サポートカード(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2025/05/05 Mon 21:03:13
更新日:2025/05/22 Thu 21:05:28
所要時間:約 35 分で読めます






ここではCygames制作のアプリゲーム、『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するサポートカードについて解説していく。


+ 目次


◆概要

ウマ娘のメインモードと言える育成において重要要素となる存在がサポートカードである。

まずは育成シナリオ、次いで育成するウマ娘を1人選択することになるのだが、
その次に決定すべきがシナリオ内で育成ウマ娘のサポートをしてくれる6人のウマ娘もしくは友人キャラを、サポートカードのデッキ編成という形で選択することになる。
サポートカードにはスピードや根性といったシナリオ内で得意とするトレーニング、各サポカごとに設定された各種効果や固有効果、取得可能なスキルなどがそれぞれ設定されており、
より強力な効果や育成方針にあったスキルを持つサポートカードを吟味し、方針に沿ったデッキを編成するのが重要になる。

基本的には自分で持っているサポカを選択して編成するのだが、6枚の内1枚だけは「フレンド枠」という特別枠となっており、
他のトレーナーが代表としてしているサポカをレンタルする形で編成することが可能となっている。
使用は任意なので手持ち6枚自前で埋めきることも可能。

サポートカードにはそれぞれ固有のイベント(サポカ固有の連続イベントとキャラ単位で設定されている共通イベント)が設定されており、
育成シナリオ中にランダムに発生することで育成ウマ娘に様々な効果をもたらしてくれる。*1
育成の実用面のみだけでなく、各サポカのウマ娘を掘り下げる多種多様なイベントが満載のため、それらを見て楽しむというのも一興。

また、各サポカにはそれぞれに絆ゲージというものが設定されており、一緒にトレーニングをしたりイベントを見たりすることで上昇していく。
そして一部のサポカを除き絆ゲージが80以上のサポカと共に得意トレーニングを行うと友情トレーニングが発生。
通常よりも大幅なステータスアップを得ることができる。
育成においてはシナリオ毎に多少の差異はあれど、基本的には如何に絆ゲージを素早く貯め、多くの友情トレーニングを踏めるかが、強力なウマ娘を育成できるかのポイントの一つといっても過言ではない。

そして最大の注意点として、育成するウマ娘と同じキャラのサポートカードは編成することができない。
このため、サポートカードで破格の練習性能だった場合にその恩恵を受けられなかったり、スキルに大きな制約を課されてしまうウマ娘が出てしまったりもする。
後者の具体例をいくつか挙げると

  • 逃げ・長距離の加速スキル「万里一空」を入手できるSSR賢さ【緋色の君へ風が吹く】ダイワスカーレット
  • 逃げ序盤の加速スキル「先手必勝」を入手できるSSRスピード【波間のオフショット】スマートファルコン

あたりが代表例。
そもそもサポートカードの傾向自体が選出されたウマ娘と同系統の距離・脚質に合わせたコンセプトに沿っているというパターンが非常に多いため、上述のように対象サポカが非常に強力だったり希少なレアスキルを持っていた場合、「その恩恵に一番預かりたい対象ウマ娘が割を食う」ということがしょっちゅう発生していたりする。

◆サポカの種類

  • スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さ
シナリオ内での基本トレーニング5種類のどれかを得意とするメインとなるサポカ。
上述のように対応するトレーニングに配置された際に友情トレーニングを起こすことができる。

+ 得意トレーニングごとのあれそれ
  • スピード
スピードはこのゲームにおいて最も重要なステータスである。初期の「バクシン育成」に代表されるように、最悪これさえ十分なら誤魔化しがきく場面も多く、他のステータスをどこかしら切り捨てることはあってもスピードをあえて切るということは絶対にない。
なのでスピ上限を目指すのに絶対にデッキに入ってくるため、ほとんどの時代において最も評価の高いカテゴリーである。
実際、SSRサポカの種類自体も多いうえ、環境の節目に登場してきた強サポカもスピードサポカが圧倒的に多く、運営サイドもゲームバランスに自覚的な印象を受ける。
そのためインフレも早く、環境トップの更新ペースが他とは段違い。
ただし重要性の高さから複数枚積むことが多いため、手持ちの中で型落ちになっても2枚目・3枚目として採用候補になるので、活躍寿命が短いかというとそういうわけでもない。
また、脚質/距離特化型カードも多いので「汎用→汎用の更新」や「差し→差しの更新」など、同型カードで見れば極端に早いわけでもない。

  • スタミナ
スタミナは逆に、必要十分さえあればいいステータスである(あった)。そのうえ、回復スキルでカバーすることが可能である。
そのため長距離目的の育成以外だと軽視され、少なくともマイル以下のレースを目的とした育成では(査定稼ぎ狙いでもなければ)ほぼ不要。
多少インフレしてきた時期だと、「スタミナは1200あればいい」という目標のもと、因子などの上乗せとパワーサポカで誤魔化されてしまうケースもあり、評価がかなり低かった時期もあった。
かといってスタミナを軽視しすぎると短距離ですら息切れしてしまうため、まるっきり不要というわけではないが。
しかし、「スタミナ勝負」が実装のちテコ入れされたことで、2200m(=スタミナ勝負が出る最低距離)以上ではスタミナサポカを入れカンストを狙う価値が高くなったのもあって復権している。

  • パワー
下記の根性と違ってパワー自体は初期からそれなりに重要なステータスであったものの、時代ごとの評価の変動が激しかったりする。
アプリ初期からアオハルシナリオ時代くらいまでは上述のようにスタミナ自体が軽視されがちなことも併せ、スピードでカバーしつつパワーサポカを積んでそのついでにスタミナを稼げればお得、みたいな感じであり、実際にSSRパワーウオッカやSSRパワーライスなどが多用されていたといえる。

