ドゥラメンテ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2024/03/04 Mon 00:20:30
更新日:2024/04/09 Tue 07:26:31
所要時間:約 22 分で読めるようだな。




画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「3周年 これほどまでに熱いのか」篇
© Cygames・JRA


勝利は『前提』──
私に流れるのは、そういう血だ


ドゥラメンテ(Duramente)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:秋奈

モチーフ元である競走馬『ドゥラメンテ』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール


キャッチコピー:その身に流れるは最強の血。名門一族の結晶
誕生日:3月22日
身長:166cm
体重:見事な仕上がり
スリーサイズ:B89・W57・H85
靴のサイズ:
学年:中等部
所属寮:美浦寮
得意なこと:体力測定(特に反復横跳び)
苦手なこと:卵をうまく割ること
耳のこと:ピンと凛々しく立っていることが多い
尻尾のこと:運動に適した重さを自分で決めて整えている
家族のこと:

ヒミツ:①かなりの晴れ娘
自己紹介:……ドゥラメンテだ。目指すは勝利ではなく、先にある"最強"。…………以上だ

担当トレーナーの呼び方:君

「果てなき物語」

負けん気の強い彼女の子は
男まさりの女帝となり
その後輩もまた
優美な女王として名を馳せた。

そして女王の志を継ぐ者は
気鋭の勇将として
荒々しく世を統べる。

継ぐ者に伝わる野性と
まだ見ぬ後進に受け継がれる品格。
絆の物語は果てなく続く。

2019年URA 名ウマ娘の肖像「ドゥラメンテ」より

◆概要

皐月賞と日本ダービーの二冠を達成し、類まれなポテンシャルを持ちつつも怪我に泣かされ、種牡馬として期待され目覚ましい実績を出すも僅か5世代を残し早逝した競走馬『ドゥラメンテ』がモチーフのウマ娘

キタサンブラックが主人公のアニメSeason3の第1話にサプライズ気味にいきなり登場、加えて日本でも有数の規模と実績を持つクラブ・サンデーレーシングの所有馬から初めての登場ということもあり視聴者を驚かせた。

生粋のアスリート一族に生まれたウマ娘。その威光は日本のみならず世界にも届いており、一族の実績だけで記念博物館が建てられるほど。
そんな一族に連なるウマ娘として、レースにおいて「最強」たらんとし、これまで日本のウマ娘が到達できなかった世界の頂……凱旋門賞を制することでそれを成し遂げようとしている。

性格は至って真面目でストイック。生まれ持ったアスリートの才もあるが、それにかまけることなく日々鍛錬を続けているため実力は折り紙つき。特注の鉄板入りノートを使用しているなど、常時トレーニングを積んでいる。
生まれつき固く頑丈な脚を持っており、踏み込みの角度の取りやすさなども含めて武器であるものの、同時に負担がかかりやすく壊れやすいという弱点も熟知しており、トレーニング後の故障防止のケアも欠かさない。

しかしレース前になると気持ちが昂るのか、その名に違わぬ荒々しい一面を露にし自制が利かなくなる弱点にて強みを抱えている。
また緊張しやすい性格でもあり、レース前のパドックでは脚を高く上げる独特な歩き方を見せる。

これは史実のドゥラメンテ号もパドックで見せていた前脚を高く上げる歩様が元ネタ。母方の曾祖母であるダイナカール号*1やアメリカで活躍したゼニヤッタ号*2も同じ癖があったそう。

上述の特徴的な歩き方を見せることなども含め、周囲大多数からは「寡黙で勝利のためにストイックな天才肌の実力者」といった羨望を向けられていることが多く、実際にその通りな面が強いのも確かなのだが、育成実装後に判明した情報も踏まえると内側のメンタルは意外と年相応の少女らしさも色濃かったりする。
受け継がれてきた一族の才能と誇りにかける熱意は人一倍で、そのために己を律してはいるが、時に「一族のために完璧で"なければいけない"」という観念に縛られてしまい、人一倍緊張で固くなってしまうなんてこともあったりする。

◆アニメでの活躍

Season3

第1話、皐月賞のレースシーンでサプライズ登場。アニメ放映に先立ちサウンズオブアースの登場が告知されていたものの、ドゥラメンテに関しては一切の前情報が無かったため、多くの視聴者を驚かせた。

外からドゥラメンテー!外からなんとドゥラメンテ!

