ゾケット

登録日:2024/11/14 Thu 16:55:54
更新日:2025/04/29 Tue 12:59:19
所要時間:約 14 分で読めます






もうすぐ この世界は

「孤独」で埋め尽くされる。




ゾケットとは、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』に登場する敵キャラクターの1人である。

概要

本作の舞台「コネクタルランド」をバラバラにした元凶の人物。
上がギザギザの赤いシルクハットを被っておりその中には大量の配線が見えている。ニッパー*1のような形状の留め具のマントを羽織っている。怪人黒マント配線おじさん。ちなみにこの留め具は実際に武器としても使用されている。
顔は仮面に隠れており素顔はわからない。


冷酷でシリアスな如何にも悪役な感じであるが、相手に無関心なのか非常に名前の覚えが悪い。
マリオ「マルノミ」「マルナゲ」ルイージ「クイイジ」「スピーチ」は序の口で、自身の部下であるボルドルド隊の名前すら「オンボロ隊」「ボロネギ隊」「ボイル隊」などと間違える始末。ボルドーとルドルフもそれぞれ「ゴールド」「ドルルル」などと間違って呼ばれてしまっている。抗議する部下達に対しても「名前など(誰を指して呼んでいるか)分かればどうでもいい」と一蹴している為、名前を訂正する→自分が呼ばれていると理解している=会話が成立しているから問題ないという認識なのだろう。

その上、計画の邪魔をするマリオとルイージの名前をボルドーから出された際も「なんの話だ?」と全くピンと来ておらず、「赤と緑のヒゲ」と呼ばれて「ああ…ヒゲか。ヒゲは覚えている」とようやく思い出す等、無関心が行き過ぎて相手を「部下」「邪魔者」等の最低限の記号でしか覚えていない節まである。

その反面数字に関しては妙に細かく、自身の行動時間や計画の進捗を計算したり会話でどれだけ生産効率が下がったのかを0.001%単位で矢鱈細かく記憶している。
その際もこの会話によって効率が落ちた事を私としたことがと言わんばかりに即再計算しだす拘りっぷりにはボルドーにも「細かい数字は気にして名前を覚えないんか…」と呆れられている。

公式サイトの紹介では「物覚えが悪い」と書かれていた為、シリアスに見えて妙に数字に細かいアホ…かと思われたが、蓋を開けてみれば上述の通り単に相手に興味が無い冷酷な人物であった。
とはいえ、ボルドルド隊にしろマリオブラザーズにしろ最後にはキチンと名前を言えているので、煩わしくなる程訂正されたり、彼の中で「興味がない」と捨ておくことができない程の存在は流石に記憶に留めるようだ。なお、作中で最初に名前を呼んだのはマリオでもルイージでもボルドルド隊でもましてやクッパでもなく、直接的な因縁が薄いコネッタという奇妙な一面を持っていたりもする。

本編での活躍

巨大な要塞「ゾケット要塞」を拠点にボルドルド隊三人組や下級兵士の「ゾケットへい」を従えてモンスターを凶暴化させたり、センサミールの父親など島々から島民を攫って「ゼツエンタイ」なるものを作り出している。


ゼツエンタイ

コネクタルの精である「コネリー」がコネクタルエネルギーを得られなくなった成れの果て「ヤミコネリー」のエネルギーを凝縮した光線兵器。
これを浴びると「孤独」に固執して自分以外をすべて敵のように見なしてしまう性格になってしまう。クッパJr.と仲の良かったフレンもこれを浴びると人が変わったようにクッパJr.を罵倒したり、喧嘩ばかりの一族そっちのけでアッチーノを愛していたシバレルですら彼女を「暑苦しい」と拒絶する程。元の友情や愛情がどれだけ強かろうとまるで意味をなさない程の威力を誇る。

名前の由来は「絶縁体」そのままで、「繋ぐ」という本作のテーマに相反する恐ろしくもありなかなか秀逸なネーミングでもある。
因みに英語版での名称は"glohm"。「陰気」を意味する"gloom"と電気抵抗の単位である「Ω(オーム/ohm)」を掛けたものであり、こちらもまた秀逸。
なお、ボルドルド隊すらもゼツエンタイの治し方を知らない*2
後に、ドグマグマ島だけで採れるウルトラフルーツ「ハンドータイ」*3を食べれば元に戻れることがオルケーノ博士によって判明する。オルケーノ博士も治せた事にビックリしていたのは秘密。