しかし、第3のクライマックスシナリオでは(これはパワーに限らずスピードもそうだったが)所謂「根性育成」が主流となり「レースボーナスをひたすら高めて根性トレーニングの上振れでスピードとパワーは稼げばいい」なんて極端な時代になり、続くグラライ、グラマス、ラークといったシナリオではシナリオギミックによるトレーニングのインフレ、スタミナ勝負の追加によるスタミナの重要性の上昇などもあり、「パワーはスピードを複数枚投入してその余剰で稼げばいい」という状態が多かったことからこの頃まではパワーサポカ自体が冬の時代と言えた。

UAFシナリオではトレーニングの大幅変化からスピードトレーニングではロクにパワーを伸ばせなくなったことからパワーサポカが一気に復権。
以降の野菜シナリオ、メカシナリオなどでもスピード以外のサポカは状況に応じてバランスよく投入する方がステータスが伸びやすいためやはり価値はそのまま。
レジェンズシナリオでも「長距離戦対応でスタ2枚」「短距離戦でスタミナ不要なのでスピ3枚」などの極端な編成以外では採用されている。

  • 根性
初期の頃は根性が「スタミナの減少幅にのみ寄与する」事実上の死にステータスであり、そのため{根性サポカというだけで見向きもされない時代がしばらく続いた。配布ウララ蹄鉄化を招いた原因の一つ。
それを示す例として、初期実装SSRながらトレーニング効果アップ15%を有していた【飛び出せ、キラメケ】アイネスフウジンは例外的に多少評価されていたものの、
評価されているのはトレーニング効果……つまり友情トレーニングは不要なので、得意率アップが追加される直前のLv44で止めておくという運用がされていたほど。
追い比べシステムの導入によって有意義なステータスになったことや、インフレに伴って根性を稼いでおく余裕も生まれてきたことから復権。
根性トレーニングはスピード・パワー・根性と3つのステータスが上がる唯一のトレーニングであるというのも大きな利点で、根性サポカ複数で数字を稼ぐ「根性育成」が主流になった時代も存在し、根性サポカを集めてこなかった大半の層に編成を悩ませた。
逆に「根性はスタミナトレで稼げばいい」という理由で除外される場合もあるが、スタミナ・パワーと同じくらいの地位は得たと言えるだろう。

  • 賢さ
賢さというステータス自体は「一定以上上げたらあとは計算上誤差」という特性から、初期から現在まで他ステータスより妥協対象にされがちである。
一方で賢さトレーニングは体力を消費せず回復するという唯一無二の特徴や、賢さは賢さトレでしか稼げないという仕様上賢サポ0では全く伸びないという特性がある。
結果どんな環境でも必ず1枚は入ってくるので、スピードに次いで安定した評価をされているカテゴリー。
そのため、スピードほどではないが強サポカの実装が目立つ。


シナリオと育成方針に応じてこの5種類をどのような配分で編成するかは育成開始前における肝と言えるだろう。

  • 友人
上記5種類とは完全な別タイプとなる特殊なサポカの一つ。
友情トレーニングは発生しないものの、共にトレーニングをして固有イベントを発生させることで、各サポカに対応するキャラとの固有のお出かけイベントを行えるようになる。
通常のお出かけと比較して体力を大幅に回復させたりやる気をアップで来たりする他、SSRの場合はお出かけイベントを最後まで見届けることでレアスキルも取得できる。

基本的には新シナリオ実装時に登場するシナリオ内でのメインとなるオリジナルキャラクターのサポカが実装されるという形が殆どで、最新シナリオのギミックに直結する重要なサポカであることも大半。

  • グループ
上記6種類以上に特殊なタイプのサポカであり、基本5種類と友人タイプの特徴を併せたような性能。
通常のサポカと同じく絆ゲージを上げるだけでは友情トレーニングを起こすことができないが、代わりに各サポカの固有イベントやギミックを起動することで「情熱ゾーン」という特殊なバフをかけてくれる。
これが持続している間は「配置されればどのトレーニングでも友情トレーニングを発生させる」「バッドステータス夜更かし気味解除」という非常に強力な効果を持つ。
友人タイプと同じでイベントを進めることで固有のお出かけも発生し、完走することでレアスキルが取得できるのも同様。

しかし、グループに指定されているメンバーのウマ娘育成やその他のサポカ、もしくは一部シナリオでのリンクと被る場合などでは編成自体が不可能という大きいデメリットもある。
特に一番最初のグループサポカであるSSR【紡がれてゆく想い】はチームシリウスのメンバー6人の育成&サポカの編成が不可能になるため、編成に著しい制限がかかってしまうことで有名。

◆入手方法と強化について

基本的には育成ウマ娘と同様に、ジュエルを消費して回すことのできる「サポートカードガチャ」によって入手できるほか、
定期的に開催されるストーリーイベントやアニバーサリーイベントのミッション達成報酬、映像作品や外部コラボでの特典といった方法で入手できる特殊なサポカも存在している。

サポカにはそれぞれ「レベル」と「上限解放」が設定されており、入手したばかりのサポカはレベル1で、そのまま育成に用いても殆ど有効な効果を発揮できない。
ゲーム内アイテムである「マニー」と「サポートポイント」を消費してレベルアップさせることで、段階に応じてサポカが持つ効果を解放・効果の強化を行えるようになっている。
積み重ねの少ない新人~若手トレーナーだとよくここで引っ掛かる。特にマニーはサポカのレベル上げ以外にもウマ娘の覚醒レベルやヒントレベルのアップにも大量に必要なため、恒常的な不足に陥りやすい。
そのため無計画に強化していると、肝心の強サポカを引いたときに足りなくなってしまうので注意。

そして入手したばかりのサポカは上限が設定されており、そのままだと一定の段階でレベルアップが強制ストップとなってしまう。
このリミッターを外すのが所謂上限解放であり、基本的には同種のサポカを入手することで1枚につき1段階ずつ上限解放が行える。(例外については後述。)
上限解放を全て行うには同じサポカを素体込みで5枚ものサポカを入手する必要がある。
特に最高レアリティのSSRサポカは通常ガチャの出現率が通例0.75%(ピックアップ対象時)と5枚分入手するのは並大抵の苦労では足りず、色んな意味でトレーナーを悩ませる存在といえる。

