百花繚乱紛争調停委員会(ブルーアーカイブ)

登録日:2024/09/10 Tue 22:02:14
更新日:2025/03/08 Sat 00:36:24
所要時間:約 7 分で読めます




「百花繚乱紛争調停委員会」とは、「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」に登場する、百鬼夜行連合学院の部活動。
メインストーリーVol.5「百花繚乱編」の中心人物が所属する部活動である。


【概要】

そもそも百鬼夜行連合学院とは?

グルメや温泉、お祭りといった観光業を中心に運営されている学園。服装や屋台、お面などのセンスがそこはかとなく日本風なのが特徴。
独自のルールを持つ部活動や委員会の連合体として学園が形成されており、その成立過程はトリニティ総合学園と似ているものの、ティーパーティーに相当する統括組織(生徒会)が存在しない。
かと言ってまとめ役不在というわけでもなく、陰陽部が生徒会に近い役割を果たしているが、自治区の運営というよりかは外部向けの自治区のPRや興行に重きを置いている。

本題:百花繚乱紛争調停委員会とは?

百花繚乱紛争調停委員会は、その名の通り自治区内の組織間で起きる争いごとを仲裁し、双方の落としどころを提示し「調停」する役割を持つ。略称はそのまま「百花繚乱」。
百鬼夜行における事実上の公認武力集団であり治安維持組織でもあるため、委員会に所属する生徒は厳しい訓練を積んでおり、個々人の戦闘能力が非常に高い。
また紺碧の羽織とセーラー服が部員の正装らしく、服装だけで百花繚乱の所属と分かるくらいには象徴的な服装。
また部室は非常に年季の入った建物であるため老朽化が酷く、部員がちょくちょく修繕しているらしい。

連合体となる以前は戦乱の絶えない自治区だったが、大預言者クズノハによって百花繚乱が組織されたとする伝承が残っており、紛争を調停して回ったという。
そのためか百花繚乱の委員長はクズノハと会えると噂されており、さらに委員長の証として代々の委員長が持つことを許され、「幽霊を捕える銃」と伝わるライフル百蓮(ひゃくれん)が受け継がれている。
また組織の幹部がその座に相応しくないと部員が判断した場合、その幹部に一対一の決闘を申し込める「継承戦」のシステムがあり、勝利すればその座に就くことができる。
ただしこうした決闘の乱発も想定内だったようで、継承戦が成立するためには幹部1名と外部の第三者を立会人とする必要がある。

元ネタは新選組とみられる。


【部員】

強化素材は当然だが百鬼夜行のものを使用する。
また、メンバーの名前は全員花に由来している。

あとユカリ以外着痩せしてる可能性はあるがみんな貧乳寄り。

桐生(きりゅう)キキョウ


これは私が手がけた作戦だから……先頭に立つよ

学年:2年生
年齢:16歳
誕生日:8月8日
身長:160㎝
趣味:あやとり、兵法書を読むこと、日光浴
イラスト:Mx2J
CV:小松未可子

  • 人物
百花繚乱の幹部であり参謀担当。
猫又のような二又に分かれた猫の尻尾と耳を有しており、ヘイローの形も猫の目を思わせるような形状をしている。
キツい言動も目立つがメンバーの中では一番冷静な視点を持つクールな性格だが世話焼きで面倒見が良い。
作戦参謀ではあるが自分も一人の戦力として前線に立とうとするなど、秘めた想いはかなり情熱的な軍師。
読書を好んでいることもあり、カフェでは本系の贈り物が効果が高い。

愛用する武器はスナイパーライフル「百花繚乱制式ライフル-紺碧の知恵」。
作戦参謀ということもあり使用するのは稀だが、勝利のためならば自身を犠牲にすることも躊躇わないキキョウは何度もこの銃に救われたことがあるとか。
デザインの元ネタになったのは旧大日本帝国陸軍の制式ライフル「九九式小銃」とみられている。
傑作だが火力不足が指摘されていた6.5mm×50SR弾を使用する三八式歩兵銃の後継として1939年(皇紀2699年)に制式採用され、
前線で使用されていた九二式重機関銃で使用されていた7.7mm弾に一本化するべく開発されたが、用途によって同一弾薬でも弾薬強度や炸薬の量など規格が異なっており、戦時中に規格が乱立するのはいかがなものかという批判があった。