これほどまでに強いのか!

皐月賞ではレース中盤で芝に足を取られたのか弾かれるように大きく外に膨らんでしまうも、その距離損を物ともせず大外から規格外の末脚で先頭を争っていたキタサンブラックとゲンジツスチールを抜き去り勝利した。
続く日本ダービーでは後方待機から一気に先頭に躍り出ると、他のウマ娘を歯牙にもかけず先頭でゴール板を駆け抜けていった。

ドゥラメンテ先頭!ドゥラメンテ先頭!ドゥラメンテ先頭!ドゥラメンテ先頭!

阻む者は誰もいなかった!あっという間に突き抜けた!

強い!新時代の訪れを告げる日本ダービー2冠達成!ドゥラメンテ!

勝ちタイムの2分23秒2ダービーレコード
文句なしの圧勝であり、新たなスターウマ娘の誕生に人々は熱狂した。

しかし続く第2話では両足の橈骨遠位端骨折が発覚。
全治8ヶ月と診断された事で年内の出走は絶望的となり、三冠目の菊花賞は観客席で観戦。
アニメ二期のトウカイテイオーミホノブルボンと同じく新たな三冠ウマ娘の誕生は幻へと消えた。

その後は治療に専念していたが第5話にて無事復帰。
復帰戦となった中山記念を快勝。続いてドバイのレースに出走。
初の海外遠征にもかかわらず欧州最強と呼ばれたウマ娘を相手に敗れはしたものの2着に入選した。

帰国後はテレビ番組に出演するも「誰が相手でも興味はない」「すべてのレースは凱旋門賞までの過程に過ぎない」などと発言。
更にはインタビューの途中で勝手に帰ろうとしたため同席していたエアグルーヴを困らせていた。
ケガで菊花賞に出走できず三冠を達成できなかった事から、菊花賞ウマ娘を倒し世代最強を証明すべく宝塚記念に出走を表面。
しかし、肝心の菊花賞ウマ娘の顔を憶えておらず、キタサンブラックと顔を合わせた際は「君は誰だ?」などと発言し激高されていた。
本番の宝塚記念では最後の直線で先頭を走っていたキタサンブラックを抜き去るも、自分以上の末脚で背後から駆け抜けていったリバーライトに惜敗し2着。
試合後、再び骨折の危機に見舞われるが不屈の精神で立ち上がり、ここまで走らせたキタサンを評価。キタサンもまた、ドゥラメンテをひとりの友人兼ライバルとして「ドゥラちゃん」と呼ぶようになった。
このレースで再び足にケガをしたため、以降は最後までレースに出走することは無く、キタサンブラックの活躍の裏でリハビリに奮闘していた模様。



◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:G マイル:A 中距離:A 長距離:C
脚質 逃げ:G 先行:C 差し:A 追込:A
2024年2月24日、アプリウマ娘がリリースされて3周年の節目に、3rdアニバーサリーの目玉として☆3「Red in Black」として実装。
特に12月はサトノクラウン→シュヴァルグラン→有馬記念衣装キタサンブラックと直前まで放送していたアニメ3期とのタイアップ実装が立て続けに続いていたこと、当時残っていた育成未実装ウマ娘の顔ぶれからドゥラメンテを3周年の目玉として温存しているのではないかと予想を立てるプレイヤーも多かった。

