足球雑技団

登録日:2024/10/30 Wed 22:38:06
更新日:2025/06/28 Sat 18:11:13
所要時間:約 6 分で読めます




俺たちは、中華の星になるんだ!


足球雑技団(サッカーざつぎだん)は、イナズマイレブン オリオンの刻印に登場する中国代表サッカーチームである。

IFルートの今作では無印三作目「世界への挑戦!!」編で(名前のみ)登場したラストエンペラーと入れ替える形で登場した。


【概要】

フットボールフロンティア・インターナショナル(以下FFI)の中国代表チーム。
チーム名通り、アクロバティックな動きで相手を翻弄するプレーが特徴。
今までのイナイレの海外チームのように国柄が反映された必殺技、必殺タクティクスを使う。
選手全員がかつて中国の上海少年サッカートーナメント(U-9)で競い合った「路地裏少年隊(ろじうらしょうねんたい)」と「上海星猫団(しゃんはいほしねこだん)」のメンバーから選出されており、両チーム共に現日本代表監督の趙金雲から直々に指導を受けたことがある。身分の格差がありながらも軽口を叩き合えるほどメンバー同士の関係は良い。
上手く根回しできていたのかオリオン財団の魔の手にかかっておらず、「オリオンの使徒」は一人もいない。
ユニフォームのカラーは白/黒/赤/金(FP)、緑/黒/白(GK)が特徴。


【作中(アニメ)における活躍】

初登場はアニメ15話。FFIのアジア予選第4試合でイラク代表を破ったことで4連勝。日本代表イナズマジャパンと同着となり、17話で決勝戦となる第5試合で日本と対戦。
この時日本は趙金雲が「尻の穴から茸が生える」奇病により緊急手術を受けることになったとわざわざ動画を残して不在。
だがFFIスタジアムで中国チームのベンチに現れたのは李子文と同じ大頭面を被った趙の姿。彼は「チョウ・キントウン」と名乗りハオと共に敵として日本代表に立ちはだかったのである。

試合前半は日本の先攻に対し、異名通りの奇想天外なプレーで翻弄。
ハオの「天空隼弾」で円堂守の「風神雷神ゴースト」を破り、2点リードする。
ここで日本監督代理の久遠道也吹雪士郎と岩戸高志からサブキーパーである西蔭政也と砂木沼治DFとして交代させる。
砂木沼が技の溜めで2人と連携がズレるゴタゴタがありつつ、円堂の風神雷神ゴースト、西蔭の「王家の盾」、砂木沼の「ドリルスマッシャー」が一つとなったオーバーライド技「ザ・アシュラ」によりついに止められるも、日本に1点も許すことなく2-0で前半終了。

後半は日本の攻撃を抑え膠着状態の中、日本は吉良ヒロトから剛陣鉄之助を交代出場。剛陣が「ファイアレモネード」を富士登山の特訓で進化させた「ファイアレモネード・ライジング」で1失点される。
残り10分で必殺タクティクスを駆使して追加点を狙おうとするも、隙を突かれガラ空きとなったゴールに不動明王の「マキシマムサーカス」を決められ同点。残り5分で一星光が編み出した必殺タクティクス「ザ・ジェネラル」を野坂悠馬が他の選手たちに情報を伝播したことで全選手の動きを読まれタクティクスを突破され、灰崎凌兵の新技「シャーク・ザ・ディープ」で逆転されてしまった。
試合終了が刻一刻と迫る中、ハオとシンは「天崩地裂」で同点に並ぼうと賭けに出るが、稲森明日人、野坂、灰崎の3人が円堂たちの背中を支えるという6人ががりのディフェンスにより止められてしまい試合終了。2-3で敗北。

本戦進出は果たせなかったものの、正々堂々と戦えた試合で楽しめたことに満足し、日本と健闘を称え合った。
趙はこの試合の目的は、真剣勝負だけでなくオリオンとの戦いに向かう者たちの心に強く刻ませるため、両チームに「まっすぐで気持ちのいいサッカー」を忘れさせないことであった。
彼らの戦いぶりは中国各地で見守られ、趙から立派な「中華の星」と認められた。帰国前に慰労会として雷雷軒で担々麺を食べに行った模様。

