マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

登録日:2024/11/14 Thu 00:15:00
更新日:2025/03/22 Sat 22:56:05
所要時間:約 34 分で読めます






マリオルイージ

キズナをつなぐ新たな冒険がはじまる


マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』(Mario & Luigi: Brothership)とは、Nintendo Switchで発売された9年ぶりとなるマリルイシリーズ作品である。
2024年11月7日発売。
開発は任天堂と、それまでのアルファドリームに代わり『OCTOPATH TRAVELER』等を手掛けたアクワイアが担当している。
また、音楽はノイジークロークの坂本英城が担当。




マリルイの復活に至るまで

マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』を最後に新作が途絶えていたマリルイシリーズ。
元々の開発担当だったアルファドリームも『3DX』(3のリメイク)を最後に解散してしまい、新作及びリメイクは絶望的とされていた。

だが2023年11月のスーパーマリオRPGや、2024年5月のペーパーマリオRPGといったRPG系統のリメイクが続いたことで本シリーズの復活も期待されるようになり、2024年6月のNintendo Directにて遂にリメイクどころか完全新作が発表された。
これをもって三大マリオRPGが復活を果たしたのである。


概要

Switchに移行したことで初のフルHD・3D化を果たし、デザインも面影そのままに綺麗になった。
特に主要キャラクター達のハイライトの無い目などのフラットトーンが変わっていないことがマリルイらしさを醸し出している。

テーマは「絆」「繋がり」で、作中ではマリオとルイージの絆だけでなく、登場人物達や世界の繋がりが描かれている。その逆である「絶縁」も…

この世界はあらゆる造形物や生物が機械部品をモチーフとしたデザインをしている。
マリオ達のアイテムにもコンセントをモデルとしたバトルプラグ(後述)というものがある。

また、一部イベントには分岐があり、片方しか選べない上に、一部の展開が変わるという悩ましいシーンもある。
そのためかセーブファイルはシリーズ最多の5個が用意されている。

タイトルであるブラザーシップは、兄弟愛(ブラザーシップ)船(シップ)をかけている。


あらすじ

ある日のキノコ王国。マリオがのんびりしていると、ルイージが蜂に追いかけられていた。
そのままルイージは崖に飛び出してしまうも、マリオは間一髪で助ける。

すると二人の繋いだ手が光りだし、空に現れた謎の渦に吸い込まれてしまう。
その渦はピーチ姫達や、クッパ軍団の上にも現れていた。


二人が飛ばされたのは漂流する島からなるコネクタルランド。
大樹の生えた島のような「船島」に辿り着いた二人は、コネッタとタップーに出会う。

コネッタによるとコネクタルランドは元々は一つの大地だったのだが、ある日突然何者かの手によってバラバラに裂けてしまった。
そしてそのバラバラになった島々を繋げる手伝いをしてほしいという。

マリオとルイージはその頼みを勿論承諾。
二人の新しい世界での笑いあり涙ありの新たなる冒険が始まる。


登場人物

キノコ王国の面々

ご存知赤きスーパーヒーロー。基本操作はジャンプがA、ハンマーがX。
ルイージ共々突如コネクタルランドに飛ばされてしまう。その中でルイージの手を取れず離れ離れになってしまい、船島で合流するまで幻覚を見るほど。映画の時といい、ここ最近のマリオはルイージに対する感情が重い。
未知なる大地を進むにはルイージとの協力が必要不可欠。
マリオとルイージの絆が、今試される。

お馴染み緑の人気者。基本操作はジャンプがB、ハンマーがY。
コネクタルランドに飛ばされた影響か、事あるごとに独自のアイディアを閃く能力「ルイージセンス」を手に入れる。
彼の閃きが道を切り開くカギとなるだろう。
また、Lボタンを押すことで一部の雑務(ちょっぴり面倒な作業)(ハンマーで箱を壊す、カブを引っこ抜くなど)をルイージに任せることができる。
真面目な話の最中やピンチの直後に呑気に眠っていたり、大砲で島へと飛ぶ度に華麗に着地するマリオとは裏腹に地面や木にめり込むなど三枚目っぷりは散見されるが、何かと弄られキャラが定着していた例年とは違い、ぞんざいに扱われるシーンはほぼ存在しない。
後者の着地失敗すら序盤のみで、回数を重ねる毎に段々と着地も上達していく。