また先生に対して非常に重い感情を向けている生徒の1人でもある。
キキョウの誕生日の際には、

そう、今日は私の誕生日。もっと気持ちを込めて祝って。
この後の予定も、全部キャンセルしてね。
今からあんたの時間は全部、私が独り占めする予定なんだから。

と平然と宣っている、かなり湿度の高い生徒。
外見ともども、いわゆる「デレる美少女」「ツンデレ」というより「なついてる猫」が近い、という理解がよく提唱されている。
何やっても不機嫌になるくせにやたら寄り添ってきて、他の人のところに絶対に行こうとしないアレである。

二次創作では「先生に対して強めの好意を向けている、湿度の高い猫系生徒」ということでカズサとのカップリングがものすごく多い(主に先生を奪い合うライバルとして描かれることが多い)のだが、
本編では一度も出会ったことが無い。つまり原作での接点は2024年9月の時点では皆無。一応Yostarも認知はしているようだが、現状では純然たる二次創作カップリングである。宇沢レイサの立場がない
なお「反吐が出る」は原作でちゃんと言ったセリフなのでご安心を。

さらに3周年記念の公式生放送では、メモロビに設定している生徒の多さランキングが発表されたのだが、実装から2カ月という短期間ながらアルヒマリハナコ(水着)を抑えて7位にランクインという番狂わせが起きた。

モチーフは言うまでもなく「猫又」。
名前の由来は「桔梗(キキョウ)」から。


  • 性能

戦局を揺るがす一手を。

レアリティ:★3
戦術的な役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:サポーター
武器種:SR
攻撃タイプ:振動
防御タイプ:重装甲
市街地:S→SS(固有武器★3) 屋外:B 屋内:D
装備品:グローブ/ヘアピン/腕時計

EXスキル:神機妙算の一手 COST:5
十字範囲内の敵に対して防御力を割合で減少(30秒間)。さらにダメージ

ノーマルスキル:敵を知り己を知れば百戦殆からず
35秒毎に、自身を除く円形範囲内の味方に対して振動特攻を割合で加算。(25秒間)
範囲内で効果を受けた味方の数によって効果が増加

パッシブスキル:作戦参謀としての素養 → 作戦参謀としての素養+(固有武器★2)
攻撃力を割合で増加 → 弱体状態持続力を固定値で加算し、さらに攻撃力を割合で増加

サブスキル:風林火山の計略
30秒毎に、攻撃力を割合で増加(20秒間)。さらに「風林火山」を1個付与(最大3個まで重複)
「風林火山」が3個になった時、EXスキルの発動と同時に「風林火山」を全て消費し、自身を除く味方のEXスキルコストを1減少(使用1回分)



恒常ガチャから入手可能。ピックアップタイトルは「おもい忍ばせ進めよ乙女」。
十字範囲内という初の攻撃範囲を持つデバフ要員。EXスキルは防御デバフを付与した後に攻撃という順序のため、数値以上にダメージは出る。
サポーターながら攻撃力も高めで、雑魚処理をこなせる程度の火力は出せるがメインアタッカーとしての運用は荷が重いため過信は禁物。
固有武器2にしてパッシブスキル+をLv10にすると、デバフの持続時間が5.7秒伸びる。

総力戦では、ストーリーでも対峙したクロカゲに対する最適要員として起用される。
クロカゲは単体のように見えるが実は群体型のボスであり、防御力がかなり高いため防御デバフが有効。デバフを付与しつつ自身も攻撃し、メインアタッカーの火力を上げられるのがポイント。
ただし同じくクロカゲに対して有効であり、EXスキルで防御デバフを付与するカスミとはデバフが競合してしまうため編成の際には注意を要する。


不破(ふわ)レンゲ


切り込み隊長の名は伊達じゃないんだよ!