当然ながら狙う距離や脚質などによってデッキの「最適解」は変わり、対人戦で最高のウマ娘を常時育成しようとする場合高頻度でこのガチャを回すことになる。
PU期間中ならガチャを200回回す=30,000ジュエルを消費することで対象サポカを1枚交換することが可能だが、理屈上PUが1枚も出なければこれを5セットやることとなる。
もちろん道中で出ることも多いため5セットやらされる事態は稀であるが、2,3セットは確率上まあまあある*2である。

そんなことを短期間で繰り返し行えるのはよほどの豪運の持ち主か、リアル資産を湯水の如く注ぎ込める富豪でもないと不可能。
大多数のトレーナーは使い回しの効くサポカを組み合わせて適度に妥協しつつ、ジュエルの温存と引くべきタイミングに頭を悩ませることとなる。


◆サポートカードのレアリティ

レアリティはR、SR、SSRの3種類が存在しており、更にSSRはガチャ産かそれ以外かで性能が大きく異なるのも特徴。

R

サポカガチャを回すと基本的に大量に手に入れることができる銀色枠の最低レアリティのサポートカード。
基本的には各ウマ娘や友人キャラのオーソドックスな正面立ち絵のイラストで、名前の前の称号も【トレセン学園】で共通。
レベルも20~40と低く、イベントは全レア共通で発生する2個のみ、サポカ毎の固有効果も持っていないなどレアリティ相応の性能しかない。
使う意味はほぼなく、そのためここアニヲタwikiや外部の各種攻略サイト含め、一部を除いてRサポカの詳しい性能について解説されていることはほぼ無い。

というわけで認識していない人も多いかもしれないが、基本的にそのキャラの初出サポカを元にした性能になっている。
なのでRならではの特徴というのがそもそも無いのである。そういう意味でも解説する意味がなかったりする。

……ただ、使い道がないと言ったが例外もあり、それはシナリオリンク友人のR版
Rでもシナリオリンク自体は利用可能完凸Rなら諸々加味して無凸SSRと同等~少し有利くらいの性能があるため、「友人サポカを凸る(あるいは1枚目を引く)ことはできないが、レンタル枠を友人に使いたくない」時の代用として本格的な育成でも有用となっている。
特にコレに至ってはSSRが完凸未満の場合は明確にR完凸の方が上回っていたのである。

イラストは上記の立ち絵の他、シナリオ中で使用されている背景(主にトレセン学園の各施設)をそのまま背景に使っている。
この背景がキャラによって場所、更には同じ場所でも季節や時間帯などが異なっている場合もあり、見比べてみると面白いかもしれない。
例えばスペシャルウィークは三女神像前、サイレンススズカは廊下、トウカイテイオーは校舎正面。
また、同じ屋上が背景になっている複数のウマ娘の中でアドマイヤベガとネオユニヴァースは時間帯が夜、オルフェーヴルは夕方になっている、といった具合。

SR

中間レアリティの金枠サポカで、10連ガチャを引くと最低保証として必ず1枚以上は入手可能。
レベル帯は25~45、ここからサポカ毎の固有名称や固有効果が備わり、専用の連続イベント(2回)が発生するようになる。
性能については正直ピンキリであるが、ここから本格的な育成においても使用が推奨されるようになる。

アプリ開始1年目~2年目くらいまでは対人戦上位を狙うような層の間でも使われるサポカがいくつか見られていた。
それ以降はサポカ全体の種類の増加やSSRサポカの性能インフレ、それに対してSRサポカの性能はほぼ横這いであること、
旧型の有用ガチャ産SSRを入手できる施策の増加といった事情などが重なり、現在ではSRサポカを本格的な育成で使うことはまず考えられなくなった。
特にトレーニングパスで入手できる専用交換チケットで、過去にトップtier級だったガチャ産SSRを交換入手できるようになったのは非常に大きい。

そういう意味ではこちらもインフレの波に飲まれてしまった感は否めない。

とはいえ、Rサポカよりは遥かに優秀&SSRサポカよりは入手は容易ということもあって、駆け出しの初心者なら使用される機会もある。
また、スキル構成によっては本育成には使われずとも、その前段となる因子周回に採用されるというケースは現在でもしばしばある。

イラストはこのレアリティから独自のものが描かれるようになっており、主に日常や学園生活の一コマ的なシチュエーションであることが多い。

SSR

最高レアリティの虹枠サポカ、レベル帯は30~50。
連続イベントの発生回数は3回に増え、シナリオ内で3回目のイベントが発生すると同時に各サポカが持つレアスキル(通称金スキル)を入手できる。
RやSRとの一番の違いがここにあり、如何に多くのSSRサポカを揃え、必要なレアスキルを入手できるかもまた、強いウマ娘を育てるのに重要なポイントの一つ。
性能面は同じSSRでも入手経路が「ガチャ産のみか、ガチャ以外の方法で入手できるか」によって大きく異なる。
例外:「サポートカード交換チケット」はガチャではないが、ガチャ産SSRが交換対象に登録されている。

ガチャ産SSR

こちらが基本的に非プレイヤーが想像する「SSR」。性能面では固有ボーナス、ボーナス数値ともにSRとは隔絶したものがあり、最高峰の育成をするにはこちらが基本的に必要。
良くも悪くも性能の向上が著しいため基本的には新しいもののほうが性能が高い。

イラストは「実装時に開催されていたイベントスチル」か「勝負服姿でレースの印象的なシーンやウイニングライブ」のどちらかが採用されるのが通例。
後者のイラストの中にはアプリリリースよりだいぶ前から用意されていたのもあるようで、旧勝負服(原案)デザインで描かれているものもいくつか存在している。
この代表例は【B・N・Winner!!】ウイニングチケット、【一粒の安らぎ】スーパークリーク、【世界にもっと☆マーベラス】マーベラスサンデーなど。
また、実馬の印象的なシーンをウマ娘で再現しているものがある。代表例は【Danke schön】エイシンフラッシュ*3や【The frontier】ジャングルポケット。*4

