登録日:2025/04/20 Sun 20:53:40
更新日:2025/04/21 Mon 20:08:27
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レッドゾーンX様がドキンダムX様の右腕なら、今、最前線で戦うギガトロン様は左腕だ。
ギガトロン様は、デンジャラスイッチをオンする力を得て、さらにパワーアップしたのだ!
VスペックV
D2V2 禁断のギガトロン SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがD2フィールド、イニシャルズ、あるいはソニック・コマンドなら、自分の手札に加える。バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、そのカードを手札に加えるかわりにバトルゾーンに出してもよい。 |
DMR-21 「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」にて登場。
パワー8000の
スピードアタッカー持ちW・ブレイカーという基本スペックに、アタックトリガーでにデッキトップを確認してD2フィールド、
イニシャルズ、あるいはソニック・コマンドなら手札に加え、さらに自分の場にD2フィールドがあれば手札に加えるかわりにバトルゾーンに出すこともできるという能力を持つ。
D2フィールドが展開された時の効果はいわばイニシャルズ、およびソニック・コマンド版の《
竜星バルガライザー》といった趣のカードであり、スピードアタッカーによる出たターンの攻撃と同時に後続となるクリーチャーを続々山札から呼び出せるのが最大の魅力。
特にソニック・コマンドにはスピードアタッカー持ちのクリーチャーも多く、デッキの組み方によっては【
連ドラ】ならぬ【
連車】、【
連バイク】ともいうべきデッキを組むことができる。
また注目すべき点として、このカードによる踏み倒し効果は「手札に加える
"かわりに"バトルゾーンに出してもよい。」という置換効果によるものであり、これにより《
龍世界 ドラゴ大王》などの「バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。」ロックをすり抜けることができるというメリットがある。
だがフルスペックを発揮するためには自身の場にD2フィールドが必要不可欠であり、それがなければ手札回収効果持ちのスピードアタッカーでしかないという一気に寂しい性能になってしまう。
表向きにしたカードがD2フィールド、イニシャルズ、ソニック・コマンド以外の場合は踏み倒しも手札に加えることもできないまま攻撃してそこで終わってしまうため、確実に踏み倒し効果を活用するためにはデッキの大半もしくはすべてを種族やD2フィールドに統一したデッキを使用した方がいいだろう。
またこのカード自体には
G・ゼロや侵略など、「自身を」踏み倒したりマナコストを軽減する効果を持っていないため、他の踏み倒し手段なりを活用してなるべく早期に着地できるようお膳立てしてあげたい。
そして何より、同じソニック・コマンドの大御所デッキとして3から4コスト帯のクリーチャーから連続侵略により速攻で勝負を決めに行けてしまう【レッドゾーン】があるということは無視できない。
単純な速度ではどうしても【レッドゾーン】に劣ってしまうので、デッキ作成の際にはそれとは違ったアプローチで構築するのがよいだろう。
とまあ上記の弱点・課題点も持っているが、「アタックトリガーで特定の種族をデッキから踏み倒せる」というのはデッキのコンセプトになりえる強力な効果であり、レッドゾーン系列とはまた毛色が違った豪快な魅力を持っているというのも事実。
というか前述した通りライバルとなる《レッドゾーン》系列のカードもソニック・コマンド持ちのクリーチャーであるため、組み合わせることで《ギガトロン》の各種効果の底上げできる。
「専用デッキを組めば進化クリーチャーを含めたあらゆるイニシャルズ、ソニック・コマンドを文明不問で踏み倒せる」ということに着目し、異なる文明色のイニシャルズを採用して禁断勢力を集合させたようなデッキを組んでみるのも面白いだろう。
イニシャルズやソニック・コマンド自体登場してから少なからず強化をもらっていることもあり、組み合わせて強いカードは意外と多い。
下記する相性のいいカードと組み合わせて原初のマスター・イニシャルズの力を体感してみてほしい。
V相性のいいカードV
・クリーチャー
音速 ソニックブーム SR 火文明 (8) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドを2つ選ぶ。このクリーチャーは、それ以外の相手のシールドをすべてブレイクする。 |
場に出た時に相手のシールドを強制的に2枚になるようブレイクする能力を持った大型ソニック・コマンド。
コストの重さが最大のネックのカードだが、《ギガトロン》から踏み倒すことでその弱点をカバーすることができる。
加えて《ギガトロン》自身のアタックにより残る2枚のシールドもおのずと砕かれるため、相手に対抗策がなければそのまま《ソニックブーム》自身でワンショットキルが可能と相性はバッチリ。
S・トリガーやG・ストライクには弱いものの、次のターンに確実にダイレクトアタックの射程内に収めることができるのは強力なので、合わせて使ってみるのも一興だろう。
絶速 ザ・ヒート UC 闇/火文明 (4) |
クリーチャー:ソニック・コマンド 4000 |
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、墓地から手札に戻してもよい。 |
禁断の使徒に取り込まれてしまった《
絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》の成れの果てであるソニック・コマンド。
元ネタとなった《イーヴィル・ヒート》由来のスピードアタッカーとクリーチャーの墓地回収効果を持っており、素出しも容易な4マナと優秀なカード。
《ギガトロン》からめくれるクリーチャーとしては小型だが、素でスピードアタッカーを持っているため追撃要因として使え、
出た時のサルベージ効果によって後述する《
轟く革命 レッドギラゾーン》や、他の侵略持ちバイクを墓地から拾うことによってさらに攻撃力を高めることができるなど相性はかなりいい。
そもそも《ギガトロン》が引けないなどの状況に陥った際にデッキを掘って探しに行くということもでき、デッキ足回りを力強くサポートしてくれる。