学年:2年生
年齢:16歳
誕生日:7月23日
身長:157㎝
趣味:ライトノベルを読むこと、鍛錬
イラスト:Mx2J
CV:小市眞琴

  • 人物
百花繚乱の幹部にして切り込み隊長。キキョウとは旧知の仲。
鬼のような額に生えた一本角と、龍あるいは爬虫類を思わせる尻尾が特徴的。
そしてツバキアコと同じく横乳勢。……ただし彼女らほどご立派ではない

溌剌とした熱血・体育会系の生徒で、物事に全力で打ち込むことを信条としている。
正義感が強く後輩を大切にしているが、百花繚乱としての指導に優しさはなく鬼教官となることもある。
百花繚乱の活動にも全力で打ち込んでいるが、百花繚乱の鍛錬に打ち込むあまり学生らしいことにはさほど手を出していない。
百花繚乱に入ったことは後悔していないが、漫画や小説に出てくるような文化系の「青春」を謳歌できていないのではないかという不安を抱いており、そういった「青春」に憧れを抱いている。
またとある理由から百鬼夜行の部活動に体験入部という形で部活動を転々としたこともある。……のだが、「クロレラ観察部」「多面指し将棋部」「フィットネス落語部」「かるたバトル部」など珍妙な部活動に顔を出しており、ツバキらの修行部にも籍を置いていたこともある。

なお、先生のことは「師匠」と呼んでいる。
メインストーリーにおいては「青春」として自分探しや思いついたら即行動という感じに突っ走るところがクローズアップされているが
シャーレに所属し絆ランクが上がるとメインストーリーでは見せなかった尋常じゃないレベルでテンパるという乙女化する意味でも青春している。

愛用する武器はスナイパーライフル「百花繚乱制式ライフル-青春の火花」。
百花繚乱の制式ライフルをレンゲ自ら改造したもので、銃床には炎のような装飾が描かれている。
百花繚乱に伝承される射撃術は、他者の追随を許さない。
デザインの元ネタとなったのは、上述した九九式小銃の前任である「三八式砲兵銃」とみられる。
切り込み隊長を自称しながら戦闘方法がスナイパーライフルによる狙撃というのはなかなかシュールである。

モチーフは言うまでもなく「東洋龍」。
名前の由来は「蓮華(レンゲ)」から。


  • 性能

アタシが、百花繚乱の切り込み隊長だ!

レアリティ:★3
戦術的な役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:アタッカー
武器種:SR
攻撃タイプ:振動
防御タイプ:重装甲
市街地:S→SS(固有武器★3) 屋外:B 屋内:D
装備品:帽子/ヘアピン/腕時計

EXスキル:百花繚乱式射撃術 COST:3
扇形範囲内の敵に「火傷」持続ダメージを付与(20秒間)。さらにダメージ

ノーマルスキル:燃え上がる情熱
30秒毎に、「情熱」状態を付与。攻撃力を割合で増加(22秒間)

パッシブスキル:百花繚乱の鬼教官 → 百花繚乱の鬼教官+(固有武器★2)
攻撃力を割合で増加 → 会心ダメージを固定値で加算し、さらに攻撃力を割合で増加

サブスキル:切り込み隊長としての本分
「情熱」状態の時、追加ダメージ



恒常ガチャから入手可能。ピックアップタイトルは「はるは短し走れよ乙女」。
低コストながら射程の長い扇形範囲攻撃で、火力もそれなりに高め。モモイと似ているが幅で劣り、射程に長ける。
さらにスリップダメージの付与と、瞬間的な火力と持続的な火力でダメージを稼ぐ運用がメインとなる。
サブスキルの効果により「情熱」状態か否かで総ダメージ量が大きく変動し、スリップダメージも適用対象となるため、スキルの発動タイミングには注意を払っておきたい。

総力戦ではやはりクロカゲに対して出番がある。……のだが、レンゲの対抗枠は同じく範囲攻撃、かつレンゲより低コストで高火力をバラ撒ける周年限定のハナコ(水着)
加えてキキョウやカスミといったデバフ要員など必須枠の存在もあり、レンゲを採用するには枠が不足していたため主力の編成からは外れることが多かったが、有効な生徒に変わりはない。


勘解由小路(かでのこうじ)ユカリ


百花繚乱のえりーとたる身共、ユカリが参りますわ!