決勝戦のイナズマジャパンとロシア代表パーフェクトスパークの決勝戦はチーム全員で観戦していたが、試合中イリーナの介入によりシャドウ・オブ・オリオンが投入され、これに対抗するため趙金雲による世界選抜チーム「チョウキンウンズ」にハオが選ばれた。

【メンバー】

リ・ハオ CV:寺崎裕香
「明日じゃダメだ! 今日この瞬間、自分のすべてを燃やし尽くせ!」

MF*2/背番号9

『曲芸サッカー師』

アクロバティックなプレイで相手を翻弄する
中国のエース。中華の星になるという夢を持ち、
チームの連携ではとてつもない速攻を見せる。
(イレブンライセンスより)

中国のエース。誕生日は11月30日。現在の年齢はおよそ13歳*3
やや小柄な体型で、両サイドが外にはねた深緑色のおかっぱ頭、頬マークが特徴。
好物は趙と初めて出会った頃に奢ってもらった担々麺
6年前は「路地裏少年隊」のキャプテン。

前作「アレスの天秤」から登場していた大頭面を被った趙金雲の助手・李子文の正体。上海少年サッカートーナメント後、趙がオリオンからサッカーを守るために仲間を集めていたことを知り、サポート役として助力。日本の雷門中の監督になる際に素性を隠して来日した。

日本の初戦・韓国戦の一週間前に「無敵ヶ原富士丸(むてきがはらふじまる)」と名乗り、趙監督から買い出しを受けた明日人、氷浦、灰崎、不動、基山の5人と接触、「ダメ選手がFFIに出て日本が恥をかかないように再起不能にしてやる」という口実で勝負を仕掛けラフプレーで彼らを圧倒。それにより明日人たちに試合でのラフプレーに対応する力を身に着けさせていた。
日本の第2試合のオーストラリア戦前に湖畔で釣りをしている所を買い出し中に情報を貰った明日人、氷浦、剛陣、風丸、吹雪と遭遇、今度は素早い動きでボールを奪われることなく圧倒する。その際に氷浦からその名前は偽名であること*4を見破られるも正体を明かすことなく去っていった。
中国戦前に李子文として「家庭の事情」と理由付けして日本代表から離れることを伝えた際に、氷浦が偶然素顔の状態でマスクを被る所を目撃し、問い詰められたことで遂に正体を明かした。イラク戦で出場していたが、イナズマジャパンの選手たちは中国の試合を見ていなかったため彼が中国代表の一員であることに気づいていなかった模様。今までの行動はオリオン財団からサッカーを解放するため日本代表の特訓を手伝うためであり、素性を隠していたのは敵チームのエースが日本の特訓を手伝うとなると疑いを持たれるからであった。
明日人たちに自身の過去を明かした後は代表キャンプを後にした。

試合前半では逆立ちしたまま基山のスライディングにジャンプして空中で回転して回避。素早いテクニックで突破してみせ、必殺シュートで2連続ゴールを決めて見せる。

試合後は中国に帰らずに「まだ面白いことがありそう」と趙の付き添いを続けると決め、李子文として日本の一員に戻ってきた。

ちなみに趙のことを「親分」と呼んでいるが、これは6年前に趙が『日本語で「友達」という意味で、「本当に心を通い合わせた友達同士は親分、子分と呼び合う」。』というを信じたため。

必殺技
  • 天空隼弾(てんくうはやぶさだん)
シュート技。ハオ以外のフィールドプレイヤー9人が組体操で「万里の長城」という発射台を作り、ロンポウ監督の銅鑼の合図でハオがボールと共に空高く跳び上がり、雲を突き抜けた上空から真下に向けてシュートを決める。
円堂の風神雷神ゴーストを破るために編み出されたもので、唯一対処できない上を突くことで背面を通り超し簡単にゴールに入れることができる。
ただし円堂たちが合体技を完成させる間、3回目の時にシュートコースを読めた野坂がボールを蹴り返してカットできたため威力としてはそこまでは無いと思われる。
なお天井があるスタジアムの場合はどうなるのか不明。
使用回数は(確認できる限り)実に11回とオリオンの必殺技の中でも最多。ザ・アシュラに止められてもなお後述の天崩地裂を使うまではこの技で追加点を狙おうとしていた。