なお、戦闘時のルイージの選択コマンドがBではなくAボタンになっているのでシリーズに慣れている人は注意。
おそらくバトルプラグの付け替え等のメニュー操作を「Aで決定、Bでキャンセル」で統一するためだと思われる。

キノコ王国の姫。
マリルイとは別の場所に飛ばされたが道中で再会。
全作品で必ず攫われている姫だが、今作ではなんと敵の動向を探るためにとんでもない提案をする。
ついでにその時の選択肢次第では若干初代オマージュの流れにも。

シリーズお馴染みサポート役を務めるスターの精。
過去作でも出てきた黄色い全裸発言も出てくる。「靴はいてるわよ!」
タップーの登場により存続が危ぶまれたが、無事に登場。ただしコネクタルランドには詳しくないので今回のサポート役はタップーに譲り、ピーチ姫のお付き玉となる。
どうやら八頭身美女になれるのは本当…らしい?

キノコ王国の住民たち。
こちらもピーチ姫たちと同様コネクタルランドに迷い込んできた。
船島でアイテム屋を営んだり、船島のスピードアップを担当したりとマリルイ一行をサポートする。

我らが大魔王。彼らクッパ軍団もコネクタルランドに飛ばされていた。
相変わらず悪事を企んでおり、コネクタルランドの征服ために動いている。
その関係でマリオ達だけでなくゾケットとも敵対しており、中盤以降は三つ巴の戦いとなる。

クッパの息子。
コネクタルランド征服に燃えるクッパに協力する。
本拠地の島に住んでいたフレンという少年と仲良くなる。

  • クッパ軍団
クッパの命でマリオ達を狙っている。
統治しているオンノフ島の住民とは案外上手くやってる模様。
とはいえこれはオンノフ島の事情によるところが大きく、他の島に乗り込んだ時は普通にならず者として扱われる。
基本的にマリオ達とは敵対しているが一部は友好的。


コネクタルランドの住民

住民は目がコンセント(挿しこむほう)のように空洞になっており、口はアース部分に見える。

  • コネッタ(Connie)
船島にいた、コネクタルツリーを育てる「ソダテナー」である心優しき少女。
他の住民と頭部のデザインが大きく異なり、コンセントプラグのような帽子を被っている。
コネクタルランドを救うべくマリルイに助けを求める。
コトゼットというソダテナーの先生がいたが、コネクタルランドの異変以降行方不明となっておりその消息を案じている。

  • タップー(Snoutlet)
コネッタの友人である、空飛ぶブt


「あ! 言っとくけどオイラはブタじゃねぇから!」


…ではなく鼻に見える部分は目。…が、背中には羽と貯金箱のような穴があり、空を飛ぶブタの貯金箱にしか見えない。
本作のツッコミ役ガイド役を務める。メニュー画面のテレビや集めたコネリーは彼の背中に入っている。
最初に出会ったルイージを気に入っているのか普段はルイージの帽子の中にいる。

  • センサミール
船島に流れ着いた筒から出てきた少年。
コネクタルランドに何が起こったかを父親と観察していたところをゴイールに攫われてしまったのだが、灯台で父親が彼を筒に入れて海に流したことでなんとか脱出できた。
海流を移動するために必要な海図をくれるほか、彼の父親が各灯台に残した手紙は物語の核心に近づく手がかりとなる。

  • グズグズ団
サビレッタ島で出会った子供の集団。お揃いのスカーフは団の証。
紅一点のミ」、ちょっとズレてるレッタ」、リーダーになりたいレール」、食いしん坊の穏やかな太っちょといかにもイエローなンドー」の四人の頭文字を取っている。決してグズグズしているからではない…多分。
マリオ達の活躍を目にし、自分たちもランドを救う旅についていくことにする。