轟血鬼 ザ・ヴァンプ VR 闇/火文明 (4) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/ヴァンパイア 6000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。そうしたら、相手のアンタップしているクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
2025年に出たにじさんじコラボパックにて登場した吸血鬼のバイク。
出た時にシールドを1枚回収することができ、そうした場合相手のアンタップしたクリーチャー1体を破壊することのできる効果を持つ。
踏み倒しデッキについて回る問題の一つである相手のメタクリーチャーをシールド回収を行いながら破壊することができるという便利なクリーチャー。
素のスペックもパワー6000のW・ブレイカー持ちスピードアタッカーとコストに見合わず高い性能を誇り、《ギガトロン》からめくれてもシールド回収、および除去効果と合わせて一定以上の活躍が見込めるのでデッキにぜひ入れたい。
D2W ワイルド・スピード SR 水文明 (7) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 7000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中からコスト6以下のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。 |
バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、自分のクリーチャーはすべて、種族にソニック・コマンドを追加する。 |
《
禁断機関 VV-8》の眷属である水文明のマスター・イニシャルズ。
出た時に山札の上から2枚を見てコスト6以下のクリーチャーを1体場に出せる効果を持ち、《ギガトロン》の効果で捲れた際に発動してめくった2枚の中に《ギガトロン》があればさらに展開を行うことが可能。
ただし《ギガトロン》と色が合わない水文明であること、自身の効果で踏み倒せるクリーチャーのコストは6以下である必要があることと注意すべき点も多いので、それを踏まえたデッキビルドをするようにしたい。
轟く革命 レッドギラゾーン SR 水/火/自然文明 (7) |
クリーチャー:ソニック・コマンド・ドラゴン/革命軍 11000 |
革命チェンジ:水、火または自然のコマンド(自分の水、火または自然のコマンドが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい) |
W・ブレイカー |
自分のコマンドはすべて「スピードアタッカー」と「マッハファイター」を持ち、ブロックされない。 |
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。 |
とあるパラレルワールドにて革命軍として戦う《レッドゾーン》の姿。
場にいるだけで自軍のコマンドすべてにスピードアタッカーとマッハファイター、アンブロッカブル能力を与えることのできる強力なクリーチャーであり、
《ギガトロン》からめくれたクリーチャーを大きく強化することができる。
さらに革命チェンジによって出た時のファイナル革命による自軍クリーチャーの全アンタップも《ギガトロン》と格別に相性がよく、アタックとそれをトリガーとした踏み倒し効果を再度相手に叩き込むことができる。
D2V2 禁断のギガトロン SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがD2フィールド、イニシャルズ、あるいはソニック・コマンドなら、自分の手札に加える。バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、そのカードを手札に加えるかわりにバトルゾーンに出してもよい。 |
ん?と思った人もいるだろうが何もおかしなことはない。
この手の踏み倒し能力を持つカードの常として《ギガトロン》と最も相性の良いカードの一つは紛れもなく2枚目以降の《ギガトロン》だからである。
《ギガトロン》の攻撃で《ギガトロン》がめくれて場に出せれば、その2枚目以降の《ギガトロン》もまたアタックと踏み倒しが行えるので非常に強力。
上述した《轟く革命 レッドギラゾーン》をかますことができればさらなる展開を狙うことが可能。
運が良ければ呼び出した《ギガトロン》がさらに《ギガトロン》を呼び出すという倍々ゲーム的に後続を増やすことができるという某轟轟轟のビートジョッキーのような動きをお目にかかれるだろう。
・進化クリーチャー
覇帝なき侵略 レッドゾーンF SR 火文明 (6) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 11000 |
進化-自分の火のクリーチャー1体の上に置く。 |
侵略:火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーの攻撃中、相手は「G・ストライク」を使えない。 |
各ターン、このクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、このクリーチャーをアンタップし、一番上のカードを破壊する。 |
レッドゾーンの系譜の一つであるソニック・コマンド。
《ギガトロン》のアタック時に侵略させ、第2の効果である《レッドゾーンF》自体を生贄にして進化元で再度攻撃することのできる効果が《ギガトロン》にとって非常に相性がよく、踏み倒し効果を2倍にすることが可能。
アタック中に相手のG・ストライクを防ぐ効果も《ギガトロン》の踏み倒し効果と相性がよく、呼び出した後続クリーチャーの攻撃を通りやすくすることができる。
禁断の轟速 ブラックゾーン SR 闇/火文明 (7) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者 12000 |
進化:闇または火のクリーチャー1体の上に置く。 |
S級侵略[轟速]:闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーすべてに封印を1つずつ付ける。 |
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。) |
後述する《禁断の轟速 レッドゾーンX》のリメイク版。
相手のパワーが1番低いクリーチャーすべてに封印をつけるという、状況次第では全体除去に近いレベルで相手のクリーチャーを封印することが可能。
