ペケダー(ペーパーマリオRPG)

登録日:2024/06/15 Sat 15:15:00
更新日:2024/10/20 Sun 19:33:20
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まずは おまえを げへっとイタイ目に あわせてやるぜ!


ペケダー(Lord Crump)とは、ゲーム『ペーパーマリオRPG』に登場するキャラクターである。


×概要

メガバッテンの幹部…というかバツガルフ直属の名有り部下がこいつしかいない。*1
軍団員より一回り大きく、紫色のマスクに赤いマントを付けている。マントの付け根がヒゲっぽく見える。
名前の由来は「だめになる・拒否する」を意味する「ペケ(≒×の読み方)」から。
潜入任務中に用いられたコードネーム的なものは「バッテン・ブラック」。キャプテンブラックではない。


一人称は「ワシ」で、口癖は「げへっ」。目的のためには卑劣な手を使う男。
メガバッテン軍団総統であるバツガルフには絶対の忠義を誓っており、彼のために各地で暗躍するのだがいまいち抜けており中々うまくいかない。それなりに悪知恵は働くものの毎度のように詰めが甘い。
本人すらも「往生際が悪いのがやられ役の持ち味」と自ら宣言してしまうほどである……。
バツガルフにも物語当初から「ペケダーだけでは不安が残るな」とぼやかれるなど、あまり信用されておらず最終的には捨て駒にされてしまった。
ただ、幸いにも部下達には上官として忠義を誓われているようでペケダーの合図ですぐに集合する。

自身も戦いに赴くことがあるが、生身だとあまり強くはない。攻撃はジャンプからのヒッププレス。威力は低く、着地時にバタつくので戦闘慣れしていない可能性がある。
大ボスとして戦う時はバッテンダーロボに搭乗する。


×活躍


プロローグ

地図に関する情報を持っていると思われるクリスチーヌを誘拐しようとするが、偶然その場を訪れたマリオが彼女によって盾にされたことで、そのまま彼の方に襲い掛かる。

  • ペケダー(1回目)
さいだいHP『5』 攻撃力『1』 ぼうぎょ力『0』

マリルイクッパのように何故か異様に弱く、いわば戦闘のチュートリアル的立ち位置だがコマンドや舞台の説明はなく「とにかくやっつける」ことが目的なので「本作の戦闘が舞台劇場スタイルである」ということが分かるだけの戦闘。
一応コマンドやアクロバットは可能。また、ここでのクリスチーヌはまだ仲間入りしておらず戦闘に参加しないため、ものしりのデータはない。

倒すと軍団員を大量に集めてマリオをボコボコにしようとするが集まりすぎてマリオを見失い、そのまま逃げられてしまった。


ステージ2

バツガルフからふしぎの森にスターストーンがあるという情報を得て大樹に向かう。
そのまま木を占領し、ほとんどのプニ族を監禁し、内部を改造して外側から入れなくする。

侵入したマリオ達がプニ族と協力して内部を捜索しているところを即席で自作した罠*2で閉じ込めることに成功する…が、呪いとスーパーブーツの力で抜け出されてしまう。


その後脱出経路を探していたところ偶然にも祭壇を発見。マリオ達がスターストーンを出現させた瞬間に横取りし、時限爆弾(300秒後に爆発する)を作動して大樹ごと爆破しようとする。
そして自分は入口の扉から逃げようとするが、オババの足止めを食らいマリオ達に追いつかれてしまう。
ちなみに時限爆弾はハッタリではなく本当に仕掛けたようで、道中で時間切れになると大樹が揺れてキャラクターが慌てふためいた状態で画面がホワイトアウト。そのままゲームオーバーとなってしまう。
ペケダーとの会話シーンで時間切れになるとペケダーも爆発に巻き込まれる描写になる。

追い詰められたペケダーはまず時限爆弾を慌てて停止させてからバッテンダーロボを召喚して倒そうとする。
だが負けてしまいそのまま逃走。しかもスターストーンを落としてしまう大ポカをやらかす。


ステージ5

マリオ達の要望を了承してトロピコアイランドに向かうマルコン号に「メガネすいふ」として潜入する。ゴーグルじゃないのか
この時は敬語口調(一人称も「私」に変更)を使って誤魔化していた。