マイル・中距離の差し・追込を得意とする。
長距離適性はCと長距離因子によるフォローは容易。差し適性も高いが、習得できるスキルの面を考慮すると中距離・追込での起用がベストになる。
因みに史実のドゥラメンテは一度も長距離を走ったことが無いのだが、産駒の戦績を反映してのものだろうか。

[Red in Black]

この決意のように、
揺るぎない黒を纏い──いざ!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Red in Black]ドゥラメンテ」勝負服
© Cygames・JRA

一口馬主クラブ・サンデーレーシングの勝負服「赤十字襷袖黄縦縞」がベース。
黒をベースに、縁取りの黄色や赤十字襷*3が忠実に再現されたベルトなど、モチーフ元の勝負服の再現性が非常に高い。
曰く「何者にも染まらない強さの黒と、自身に流れる血の誇りの象徴たる赤」なのだとか。
3rdアニバーサリーストーリー中では、トレセン学園のファッショニスタ・ノースフライトからも「モノトーンとゴールドのシックな色使いが『気品』を、その中に映える差し色(あか)が『強さ』を感じさせる勝負服(コーデ)と太鼓判。
また右肩についている羽根の装飾は、「グル姉」ことエアグルーヴの勝負服を参考にしてあしらわれたもの。

成長補正はスピードに+20%、パワーに+10%。
覚醒スキルでは「ネバ―ギブアップ(「折れない心」上位スキル)」や「君臨(「渾身の足取り」上位スキル)」のレアスキルのほか、「追込コーナー〇」「たぎる血潮」など追込スキルを習得可能。
「君臨/渾身の足取り」は中距離・追込の新規スキルで、「終盤の最終コーナーで中団以降にいると加速力が(わずかに)上がる」スキル。
進化スキルでは「ネバ―ギブアップ」が効果量を増やした「磨穿鉄硯(ませんてっけん)*4」に、「君臨」が「中山レース場の終盤のコーナー」という位置条件を追加された代わりに、最終直線で速度がわずかに上がる効果を追加した「赫焉(かくえん)*5」に進化する。



先人たちの記憶を継いだ、栄光の結晶。


今こそ示そう──


我が脚、我が力ッ!!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Red in Black]ドゥラメンテ」固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「羅刹、赤翼にて天上へ至らん」。
「レース中間地点で後方にいると速度が上がる、その後終盤の最終コーナーで追い抜こうとすると短い間わずかに前に出る」というもの。
レース中は後方に控え、中盤から徐々に進出、終盤に突入してから一気にズドンとぶち抜くスキルとなっている。

誰もが信じて疑わない。
それが、"最強"というものだ。

固有二つ名は共通して「最強の体現者」。
取得条件は「育成ランク[S]以上の継承ウマ娘から想いを継承し、皐月賞、日本ダービーを含むG1を7勝以上し、サトノクラウンとキタサンブラックにそれぞれ3回以上勝利する」。
昨今のインフレ環境や因子周回メソッドの確立もあり1つ目の条件はさしたる問題にはならない。
またG1勝利数も育成目標になっているG1レースを全勝すれば達成可能なほか、キタサンブラック・サトノクラウンに3回以上勝利する条件も同時に達成可能。
要は全部勝って"最強"となれば達成可能

またレースコンテンツ「マスターズチャレンジ」の皐月賞では強敵ウマ娘の1人として出走。
ガチガチに育成された殿堂入りウマ娘であっても外から差し切られた報告が後を絶たない、まさしく「これほどまでに強いのか」と言わしめるステータスとスキル構成になっている。また、育成未実装時に追加されたコンテンツだったためか、固有スキルは「マスターズドライブ」という代用スキルになっている(有馬記念のサウンズオブアースも同様)。

サポートカード

アニメSeason3完結と同時となる2023年12月28日に、Rと同時にSSR【血脈の胎動】が実装された。
2024年2月21日には「ウマ箱3」の購入特典としてSSR【激情のピッツィカ】が実装された。