配布SSR

上述した「ガチャ以外の方法で入手できる」カードがこちら。
「ストーリーイベントの配布報酬」「他メディアのシリアルコード特典」「アニバーサリーなどの特別なイベントでの配布」「メインストーリー攻略の報酬」等々、入手方法は多岐に渡る。
基本的な仕様こそガチャ産のSSRとは変わらないものの、性能面については明確な格差がある。
具体的には「サポート性能そのものは完凸SRと同等かちょっと強い程度。金スキル分得意距離/作戦なら明確にアドバンテージあり」となっている。
本格的な育成を見据えての使用には厳しいものの、ガチャを回さずに一定以上の性能を持つサポカを確保できるということから、SR以上に初心者に優しいサポカとも言える。
……配布SSRでありながら、実装初期からガチャ産SSR並に強力というオーパーツも混じってたりするが少数例。

かつては期間終了後のイベントで配布されたSSRサポカの殆どが、その後にアプリを始めたトレーナーには再入手不可だったのが難点だったが、
現在は回想のしおりというアイテム使用による追加ミッションや、トレーナーメダルやフレンドポイントの交換などで、過去のサポカの大半を確保できるようになったのもありがたい。

ちなみに育成で使う予定はなくてもちょっとした面白い使い道があり、それは「ストーリーイベントにおいてのイベントボーナスパーツ」としての役割。
ボーナスの強度は基本的に「同時実装SSR>同時実装育成ウマ娘>同時実装配布SSR>対象キャラのSSR>対象キャラのSR>対象育成ウマ娘>対象キャラのR」。ただしこれは全て完凸時の場合であり、凸数によってボーナスの強度も上下する。
育成周回をするガチ勢には全国興行の実装も相まってあまり関係ない話だが、初心者や育成時間があまり取れないエンジョイ勢に取っては気軽に完凸可能な配布SSRは後のイベントで再びボーナス対象キャラに選ばれた時のボーナスパーツとして、報酬回収までのボーダーを下げてくれる地味にありがたい存在となり得るのである。

◆サポートカードの効果一覧

サポートカードがそれぞれ持つ育成シナリオ内での効果について解説する。
基本的にレアリティが上がる程、備える効果の種類も量も多種多様になっていく。

  • トレーニング効果アップ
読んで字の如く、一緒にトレーニングをした際のトレーニング効果をアップさせる効果を持つ。
単純明快に1回のトレーニング効果を強化してくれるし、得意トレ以外でも効くので基本的にこれの数値が大きければ大きいほど強力なサポカと認識されやすい重要要素の一つ。

  • 得意率アップ
高ければ高いほど、得意トレーニングに配置される確率がアップする。
上述した友情トレーニングはまず得意トレに来てくれないと出ないので、この数値が高い=友情トレーニングの発生率を上げることに繋がるため、やはりこれも重要要素の一つ。

逆に高いトレーニング効果と低い得意率を合わせることで、「友情トレーニングよりもそれ以外に出張した時の効果底上げに期待する」なんてサポカも(比較的初期に)稀に見られたが、環境主流のものは基本的に得意率が高いサポカである。

また、得意率が高すぎると他トレーニングに来てくれなくなった結果、一緒にトレーニングする人数が多いと効果が上がる系のスキル等*5 に影響が出るケースもある。
そのため、シナリオや編成のサポカ配分によっては、得意率が高くなくてもそれはそれでアリと言われる場合もある。

  • 友情ボーナス
友情トレーニングが発生した際にトレーニング効果を更に上乗せしてくれる効果を持つ。
この数値が高ければ高いだけ友情トレーニング発生時に得をするということになるが、逆に言えば友情が出ない状況では無意味。
なので他所に来た時に有難みが薄く(他カードが起こした友情に巻き込まれてる時だけ有効)、数字次第ではあるが「友情ボナが高く、トレ効果が低い」よりは「友情ボナが低く、トレ効果が高い」方が優秀になりやすい。
そのため、強サポカと言われていても意外と低いケースがしばしばある。

  • やる気効果アップ
やる気が好調以上の際にトレーニング効果を底上げし、逆に不調以下だとダウンさせるという効果を持つ。
普通に育成を行うに当たって、よほどのことが無ければやる気を不調以下のままでトレーニングを行うことはまずないため、こちらも基本的には高ければ高いだけトレーニングで得をする効果と言ってもいい。
ただし、向上数値そのものはトレーニング効果アップや友情ボーナスに比べてかなり少なく、ざっくり言うと絶好調時でもこれらの1/6くらい*6である。
プレイヤーの評価としてはやる気の不安定さも込みでやはりトレ効果より一歩劣る扱いを受けることが多い。

  • ○○ボーナス
スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さ、スキルPtの6つが存在し、トレーニングをした際にそれぞれのボーナスに応じた基礎数値を底上げしてくれる。
字面上の数値だけだと地味に見えるかもしれないが侮ること無かれ。
トレーニングの計算式に用いる「一番最初の基礎数値にプラス」なので、各種補正が乗った結果最終値は大幅に上がる。

さらに、育成シナリオ自体のギミックで各種ボーナスが大量に乗ってくることが珍しくなくなっているので、その大元となる数値を底上げできるボーナスの重要性は年々増していっている。
特にスキルPtに関してはどのトレーニングだろうと等しく有用なうえ、上限のあるステータスと違いいくらでも使い道を増やせる。
結果としてスキルPtボーナスは評価が高い。