そのフォルムからどう見てもバレバレだが、この手のキャラにしては珍しくそれを自覚しており
「テレビの前の君、私の正体は既にバレバレだと思うが、マリオにはナイショだぞ!」
と言っていた*3。出航前にはフランクリ教授も似たようなメタ発言をしているため、仲間たちからは「だからテレビの前って何!?」という旨のツッコミを受けている。
だがマリオ達は正体を明かされるまで一切気付かず、あまつさえいい人だと勘違いされていた。

マルコン号が航海中に沈没したことで一度はガチで死にかけるが、無事にトロピコアイランドへ上陸。
その後マリオ達がスターストーンを手に入れて脱出したタイミングで、メガバッテン製の軍艦で来襲し正体を明かすが、やたらと反応が薄いことに怒り砲撃開始。
だがコルテスの協力を得たマリオ達と乱戦になり、そのまま船上でマリオと直接対決となる。

  • ペケダー(2回目)

クリスチーヌに大したことないと言われるのは伊達ではなく、普通に弱い。参考までに、直前のボスであるコルテスの攻撃力は4、かつ連続攻撃を持つため1ターンに受けるダメージはそれ以上。
むしろ取り巻きである大群軍団員がメイン。


  • たいぐんぐんだんいん
復活前 さいだいHP『6』 攻撃力『5』 ぼうぎょ力『0』

攻撃力は高いが、攻撃する度に人数が減り攻撃力も下がる。
軍団員を組ませることで様々な攻撃を繰り出す。
  • 6人で陣形を組む…全員で押しつぶす。
  • 天井にぶら下がる…片方に全員落下 or フォークを降らせる。


一度体力を0にすると舞台裏に逃げ、手段は不明だが体力を回復する。
このとき「いっしゅん しんでしまったかと おもうくらい ヤバかったぞ!」と言っていた。ホントにその通りです。

そして先程の人数を遥かに超える大量の軍団員を呼び出し、ミラクルボール軍団員をボール状にして押しつぶす攻撃に切り替える。
軍団員達の上にペケダーが乗って、玉乗りの要領でマリオの方に突っ込んでくる。

復活後のたいぐんぐんだんいんのステータスは さいだいHP『10』 攻撃力『5』*4 ぼうぎょ力『0』
ちなみにものしりリストでのたいぐんぐんだんいんの説明によれば、彼らとペケダーの連携技は練習の末に編み出したものらしい。もっともペケダーが状態異常により行動不能に陥っていても、彼らだけでボール状になって問題無く攻撃してくるが。


敗北後は、それでもいつか倒すと捨て台詞を吐いて、部下共々逃げ出した。
この敗走によりバツガルフからの信用を完全に失い、次に失態を犯した時が最後という通告を受けてしまう。


ステージ6 クッパパート

バツガルフから最後通告を受けて大いに焦り、再起を図るべくマジョリンがウスグラ村で紛失したイチコロバクダンを探し回っていた。
草むらの中からイチコロバクダンを発見し、マリオ達を倒せると歓喜していたがそこにクッパとカメックババが登場。
スターストーンのことを独り言で話したばかりに敵対され、軍団員を差し向けるがクッパもクッパ軍団を呼び出す。

そこで本来の目的を忘れてイチコロバクダンを得意げに使用するが、マジョリンが落としたことで壊れて不発弾と化していることは知らなかったので、不発に終わったのを見て焦りを浮かべる。
呆れたクッパが笑いながら燃やそうとするがそれによりイチコロバクダン内部の火薬に引火した事で起爆し、両者ともに爆発に巻き込まれてしまった。


ステージ7

メガバッテンのアジトの奥地で待ち構えていた。
ピーチ姫は既にいなくなっていたことを明かし、バッテンダーロボの改良版たるバッテンダー・マーク2でマリオ達を潰すべく襲い掛かる。


しかしそれでも負けてしまい、バッテンダー・マーク2の爆発に巻き込まれ宇宙の彼方にふっとばされてしまった。


バツガルフさま〜〜〜っ!!!!