SSR【血脈の胎動】

得意練習はスピード。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、友情ボーナスとやる気効果アップ」というもの。
素の状態でも高水準な友情ボーナス・やる気効果アップや、パワーボーナス+1と有用なサポート効果が得られる。
しかしこのサポートカードの真髄は、最大120という驚異的な得意率アップ効果にある。
これまでスピードサポートカードどころか全サポートカードでもトップの得意率を誇るSSR【迫る熱に押されて】キタサンブラックですら最大80+固有ボーナス20の100なのに対し、こちらは素の状態で最大120という破格の数値を叩き出しているため、即座にTier1級のサポートカードの地位を確立した。インフレが加速する環境でなお一線級を走り続ける3年前のサポートカードというのも恐ろしい話である
とはいえ弱点は得意率アップの解放が3凸以降とハードルがかなり高めなところで、逆に言えば2凸以下では得意率0と実用に耐えない性能になってしまう。3凸さえしてしまえば得意率アップ60と並以上のサポート性能を発揮できるため、まずは得意率アップの解放を目指したい。

連続イベントを最後まで進めると確定でレアスキル「ネバ―ギブアップ」のヒントレベル+2or3を入手できる。
連続イベント2回目では下の選択肢を選ぶと「ネバ―ギブアップ」のヒントレベル+1を入手できるがそこで連続イベントは打ち切りになってしまうので注意。とはいえ育成終盤で3回目のイベントの発生が見込めない場合などはあえて下の選択肢を選ぶこともできる。

SSR【激情のピッツィカ】

得意練習はスタミナ。
購入特典の如く性能はガチャ産やイベント配布サポカよりも控えめだが、最初から完凸の状態で入手できる。
イベントを完走すると「一陣の風(「直線加速」上位スキル)」のヒントを入手可能。

個別ストーリー

朝焼けが眩しい薄暗い早朝、早起きをし過ぎたかなと欠伸をしながらレース場にやってきたトレーナーが目にしたのは、
最強のアスリート一族に生まれ、血の結晶とも称される程の圧倒的な才を持ったウマ娘───ドゥラメンテ。
1世代年上の先輩相手にも全く後れを取ることない圧倒的な走りを見せた上に、敗北した相手の強みも正確に見抜く観察眼。
周囲が評するだけの才を持つに相応しいその姿にトレーナーが一気に興味を惹かれることになる。

併走直後に突如屈みこんでしまい、もしかしてケガでもしたのではトレーナーは慌てて駆け寄るものの、
それに対してドゥラメンテは何てことないようにケガの予防を行っていただけと答える。

思わぬ形で接点ができたもののそれ以上の会話は無く、「他に何か用が?」と呟くドゥラメンテ。
思わずトレーナーはドゥラメンテに興味があると口にしていたが、それに対しても毅然とした態度で言葉を返すのみ。

すまないが、今はスカウトは断っている。

そ、そうなのか……

……間もなく選抜レースがある。本格化を迎えたウマ娘が、トレーナーに能力を示す場だ。
私の証明は、選抜レースから始まる。

証明……?

……"最強"。

父や、祖父が最強を求め、歴史を変えたように。私はレース界で歴史を変える。
全てを塗り替える。記録も、認識も、感情も。"最強"は私であると。

最強であることの証明……見た目とは不相応すぎる決意に満ち満ちたその堂々たる抱負にトレーナーは聞き入るばかり。
周囲からの評判と今しがた目にした圧倒的な走り、それらを合わせて考えれば、
トレーナーの視点からでもその言葉は決して子供の夢物語などと一蹴できるものではなく、確かな実感の伴ったものだと確信できるものがあった。

…だが、後日の選抜レースにおいてドゥラメンテは1着を取ることは無くまさかの敗北。
敗北こそすれどその圧倒的な実力から周囲のトレーナーからのスカウトも引く手数多ながら、
ドゥラメンテ自身は今のような結果ではスカウトを受ける資格などないと言わんばかりに去ってしまう。