《ギガトロン》自体と相性が良いというよりは、前述した《絶速 ザ・ヒート》などの小型ソニック・コマンドのパワーと打点を増強できる点が強く、デッキのサブプランとして存分に戦ってくれる。
《ザ・ヒート》の墓地肥やし効果と相性が良いのもポイント。
・D2フィールド
Dの侵略 クリム・ゾーン P 火文明 (3) |
D2フィールド |
自分のターンのはじめに、自分の手札からソニック・コマンドを1体出してもよい。 |
自分のソニック・コマンドはバトルゾーンから手札に戻らない。 |
(他のD2フィールドが出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) |
DMEX-16 「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」にて登場したソニック・コマンド専用のD2フィールド。
自分のターンのはじめに手札からソニック・コマンド1体を踏み倒すことができる効果を持つ。
《ギガトロン》自体の低コストの踏みたいし手段が乏しいというデッキとしての弱点をこれ1枚で解決できるという、まさに《ギガトロン》にとっては天からの恵みというべきカード。
自軍のソニック・コマンドに手札バウンスへの耐性をつけられる効果も一定のS・トリガーや《異端流し オニカマス》などのバウンス効果持ちメタクリーチャーに対して強く出られるため、【ギガトロン】デッキを使う際はぜひ4枚採用したい。
禁断の月 ドキンダムーン P 闇文明 (6) |
D2フィールド |
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このD2フィールドを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 |
このD2フィールドがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) |
Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、ソニック・コマンドを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 |
侵略ZEROによって相手ターンに踏み倒しを行った場合タダで出せるD2フィールド。
出た時の2枚墓地肥やしによって《ギガトロン》が出れば、返しのターンのDスイッチで墓地のそいつを踏み倒して一気に展開につなげることができる。
幸いなことに《ギガトロン》が出た環境以上に踏み倒し手段は豊富になったため、それに比例してこのカードの侵略ZEROの発動も容易になっている。
もちろん踏み倒す前にやられてしまっては元も子もないので、S・トリガーやニンジャストライク等の防御手段は持っておきたい。
V関連カードV
D2-V 禁断のボルトロン P 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 7000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを−99999する。 |
《ギガトロン》がDスイッチで強化復活する前の姿。
冒頭で語った通り背景ストーリーで革命軍と初めて戦ったマスター・イニシャルズであり、《
燃える革命 ドギラゴン》と《業火の禁断エリア》で激闘を繰り広げた
自分の場にD2フィールドがあればアタックトリガーで相手クリーチャー1体のパワーを-99999するという規格外のパワーマイナス効果を叩き込むことができる。
なんなら主君であるはずの《
伝説の禁断 ドキンダムX》でさえ効果を叩き込めれば除去することができるので、事実上の確定除去と考えて差し支えない。
最近だと《
支配の精霊ペルフェクト》に代表されるような「このクリーチャーが離れる時、そのパワーが0より大きければ、離れるかわりにとどまる。」効果を持つクリーチャーも除去できるため、実際には単純な破壊以上に役立つ能力だったりする。
D2フィールドがなければただのパワー7000のスピードアタッカー、W・ブレイカーでしかないと貧弱だが、《ギガトロン》で踏み倒せる状況であれば自ずと本領を発揮できるので強化後である《ギガトロン》との相性も良かったりする。
D2V3 終断のレッドトロン P(UC) 火文明 (5) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズX 5000 |
このクリーチャーを召喚する時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。 |
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。 |
|
フォビドゥン・ハンド P(UC) 火文明 (9) |
呪文 |
S・トリガー |
相手のパワー9999以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
自分のフィールドがあれば、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。 |
D2V3 終断のデッドトロン P 闇文明 (8) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズX 8000 |
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする) |
自分の墓地にある闇または火のカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コスト0以下にはならない。 |
相手がマナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーを出した時、相手は自身のクリーチャーを1体破壊する。 |
|
デッドリー・ビッグバン P 闇文明 (2) |
呪文 |
自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。 |
自分のフィールドがあれば、カードを1枚引く。 |
DMBD-21 「クロニクル・ダークサイド・デッキ 「終焉」」で登場した《ギガトロン》の後継機?であるマスター・イニシャルズXたち。
デッキのフィニッシャーである《ギガトロン》から一転して
早出し可能でバトルもでき、下面に2面除去が可能なS・トリガーの付いた《レッドトロン》と、
【
墓地ソース】寄りの軽減効果に踏み倒しメタ能力が付き、下面に墓地肥やしと条件次第の1ドロー呪文が付いた《デッドトロン》と、