学年:1年生
年齢:15歳
誕生日:6月16日
身長:155㎝
趣味:お祈り、駄菓子屋巡り
イラスト:Mx2J
CV:村上まなつ

  • 人物
百花繚乱の1年生。他2名とは異なりヒラの部員である。
百鬼夜行の中でも由緒正しき「勘解由小路(かでのこうじ)家」の跡継ぎであり、学業も優秀で芸事への造詣も非常に深い。
ユカリが中学生だった頃、チンピラに絡まれていたところを現在の百花繚乱の副委員長・ナグサに助けられ、その姿に憧れたことで、家業を継ぐのではなく百花繚乱に入る道を選んでいる。
その縁でナグサを特に尊敬している。

一人称は「身共(みども)」。そのせいで一時「ミドモ」が名前だと間違われた時期もあった
古風な口調でお嬢様然とした話し方をするほか、カタカナ語がひらがな表記になることもある。
「百花繚乱のえりーと」「期待の超新星」を自称する自信家でもあるが、他人にひけらかすことは無い良識の持ち主。
挫けることもあるが、幾度でも立ち上がる芯の強い少女でもある。
またチンピラに絡まれた時は地味に善戦したり、百花繚乱の厳しい訓練にも着いてきたりと地味にこのゲーム随一の文武両道だったりする。

愛用する武器はスナイパーライフル「百花繚乱制式ライフル-少女の決意」。
かつて憧れ、理想を追い求めて努力の末に掴んだ決意の証であり、そこに込められた決意は誰にも手折ることはできない。
デザインの元ネタとなったのは、「三八式歩兵銃」とみられる。
1897年(明治30年)に有坂成章によって開発された「三十年式歩兵銃」を改良したもので、旧大日本帝国陸軍を象徴する傑作ライフル「有坂銃」の系譜の代表格。

なお「勘解由小路(かでのこうじ)」姓は現代の帰化姓を除けば、日本に存在する苗字の中で「左衛門三郎(さえもんさぶろう)」と並ぶ最長の苗字。由来は平安京に存在した道の一つ「勘解由小路」。
その起源は藤原四家の一つ「藤原北家」まで遡るとされ、近代では子爵に叙せられた華族の家格を持っていた。
現在は山口県に1軒のみ残っていると言われているが、勘解由小路の姓を持つ人が最後に確認されたのは2019年*1である。

モチーフは明確ではないが、ヘイローが三日月型、高貴な家の産まれ、実家の都合で連れ戻されかけるなどの要素から「かぐや姫」だろうか。
名前の由来は「紫(ユカリ)」から。


  • 性能

身共の決意を込めて。

レアリティ:★3
戦術的な役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:アタッカー
武器種:SR
攻撃タイプ:振動
防御タイプ:重装甲
市街地:S→SS(固有武器★3) 屋外:B 屋内:D
装備品:帽子/ヘアピン/腕時計

EXスキル:まっすぐに芽生えた決意 COST:7
円形範囲内の敵にダメージ。
さらに自身が所有する「祈願」を10個単位で可能な限り消耗し、消耗した「祈願」10個毎に確定会心ダメージ

ノーマルスキル:待ち侘びた再会
40秒毎に、「祈願」を10個獲得(最大50個まで重複)。さらに攻撃力を割合で増加(30秒間)

パッシブスキル:百花繚乱のえり~と → 百花繚乱のえり~と+(固有武器★2)
会心ダメージ値を割合で増加 → 攻撃力に固定値を加算し、さらに会心ダメージ値を割合で増加

サブスキル:面を上げて向き合う責務
自身を除く味方が消耗したコスト分の「祈願」を獲得。
「祈願」を10個獲得する毎に、会心ダメージ値を割合で増加(15秒間)



キキョウやレンゲらに先駆ける形で、恒常ガチャで入手可能。ピックアップタイトルは「夢見る乙女よ大志を抱け!」。
コストが非常に重いが、条件さえ満たせば瞬間的な大火力をお見舞いできる。そのため任務やイベントのQuestステージよりかは、Challengeステージや総力戦での出番がメイン。