  • ギミルダ
メリーゴ島のセキュリティを開発していた天才メカニックの女性。へそ出し白衣
自称天才の肩書に相応しく優秀な技術者としてマリオたちに協力してくれる。
覚えられるブラザーアタックも多くは彼女が開発してくれたもの。
その中に明らかにどっかで見た事のあるタマゴも混じっているが

  • アッチーノ&シバレル
フレイーム族の姫とツルンベール族の王子。何かといがみ合ってばかりの他の住民と違い結婚を誓うほどラブラブのカップル。
旅行に来たデンキュー島で事件の犯人として疑われてしまうが、マリオ達の活躍により冤罪が晴れる。
その後は紆余曲折ありつつも無事に結婚式を挙げることになった。

  • フレン
クッパ軍団が本拠地としている島にいた少年。
そこでクッパJr.と仲良くなるが、敵だと教えられていたマリオ達に助けられた事で悪い人ではないと信じて協力する。
しかしその事がJr.に知られて仲がぎくしゃくしてしまい……

  • カブじい
コネクタルランドの各地に原生しているプラグラディッシュというカブに似た植物に擬態している謎の老人。
引っこ抜くと呑気なBGMと共にどうでもいいような、でも微妙にためになるような話をしてくれる。
一通り話をした後にびみょーな謎かけを披露した後に「話カブってたらゴメンッ‼」の一言で〆る。
また中には金色の個体も存在し、更に全てのカブじいを見つけて話してみると…

  • モンスターマニア
各地に出現するモンスターをこよなく愛するマニアの老人たち。
特異個体のモンスターを見つけて飼ってみたはいいが、大好物のマメやシロップをあげすぎて超強化させてしまう。
これをマリオブラザーズに倒せるかと挑戦してくるサブストーリーがあるのだが、
いずれも超強力……というか特殊な手段を取らないと倒すのは非常に困難なギミックボスのような扱い。



ゾケット一味

今作における黒幕の集団。
コネクタルランドをバラバラにした犯人達。

こちらは逆にプラグ(挿すほう)を模したデザインのキャラが多い。

集団のリーダー的存在。謎の目的のために暗躍する。
冷酷ながら、名前覚えが悪かったり数字に細かかったりと変な一面を見せる。
詳細は個別項目を参照。

デザインをよく見ると赤と緑のパーツが見える。

ゾケット直属の素晴らしき部下たち。ゾケットに認められるべくあの手この手で暗躍する。
…が、当のゾケットからは隊どころか個人個人の名前すら覚えられていない。*2
お笑い担当頭脳担当「ルドルフ」、口が悪くて多い「ボルドー」過去作のルイージの様な扱いを受けるしょっちゅう台詞を遮られる「トッド」の三人で構成されており、3DXにいたSSカンパニーを彷彿とさせる。
本作においてルイージを「緑のヒゲ」と呼ぶキャラクター。マリオの方も「赤のヒゲ」と呼んでいる。
詳細は個別項目を参照。

  • ゴイール
ワニ口クリップの頭部にコイル状の首をした鳥。
主に人攫いやボルドルド隊の移動手段として利用されている。
ザコとしては攻撃パターンがちょっと豊富で体力もそこそこと非常に厄介な相手。一部を挙げると
  • 首伸ばし攻撃:バネのように首を伸ばして頭を高速でぶつけて来る。首を飛ばしてくるタイミングを感覚で図るのが重要。
  • 掴み攻撃:マリオかルイージを攫い、突進してくる。攫われたほうの悲鳴が聞こえてきたときは攫った兄弟を転がしてぶつけてくる。このときジャンプで避けれるが転がってくる兄弟を踏みつけるとカウンターダメージが入ってしまう。バトルプラグ「きょうれつカウンター」を付けていると致命傷になりかねない。兄弟の転がる速度がやや遅いのもまた嫌らしい。連れ去られた兄弟の声があるかないかをきちんと聞いておくように。


……といった具合。
なお大型のメガゴイールもおり、ある場面でボスとして立ちはだかる。
こちらも上記のゴイールの面倒な点を更にパワーアップさせた様な行動を行い、初の飛行するボスという事もあり中々の難敵。