デッキのフィニッシャーになりうる効果を持った《ギガトロン》とは似ても似つかない効果になっている。
当然【ギガトロン】にも組み込むことが可能であり、特に《レッドトロン》はメタクリーチャーをバトルで討ち取れる上に下面のS・トリガーで受けも強くできるので好相性。
多色が多くなりがちな【ギガトロン】において貴重な単色枠という点もGood。
禁断の轟速 レッドゾーンX 闇/火文明 (6) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者/イニシャルズ 8000 |
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
進化-自分の闇または火のクリーチャー1体の上に置く。 |
S級侵略[轟速]-闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印をひとつ付ける。 |
《ドキンダムX》の禁断の力を分け与えられ、その奉仕者に成り果てた《レッドゾーン》の姿。
「ドキンダムの右腕」とも称されるクリーチャーであり、「ドキンダムの左腕」とされる《ギガトロン》と双璧を成しているとされる。
最近だと上述した《ブラックゾーン》に打点、パワー点で押されがちなものの、それと違い封印をつけるクリーチャーを自分で選べるというのは利点。
いっそ《ブラックゾーン》と両方採用し、状況に応じて使い分けるのもいいだろう。
《
伝説の禁断 ドキンダムX》も採用して右腕、左腕コンビのデッキを組んでみるのも一興か。
業火の禁断エリア 火文明 (4) |
D2フィールド |
バトル中の自分のクリーチャーのパワーを+9999する。 |
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) |
背景ストーリーにおいて《ボルトロン》が《ドギラゴン》と戦ったD2フィールド。
D2フィールドであるということ以外はそこまで《ギガトロン》及び《ボルトロン》と相性がいいわけではないので、使うとすればファンデッキよりの構築になるだろう。
一応性能自体はクリーチャーのパワーを大幅に底上げしてくれるなど悪くないので、《ギガトロン》の打点を挙げてバトルで負けにくくするという使い方はできる。
V背景ストーリーの活躍V
上述した通り、《伝説の禁断 ドキンダムX》がもたらしたD2フィールドの守護者たるマスター・イニシャルズの先鋒として《D2-V 禁断のボルトロン》が登場。
《燃える革命 ドギラゴン》と《業火の禁断エリア》で相対し、マスターの強大な力とD2フィールドの支援が合わさってハムカツ団ごと《ドギラゴン》を追い詰めるも、革命チェンジの力を解放した《ドギラゴン》の前に一度は敗北。
しかしそれで終わらず、のちにDスイッチをオンにする力を得て《D2V2 禁断のギガトロン》として復活。
ファイナル革命をの力を身につけた《蒼き団長 ドギラゴン剣》と激突し、Dスイッチとファイナル革命という規格外の力と力が今、真っ向から激突するのであった。
その後の顛末は不明だが、「次々とマスター・イニシャルズを撃破する革命軍。」という一文があることからおそらく他のマスター・イニシャルズ同様敗北したのだろう。
戦った相手が寄りにもよって革命軍最強クラスの
団長だったし…。
だが、ドキンダムXの圧倒的な力を知る者は、あまりにうまく進みすぎていると感じていた。
そしてその懸念は正しく、《伝説の禁断 ドキンダムX》にとってマスター・イニシャルズとはただ少々強い手駒程度でしかなく、彼自身はさらなるマスター・イニシャルズを次々と生み出していたのである。
Vデュエル・マスターズ プレイス版V
シュイィーン ドォン
ド ッ ク ン
ブゥオォーン ビリッバリリリリ
ヴオォォォォン
ブゥオォーン ビリッバリリリリ シュキン
ヴォ゙ン゙ヴォ゙ン゙ヴォ゙ン゙ パリーン
寄せては返すハムカツ団の革命チェンジを前にボルトロンは一度は敗れ去った。だが禁断の力は、この程度のものではなかった。
一度はドギラゴンに敗れたボルトロンだったが、デンジャラスイッチの力を得てギガトロンとなり、再び戦いを挑んできた。
デュエル・マスターズ プレイスにおいてはDMPP-28 「蒼剣革命 -CHANGE THE FIELD-」において紙版同様にスーパーレアとして実装。
YouTubeなどに投稿された同弾のテイザームービーではなんと《
蒼き団長 ドギラゴン剣》や《
百族の長プチョヘンザ》の
2大レジェンドカードと並んで名前が出され、動画タイトル画像にもその2名と並んで紹介されるという
紙版の活躍から考えると異例ともいえる好待遇を賜った。
デュエプレでは
実装するにあたって魔改造を施されるカードが割と多いため、《ギガトロン》にも同様の魔改造が施されるのでは?と期待と不安の目が注がれていたが、実際に明らかとなったデュエプレ版での性能は…。
D2V2 禁断のギガトロン SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがD2フィールド、イニシャルズ、またはソニック・コマンドならバトルゾーンに出してもよい。その後、残りを墓地に置く。 |
各ターン、このクリーチャーが初めてタップした時、自分のD2フィールドがあれば、アンタップする。 |
結論から言うと紙版と比して大幅に攻撃性能と後続補充性能がアップ。
デッキによっては出たターンに勝負を決めに行くことすら可能になり、かの《蒼き団長 ドギラゴン剣》に勝るとも劣らぬ決定力を持つカードへと進化を遂げた。
まず第一の強化点としてアタックトリガーでの踏み倒し効果が無条件になり、安定して後続の供給ができるようになった。
そして第二の強化点として自分の場にD2フィールドがある時、各ターン初めてタップした時アンタップするといういわゆる
紫電効果を得た。
これは、おそらくデュエプレには実装されなかった《D2V ヴェンデッタ》の能力が移植されたものだと思われる。
+
|
《D2V ヴェンデッタ》 |
D2V ヴェンデッタ SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 6000 |
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする) |
各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のD2フィールドがバトルゾーンにあれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。 |
|