仮にゲームに収録するとなると万里の長城の下りはカットされる可能性が高い。


  • チャウ・シン CV:小松昌平
「昔の俺は望めばなんでも手に入ると思っていた。欲しいものはなんでも手に入ると。」
「でも、そうじゃないと知った。努力をすればそんな自分を変えられることを。コイツらとサッカーをして…」

MF/背番号8

『上流セレブキャプテン』

大富豪のサッカーチームのキャプテンだったが
試合を通じてリ・ハオとの友情が芽生えて
中国代表でも息の合った連携プレイを見せる。
(イレブンライセンスより)


足球雑技団キャプテン。誕生日は4月4日。長身体型、前髪部分を三本垂らし、センターが藤色、前髪の両サイドが鉛色、側面が黒の三色と龍を彷彿とさせるオールバックヘア、三色の眉毛が特徴の美形。

6年前は「上海星猫団」のキャプテン。ハオたち路地裏少年隊を「貧困街のネズミども」と侮蔑した態度をとっていたが、互角に渡り合うハオたちを見直し、試合後は冗談を交わし合えるほど友情を結んでいった。
恵まれた環境にいる彼もこの試合を経て考えを改めており、趙のオリオンに抗いサッカーを守ることに賛同している。

必殺技
  • 天崩地裂(てんほうちれつ)
シュート技。パートナーはハオ。
シンがボールを蹴り上げ、ハオがボールに向かって高く跳び天空隼弾と同じ姿勢でボールを下に向けて蹴って降下、シンが再びボールを蹴り上げて上昇、2人同時にツインシュートを決める。
「天を崩し大地を切り裂く」という言葉の通り、天と地に亀裂が入り白い光で滅び去るエフェクトが入る。
2人にとっての切り札と言える必殺技でザ・アシュラを上回る威力であったが、明日人、灰崎、野坂が円堂たちの後方を支えたことで止められてしまった。


  • クン・フーチェ CV:大泊貴揮
GK/背番号1

長身体型、右側部分に折れ目をつけ角に見える黒のオールバックのロングヘアー、額の中央のホクロが特徴。
6年前は「上海星猫団」の一員。
キーパーとしての実力はかなり高く、アジア予選の海外チームのキーパーが止められなかった灰崎と吉良の「ペンギン・ザ・ゴッド&デビル」を必殺技で初めて止めてみせた。しかしそれを上回る日本の新技には力及ばず失点を許してしまった。みんなでキョンシーの時にゴールをがら空きにし不動に点を決められるなどの失態もした。

必殺技
  • 龍神鉄扇(りゅうじんてっせん)
キャッチ技。いつの間にか両手に持っている大型サイズの龍鳳の鉄扇を広げて炎を発し、ボールを2回はたき落として挟んで止める。意外なことにボールは黒焦げにならない
試合前半でペンギン・ザ・ゴッド&デビル、後半で灰崎の「パーフェクトペンギン」を二度も止めてみせるが、剛陣のファイアレモネード・ライジング、灰崎のシャーク・ザ・ディープの新技には破れた。


  • タオ・ルウ CV:松浦義之
「ここは通さないわよ。」

DF/背番号2

長身体型、両サイドを胸上まで伸ばしたオレンジ色のお団子ヘア、赤茶色の眉毛と睫毛が特徴の女性。




……に見せかけてキャストに表記されている通り、実際の性別は男性である。


実際の性別は男性である。
※とっても大事な事なので2回言いました。

それに加えて女性口調で喋っているため、要はオネエ寄りの男の娘である。*5
6年前は「上海星猫団」の一員。この時の試合実況で妹がいることと足臭をバラされたことが判明している。
妹に指摘されて相当傷心だったのか現在の本人曰くサッカーのトレーニングだけでなく美容にも金をかけているとのこと。
同性に目をかけている節があり、灰崎を「ワイルドで素敵」と評したり、野坂には「顔だけじゃなくてプレーもイケメン」と浮ついていた。