ゲームが進むにつれて今まで繋げた島でも部下のゾケットへいが暗躍、これの影響をモロに受けた島民が出現する。
さらにはゼツエンタイを浴びて強化されたモンスター(「ゼツエンマグマン」のように名前が「ゼツエン○○」となっている)までも出現するようになる。
これらのモンスターは攻撃スピードが上がっているのみならず、分身したり倒すと置き土産の如く衝撃波を放ったりなど通常よりも強化されている。バトルプラグ「ゼツエンバスター」で特攻ダメージが入るのでゼツエンモンスターと相手するときは装着してもいいだろう。

それだけならまだしも、ゼツエンモンスターの攻撃でマリオとルイージも確率でゼツエンタイ状態になってしまう。
ゼツエンタイ状態になると、

  • ジャンプ・ハンマーのコンビネーションアタック使用不可
  • ブラザーアタック使用不可
  • ルイージセンス使用不可

と本作において重要な能力のほとんどが使用できなくなってしまう。
ハンドータイやリフレッシュハーブで治療できるが、リフレッシュハーブの場合50%の確率で治療できないことがあるため、確実に治療できるハンドータイを持っておくことがオススメ。ハンドータイは途中から船島で無限に手に入るようになる。
バトルプラグ「ゼツエンガード」でも予防することができる。特に長期戦になりがちなボス戦で活用したい…が、いかんせん入手できるのが最終盤なのがネック。


しかし計画遂行のために必要なはずの部下のボルドルド隊すら信用しておらず、彼らに何故モンスターの凶暴化や島民の拉致をしているのかを一切教えていなかった。
挙句の果てには彼らをゼツエンタイのターゲットにするとまで発言していることから完全に捨て駒としか見ていないようでもある。


ボルドルド隊がマリオブラザーズに敗れてトンズラした後、ついに直接戦闘となる。
祭壇の上に置かれた中心部に目のような模様のある禍々しい卵を「あの方」と称えており、一連の行動は「あの方」の復活であったことが明らかになる。
復活の邪魔をさせまいとマリオ達に立ちはだかる。


戦闘能力

レベルは40。レベルだけ見たら過去作におけるアーマークッパ(MIX)やゲラゲモーナ2戦目(1DX)といったラスボスと同値である難敵。この戦闘ではルイージセンスは発生しないため、一切の隙のない攻防が続く。
戦闘が進むと、ゼツエンタイの力を発揮して一部の技が強化される(この状態ではゼツエンバスターが効くようになる)他、ゼツエン状態になった兄弟の片方を操ってくる攻撃を使う。
だが二人の絆を信じれば解除することができる。
敵の首魁ということで当然ながらゾケットバスターのプラグが有効。見た目に反して浮遊はしていないため、ハンマー攻撃は普通に通じる。

  • ビリビリバッチン
マリオとルイージめがけて雷を落とす。動作や回避方法含め初代のゲラゲモーナ(1戦目)のオマージュ。
最初は1つずつしか落とさないが、ゼツエンタイの力を解放してからはゲラゲモーナ同様に順番に兄弟両方を狙うようになる。
この際マントの下に青い袖の服を着ていることが分かるが…

  • 竜巻
ビリビリバッチンの途中で使用する。マリオとルイージの位置を入れ替える。
こちらでも青い袖が見える。

  • しびれるボール
無数の黄色の小型のエネルギー弾を上空から落とし、最後に紫の巨大なエネルギー弾をチャージして発射してくる。
黄色いエネルギー弾は数こそ多いが防御する必要があるのは真上からのもののみ。中心部の色が微妙に違う物だけをハンマーで打ち消そう。

  • ハサミブーメラン
マントのニッパーをブーメランのように投擲する。
ハンマーで叩くタイミングを間違えるとダメージを受けてしまい、防いでもさらに跳ね返してくるので対応はしっかりと。