無条件に調整された踏み倒し効果とD2フィールドがある時のアンタップ効果が非常に高いシナジーを形成しており、
安定性が増したのはもちろんのこと、D2フィールドのない状態でアタックしたとしてもデッキの上から新たなD2フィールドがめくれた場合、そのフィールドが出ることによってアンタップ効果が起動し、再度の攻撃ができるようになるのである。
そしてアンタップ能力はシンプルに《ギガトロン》の攻撃回数を2倍にできるということをも意味し、後続の補充性能までをも飛躍的に高めることになった。
流石に
こいつのような条件次第で自身をタダで踏み倒せる効果はつかなかったが、それを後述する《
Dの禁域 ドキンダムゾーン》でカバーすることによって比較的早期に着地させ、一気に勝負を決めに行くことも可能になったなど、デッキとしての足回りも順当に強化されている。
ただ数少ない弱体化点として、踏み倒し効果を使わなかった場合そのカードは手札に加えられず墓地に行ってしまう点と、踏み倒し効果が置換効果ではなくなってしまったために「バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。」という置換効果によるロックをすり抜けられなくなってしまった点は注意が必要。
最も、前者はともかく後者においては登場時点の環境でそこまで強力な置換効果と相対する機会がそこまでないので、あまり気にする機会もないかもしれなの環境
登場当初のDMPP-28環境より、その強化された性能によって環境で一定以上の活躍を見せていたが、やはり同時期に実装された《蒼き団長 ドギラゴン剣》にはどうしても速度面で厳しいところがあったり、最強クラスのフィニッシャー性能を持った《神歌の歌姫 キリコ・アンプラウド》などの他の強力なカードの存在もあり、立ち位置的には環境の中堅にとどまるという評価を受けていた。
しかし、DMPP-30「最終禁断決闘 -FINAL GOLDEN BIG BANG-」にてついに最終禁断こと《
FORBIDDEN STAR~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》、および《
終断δ ドルハカバ》や《
終断γ ドルテラ》などの新規
イニシャルズX、ソニック・コマンドが実装されると状況が一変。
上記のカードに無理なくアクセスできるだけでなく、《
ドルマゲドンX》の禁断爆発に頼らずとも十分以上にゲームエンドまで持っていける攻撃性能及び継戦性能が評価され、一気に環境上位の舞台にまで駆け上がった。
DMPP-30現在の環境においては【赤緑ハムカツ団】【青単VV8】【光水闇ネロ・グリフィスⅢ世】等の強豪デッキと並び【赤黒ドルマゲドン】のメインフィニッシャーとして文句なしの活躍を見せている。
余談だが、この【赤黒ドルマゲドン】は構築次第によっては
- 始まりの侵略者であるレッドゾーンの系譜、《 熱き侵略 レッドゾーンZ》、《禁断の轟速 レッドゾーンX》、《ZEROの侵略 ブラックアウト》
- ギュウジン丸の研究成果であるS級ウイルスの侵略者、《S級不死 デッドゾーン》
- かつての主君であり前章ラスボスである最強の禁断の残留思念、《ドキンダムBLACK》
- ドキンダムが生み出したD2フィールドとその守護者たるマスター・イニシャルズ、《Dの禁域 ドキンダムゾーン》、《D2-V 禁断のボルトロン》
- 最終禁断であるドルマゲドンX直属の眷属たるイニシャルズX
それらすべてを搭載できるポテンシャルを秘めており、まさしく「禁断勢力の集大成」と言えるようなデッキに仕上がっている。
そして《ギガトロン》もまた上記に挙げたカードすべてにリーチできる性能を持ったカードであり、まさしく禁断勢力の旗艦として十二分に存在感を発揮してくれている。
下記する相性の良いカードと組み合わせて、背景ストーリーよろしく禁断勢力と革命勢力の最終決戦をぜひ体感してみてほしい。
団長も《ドルマゲドン》とグルになって環境で暴れ散らかしてる?紙版から禁断勢力とは仲良かったしそこはご愛嬌ということで…。
…未来から来た《イメン=ボアロ》と手を組んで《VV-8》とも結託しだした?知らん...何それ...怖...。
V相性のいいカード(デュエプレ版)V
・クリーチャー
D2-V 禁断のボルトロン P 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 7000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
バトルゾーンに出た時または攻撃する時、そのターン、相手のクリーチャー1体のパワーを−2222する。自分のD2フィールドがあれば、かわりに−99999する。 |
先述した通り、《ギガトロン》の強化前の姿。
地味にこのカードも強化を受けており、能力発動の条件がアタックトリガーからタイタントリガー(出た時と攻撃時に発動する能力)に強化されたほか、
D2フィールドがない状態でも−2222のパワーマイナスを相手クリーチャーに叩き込むことができるようになった。
D2フィールドがない場合だとマイナス値が大幅に下がってしまうものの、横並びした小型クリーチャーを打ち取れたりと意外と使い勝手はよい他、
出た時とアタック時の2回の効果を1体に重ね掛けすれば-4444となり、大抵の中型クリーチャーは打ち取れるパワー値になったりする。
踏み倒し系デッキにとって目の上のたんこぶである《ウソと盗みのエンターテイナー》を打ち取れるのはおいしく、素出しでも意外と活躍してくれる
当然D2フィールドがある時の実質確定除去は強力無比であり、二面処理しながら攻撃に移ることができる。
スピードアタッカーも変わらず持っているため、《ギガトロン》からめくれた際に除去と追撃要因を兼ねられるというのもうれしいポイント。
また【ギガトロン】の防御S・トリガーの一つである《暗黒鎧 Kサイズ》とも相性がよく、
墓地にこのカードがあり自分の場にD2フィールドがある状態で《Kサイズ》がチャンプブロック等で破壊された場合、即座に踏み倒しをして相手に-99999のパワーマイナスを叩き込むことができる。
相手ターンであれば防御になり、自分ターンであれば追撃にもなるのでなかなか強力なコンボである。
ぜひ強化後の《ギガトロン》と組み合わせて使用してみてほしい。
ドキンダムBLACK SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:禁断ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 6000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