そんな姿を目にした周囲のトレーナーたちは「己に厳しすぎて自尊心をコントロールできてない」「もしかして足首への負担を上手くかけられないのでは」などなどあれこれ口にしていたが…

(い、いや……そんなはずはない)

周囲の同僚・先輩たちの指摘の何もかもがありえないことだとトレーナーは困惑を浮かべるばかり。
自身の足首への懸念も感情の制御も、先日目にしたあの短い時間だけでも彼女は十分すぎるくらいに制御できていた筈なのだと。

後日、選抜レースの敗北を引き摺ってか、トレーナーの目から見てもドゥラメンテはらしくない走りが目立っていた。
とある日のトレーニング中、以前と同じように思わずドゥラメンテに何か困ってないかと声をかけていたが、

……いや。頼みたいことがある。
君はダンスができるか?

…何故か後日にドゥラメンテが参加するダンスパーティのエスコート役を頼まれることになってしまう。
付け焼刃とはいえダンスの指導を受ける傍ら、トレーナーはレース以外のこういった場でも活躍が求められる立場は大変だろうと零すも、
ドゥラメンテはいつもの厳しい表情を崩すことなくできて当然のことだと返すのみ。
父や祖父、それだけのみならず周囲から最強と呼ばれ称される先人たちはただその場に現れるだけで周囲を熱狂させる。
そんな完璧で最強の姿に憧れ、自分もそう在らねばならないと、ドゥラメンテは己に厳しすぎるくらいに語るのみであった。

そして迎えるダンスパーティ当日。シンボリ家やメジロ家、華麗なる一族といったレース界でも有数の名家たちを含めた数多くの上流階級が集う。
自分みたいな新人トレーナーにはあまりにも不釣り合いな空気、そんな中でも堂々としているドゥラメンテと共に手を取り──

──! ──……失礼。待て。──…………っ。

えっと……ドゥラメンテ?

……っ、違う。私は──

歩を進めようとしたその瞬間、トレーナーは触れたドゥラメンテのその手が確かに冷たく震えていたのを感じていた。
弾かれるように自分の手を払いのけ、らしくないように声を震わせるドゥラメンテ。
その姿を見てトレーナーが思い返していたのは、あの日の模擬レース、今と同じようにらしくない走りをしていたあの日の光景。

完璧で最強、勝利は必然、堂々たる姿を崩さない、そんな存在だとずっと思っていたドゥラメンテ。
しかし、あの日の走りと今目の前の彼女の姿を目にしたことで、トレーナーはそれがとんだ思い違いであったということを確信する。

(こんな状況、緊張して当然なのに)
(そうでなければと、思い込んでるのか?)

一族の才をその身に受けた血の結晶、常に最強であると"示し続けなければならない"というある種の強迫観念。
しかし、如何に周囲にそれだけの期待をかけられようと、ドゥラメンテも1人の年相応の少女、ウマ娘に過ぎない。
なのに最強であることが当然で、誰に助けを求めることも無く、決して不完全な姿を晒してはならないと緊張で縮こまってしまっているのだと。

俺は、すっっっごく緊張しているぞ

……は?

なればこそ、成り行きとはいえ彼女のパートナーに選ばれた自分がすべきことは、そんな彼女自身の自縛を解き解してあげること。
今の自分の有様を必死に否定しようとするドゥラメンテに思わずトレーナーはそんなことを口にしていた。

思わぬ言葉にドゥラメンテが呆気にとられる中、その場に姿を現したのがドゥラメンテの父親。
体調でも悪いのか? と声をかけてくる彼に、トレーナーは自分が緊張してしまっていること、誰だって最初は緊張するだろうと言葉を発する。
それを聞き届けた上でドゥラメンテの父は2人をとある一室に招いた上で一つの映像を見せる。
それは現役時代の父親自身の一幕、若かりし頃、経験が足りずにどうしていいかわからないと情けなく声を上げる姿だった。