実はスターストーンはわざとマリオに奪わせる=ペケダーが負ける前提で持たされており、バツガルフには捨て駒にされていたことが判明した。
一応勝てば彼の手柄にはなったのだろうが…*5


エピローグではなんと生きて戻ってきており、同じくなんと頭だけで生きていたバツガルフに敬礼していた。
多分捨て駒にされたことは知らないので、これからも忠義を誓ってついていくのだろう。



×余談

  • 戦闘BGMはプロローグでの1戦目を除いてバッテンダーロボと共通だったが、リメイク版では全戦で異なるアレンジのされたBGMに変更された。
    つまり、一人で3つもの異なるテーマがある。
    ランペルやクッパでさえ2曲*6、他に戦闘曲を3曲持つキャラクターはカゲの女王しかいないことを考えると破格の待遇である。

  • メガバッテンの構成員はバツガルフに謁見する際に胸の前で腕を✕の形にクロスさせながら敬礼する決まりがあるようだが、ペケダーだけは何故かそのような振る舞いを見せなかった。
    リメイク版ではペケダーも他の部下達と同様の形で敬礼する姿が描かれている。



×漫画版

スーパーマリオくんでは32~35巻で登場。
原作同様、大勢の軍団員を引き連れているが、(枠外の沢田先生曰く)作画の手間を軽減するため『×1000』と書かれたプラカードを持った軍団員一人しか描かれていない場面もある。
原作の出番を忠実に再現した結果、リアルで数ヶ月に一回しか登場しないため、マリオには名前を忘れられたりバカにされたりメタられたりする。

「ペー、ペー、ペー、ペー。 ペ・ヨンジュン!
「残念!メガバッテン斬り!」
「ここんとこずーっと出番のなかった、目立たない悪の軍団……」


もちろんバッテンダーロボで襲い掛かるシーンもあるが、無印はロケットキックを使ったりマーク2は軍団員をマシンガンの弾にしたり*7と差異がある。


ふしぎの森ではバッテンダーロボで戦闘。軍団員に文字通り工作させていた脅威の再生能力で立ち回るが、途中で軍団員が定時で帰ってしまい孤立したところをマリオとクラウダに攻撃され敗北。
次にトロピコアイランド帰還後のマリオ達を原作同様に大勢の軍団員と共に攻撃するが、この回では先におばちゃんに仮装してスターストーンを奪い取っていた。しかしスターストーンに反乱されるという理不尽なやられ方をしてしまう。
メガバッテンのアジトではバッテンダー・マーク2で襲い掛かる*8。軍団員マシンガンでボコボコにするが誤ってノコタロウを吸い込んだところ何故かロボが腹を下してフリーズ。そこを攻撃され倒されてしまった。 

カゲの女王戦では何故かマリオ達を笑顔で応援していた。曰く「マリオ!今はお前の味方だ!」とのこと…まあ世界を滅ぼされてしまうのは彼にとっても困ることなのでおかしくないが。



ついきしゅうせいが おもしろいのが ウィキこもりの もち味なのだ!

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最終更新:2024年10月20日 19:33

*1 カゲ三人組は途中加入のランペルも含めて外部からの協力者の立場であり、テックは人工知能を持つほどのハイテクとはいえコンピューターに過ぎない。

*2 プニプニだまでプ二族を集める仕掛けを模したもの。よく見ると装飾が歪んでいる。

*3 Switch版では「画面の前」。今ではテレビ以外のモニターやSwitch本体の液晶画面などでもゲームができるからだろうか。

*4 マリオと仲間の両方に同時攻撃。

*5 最終決戦直前のバツガルフの語りによれば、仮にペケダーが勝てたら勝ったでバツガルフの元に全てのスターストーンが揃って万々歳、負けたら負けたでマリオに開けてもらう本来のプランを続けるのみ。

*6 ランペルについては戦う時に流れる曲という枠で考えれば、彼固有のものではないもののカゲ三人組のテーマもある。

*7 吸い込むノズルも何故か前面の下半身に変化。

*8 最初は原作と異なるマッシブな姿でマリオを驚かせたが正体はハリボテであり、すぐに崩れて原作通りの姿が露わになった。