  • ヒントLvアップ
各サポカが備えているスキルを取得した際のヒントレベルを数値に応じてアップしてくれる効果。
何もなければ+1なので、一発で最大の+5を得られる「ヒントLvアップ Lv4」が最大。
これが高ければ高いほど、スキル取得にかかるスキルPtを安くすることができるので高いほど良いが、+3と+4には隔絶した評価の差がある。
ヒントLv4の場合放置していると次のヒント取得の際に「同じスキルを引いてヒント+1」になるリスクが残るが、ヒントLv5ならその危険性がない。
ヒントが被れば覚えられるスキル数が減るので、最初から5でくれるカードはそれだけで一段高く評価される。

  • ヒント発生率アップ
トレーニングを行った際にランダムで発生するスキルヒント取得の発生率を底上げする効果。
各サポカが持つスキルもヒントが発生しなければそもそも取得ができないため、そのチャンスを増やすことはもちろん大事。
基本的にヒントLvアップとはセットで保有されている。

  • 体力消費ダウン
これも読んで字の如く、一緒にトレーニングした際の体力消費量を緩和してくれる効果。
体力消費が抑えられればそれだけ練習回数そのものを増やすことに直結する。
専ら、友人タイプのサポカに備わっていることが多い。

  • 失敗率ダウン
体力が少ないほど数値が上がるトレーニングの失敗率をダウンさせる効果を持つ。
体力消費ダウンとは別の形で、トレーニングの回数を底上げするのに繋がるといえる。
こちらも基本的には友人タイプサポカの専売特許状態。

  • 賢さ友情回復量アップ
トレーニングの中で唯一、体力を消費することなく微量の回復効果を得られるのが賢さトレーニングなのだが、その賢さトレーニングで友情トレーニングが発生した際の体力回復量を底上げしてくれるという独特の効果。
その性質から基本的に備えているのは賢さタイプのサポカのみとなる。

  • 初期絆ゲージアップ
友情トレーニングの発生に直結する絆ゲージが育成開始時点で一定数値アップするという効果。
これが高ければ高いだけ早期に友情トレーニングを起こすことができるということであり、
そのチャンスを増やすことに直結するこれもまた重要要素の一つである。

  • 初期ステータスアップ
初期絆ゲージと同様に、指定されているステータスを育成開始時点で数値分アップさせる効果。
アプリ開始初期の時点ならそれなりに重宝されることも多かったが、現在は練習出力向上により最初期のレースの安定感の足しになる程度の評価しかない。
なのでこれの評価はかなり低く、3凸からこれが有効化されるカードなどは「1凸でも十分実用」と言われることが多い。
これの典型例は練習性能が1凸でほぼ完成し、3凸から初期根性がアクティブ化する根性SSR【To you】ケイエスミラクル。

  • レースボーナス
トレーニングではなくレース勝利時にアップするステータスの数値を底上げしてくれる。
基本的にはオマケ扱いだが、レース出走時のスキルPtやシナリオラストでの各種レースでの大幅なステータスアップにかかるため無視していいわけでもない。
特に「目標レース終了後の全ステータス増加を+3から+4に引き上げられる」34%は積んでおきたい目安となる。
クライマックスシナリオにおいてのみ「練習よりレースでステータスを稼ぐ」環境だったため、練習性能よりこれが重視された。

  • ファン数ボーナス
レース勝利時に加算されるファン数上昇を底上げする効果。
こちらもトレーニング系の効果と比較すれば優先順位は低い方ではあるが、ボーナス不足だと序盤の目標に出るためのファン人数が足りず余計な出走を強いられるので、ある程度は欲しい。
特に目安にしたいのは「メイクデビューのみで1000人(=ジュニアG1の出場ライン)」が実現できる35%。

  • イベント効果アップ
各種サポカで発生するイベントでのステータスアップ量を上げる効果。
基本的には友人かグループタイプのサポカしか持ってない効果。

  • イベント回復量アップ
各種サポカで発生するイベントでの回復量を上げる効果。やはりこちらも友人とグループタイプしか持ってない。
これらはそれなりに欲しいものではあるが、友人カードの性質上「回復量アップが低いから他を使おう」というわけにもいかないことが多いので、そういう意味ではあまり気にする必要はない。
また、友人カードを選べる環境にしても回復量は結局イベントが持っている初期値が大事になってくるので、やはり重視して入れ替えるようなものでもない。

◆エピソード

所謂フレーバーテキストで、Rのエピソードは自己紹介テキスト。
SR以上のカードからはそのイラストにちなんだSS仕立ての文章がカードごとに用意されている。
キャラの心情や関係性について掘り下げたものだったり、イラストの光景を見た第三者の一人称視点だったりと形式は非常にバリエーション豊か。
性能並びに育成面には全く影響しないものの、サポカ実装の際に盛り上がるポイントの一つである。

この中でも特にネタにされがちなのは【いじっぱりのマルクト】ナリタタイシン。
おそらくタイシンのトレーナー視点と思われる文章が綴られているのだが、見てるこっちが恥ずかしくなるくらいのポエム調であった。
このせいで「タイトレの怪文書」「聖なる一歩半」などの通称でネタにされてたりもしている。
ここから転じて、タイシンに限らず印象的なエピソードを指して「怪文書」*7と呼ぶようになった。

◆上限解放アイテム・解放結晶

「サポカの上限解放には同種のサポカが必要」と上述したが、その法則を無視できるのが解放結晶という特別なアイテムである。
金と虹の2種類が存在しており、金の方はSR、虹の方はSSRのサポカの上限を種類問わずに解放できるという極めて強力な代物である。

だが、こんな便利なものがホイホイ手に入るなんてことは当然なく、入手にはそれぞれのカラーに応じた結晶片というアイテムを20個揃えて、ショップで解放結晶と交換する必要がある。
毎月のストーリーイベントのミッションを達成することで複数個入手できるほか、月に1度のトレーナーメダル交換ショップで1個ずつ購入できたり、トレーニングパス(一般的なプレミアパス)を購入してポイントを貯めることでも入手できる。
ただ、それでも20個貯めるにはそれなりの時間と労力が必要。2025年現在は「報酬に入ったタイミングで取り逃さなければだいたい3-4か月で1個」というペースで回収できる。