総力戦ではやっぱりクロカゲに対して出番があり、総合的な火力ではハナコ(水着)に軍配が上がるが、瞬間的な火力ではユカリに軍配が上がる。
そのためハナコで削り、グロッキー状態直前からユカリをぶち込んでダウンさせ、そのまま削り切るという戦術が有効。
その火力たるや、クロカゲのゲージを十数本消し飛ばすほど。


御稜(ごりょう)ナグサ


学年:3年生(副委員長)
年齢:17歳
誕生日:???
身長:???
趣味:瞑想、読書
イラスト:Mx2J*2

  • 人物
百花繚乱の副委員長。色素が非常に薄く、ヘイローの形も雪の結晶を思わせる形状。
どういうわけか右腕が不自由であり、その右腕は普段から羽織の内側に隠れており直接見ることはできない。
ただし右腕が使えない状態でもチンピラ数人やユカリ相手には圧倒出来るくらいの戦闘力はある。
百花繚乱の委員長であり幼馴染でもあったアヤメとの対比から極端に自分を卑下しており、尊敬のような劣等感を抱いているなど、アヤメとナグサはまさしく「光と影」のような存在だったようだ。

モチーフは、髪や肌の色・ヘイローの形などから「雪女」と思しい。
名前の由来は「勿忘草(ワスレナグサ)」から。


+ 右腕
「黄昏」と呼ばれる領域に触れてしまったことにより右腕が不自由になってしまった。
肘の先が黒ずみミイラのように細ってしまっており、形こそ残っているが十全に機能していない様子。



七稜(ななかど)アヤメ


  • 人物
百花繚乱の委員長。
委員長を務めているだけあってその強さはかなりのものらしく、不良やチンピラの取り締まりなどで華々しい成果を挙げており、部員からも慕われていた。
またミチルによれば「陽キャっぽい雰囲気」を持っているらしい。

名前の由来は「文目(アヤメ)」から。


+ 現在は行方不明らしいが……?
「花鳥風月部」によって「黄昏」と呼ばれる領域の向こう側へと取り込まれてしまい生死不明。
取り込まれた生徒がどうなるのかは現在のところ言及されていないが、死亡したとする説もある。
この時に「黄昏」に取り込まれそうになったアヤメに手を伸ばしたナグサだったが、アヤメから何か言葉をかけられたらしくそれがトラウマとなっているほか、伸ばした右腕が「黄昏」に触れてしまったため不自由になってしまった。


【その他関係者】

クズノハ


  • 人物
百花繚乱を創設した……と伝承上で語られる預言者。一人称は「(わらわ)」ののじゃロリ。
真っ白な髪に狐を思わせる尻尾と耳、そして高校生にあるまじきキセルを所持。

過去の資料を探しても、「クズノハ」という名前の生徒は在籍した記録が無いことしか判明しておらず、実在するのかどうか怪しい存在。
しかし「シャーレの先生」宛ての手紙を寄越してきたり、生徒と接触したこともあるほか、「色彩」と呼ばれる存在に対して何かしら知っている様子。

モチーフ及び名前の由来は、安倍晴明の母親である妖狐「葛の葉」から。


+ 接触の記録(ネタバレを含む)

Vol.3「エデン条約編」第4章「忘れられた神々のためのキリエ」

セイアが予知夢を介してゲマトリアの会合を盗み見ていたが、それに感づいたベアトリーチェによって拘束された上に「色彩」に無理やり接触させられてしまい、命の危機に陥る。
精神世界の中でクズノハと邂逅し、助かる代償として「自身の本質を棄てる」ことを提示。
セイアは承諾し、「予知夢」の能力を放棄するのを助けた。


最終編

セイアから顛末を聞いた先生は、陰陽部を介し忍術研究部にクズノハの手がかりを追うよう依頼。
クズノハに繋がる手がかりは得られなかったものの、自称クズノハから「シャーレの先生」宛ての手紙を預かっている。

ふむ、先生が妾を探していると小耳に挟んでな。
……いや、探す予定と云うべきか。
兎も角、結論を先に伝えるべきじゃな――

「色彩」によって反転した者を元に戻す方法など、存在せぬ。
其れは――死者が生き返らないのと同様に。
この世界の絶対的なルールである。

だがそれでも……助けたい者が居ると申すのなら、

――妾を訪ねてくりゃれ。


Vol.5「百花繚乱編」第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」

直接の登場はないが、クズノハが百花繚乱の創設に関わったことが明かされる。
また第2章の予告では、「黄昏」の扁額がかかった鳥居の上に座るクズノハらしき生徒がいるが……?