試合前半はタコ踊りをしながら瞬く間に明日人からボールを奪い、逆立ち状態を維持しながら*6灰崎の攻撃を躱し、ラウにパスを繋げた。

担当声優の松浦氏は前作「アレスの天秤」で星章学園の古都野富夫、木戸川清修の光宗団と男性キャラを演じていた。


  • シャオ・ラウ CV:近藤唯
「奪えるもんなら奪ってみな。この豚野郎ども。」

DF/背番号3

女子メンバー。長身体型、前髪の左側を長く伸ばし、上部分を金の髪留めでまとめた黒茶色のロングヘアーが特徴。紫のアイシャドウを塗っている。
6年前は「上海星猫団」の一員。
強気な口調で二人称が「お前」だったりとSっ気疑惑の高飛車な性格。

試合前半でルウと同じく逆立ちでパスを受け、上記の台詞で日本の選手を挑発。ループパスでロンチに繋げた。


  • ミン・インチー CV:ミラクルぐっち(幼少期はれいみ)
「軽い軽い。こんなシュート、僕には通用しないもんね。」

DF/背番号4

大柄で太った体型、頭頂部がアホ毛の様に伸び、茸の傘のように広がった茶髪のマッシュルームカット、常に閉じた目と頬のナルト渦巻きマークが特徴。
ハオとは施設暮らしからの友人で、6年前は「路地裏少年隊」の一員。

担当声優のミラクルぐっち氏はゲーム実況を中心に活動する動画クリエイターで、レベルファイブの会社訪問の企画のよしみで声優に起用された。
氏は同社作品の妖怪学園Yのテレビアニメでもゲストキャラの声優で出演している。

必殺技
  • 爆喰獅子(ばくぐいしし)
ブロック技。炎の中国獅子舞を召喚し、ボールを歯で噛んで相手を止める。作中ではシュートブロックとして登場したが、対人の場合はどうなるのか不明。
試合後半で吉良の「ザ・エクスプロージョン」をブロックして止めてみせたが、剛陣のファイアレモネード・ライジングには重さに押され、ルウとラウの2人が支えに入っても止めることができなかった。


  • チェ・リン CV:引坂理絵
MF/背番号5

チーム一小柄な体型、頭頂部がポニーテール、ツーブロックでおかっぱ頭の黒髪が特徴。目の周りをパンダのようなフェイスペイントで塗っている。
6年前は「上海星猫団」の一員。


  • タン・タンミン CV:新祐樹
MF/背番号6

長身体型、センター分けで下半分が縹色に染まった黒髪で半開きのツリ目の美形が特徴。イヤリングを付けている。
ハオとは施設暮らしからの友人で、6年前は「路地裏少年隊」の一員。


  • ウー・ロンチ CV:拝真之介(幼少期は岡田恵)
MF/背番号7

褐色肌で大柄のゴリマッチョ体型、古代中国の鎧兜を彷彿とさせるヘアースタイルの金髪、大きな鼻が特徴。
ハオとは施設暮らしからの友人で、小学生時は「路地裏少年隊」の一員。
施設暮らしを「全然楽しくない」と泣くほど辛かった様子。


  • ワン・タンメオ CV:村瀬迪与
FW/背番号10

赤茶色のポニーテール、猿顔が特徴。雷紋模様のヘアバンドを被っている。
6年前は「路地裏少年隊」の一員。
相当なひねくれ者だったらしく、趙金雲が買ってきた食材を盗もうとしたり、上海星猫団の試合では相手の気取りぶりを気に食わずラフプレーをハオに提案していた。ハオに制止されたこともあってか今では落ち着いている方である。


  • シュウ・チュナ CV:弘松芹香
FW/背番号11

マッシュルームカットの黒髪が特徴。
6年前は「上海星猫団」の一員。


  • チャオ・マオ CV:無し
MF/背番号14*7

控え選手。大柄のゴリマッチョ体型、センター分けで後ろをまとめ先端が外に向かって尖った紅梅色の髪、面長が特徴。
6年前は「上海星猫団」の一員。
試合では終始出番なし。