最強の体現者の1人として目標にしていた父親の思っても見ない姿を目にして困惑するドゥラメンテに対し、
彼女の父親は「誰だって最初から最強なわけじゃない」「弱点を突かれ緊張し、それを経て徐々に強くなっていく」「弱い部分を曝け出してもいい、そこから対策が練れる」などなど、優しく言葉をかけていた

あっという間にダンスパーティは終わりを迎え、トレーナーはドゥラメンテと共に学園へと戻ってくる。
最初は自身の失敗を埋め合わせるための成り行きだったのかもしれない、
しかし、自分の中にある緊張を見抜き、それをきっかけに尊敬する父の意外な一面も知り、
何より完璧たらんと己自身を縛り上げてしまっていたことを知るきっかけを与えてくれた目の前のトレーナーは、
ドゥラメンテにとっては既にただの成り行きと呼ぶには程遠い、特別な存在へと昇華していた。

……私は次回の選抜レースで走る予定だった。
選抜でも1着を獲ったうえで、デビューするのが妥当だと持っていたから。だが、今は──
……それを撤回してでも、私は君に、担当トレーナーになってほしいと思っている。
君の助けを、また借りたい。

……! こんな俺でいいのか?

……。私は──…………──
"不完全な私"に、手を差し伸べてくれた君と、トゥインクル・シリーズを賭けたい

その上でドゥラメンテから差し伸べられたその手を、トレーナーは快く取り、晴れて2人の間に専属契約が結ばれる。

後日の模擬レース、どうしてあのドゥラメンテが無名の新人なんかと…と、周囲がどよめく中、
共に走るウマ娘たちからも珍しがられるように、ドゥラメンテはその内の緊張を隠すことなく曝け出す。
それを乗り越えた上で、自分は更に強くなれる、目指す最強に近づけることを知ったから──。

(そうだ……君はここからだ)

そんなパートナーの姿をトレーナは感慨深げに見つめる。
ドゥラメンテの最強はここから始まるのだと。

育成シナリオ

そんな流れで始まる育成シナリオ。
メイクデビューを経て共同通信杯、そして皐月賞や日本ダービーを経て、大目標である凱旋門賞を目指す…筈であったが、日本ダービー後に史実をなぞるようにドゥラメンテの脚に故障が発生。
レースに出れなくなる程の大きなものではなかったものの、それでも当年の凱旋門賞挑戦は諦めざるを得なくなり、回復に勤めつつクラシック最後の冠である菊花賞や、シニア級は中山記念から大阪杯、宝塚記念を経て天皇賞(秋)とジャパンカップに進む、中距離G1を総なめにする路線で最強を証明していくことになる。

シニア級からは全ての目標レースが1着固定になるため、サポカの揃ってない初心者には少々厳しいものがあるかもしれない。

アニメ3期やクラウン、シュヴァルの育成シナリオなどでは最強たらんと常に厳しくストイックな面を見せていたが、上述した個別ストーリーも含めてドゥラメンテの内にある等身大の少女らしい可愛い部分、そんな弱さを見抜いた上で彼女のことを導いていくトレーナーへの強い信頼など、これまでとは違った姿を数多く見せてくれるため、必見である。

菊花賞とクラシック・シニア級の有馬記念、天皇賞(春)を勝利すると隠しイベントが発生。
全ステータス大幅アップに加えて「込み上げる熱」「前のめり」「型破り」それぞれのヒント+2を入手できる。

◆関連キャラクター

  • ドゥラメンテの父親
ドゥラメンテも強い尊敬を向けている一族の一員。
嘗て十種競技で名を馳せたアスリートで、学生時代に妻……エリザベス女王杯を連覇したドゥラの母親と出会い、自身も競技者でありながら献身的なサポートをし続けていたのだとか。