  • ゾケットへい
ゾケット配下の一般兵たち。ケーブル端子の頭を持つ。ゾケットがガラクタに知性を与えて生み出した。
腕がイヤホンジャック型の槍になっており構えによってジャンプかハンマーを防ぐ赤いトゲゾケットへい、
メットを被って攻撃を一度無効化してくる灰色のメットゾケットへい、
チャクラムをブーメランの様に投げて攻撃してくる白いブーメランゾケットへい、
電気のリングで攻撃してくる緑のリングゾケットへい、
飛行しながら鉄球を落としてくる水色のジェットゾケットへいがいる。
複数の種類が一緒に登場した場合は連携攻撃を仕掛けてくることもある。

  • ガブンデス
巨大なウツボカズラのようなボス。
長いベロをムチのようにして攻撃したり、溜め込んだザコを吐き出して攻撃してくる。
特に兄弟を覗き込んでから飲み込む攻撃は受けると体力を回復されるだけでなく、タイミングがかなり図りづらい厄介な技。飲み込む直前によだれが地面に落ちるのでそれを合図にカウンターしよう。
ルイージセンスではその長いムチを逆利用して送風機で出来た竜巻に投げ飛ばすことになる。

  • タルンドル
巨大な鉄製のタルのようなボス。
見た目通り転がって突進したり、自分からもタルや箱を投げつけたりしてくる。
また手足を引っ込めて完全に巨大タルの形で籠城して無敵状態となりつつ回復をしてくることも。
ルイージセンスはこの時にジャンプかハンマーで攻撃すると発動できるようになる。稼動するベルトコンベアを利用し、上にたくさん箱を積み上げてバランスを崩させる。箱に混じって降ってくる爆弾に当たると箱が壊れてしまうので注意。
初回成功時の演出はなかなかに必見もの。

  • デロンゲル
巨大なスライムのようなボス。周辺で登場するマグマンやアイスンの親玉のような姿。トッドが使役する。
こいつが登場する部屋はノーマル・マグマ・アイスの3エリアに分かれており、
トッドがリモコンで操作することでマグマなら炎属性、アイスなら氷属性を付与されパワーアップする。こちらをやけど/こおりの状態異常にしてくるうえ、防御力も大きく上昇し更に毎ターン回復するためなかなか厄介。
ルイージセンスではルイージがリモコンをトッドから強奪して操作することになるのだが、
実はこいつは急な温度変化に弱く、マグマ←→アイスで変化させるとダメージとともに気絶してしまうのでノーマルに戻すのではなくこっちが正解。

上記3体のボスは後にサブストーリーでゼツエン化して再登場する。
そこらのボスよりもかなり強いので挑む時は注意したい。幸いサブストーリーの説明に推奨レベルが書かれているのでしっかり準備してから挑もう。
再戦時にトッドはとっくに大灯台から去っているのでゼツエンデロンゲルはどうなるのかと思いきや、
なんと真っ黒なトッドの影らしきものが登場するのでルイージセンスはちゃんと使える。が、この黒トッドが何なのかは不明

モンスターたち

  • ナエボー
今作の序盤ザコ。ご当地クリボーの様な見てくれの通りとにかく弱い。
一応上位個体は味方にバフを与えたりダメージに反応して回復してくることもある。
倒すと「ナエボーのたね」を落とすが、他のアイテムとは異なり素材には使えない。しかし30個集めるとある島で……?

  • グラゴン
グラングラン島で手下のテモリンを連れて暴れまわる大柄なモンスター。最初に戦うボスでもある。
出てくるタイミングのせいで勘違いされがちだがゾケット一味とは関係ない。
島のオブジェを壊して住民たちを困らせている暴れん坊だが、本来はおとなしいモンスター。
住民たちがかまってくれなくなった原因をオブジェのせいだと思い込んでしまったようだ。

  • スナジロー
初代にも登場したホネのサメ
なんと初遭遇時点では太刀打ち出来ないレベルの強敵として登場。
そのLvはスナジローが登場するエリアの雑魚のLvが17~、こちら側が順当にレベルを上げたとしても18~20がいい所という時点でなんと40
流石にステータスには雲泥の差があるものの、コレは終盤にボスとして戦うゾケットと同じレベルであり、更にHPゲージも?のオマケ付きである。