  • 3回切ったらドーン
ニッパーを2つに分けてナイフのように扱い、マリオかルイージを囲みながら三角形を作るように収束する衝撃波を作り出す。
収束した後はもう一方の方にも衝撃波が広がるように襲い掛かるのでこちらもタイミングよくジャンプで回避。

  • 反撃ビーム
マントを広げた時に攻撃を与えるとカウンターで使ってくる。
このレーザーはこちらがダメージを与えた回数だけ放ってくるので、フラッシュクロックやぶんしんタルたいほうなんかを使った日には地獄を見ることになる。


結末

さすがのゾケットもマリオとルイージの前に敗れてしまった。
しかし卵にはゼツエンタイを溜め込むことはできたようで十分に溜まったことを見届け、力尽きた…





アニラ夕Wikiの追記・修正は3分でするのだ。


これで…私の使命は…\完りょ…う…/




























































なになに?ぜんぜんボクチンのところに来ないね!もうあきらめちゃった?
まあ そうだよね~!ムリっぽいもんね~!


画像出典:『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』 2024年11月7日発売
制作・著作 アクワイア/任天堂株式会社
©2024 ACQUIRE Corp. All Rights Reserved./Nintendo
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最終更新:2025年04月29日 12:59

*1 ちなみにニッパーは配線やコードを切断する際に使用されるため本作の「繋ぐ」概念とは逆の存在でもある。

*2 ルドルフは万一に備えて治し方を研究していたが結局何もわからなかった。

*3 名前の由来はそのまま半導体。

*4 もっとも、この事実はゾケット要塞に二度目の突入前にオムスビ島でコネクタルランドの守り神であるオムスビから伝えられていたが

*5 名前だけなら4つ目の海域のキニオン海域の大灯台にあるゾケットの手記に記されているが、この時点においてはその素性については語られていない。

*6 「ボクチンの城」とだけ呼ぶには味気なく感じたボッチアーニ本人が命名した。

*7 これを聞いたマリオとルイージは激怒している。

*8 キノコ王国のBGMは『スーパーマリオブラザーズ3』の草原の国のアレンジなのだが、徐々にマリオシリーズ「のような」フレーズに変わっていく。

*9 一応敬語を使うクッパはマリルイシリーズで前例がないワケではないが、あちらはやむを得ず渋々使っただけなので…。

*10 この時マリオの花には∩∩のマークは無く、ルイージも∩∩マークが点滅してはいるものの2人とも無意識下でボッチアーニの術に抵抗している模様。ルイージの帽子の中が定位置のタップーも恐らくは……

*11 一番違和感があった=気付かれる原因となったクッパだけを帰したというていで消滅させただけ。しかし、クッパを様付けで呼ばないクッパ軍団やマリオ達に敬語を使うクッパJrはそのままという杜撰なもので、より違和感が増している。

*12 それ以外にもキノコ王国を断片的にしか見ていなかったせいか、ピーチ城に入っても中庭にループしたり、コネクタルランドにしか生えないプラグラデッシュが生えているなどのミスを犯している。そもそもオープニングで登場したピーチ城と夢の中のピーチ城を見比べると見た目こそよく再現できているものの、立地がまるで違う点も杜撰の一言に尽きる

*13 勿論マリオ達を助けるつもりで来た訳ではなく、散々煮え湯を飲まされた『ゾケット』に復讐する為。カメックの訂正もそっちのけでゾケットを探していた為、黒幕がボッチアーニである事には気付いていない。

*14 但しこれまでのマリルイシリーズの例にもれず、一撃で仕留められるほどにレベルをあげていれば解析は行われない

*15 この状態でハンマーで攻撃すると必ずミスになる上にボッチアーニが「コネッタの顔を模倣した笑顔」をしてくる。

*16 ボッチアーニも卵の状態では動くことすらままならず、洗脳されたコトゼットやボルドルド隊との「繋がり」がなければ「なにもできない」という実に皮肉な発言となっている。

*17 Artificial Narrow Intelligence

*18 個別の分野・領域に特化したAIのことを指す。

*19 テレビが映らないときに流れる、いわゆる「砂嵐」の状態

*20 ただし無理矢理戦わされていたのか、分離すると戦いには参加せずに逃走を始め、マリオ達にキノコを投げ渡すことがある。