Vol.1「対策委員会編」第3章「夢が残した足跡」

こちらも直接の登場は無し。
別世界のシロコ、シロコ*テラーとの接し方を考える先生だったが、「シロコ*テラーを元のシロコに戻す」のではなく、「シロコ*テラーというひとりの生徒」として接することを決め、クズノハを追うことを止めた。




【ストーリー中での活躍】

最終編の時点で委員長と副委員長が不在のため活動が停止していたほか、その後出現した「虚妄のサンクトゥム」及びその兵力に対して自主的に防衛戦や避難誘導に当たったものの目立った成果は挙げられず、描写もほとんどなかった。

一方で、クズノハの手がかりを掴むべく先生が忍術研究部に調査を依頼。
陰陽部の情報提供から百鬼夜行の北端に位置する「大雪原」、そのどこかにあると言われる「黄昏の寺院」へと向かう途中でナグサと出会っている。

+ Vol.5「百花繚乱編」

第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」

委員長と副委員長が不在であり長らく活動休止状態だった百花繚乱だったが、部員離れも深刻化し、半年ぶりに帰ってきた副委員長のナグサの"返答"が決定打となり、幹部のキキョウやレンゲですら百花繚乱への誇りや意義を見失ってしまったため、ついに正式な「解散令」が出されることに。
しかしそれに反対する一人の新入部員……ユカリが別件で百鬼夜行を訪れていた先生の助力を得つつ、解散令の撤回を求め存続させようとしたところからスタートする。

ユカリは自分が委員長になれば解散令を撤回できると考え、解散令を出したキキョウに「継承戦」を申し込むことに。
継承戦には幹部1名の立ち合いが必要なため、キキョウの幼馴染であり幹部でもあるレンゲを頼るも、「アタシだけの青春を探す」という理由で百花繚乱に戻ることを拒み、部活動を転々としている状態だった。

百花繚乱の部室でキキョウと再会し、第三者であるシャーレの先生、キキョウとユカリ自身を立会人とし、特例として継承戦を受諾するもものの数秒で敗北を喫してしまう。
さらには「ユカリには帰る場所(=勘解由小路家)がある、百花繚乱は家を継ぐまでのお遊び」と一蹴されてしまう。
ちょうどその時期には、20年振りに開催されるという「燈篭祭」*3が開催され、勘解由小路家は代々巫女として舞を奉納する役割を担っていたこともあり、ついには百花繚乱を諦め家へと戻り、自分の「役目」を果たすことを決意する。

しかしお祭りは「花鳥風月部」の噺家・箭吹(やぶき)シュロの手によって「百物語(かいだん)」へと変貌。市街地は炎に包まれ、魑魅魍魎が跋扈する阿鼻叫喚の様相を呈していた。
この異常事態に百花繚乱の面々や、レンゲが体験入部していた修行部も集結するも、シュロが呼び出した「幻魎百物語(げんりょうひゃくものがたり)」の一つ・猫鬼クロカゲの前に手も足も出ず。
さらには各々が心の内に抱えていたものをシュロによってバラされてしまい、メンバーの間に深い亀裂を生み出す。
特にナグサへの口撃は苛烈であり、

本当の私を知られてしまう(アヤメじゃないから)

私は百花繚乱の副委員長を演じてきただけ(私はアヤメの代わりになれないから)

才能も実力もないのに、ただアヤメの傍にいただけの……(百花繚乱の委員長としての資格があるのは、アヤメだけだから)