同エリアの雑魚はおろか終盤の雑魚敵と比べても攻撃力がべらぼうに高く、こちらは最終盤になってもHP300が精々と言うのに当たれば数百のダメージを受け並の耐久では一撃で倒されてしまう。
そのため住民にも戦わないように念を押されている。幸い流砂の中でしか移動できず、追跡もほどほどなのでモタモタしなければ逃げやすい。
ただしその流砂ではジャンプ力の低いボール形態での移動を強制される為、陸に上がる際の段差には注意。

とある依頼ではなんとこのスナジローのドロップアイテムを要求される。もちろん受注可能段階でも難敵。
回避アクションに自信があるならそのまま挑んでみるのもありだが、あろうことかスナジローは弱らせると逃げる始末である。
素直にこちらもLv40近くまで鍛えてから成長の成果を試してみるのが無難だろう。確定ドロップではないので「ぽろっとアイテム」のプラグは忘れずに。
なお苦労しても報酬は大したものは貰えないのでクエストコンプを狙わないならスルーしても全く問題はない。


冒険の舞台

コネクタルランドにはコネクタルツリーを中心に広がる大地があったが、そのツリーが何者かによって壊されたことで大地が分離してしまい、海を漂流する島になってしまった。
マリオ達は船島を拠点とし、そこからバラバラになってしまった島を見つけ、大砲でぶっ飛んで到達するというやや回りくどいやり方で島に入る。
船島の速度は最初は遅いが、ある時を境にスピードアップ出来るようになる。

そして最奥にある灯台からコンセントを出し、船島に繋げることで島を繋ぐことができる。
島を増やし、イベントをこなすことで新たに行ける潮の流れも増える。
一度繋げた島へは「リターン土管」を使って自由に行き来が可能。何気にシリーズ初のどこでも使えるファストトラベル手段でもある。*3
コネクタルランドに4つ存在する大灯台の光を灯せば新しい海域への道ができるが、そこには強大な敵が待ち受けている。

冒険の最中に「サブストーリー」が発生されることもあり、住人の依頼を引き受けて話を聞いてきたり、特定のアイテムを集めてくるなどの要件を満たすと報酬としてアイテムが手に入る。つまりはサブクエストにあたる要素。
ストーリーを進めると一部のサブストーリーを受注できなくなるが、その前にダイアログで未クリアのものを知らせてくれる親切機能もついている。このテの受注期限があるものはクリアした場合とクリアしなかった場合とで一部会話の内容が微妙に変化する小ネタも。
物語の本筋には直接影響しないが、主要人物のバックグラウンドを知れるものも。中には過去作をプレイした人ならニヤリとくるネタも…?
特定の敵と戦う内容のものもあるが、適正レベルが受注時点でのレベルよりも高めに設定されている事が多い。撃破が無理だと感じたらクリアを一旦後回しにするのも手。


冒険の舞台となる島々(一部紹介)

  • グラングラン島
一番最初に発見できる石造りの島。住民の顔も石っぽい。
住民はものづくりに精を出しており、島には様々な石像がある。
頂上にある灯台は石の台座の上にありグラグラしている。

  • ジャン・グール島
ジャングルの島。にゃんこ大戦争に同名のステージがあるが無関係。
常に雨が降り注いでいる。メインキャラの1人であるセンサミールはもともとここに住んでいた。

  • ツイス島
ねじれ(ツイスト)のある島。「ツイスとう」ではなく「ツイスじま」と読む。南国っぽさを感じさせる観光地。
ダンサーの聖地であり、島の中心にある大きな植物は踊りによって成長するとか。

  • サビレッタ島
寂れた街並みの島。スクラップがそこらじゅうに落ちているが住民は気にしていない。ゴイールによる襲撃に悩まされている。
グズグズ団とはここで出会うことになる。

  • ゼニアレバー島
オフィス街のような島。住民はのために働いている。2つの棟に分かれた巨大なビル「ツインタワー」が目印。
道中の謎解きは一筋縄ではいかない難所。行き詰まったらヒントに頼ろう。