攻撃する時、ドキンダム・ガチャを1度回す。自分のフィールドがあれば、さらに2度ドキンダム・ガチャを回す。その後、その能力を使う。 |
新たにドキンダム・ガチャの力を得て登場したドキンダムの残留思念。
紙版ではドキンダム・ガチャという外付けの玩具が必要という特殊性ゆえか公式大会では使用できなかったが、こちらではデジタル化の恩恵を受けて問題なくランクマ等で使用可能となっている。
ちなみにドキンダム・ガチャの効果一覧は以下の通り。
1.墓地:自分の山札の上から3枚を墓地に置く |
2.補充:カードを1枚引く |
3.打撃:相手のランダムなシールドを1つブレイクする |
4.忘却:相手の手札をランダムに1枚捨てさせる |
5.衰弱:このターン、相手のクリーチャー1体のパワーを-9000する |
6.復活:自分の墓地から、自分の墓地にあるカードの枚数以下のコストを持つ、闇または火のクリーチャー1枚をバトルゾーンに出してもよい |
1.の墓地や2.の補充、4,の忘却などは安定して高いパフォーマンスを発揮してくれるので、出ればうれしい。
5.の衰弱や6.の復活は相手の場にクリーチャーがいなかったり、自分の墓地にカードが足りなかったりなど不発になる可能性も高いが、有効な際にあたった時の爆発力は非常に大きい。
3.の打撃に関しては本命のアタック前に危険なS・トリガーを踏んでしまう可能性はあるものの打点増強として申し分なく、場合によっては相手の残りシールドをすべて叩き割ってそのままダイレクトアタックして勝利という往年の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のような動きを可能にする場合もあるなど侮れない。
アタックトリガーでドキンダム・ガチャを1度回し、自分の場にフィールドがあればさらにもう2度回せるという効果を持ち、D2フィールドがある時に本領を発揮できる《ギガトロン》との相性は良好。
また必要となるのは「D2フィールド」指定ではなく「フィールド」指定なので、デュエル開始時に場に勝手に出る最終禁断フィールドである《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》の登場以降は従来と比べても段違いに安定して3回ドキンダム・ガチャを回せるようになった。
だがあくまでガチャという不安定な効果ゆえ、狙った時に狙った効果を出しづらいという点は無視できないので採用枚数には気を配る必要がありそうだが、その分はまった時の爆発力は他に類を見ないので複数枚採用してみるのも面白いだろう。
終断δ ドルハカバ UC 闇/火文明 (5) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/イニシャルズX 3000 |
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
スピードアタッカー |
バトルゾーンに自分のフィールドがあれば、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。 |
フィールドがあれば墓地から召喚できるという高い継戦能力を持つイニシャルズX。
【ドルマゲドンX】においてはもはや説明不要なほどの便利なクリーチャーだが、素でスピードアタッカーを持っているため《ギガトロン》からめくれた際の追撃要因としても実は有用。
《ギガトロン》等の連続攻撃で盾を割り切った後にダイレクトアタック要員として活躍する場面も結構多く、墓地召喚の能力出して《デッドゾーン》等に侵略してもかなり強いという多くの役割を持つカードのため、ぜひ4枚採用してみることをお勧めする。
終断γ ドルテラ UC 闇文明 (5) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/イニシャルズX 4000 |
自分のP'S封印を墓地に置いた時、相手の手札をランダムに1枚捨てさせる。(自分の《終断γ ドルテラ》のこの効果は、各ターン中一回のみ発動する) |
自身の封印が外れた際に相手にランダムハンデスを叩き込める効果を持った、デュエプレオリジナルのイニシャルズX。
こいつ自身はスピードアタッカーを持っていない中堅クリーチャーのため、《ギガトロン》からめくれるクリーチャーとしては比較的外れ寄りだが、
その真価は《ギガトロン》で殴る以外のプランをプレイヤーに提示してくれることにある
自分のソニック・コマンドすべてに実質ランダムハンデスを付与するという効果により、4ターン目前後から無理に攻めていかなくても相手のリソースをじわりじわりと削りつつ展開していくことができる。
特に上記の《ドルハカバ》との相性は抜群であり、こちらは墓地召喚で手札を減らさず相手の手札を減らしていける。
《FORBIDDEN STAR》の封印を残り一枚にした状態で、満を持して《ギガトロン》を出して攻め込んでいけば、万一相手にしのぎ切られてカウンターを決められたとしても自分の盾に1枚でもS・トリガーのソニック・コマンドがあればその時点でほぼ勝利は確定。
相手が攻め込まず防御を固めてきたとしても次のターンにコマンドを出して禁断爆発させればその防御をすべて吹っ飛ばして勝利…、
と相手の選択肢を奪いながら自分の強い動きをそのまま通して勝利することができる。
《ギガトロン》とのシナジーとしてでなく、ゲームメイクの選択肢を広げてくれるという点で非常に有用なため、【ドルマゲドンX】においてぜひ採用したいクリーチャーである。
ZEROの侵略 ブラックアウト LC 闇文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000 |
W・ブレイカー |
侵略ZERO―相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーを出していたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 |
各ターン、初めて自分のコマンドが攻撃する時、自分のフィールドがあれば、相手の最もパワーが大きいクリーチャー1体を破壊する。 |
《ドキンダムX》の禁断のを取り込み、「侵略ZERO」の能力を持った《ドルマゲドンX》の尖兵となった《レッドゾーン》の姿。
紙版と異なり、破壊効果の発動条件が「フィールド」指定となったので《FORBIDDEN STAR》を採用していればD2フィールドがなくとも破壊効果を起動できるようになったほか、