そのため、特に数を揃えるのが大変なガチャ産SSRサポカの解放を手助けできる虹の解放結晶はサポカ以上の貴重品。
今ガチャの天井回数を減らすのは勿論、まだ見ぬ将来のカードにも使えるので、使い所に悩み過ぎて逆に複数個ダブつかせてるトレーナーもいることだろう。

◆被り救済アイテム・蹄鉄

解放が既に上限いっぱいまで完了しているもの含め、ダブったサポカはそれぞれのレアリティに応じた「蹄鉄」というアイテムと交換することもできる。
Rは銀、SRは金、SSRは虹となっており、レートはサポカ1枚に付き蹄鉄10個で一律となっている。
貯めた蹄鉄は専用の蹄鉄交換ショップで各種アイテムと交換することが可能で、貴重な蹄鉄ほど少数でたくさんのアイテムを入手することが可能。

アプリ開始当初は蹄鉄交換ショップのラインナップが率直に言ってショボかったために、特に例え上限解放が最後まで住んでいるSSRサポカだろうと「わざわざ虹蹄鉄に交換する方がもったいない気がする」と言われる程の体たらくであった。
そんな状況は2023年9月のアップデートによって交換可能なアイテムの種類が大幅に増加したことで一変。
ウマ娘の覚醒やヒントレベル上げに必要なシューズや優勝レイ、夢の煌めきやヒント本といったアイテムを月に1回大量に入手できるようになったため、現在はそれなりに需要が上がっていると言える。

また、虹の蹄鉄については回想のしおりを使用することで発生する特別ミッションをこなすことで、既に入手済みのストイベ配布SSRサポカ5枚分を交換することで大量に確保できるようにもなった。
このため、中堅以上のプレイヤーなら復刻サポカを使って回収できるようになっている。


◆特徴的なサポカ

「環境に長く存在したため言及数が多い」「特異な事情がある」「システム変化の先駆け」など、特異的なカードをこの欄で言及していく。
2025年5月時点、実装順並び
※個別項目のあるウマ娘のサポカ詳細については、そちらの記事を参照のこと。

+ 初期-2022年

SSR【ようこそ、トレセン学園へ!】駿川たづな

サービスインと同時に存在したSSR友人カード。体力回復の便利さから初期はリセマラで当たりカードとされるなど需要が非常に高かったカードであった。
それと同時に「金スキル不確定」の恐怖、いわゆる「あげません!」も猛威を振るった。
しかも友人タイプ故に入手できるかどうかは完全に運であった。
あげません族は他にもいたのだが、使用率の高さから当時一番言及されていたカードである。でもネタに残ったのはスペ。

SSR【うらら~な休日】ハルウララ

アプリ初期から実装済。得意トレーニングは根性。
フレンドポイントを貯めて交換できる所謂誰でも簡単に入手できる配布SSRでありながら、その実態は練習性能だけならガチャ産SSRにも匹敵するオーパーツのような何かであった。

しかもその真の価値が知れ渡ったのは根性というステータスそのものにテコ入れがあった1stアニバ以降であり、根性サポカが纏めて不遇の最初期の頃にその価値をわからないままうっかり2枚目以降を虹色蹄鉄に交換してしまい、長らく再入手の手段がなかったためにそれを嘆きまくるトレーナーも数多かったという難儀な一枚だったりもする。*8
2025年からは少額の課金こそ必要だが、レンタルデッキサポカセットの購入により再入手自体は可能となった。

SSR【一粒の安らぎ】スーパークリーク

アプリ初期から実装済。得意トレーニングはスタミナ。
初期実装基準ではトップクラスの練習性能に汎用性の高い回復レアスキルの「円弧のマエストロ」も入手できたことから、長期に渡りスタミナサポカの単独トップといっていい1枚として有名。
その後も練習性能自体が匹敵するサポカ自体は何枚か出ていたものの、マエストロの汎用性の高さから生存。
2023年11月20日に【大地と我らのアンサンブル】サウンズオブアースが出現するまでの約2年半スタミナの最前線を張り続けていた。

現在はトップの地位は退いているものの、スタミナサポカのインフレ度合いが他と比べて緩やかな上に、
後述のSSRキタサンブラックと同様にサポートカード交換チケットの対象にも追加されたため、
今尚愛用するトレーナーも多いどころか、初心者救済枠としての側面も併せ持つようになった。

SSR【迫る熱に押されて】キタサンブラック

リリースから間もない2021年3月30日実装。得意トレーニングはスピード。
特筆すべきは完凸時の性能であり、当時としては異例の得意率100オーバー*9
この値は2023/12/28実装の【血脈の胎動】ドゥラメンテ(得意率120)実装まで追いつかれなかった異常とも言える数値であった。
それのみならず、高い初期絆ゲージアップやトレーニング性能、連続イベントで汎用性が非常に高い弧線のプロフェッサーのヒントを習得可能だったため、一躍Tier1サポートカードとしての座を手にした。
その後は上回る性能のカードが続々登場したことでようやく最前線からは姿を消したが、インフレが激しいスピードサポートカードにおいて2年近く最前線を維持したというある種のオーパーツのようなサポートカードであった。
また、3年目に実装された「サポートカード交換チケット」の初期ラインナップに入ってきたことで「初心者はとりあえず交換しとけ」という扱いになっている。

SSR【袖振り合えば福となる♪】マチカネフクキタル

2021年12月31日実装。得意トレーニングはスピード……のはずなのだが、友人カードしか持ってない失敗率ダウンと体力消費ダウンを持ち、得意率ボーナスを持たない。
強化することで全ステータスの初期能力が最大30上昇という破格の効果も有している。
つまりスピードの面を被った実質友人という変なカードであった。あまりに変過ぎて2025年現在も後継がない唯一無二の個性になっている。
連続イベントは選択肢と運次第で即終了という超ギャンブルなものとなっている。もっとも、最後まで行っても入手できるレアスキルがあまり役に立たないためさほど影響はないのだが……