名前とポジションは「イナズマイレブン アニメイトオンリーショップ」のポスターより判明。


  • チー・チンスウ CV:無し
DF/背番号15*8

控え選手。長身体型で頭頂部と襟足を残した浅葱色のモヒカンヘアーが特徴。サングラスをかけている。
6年前は「上海星猫団」の一員。
試合では終始出番なし。

名前とポジションは「イナズマイレブン アニメイトオンリーショップ」のポスターより判明。


監督/コーチ

  • ショウ・ロンポウ CV:モアイ岩下
足球雑技団監督。痩せた顔つきで、オールバックで横に広がったグレーの縮毛が特徴。ドジョウ髭を生やし丸眼鏡をかけ、紫色と金色のチャイナ帽と長衫を着用とステレオタイプなエセ中国人といった風貌。
趙金雲と同じく敬語口調で話す。
なお肝心の試合では天空隼弾の合図で銅鑼を鳴らすだけでこれといった采配を振るう場面はない。

趙との関係は一切明かされていないものの、最後までオリオン財団と裏で繋がっている描写は一切なく、(趙の根回しのお陰のもあるが)後のオリオンの手段の描写を振り返っても自身や選手の誰彼もオリオンの被害に遭わずやり過ごせたあたり相当手慣れの人物なのかもしれない。
なお試合後に久遠コーチが趙を中国側の監督と言っていたため、本来はアシスタントコーチだった可能性もある。

足球雑技団アシスタントコーチ。日本戦で就任した謎の人物。
大頭面と黄色の長袍風コートを着ている。
……という設定で誤魔化した趙金雲である。明日人たちからすればバレバレ同然で本人も隠す気はなかった。*9
試合中はベンチで皿回しをしたり梯子芸をしたりと相変わらずのフリーダムぶりであった。

関係者

  • リ・ユーチェン/ユウ CV:戸松遥
ハオの妹。兄と同じ身長の小柄な少女で、ぱっつん前髪で両サイドを三つ編みで輪っかを作り黒のリボンを結んだ紫色の髪が特徴。兄と同じ形状の瞳と頬マークがある。
落ち着いた性格であるがアイスなどのお菓子を食べていたり、何者かと問われると「通りすがりの美少女」と返すお茶目な一面あったりと年相応な振る舞いをする。

アニメ1話から登場してアジア予選中では日本の4試合すべてを観戦しており、サッカー雑誌記者の紀村陽介の隣に座り、幼女とは思えないほどの鋭い洞察力を見せ日本の勝利のヒントともいえる意味深な言葉を残す。
更に周りの観客が気づいていないにも関わらずオリオンの使徒の小道具による反則行為も把握していた。
その立ち位置や1話で登場した無敵ヶ原富士丸(ハオ)と顔のパーツが似ていることから「兄妹なのでは?」と予想するファンもいたが、15話で日本代表のキャンプを後にするハオの前に現れ、彼を「兄様」と呼んでいたことで兄妹と確定した。

日本戦では中国チームのベンチに座り、私服のままであることから選手ではない模様。かと言ってマネージャーのポジションとも明言されていない。
試合中で策士として発揮する…なんてことはなく、塩とオリーブオイルをアイスにかけて食べていたり、日本に動きを読まれ焦るロンポウ監督に制するぐらいしかしていない。
6年前は兄と同じく施設暮らしで一度生き別れていた。今は施設から出たらしく幸せに過ごしていることに救いがある方か。
なお兄といつ再会して施設から出たのか、どのように洞察力を身に着けたのか*10は最後まで一切描写されていない。レベルファイブ恒例の投げっぱなしである

作中やキャスト欄では一貫して「ユウ」と呼称・表記されており、フルネームはイレブンプレカで判明。


【必殺タクティクス】

  • 少林寺光速十八陣(しょうりんじこうそくじゅうはちじん)
攻撃型の必殺タクティクス。
6人のフィールドプレイヤーが残像効果で3倍に分身。ものすごい速さの動きで18人に見えるかのように相手を撹乱して突破する。分身フェイントのタクティクス版とでもいうべきもの。
クンフーの呼吸法を応用して瞬間的に運動能力を高めている。
短所として相手が動きとスピードに同調することで残像に惑わされなくなる。野坂の指示で明日人が「イナビカリ・ダッシュ」を使ったことで本体を見破ることができた。