  • メリーゴ島
ギミルダが住んでいた島。こちらも「メリーゴランド」ではなく「メリーゴじま」。
遊園地のような島で、中央が巨大な迷路になっている。どうやら島のセキュリティとして組み上げられた構造らしい。ここもゴイールによる襲撃の被害を受けている。

  • カンダーン島
右半分は燃えていて左半分は凍っている寒暖差の激しい島。右半分には情熱的なフレイーム族が、左半分には寒いダジャレが好きなツルンベール族が住んでいる。
島の右では「マグマイモシチュー」、島の左では「ダイヤイモアイス」が名物であり、左右の住民はどちらの名物のほうが美味しいかで争っており仲が悪い。

  • カケラ島
各地に存在するとても小さな島。灯台がないので島つなぎが出来ず、大砲で行き来する。
ちょっとした戦闘、ミニゲームや謎解きがありクリアすると珍しいアイテムが手に入ることも。サブストーリーで立ち寄る必要がある島もある。

  • 岩礁
各地に存在する岩礁。もちろん乗り込むことは出来ない。
しかし発見して「イワガール」という人物に報告すると、その数に応じて報酬を貰える。
それぞれ結構独特の形をしており、過去作ネタが豊富。


ブラザーアクション

兄弟で息を合わせて行うフィールドでの合体技。
Rスティックを傾けることでカチッとアクションを切り替えて発動できる。
ある程度ストーリーが進むと各々のブラザーアクションがパワーアップし、新たなアクションが追加される。

  • UFOスピン
シリーズお馴染みのスピンジャンプが形を変えて登場。
マリオとルイージが超高速回転してUFOのような見た目になり、ジャンプでは届かない崖を越えられる。
マリルイ4のスピンジャンプに近い操作感。

  • ブラザーボール
2にもあったブラザーアクション。
マリオとルイージが合体しボールとなる。
狭い通路や流砂の上、レールを通ることができる。

  • ファイア&アイス
ブラザーアタックの定番であったファイアフラワー(とアイスフラワー)が、今回はブラザーアクションに。
ファイアマリオとアイスルイージにパワーアップし、ファイアボールとアイスボールを投げる。サンダーハンド「」
ファイアボールは氷を溶かし、アイスボールは水やマグマをも凍らせる。
先制攻撃も可能。ダメージはないが射程が優秀で、確率で「やけど」「こおり」の状態異常に出来る。
なお、二人の立ち位置的には逆フレイザードである




戦闘

戦闘は過去作同様、敵シンボルに触れると戦闘開始。ジャンプやハンマーでシンボルに攻撃すると敵に先制ダメージを与えることができるのも一緒。ただし敵や飛び道具がこちらの背後に当たって戦闘が始まった場合、過去作のように転び状態から戦闘開始するのではなく、素早さ関係なく強制的に相手が先制攻撃を行うように変更されている。

これ以外にも状態異常関連にメスが入っており、やけど状態による行動不能状態が撤廃され、本作では登場しないどく状態(1ターンごとに割合ダメージ)とほぼ同じ効果となった。行動不能は新たな状態異常である「こおり」(次に攻撃を受けるまで行動不能、次に受ける攻撃は必ずクリティカル)に受け継がれている。

通常攻撃であるジャンプ・ハンマーは兄弟で協力して行うようになっており、どこか初代マリルイのブラザーアタックを思わせる。
片方が欠けていると従来のアクションになる。

息を合わせたアクションで強力な連携攻撃を繰り出す、シリーズお馴染みのスペシャルな技。

いつものアカこうら、ミドリこうらに加えて新規のブラザーアタックもあるが、過去作にあったものもある。
中にはとあるキャラクターが出てくるものも…?