SR【一等星を目指して】アドマイヤベガ

2022年2月24日に1stアニバーサリーと同時に実装。得意トレーニングは根性。

当時は現在と比較してまだそこまでインフレが進んでいなかったこと、
当時最先端のクライマックスシナリオは練習性能以上にレースボーナスが何よりも重要視されていたことなどが合わさり、
レースボーナス+15%を持つこのカードは、対人戦を見据えた育成でも愛用される程に高評価であった。

SSR【紡がれてゆく想い】チーム<シリウス>

2022年7月20日に実装。「ゲーム内初のグループサポートカード」というシステムレベルの変更があったカードである。
グループサポ特有の複数キャラに重複判定、大量の汎用イベントなどの基本仕様が初めて登場し、システムが大きく変わったカードである。

+ 2023-2024年

SSR【燦爛】メジロラモーヌ

2023年2月24日に2ndアニバーサリーと同時に実装。得意トレーニングは賢さ。
「最大5個まで速度が上がるスキルの所持数に応じてトレーニング効果アップ(4%×5個)」の固有効果による練習効率の高さから実装とともに最前線入り。
その後距離や脚質特化でラモーヌ以上の使い勝手を誇るカードは出てきたものの、前述の通りそれを全て引ける人間はごく少数。
そのため、新たな汎用賢さ枠と言えるSSR【雲煙飛動】シンボリルドルフが登場するまでの約1年と10ヶ月という長期に渡り最前線の汎用カードとなっていた。

SSR【The frontier】ジャングルポケット

2023年5月19日に実装。得意トレーニングはスピード。
実装当時の基準としては非常に高い練習性能を持つトップ級の汎用スピードサポートとして高評価だったが
もう一つの新規要素として、発生はランダムながら「2回目で金スキルを取ることでイベント数を圧縮できる利点」を持つ初めてのカードでもあった。
レアスキルも中・長距離の差しや追込で活きるスキルということもあり、そういったウマ娘の育成の際には高い採用率を誇った。

SSR【All'alba vincerò!】テイエムオペラオー

2023年6月9日に実装。得意トレーニングは賢さ。
「金スキル2種類から好きな方1個を選べる」仕様になった初めてのカードである。
その選択肢も片方は先行・長距離に必須レベルの加速スキルである「怪物」に、タイプ問わずして誰でも使える直専用の速度スキル「ハヤテ一文字」とどちらも有用であった。
そして長らく代用が出なかったために自分だけ怪物が取得できないオペラオー自身が割を食うことにもなった難儀な1枚。

SSR【大望は飛んでいく】エルコンドルパサー

2023年8月24日に2.5thハーフアニバーサリーと共に実装。得意トレーニングはスピード。
固有ボーナス「絆ゲージが100以上の時、全パラメータとスキルPtボーナス」=「スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さ、スキルPt全てに+1」の異常なレベルの特大ボーナスが登場。
このボーナスによる非友情性能の高さ、代替が効かない金スキル王手or王手無効でも使える弧線のプロフェッサーという汎用性の高さから長らく環境に生き残っていたカードである。

SSR【波をかきわけ夢がゆく】ゴールドシップ

2023年10月19日に実装。得意トレーニングはスピード。
上記のポッケで「2回目で金スキルを取ることでイベントを圧縮できる利点」と書いたが、それが選択肢で能動的に狙えるようになった初のカード。

SSR【朝焼け苺の畑にて】ニシノフラワー

2024年6月26日に実装。得意トレーニングはパワー。
固有効果の「編成したサポートカードの絆ゲージの合計が高いほどトレーニング効果アップ(最大20)」に加えサポートにトレ効果10で最大30%が強烈で一気に環境入り。
さらに実装当時の新シナリオだった大豊食祭ではシナリオリンク効果もあったことで、金スキルが合致しない後ろ脚質でも使用されていた。
その後のシナリオでもトレ効果の高さを武器に使用されている。
また、フラワーの全レア共通イベント内に愛嬌〇を狙えるものが入っているという点も評価点。

SSR【そして幕は上がる】ダンツフレーム

2024年7月9日に実装。得意トレーニングはスタミナ。
トレーニング効果アップはやはり+10%と控えめな部類だが、友情ボーナス+25とやる気効果アップ+30、加えてスタミナボーナス+1と根性ボーナスとスキルPtボーナスが+2ずつ加わるため、最終的な練習性能のポテンシャル自体は高め。
スキルについてはありったけ、揺るがぬ信念、中距離直線○、中距離コーナー○と中距離向けの物が多く、イベント完走時に貰えるレアスキルもやはり中距離用の終盤速度アップスキルである「初志貫徹」となっている。

総合トレ性能や汎用性などの面も含めて、どちらかといえばSSR【Cocoon】エアシャカールやSSR【大地と我らのアンサンブル】サウンズオブアースなどの方が評価が高い傾向にあるのだが、
根性やスキルPtを伸ばす能力は明確に上回りつつ、所持スキルが中距離向けに特化していることも踏まえ、中距離育成の場合はこちらが優先されることも多い。

SSR【Devilish Whispers】スティルインラブ

2024年8月24日に3.5thアニバーサリーと同時に実装。得意トレーニングはスピード。
完凸時にはトレーニング効果+15%、やる気効果アップ+40%、友情ボーナス+25%、得意率100、スピードボーナスとスキルPtボーナスが+2、パワーボーナスも+1とやはり強力。
特に実装当時はスキルPtボーナス+2が特に強力であることに注目が集まっており、各種トレーニング向上効果の上乗せも併せ、スピードサポカの中でも特にスキルPtを大量に稼ぐことのできる1枚として高評価で環境入り。