  • みんなでキョンシー
守備型の必殺タクティクス。
キョンシーのポーズをとって相手選手を徹底的にブロックするマンツーマンディフェンス。
このタクティクスは選手全員、つまりキーパーも前線に上がって参加する。それにより必然とゴールがガラ空きになるためミスが許されないハイリスクな必殺タクティクスである。
野坂の指示でボールを持つ明日人の周りを他の選手たちがバリケードを作り、その隙に一星にパスするという手口で突破された。

  • 蒙古襲来(もうこしゅうらい)
攻撃型の必殺タクティクス。
選手の一人が砂煙を巻き上げ、選手全員が相手のエンドを突き進み相手選手を吹き飛ばす。
この場合中国じゃなくてモンゴルじゃないのかは禁句。大元や清王朝がモンゴルを支配していたことへの解釈なのだろうか

番外編

  • 万里の長城
ハオの「天空隼弾」を発動するための発射台というためだけの必殺技、タクティクスのどちらでもない特殊なもの。天城の「ビバ!万里の長城」とは無関係
その手順は
左側にインチーがブリッジ→タンメオがインチーの腹の上で逆立ち→シンがタンメオの両足を支える。

右側にタンミンがブリッジ→チュナがタンミンの胸の上で逆立ち→ロンチがチュナの両足を支える。

リンがタンメオの腰の上に乗り、両腕両足を広げて右側の組と連結。

ルウとラウが猫のポーズで上に乗り、ハオが逆立ちでボールをキープしたまま2人の両手に乗る。

これを数秒足らずで瞬時に組み立てられる彼らの連携力の高さが見てとれる。
相手チームからすれば万里の長城の高い壁のオーラがそびえ立って見えているらしい。


【余談】

2024年現在もリ・ハオとチャウ・シン以外の中国の選手全員のプロフィールが不明のままである。

オリオンの刻印放送終了後にゲーム「イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード(現・英雄たちのヴィクトリーロード)」としてストーリーそのものを完全オリジナルに変えることを発表したため、(開発の進捗によるが)現状ゲームに出るかどうかも分からず、チームの全貌が明かされることがない状況となってしまった。
2022年7月の開発ブログでは過去作のキャラクターは別枠の「クロニクルモード」で登場させると説明。
2023年9月の東京ゲームショウにてコラボキャラを除いて今までのシリーズに登場したチームがほぼ全員登場するとの事で足球雑技団も登場が確定した。代表に選出されなかった「路地裏少年隊」と「上海星猫団」の残りのメンバーは対しては不明のままだが、2025年4月の『イナズマイレブンV ヒーローズショーケース 2025』では「クロニクルモード」内の映像で2チームのエンブレムが確認できているため登場するものと思われる。


追記・修正は中華の星を目指すようにお願いします。

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最終更新:2025年06月28日 18:11

*1 上海星猫団が前半と後半で1点。路地裏少年隊は後半で2点ゴールを決めている。

*2 アニメ15話ではなぜかFWと名乗っていた。

*3 趙金雲と初めて出会った6年前は8歳で、FFIの開催時期を推測してまだ誕生日を迎えていないことから。

*4 釣りをしていた湖畔の停泊所の名前が「無敵ヶ原停泊所」で、そこに泊まっている小型船の「富士丸」からとられている。

*5 ちなみに前例としてゲームのイナズマイレブンGOのダーク限定チーム「ノーザンファング」の一員に羅翔ノゾムというオネエ口調で話す中性的な男子選手がいる。

*6 円盤化ではボールを奪うところから動きが足されている。

*7 BOX2巻のリーフレットでは12と表記されている。

*8 BOX2巻のリーフレットでは13と表記されている。

*9 試合終了後に大頭面を脱いで素顔を見せたしね。

*10 趙金雲から予め内容を聞いていたのかもしれない。