  • バトルプラグ
過去作でいうバッジ・バトルカードに近いシステム。プラグを挿すことで様々な効果を得られる。
プラグはメニューでの製造、ボスのドロップ報酬、ストーリー上での入手のいずれかで入手できる。
バトルタップは毎回ボルドルド隊が逃げた際に落とし、最大5枠まで拡張される。

戦闘中はいつでも付け替え可能だが、それぞれに使用回数があり使い切るとターン経過で回復するまで使えなくなる。
攻撃を強化したり特定の敵へのダメージを上げたり、自動でアイテムを使用したりと効果は様々。
また、プラグ同士の組み合わせによってはまた別の効果が出ることもある。



今作の敵は『MIX』『1DX』『3DX』同様的にレベルが表示されるほか、ボスを含めたほぼすべての敵にHPバーが設けられており、どの程度まで弱らせたかが分かるようになった。
一方で攻撃面は難易度高めの『4』や『MIX』と比べても遜色ないレベルで手強く、序盤からフェイントを多用してくる。
上記のゴイールに限らず、今作の敵は「見てからでは回避不可能でタイミング重視」の攻撃と「しっかり見て避けないと回避が早すぎて避けそこねる」攻撃が混在しており非常に厄介。
更にフィールドのシンボルは追尾がめちゃくちゃ素早く回避は困難。
バトルプラグを上手く使って切り抜けていきたい。
また、逃げる際はコインは減らない『4』以降の仕様を採用しているので勝てなさそうだったら一旦逃げてみるのもよし。

敵の攻撃もより立体的になり、一部の攻撃は視点が変更される。
途中からは何かされたのか、禍々しいオーラを纏ったゼツエン個体も出てくるようになる。

また、開発が変わった影響もあってか、ダメージの基準値が過去作から大幅に変わっている。
具体的には終盤のザコ敵には単純なHPの数値で1000を越える者もザラであり、過去作のラスボスを数値だけなら上回っていることになる。ただし、こちらが与えるダメージも増加しているので結果的にバランスは取れている。

  • ルイージセンス
なんと戦闘中にもルイージのセンスが発揮される。
特定のボス戦で周囲の状況を見渡すことで閃き、ルイージセンスのコマンドが追加される。
ルイージの操作に成功すればボスをダウンさせることができ、ダウン中は全ての攻撃がクリティカルになる。


余談

  • 過去作ネタ
本作では過去作のネタが仕込まれている箇所が多い。
過去のブラザーアタックや敵キャラクターの再登場、マリルイの一部モーションの再現など様々。
マリルイ新作を待ち続けてきたファン達へのささやかなファンサービスなのだろう。

本作はそれまでのシリーズには登場したハナチャンとの戦闘が無い初の作品である。

また本作は地面に潜るブラザーアクションが存在しない初の作品でもある。*4

『MIX』同様、キノじいは登場していない。

  • オープニング
マリオとルイージはオープニングでコネクタルランドに飛ばされてしまうが、上空に突如空いた穴に吸い込まれて異次元に飛ばされるという展開は『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』のオープニングとほぼ全く同じ。
つまりこの手の異世界への旅立ちは、マリオとルイージにとっては今回が2度目である。

なお、『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』のオープニングでは異次元への入り口が嵐のようにキノコ王国に襲い掛かったが、マリオはその時も、何よりも先にルイージを助けようと動いていた。
(その時はすぐ近くにピーチやキノピオたちもいたのに、である)

また、「先に吸い込まれるルイージ」→「ルイージを追って手を掴むマリオ」→「手放してしまった兄弟が離れ離れになる」という流れは映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に似ており、発売から約1ヶ月後に公開された開発者インタビューにも触れられていたが、スタッフ曰く開発時は映画の内容を何も知らなかったようで、映画を見てビックリしたとのこと。
タップー「偶然にも程があるな!」




追記修正はルイージのセンスにお任せください。


Oh! Yeah!!


画像出典:マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ! 公式サイト https://www.nintendo.com/jp/switch/a8e6a/index.html

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  • マリオブラザーズ
最終更新:2025年03月22日 22:56

*1 バトルプラグに自動的にExcellentにしてくれるプラグがあるが、当然使用不可

*2 ゾケット曰く「(誰を指して呼んでいるか)分かれば名前などどうでもいい」

*3 但し船島内や船島に繋がれていない島では使えない

*4 それまで地面にあったステータス増強アイテムであるマメはブロックやサブエピソードの報酬で手に入る