スキル面についてもやはりコーナー巧者○、直線巧者、遊びはおしまいっ!、垂れウマ回避などの汎用系のものが多く使いやすい。
イベント完走時のレアスキルは差し・追込用の「本能の解放」か、中距離用の「怜悧清澄」を選択して入手できる。
これらに当てはまらないウマ娘の育成時にも、イベント2回目に一番下の選択肢を選ぶことでイベントを打ち切ることができるため、他のサポカの完走率を上げるのに選ぶことができ汎用性が高い。
また、要となるスキルPtボーナス+2は1凸時点で揃う上、その他練習性能に必要な効果もその時点で全て解禁。3凸以降に解禁される初期絆アップが無くて友情トレーニング発動までに時間がかかることを除けば十分な性能を発揮してくれるのも評価点。
2025年現在さらに強いカードも存在するものの、環境最前線での採用率は高い。

SSR【Cocoon】エアシャカール

2024年10月29日に実装。得意トレーニングはスタミナ。
同日に追加された第9の育成シナリオ「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」に合わせて実装されたサポカ。
単純な練習性能及び入手できるレアスキルの汎用性の高さのみならず、同シナリオは一部のウマ娘のサポカとも連動するシナリオリンク効果が非常に大きかった。
そしてエアシャカールの持つリンク効果「メカENの獲得量+1」こそがその「一部」であったので、性能以上の価値を持っていた。

次シナリオが実装されて以降も、スタミナサポカとしてはトップ級の練習性能を持つこと自体に何ら変わりはないため依然として価値は高いまま使われている。

+ 2025年-

SSR【世界を変える眼差し】アーモンドアイ

2025年2月24日に4thアニバ―サリーと同時に実装。得意トレーニングはスピード。
完凸するとトレーニング効果+20%、友情ボーナス+35%、得意率120、スピードボーナスとパワーボーナスが+1にスキルPtボーナス+2と、実装時点の環境基準ではトップクラスのトレーニング性能を誇る1枚となっている。
さらに、それまでは固有ボーナスを除くとそれぞれ10%、20%が最大だったレースボーナス・ファン数ボーナスをそれぞれ15%、30%という新たな次元にも踏み込んでいる。
そしてそれ以上に注目されたのがスキル面。
飛躍の予感やさらなる高みへなどやや先行・中距離に寄っているが、ウマ好み、直線巧者、尻尾上がりといった汎用系も備えていた。

最大の目玉は連続イベントを完走することで「2個のレアスキルを同時に習得できるうえ、それが2組(4種類)になっており好きな組を選べる」という破格の仕様となっている。
なお2個同時取得自体がこのカードで初登場。
片方の組は「シンギュラリティ」「才気煥発」で、共に先行もしくは中距離用のレアスキルと指定範囲は狭いものの、合致するウマ娘なら基礎スピードの大幅向上にラストスパートの速度アップスキルと非常に有用なものとなっている。
そしてもう片方の選択肢はどんなタイプのウマ娘を育成していても使用可能な「ハヤテ一文字」「弧線のプロフェッサー」になっているため、レアスキルが全く腐らないのが非常にありがたい。

トレーニング性能は勿論、レアスキルの2個同時取得もこのサポカが初のため、4thアニバーサリーを飾るのに相応しい最高クラスのサポカとして瞬く間に高い評価を得るに至っている。
唯一の欠点はトレーニング効果ボーナスが3凸からで、2凸までの出力は配布SSR以下に落ちてしまう所。

SSR【春、来たれり】メジロブライト

2025年3月11日に実装。得意トレーニングはスタミナ。
根性を厚めに上げてくれる長距離差しカードという特性を持っているがこのカード最大の特性は専用イベント。イベントが1回しかなく、1回でレアスキルを入手できる初のカードとなっている。
2回目で入手できるカードたちよりも更に手早くイベントを圧縮でき、成功・大成功の判定もなく安定して入手できる。
また、1回で入手できることは編成外でこのイベントが発生してももちろん同じであり、関係のない育成だろうと偶然このイベントが発生してレアスキルが追加になったりすることも。



追記・修正は、配布SSRハルウララを虹蹄鉄に変換した事がある人がお願いします。

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最終更新:2025年05月22日 21:05

*1 このイベントの〆に挟まれるのがお馴染みの「その時ふと閃いた!」である。

*2 「排出率0.75%のガチャをn回引いてm枚以上引く確率x」は「n=200,m=4 x=6.49」「n=400,m=3 x=57.77」「n=600,m=2 x=93.96」、1セットで完凸は約6%のプレイヤーしかできないが2セットで完凸なら6割近いプレイヤー、3セットなら9割以上のプレイヤーが完成できる。なお「n=800,m=1 x=99.76」なので4セットで完成できないプレイヤーは0.24%、「n=1000,m=1 x=99.95」なので1枚も引けず5セット完走させられるプレイヤーは0.05%。

*3 2012年第146回天皇賞(秋)において、ミルコ・デムーロ騎手が下馬した上で天皇皇后両陛下に対し敬礼した際のポーズが元ネタ。

*4 2001年第68回日本ダービーにおいて、ウイニングランで天を仰ぎ嘶いていた競走馬ジャングルポケット号の姿が元ネタ。

*5 「The Twinkle Legends」シナリオの「絆が奏でるハーモニー」など

*6 トレ効果・友情ボーナス・やる気は乗算で変わる数値なので概算値になるが、レジェンズシナリオの「心得」で用意されているトレ効果は最大25%、やる気は最大150%という辺りが公式のバランス感覚としてわかりやすい例。

*7 ネットスラングとしてはキャラが語る形でぶっ飛んだ内容の二次創作ショートストーリーを指すことが多い。如何にもそのキャラが言いそうというリアリティを出すのが作者の腕の見せ所。所謂キャプション芸にも使われる。本来は文字通り真偽不明の怪しい内容が書かれて巷に流布する文書を言い、特に著名なものに「万歳三唱令」「不幸の手紙」などがある。

*8 尤も、蹄鉄に交換するかは完全な自己判断なのだから自業自得と手厳しい声も多かったが。

*9 計算式は省くが、サポートステータスのみ換算で116相当