と、アヤメへの劣等感と、自分に才能や能力が無いにも関わらず、「アヤメの傍にいるだけの百花繚乱の副委員長」という嘘を演じてきたことをバラされてしまう。

さらには、「継承戦」の存在を教え、無邪気なお嬢さん(ユカリ)を動かし、「青春は今しかない」と愚鈍な娘(レンゲ)を動かし、思い上がり甚だしい娘(キキョウ)に「後輩を思うのなら家に戻すべき」と伝え戦うよう仕向け、さらには陰陽部への手紙を介し先生を呼び寄せたのも自分だと明かす。
各自が良かれと思って動いた結果、その悉くが悪い方向へと向かってしまうという惨状こそ、シュロが描く「風流」であった。
シュロが姿を消し、ユカリを助けるようナグサに頼み込むキキョウとレンゲ。
「私はアヤメじゃないから」の一点張りでナグサは拒もうとするも、「委員長代理」ではなく「御稜ナグサ」が必要であることを強く懇願したキキョウに押される形で、かつて"返答"としてキキョウに返した百花繚乱委員長の証「百蓮」を受け取る。

ユカリは家へと戻り、巫女として燈篭祭の舞を奉納することになる。
……しかしその直前に、「勘解由小路の汚名をやっと晴らせる」という家の目的を聞かされてしまう。
20年前の燈篭祭では、勘解由小路の巫女が舞の直前になって姿を消してしまい奉納できなかったため、その恥辱を濯ぐべくユカリを呼び戻そうとしたのである。
目的を見失うユカリにシュロの魔の手が伸びた結果、ユカリが抱いた負の感情は「無貌の形代」として顕現*4し、ユカリは意識を失ってしまう。

奉納会場でシュロと対峙するナグサになおも口撃を仕掛け心を折ろうとするも、先生は「嘘をついて、いい顔して演じるのは何も悪くない、むしろ誰にだって一度くらいはある普通のこと」とシュロの思想および渾身の百物語(かいだん)に真正面から反論。
「偽りだとしても、それを演じ続けていればいつかは本当になる。誰だって自分を繕うもの」と説いたところでシュロは逆上。
先生の反論に反応したユカリが目覚め、さらには追いかけてきたキキョウやレンゲも合流。ついにナグサは覚悟を決め、「百花繚乱の委員長代理、御稜ナグサ」という役を演じ抜くことを宣言し、怒りのままに先生を殺害しようとしたシュロを攻撃する。
百蓮の効果によるものか、はたまたナグサの覚悟に反応したのか。これまで攻撃が効かなかったシュロに、初めて攻撃が通じたのである。
魑魅魍魎を呼び出し反撃に出るシュロだったが、百花繚乱のエリートの前には無力。ついにはここまで作り上げてきた百物語(かいだん)を自ら破り捨て逃亡し、百花繚乱は結果的に花鳥風月部を撃退することに成功したのだった。

その後百花繚乱の解散令は「保留」という形になり、ナグサやキキョウ、レンゲら幹部陣も復帰したことで部として存続することが決定。
とはいえ活動費は支給されないほか部員は一から集め直すことになり、百花繚乱は再スタートを切ることになる。

そして過去の呪縛に囚われた者たちの偽りの演技(怪談)は第2章へと続くことになる……?


百花繚乱編
To be Continued in Chapter 2



私はアニヲタwikiの閲覧者だよ?
追記・修正の要望なんてとっくに終わってる。

その気になれば、こんな記事を追記・修正することなんて
造作もないんだけど。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ブルーアーカイブ
  • ブルアカ
  • 百鬼夜行連合学院
  • 百花繚乱紛争調停委員会
  • 勘解由小路ユカリ
  • 桐生キキョウ
  • 不破レンゲ
  • 御稜ナグサ
  • 七稜アヤメ
  • 百花繚乱制式ライフル
  • クズノハ
  • 百蓮
  • 継承戦
  • 対クロカゲ決戦部隊
  • 部活
  • 百花繚乱
  • ブルアカメインストーリー主役グループ
  • 結構暗い過去持ち達
最終更新:2025年03月08日 00:36

*1 勘解由小路家第11代当主の資淳(すけあつ)氏。2019年に死去したとみられる

*2 2024年7月のグローバル版公式生放送より

*3 先生が百鬼夜行を訪れたのも、陰陽部の誘いでお祭りに参加するためだった

*4 シュロ曰く「手前はただ、巫女様の気持ちを代わりに伝えただけ」