-16 22:58:21)
- タイアップとかじゃないコロコロオリジナル作品としてはかなり久々のアニメ化おめでとう。フリーレンとベイブレードもあるし特別編もいけるな! -- 名無しさん (2025-07-10 19:40:53)
- ↑怪盗ジョーカー以来かな?(本誌に限定しないならぷにるがあるが) -- 名無しさん (2025-07-10 19:46:35)
- アニメ化!? -- 名無しさん (2025-07-10 22:07:59)
- アニメ化したらヨシモト ムチっ子物語や田中太郎やデュエマの時みたいにおはスタで放送するのかな?そして、声優さんたちはYouTube版と同じ声優さんがやるのかな?? -- 名無しさん (2025-08-02 17:52:44)
- キンスケが不憫過ぎる -- 名無しさん (2025-09-17 21:44:14)
- ∞編もいよいよクライマックスだが、ここまでの衝撃展開を用意出来た木村先生も凄過ぎる!! -- 名無しさん (2025-10-15 22:57:42)
- マイ、ハイド、キンスケ・・・巻戻士が原因で悪落ちしたヤツらが多いけど、これについても後々触れられるのだろうか? -- 名無しさん (2025-10-27 00:02:56)
- 追加するなら余談か?コロコロコミック×ボカコレスペシャル企画のことを追記してもいいかもと思う -- 名無しさん (2025-11-04 18:49:45)
- ねぇこれほんとにコロコロコミック…?大人もやられるエグさぶちかましてくるんだけど? -- 名無しさん (2025-12-20 19:23:25)
- キバクさんのせいでLINEスタンプ公開遅れてるの本当に持ってる人間だよキバクさん -- 名無しさん (2026-01-19 18:58:35)
- 今月神回だったね -- 名無しさん (2026-01-19 22:57:27)
- やはりレイだったか -- 名無しさん (2026-02-20 22:05:44)
- 巻き戻しで検索するとこの作品が先頭に出てくると聞いて驚愕 -- 名無しさん (2026-03-15 19:25:39)
- 1年9ヶ月くらいは続いたエンドレス編も無事完結 -- 名無しさん (2026-04-20 23:28:59)
- 20話の最後の表情があまりにも美しくて何度も見てしまう -- 名無しさん (2026-05-21 17:57:21)
- もし運命の巻戻士がテレビアニメになるとしたら、最初はクロノ過去から始まって、アカバ、エンジ、レモンとの出会いからシライ救出編になる。チャイヌとアンコが初登場し、リボーンファミリー編、スパイミッション編、地獄遊戯編、ミヤゲ村編、∞編、プリズンビースト編に続くかもしれないだろうとよ -- 名無しさん (2026-05-23 17:27:02)
- 自分の予想するに、おそらくキバクの能力はバタフライエフェクト。発動条件は3時のリプレイスや6時のシュレディンガーと同じ、効果は『触れたものがアルミニウム合金であった場合、その物体を爆弾へ変換するパイロキネシス能力』。 -- ぼく (2026-06-17 13:13:31)
- イマニメーションでやるのか -- 名無しさん (2026-07-04 22:12:44)
- 11オクロックが「アタシのパパとママへの愛は……もっと深かったのに!!」と涙を流しながら嘲笑するシーンが好き。両親を見捨てた巻戻士への憎悪、勝ち目の見えない戦いを続けるクロノ達への嘲り、諦めず何が何でもシライを救おうとする姿への微かな羨望、そういう様々な感情がない混ぜになっているのが分かる表情の演出が凄い。児童向け作品の演出じゃねえ(褒め言葉) -- 名無しさん (2026-07-19 22:59:21)
最終更新:2026年08月25日 21:43