味方のコマンドの攻撃なら自身以外の攻撃でも使えるようになったので、《ギガトロン》のアタック時にも効果を発揮できるようになった。
ただし、《ギガトロン》の攻撃によってデッキから踏み倒されてしまった場合「各ターン、初めて自分のコマンドが攻撃する時」は既に終わってしまっているため、破壊効果を発動できないことには注意が必要。
スピードアタッカーを持っていおらず、追撃要員としては使えないというのも地味に痛い。
とはいえ、このカードの真価は侵略ZEROによるカウンターにあるので、相手の攻めに耐えきった後にカウンターとして出し、返しのターンに《ギガトロン》も召喚して破壊効果を活用しながら攻め込む、という使い方でも十分に強力。
同じ侵略ZERO持ちのクリーチャーとして1コスト分低い《轟獣X ゲリランチャー》が対抗馬としているので、デッキコンセプトとも相談して採用枚数は決めたい。
D2V2 禁断のギガトロン SR 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがD2フィールド、イニシャルズ、またはソニック・コマンドならバトルゾーンに出してもよい。その後、残りを墓地に置く。 |
{各ターン、このクリーチャーが初めてタップした時、自分のD2フィールドがあれば、アンタップする。 |
紙版に引き続いてのことだが、《ギガトロン》と最も相性がいいのは2枚目以降の《ギガトロン》である。
デュエプレ版では《ギガトロン》自身の攻撃性能が大幅にあがたっため、なおさら2枚目以降の《ギガトロン》がめくれた際の破壊力は高くなっている。
D2フィールドがある状態で《ギガトロン》がめくれれば、それだけで2×2回攻撃×2体分の計8打点になり、一気にリーサルまで持っていくことができる。
おまけに二体目以降の《ギガトロン》も当然のことながら踏み倒し能力が使えるため、さらなるスピードアタッカー持ちの追撃要員を踏み倒すこともできるので、その爆発力は紙版を大きく上回る。
また、細かなテクニックとして相手のS・トリガーの種類によっては殴る順番を考えた方がよいというのも念頭に置いておきたい。
例えば相手が《凶殺皇 デス・ハンズ》のような除去系のカードを多く採用していることが相手のマナ埋めから見えた場合、場にある《ギガトロン》はどちらも攻撃可能な状態で場において来たいので、2回目の攻撃時にはまだアンタップ効果を使っていない2体目の《ギガトロン》で攻撃するようにしたい。
逆に《DNA・スパーク》などのタップ系カードを多く採用している場合、《ギガトロン》のタップ効果は残しておきたいので2回目の攻撃も1体目の既に攻撃をした《ギガトロン》で攻撃するのが望ましい。
強力なカード故、しっかりとプレイングに気を遣えばさらに勝利が近づくだろう。
・進化クリーチャー
S級不死 デッドゾーン SR 闇文明 (6) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者 12000 |
進化-自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。 |
S級侵略[不死]-闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
T・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。 |
熱き侵略 レッドゾーンZ SR 火文明 (6) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 11000 |
進化-自分の火のクリーチャー1体の上に置く。 |
侵略-火のコマンド |
W・ブレイカー |
このクリーチャーを進化ではないクリーチャーの上に置いた時、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。 |
禁断の轟速 レッドゾーンX 闇/火文明 (6) |
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者/イニシャルズ 8000 |
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
進化-自分の闇または火のクリーチャー1体の上に置く。 |
S級侵略[轟速]-闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印をひとつ付ける。 |
過去に登場した火と闇、あるいはその両方を持った侵略者たち。
《デッドゾーン》と《レッドゾーンZ》の2体に関しては《ギガトロン》の効果で2回攻撃をすることによって、実質的なワールドブレイカーとして運用ができるため《ギガトロン》の突破力を著しく底上げしてくれる。
加えて《デッドゾーン》は-9000のパワーマイナスによる除去、《レッドゾーンZ》は1枚の盾焼却という非常に強力な効果をそれぞれ持っているため、相手をさらに追い詰めることができる。
注意点として1度目の攻撃時に侵略してしまうと《ギガトロン》の踏み倒し効果が1度しか使えなくなってしまうため、その効果を最大限活用するためにもなるべく二回目の攻撃時に侵略するように心がけたい。
また、《デッドゾーン》と《レッドゾーンZ》を併用する場合、どちらかを侵略させてしまうともう一方の侵略が不発になってしまうことにも注意。
《レッドゾーンX》に関しては打点の上昇を見込むことはできないもの、「封印」という破壊を介さない除去を持っているということが評価点。
《魔光大帝ネロ・グリフィスIII世》のような破壊による除去をトリガーに発動する能力を持っている場合、こちらの方が有用になる場合もある他、《ドルマゲドンX》が場にいる状態で出せれば完全にデュエルから除去できる最終P'S封印に強化されるので、非常に強力。
また、上記の《デッドゾーン》と《レッドゾーンZ》の侵略が併用できない問題についても間にコイツをかませれば運用が可能な点も強みと言える。
ここまで侵略による打点上昇と効果の強力さにフォーカスしてきたが、もう一つ《ギガトロン》と併用する上での明確な強みとして《ギガトロン》の効果で踏み倒された場合、盤面を圧迫せず打点を上昇できるというものがある。
《ギガトロン》の踏み倒し能力が強力無比な一方、フルスペックを発揮するためにはD2フィールドが必要であり、加えてほとんどの場合で《FORBIDDEN STAR》も採用せねばならないことから非常に盤面が圧迫されやすい。
普通に使っても《FORBIDDEN STAR》、D2フィールド、《ギガトロン》で3面使用し、残りはわずか4面しかない。
事前に小型クリーチャーを並べていたらそれ以上に盤面を圧迫されてしまうので、どうしても盤面の展開に限界が生じるのだが、そこで《ギガトロン》から上記の進化クリーチャーがめくれれば盤面を圧迫することなく小型クリーチャーもしくは《ギガトロン》をタネに打点上昇を見込めるのである。
また《ギガトロン》による踏み倒しの場合「進化条件を満たすクリーチャー」の上に置くことができるので、場合によっては《終断α ドルーター》など、コマンドを持っておらず本来ならば侵略対象になりえないクリーチャーの上に進化させてパワーアップすることもできる。
それぞれがそれぞれの強みをより底上げしてくれるため、ぜひ一緒に採用してみてほしい。
・D2フィールド
Dの禁域 ドキンダムゾーン R 闇/火文明 (2) |
D2フィールド |
自分のターン中、自分のイニシャルズの召喚コストを1少なくする。ただし1より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを破壊する) |
Dスイッチ:自分のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうした場合、このターン、次に召喚するイニシャルズの召喚コストを1少なくする。ただし1より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。 |
《ギガトロン》と同時期に実装されたデュエプレオリジナルのD2フィールド。
常在効果で自分のイニシャルズの召喚コストを1少なくし、自分のターン開始時にDスイッチを起動することで合計2コストの軽減を可能にする、イニシャルズ専用のサポート効果を持つD2フィールド。
効果はいたってシンプルだがそれゆえに超強力であり、
《ギガトロン》を環境レベルにまで引き上げた真の立役者と呼ぶべきカード。
とにかく《ギガトロン》のみならず
イニシャルズを採用しているデッキにとっては最重要のカードであり、まさしく《ギガトロン》にとっての心臓とでも呼ぶべきカード。
その強さはイニシャルズ版の《
メンデルスゾーン》と表現するプレイヤーもいるほど。
最もオーソドックスな使い方としては4ターン目にDスイッチを起動して《ギガトロン》を召喚し、2回攻撃と2回踏み倒しをさせるムーブがあるが、それだけでも非常に強力。
何度も言っている通りデュエプレ版の《ギガトロン》は1ターンで勝負を決めに行けることが可能なほどの決定力を持ったカードであるため、その着地ターンを2ターン分も早めてくれるこのカードの重要度は計り知れない。
またDMPP-30で登場した《終断γ ドルテラ》をDスイッチ込みで早期着地させ、3ターン目からコンスタントにランダムハンデスを叩き込み続けるムーブもとれるようになったなど、《ギガトロン》にこだわらずとも安定したゲームメイクができるようになった。
ただ難点の一つとして、このカードをサーチする手段は同コスト帯および低コスト帯にはあまりないため、《勇愛の天秤》や《終断α ドルーター》などの低コストのドローソースを駆使してなるべく早くに引き込めるようにしたい。
素引きを要求されるという難点こそあるものの、《ギガトロン》にとっては切るターン数を大幅に早めてくれるまさしく「世界をひっくり返す」カードだったといえるだろう。
禁断の月 ドキンダムーン P 闇文明 (6) |
D2フィールド |
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このD2フィールドを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 |
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを破壊する) |
Dスイッチ:自分のターン開始時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうした場合、自分の墓地からソニック・コマンド1枚をバトルゾーンに出す。 |
紙版に引き続き登場した侵略ZERO持ちのD2フィールド。
場に出た時の墓地肥やしが任意かつ3枚になった以外は特に変更点はない。
侵略ZEROで容易に出せるうえ、墓地から《ギガトロン》を踏み倒せると相性は変わらず最高であり、【赤黒ドルマゲドン】においては強力なカウンター札の一枚に数えられる。
使い終わった後は効果を何も持たないため、気軽に別のD2フィールドに張り替えられるのもうれしいポイント。
V余談V
デュエプレで魔改造を受けて大活躍しているこのカードだが、意外なことに強化前の《ボルトロン》共々カード使用時のボイスが実装されていない。
じゃあ使用時はどういう音声をしているのかというと、「デュエル・マスターズ プレイス版」の項目冒頭に記載した機械の駆動音のようなテキストがそれである。
他のマスター・イニシャルズや双璧を成している《レッドゾーンX》には普通にボイスが付いているにもかかわらず、一般イニシャルズに属するクリーチャーたちのような機械的な音声が鳴り響く様は若干浮いている。
一応、項目冒頭の《サベージ》や《ミテトル》のようにデュエプレ版では効果音のような音声をしているクリーチャーも背景ストーリーでは普通にしゃべってたりしているので、《ギガトロン》らもしゃべれないことはないと思うのだが…。
《ギガトロン》に関しては《ボルトロン》時代から全く言葉を発していないので、もしかしたら本当に喋る機能がないのかもしれない。
よっぽど無口なのか、何か別の要因があってのことなのだろうか?
後継機ともいえる《レッドトロン》《デッドトロン》はマスター・イニシャルズXというイニシャルズXの中でも特別な位階に属しているため、本質的には《ドルマゲドンX》に近い存在であるが故なのかもしれない。
…最近《ギガトロン》がデュエプレの環境に台頭しだしてきたため、彼の機械的な音声がむしろトラウマになってきたプレイヤーもいるとかいないとか。
追記、修正は《D2V2 禁断のギガトロン》の効果により、3体連続で《D2V2 禁断のギガトロン》を踏み倒してからお願いいたします。
- 追記修正の条件、ギガトロン5枚積んでて草 -- 名無しさん (2025-04-20 23:25:25)
- ↑おっと失礼。確かによく考えると踏み倒せるのは3体までだったので修正しました(ギガトロンP'Sがワンチャン来れば…)。 -- 名無しさん (2025-04-20 23:50:08)
- カーロボットとは関係ない -- 名無しさん (2025-04-21 08:58:14)
- ↑自分もそっちかと思った -- 名無しさん (2025-04-21 17:15:22)
最終更新:2025年04月21日 20:08