普段は娘のドゥラメンテにも厳格な態度を見せているものの、常に最強たらんとする彼女の多大な努力とそのために己を追い込んでいる姿を誰よりも間近で見ており、それをドゥラメンテ自身が知るきっかけを与えてくれたトレーナーにも多大な信頼を向けている。
あと声優がどう聞いても間違いなく某勇者王だったため、そっちの意味でも注目が集まった。

トレセン学園の副生徒会長にして"女帝"。
エアグルーヴの母親が経営しているレース教室に通っていたこともあって付き合いは非常に長く、勝負服にもその意匠が取り込まれているなど関わりが深い。「ドゥラ」「グル姉」と呼び合う仲だが、人前でグル姉呼びはしてほしくないらしい。

史実では母方の祖母。エアグルーヴ号の初仔であるアドマイヤグルーヴ号の最後の仔こそが、ドゥラメンテ号である。

同期にして世代の中でもトップレベルの実力を持つ、サトノ家のエリート。
美浦寮のルームメイトでもある。
その抜けた実力はドゥラメンテにとっても警戒対象になっているが、クラウンの方もドゥラを強大なライバルと見なしている。

史実では同じ堀宣行厩舎所属。追い切りの併走相手を務めたこともある、厩舎公認のライバル。

同期の「お祭り娘」。
クラシック・シニア双方で幾度となくライバルとして立ちはだかる。
ドゥラがダービー後に海外に挑むと知った際に安堵するが、それと同時に不甲斐なさを自覚。猛特訓に励む流れはアニメ3期と変わっていない。
またキタサンが多くのファンから愛され応援されている様子はドゥラの目指すところでもあり、「自分自身の純粋な強さ」だけでなく、「応援され期待を背負う強さ」も必要だと認識させられている。

因みにアニメ3期では当初「ドゥラメンテさん」とやや余所余所しい感じだったが、宝塚記念の激闘後にお互いの健闘をたたえ合って以降は「ドゥラちゃん」呼びに変わっている。
一方、アプリ版においては親しみこそ変わらないものの、「ドゥラさん」呼び。

史実では皐月賞・日本ダービーにてキタサンブラックに勝利しており、翌年の結果的にラストランとなった宝塚記念でも先着している。

パワー系プリンセス。
勝負服イベントでは、人間用のサッカーボールを破裂させるレベルの脚力を持ち、衝撃波を放出しながら飛んでくるシュートを放つカワカミに対し、ドゥラは真正面からボールを受け止めることになる。
またホーム会話では、空から降ってきた(!?)カワカミを受け止めたことが判明している。

史実では交配されており、競走馬登録もされている仔がいる。

苫小牧のロコドル。
ホーム会話ではハスカップを栄養の資料と共に布教されているほか、育成シナリオでも登場する。

史実では父が同じキングカメハメハという繋がりがある。

やることなすことが不思議に満ちている電波系ウマ娘。
皐月賞の後、日本ダービーに向けて調整を進めるドゥラメンテが入れ込みすぎたがために視野が狭まる弱点に直面したドゥラに対しトレーナーが教えを乞うために接触したのがきっかけ。
このシナリオ内でも彼女はこちらの世界の観測を続けているのか、姿を現したドゥラメンテのトレーナーに対し「あなたは……現れないはずだった」と称しながらも、同シナリオ内の世界線が"変わり始めている"ことを感じつつ彼らに協力。
ドゥラメンテに対して「つながる」ことの大切さを説き、その甲斐あってドゥラメンテもまたダービーに向けて万全の態勢を整えることができた。

史実では母アドマイヤグルーヴ号の同期であり、ミルコ・デムーロを鞍上に迎え、皐月賞・日本ダービーの二冠を達成した共通点がある。

本編では絡みはないが「ぱかチューブ」のお正月企画で羽根つきで対決…したのだが、その内容は正月から春夏秋冬を経て1年の間羽根をつき続け、ゴールドシップが敗北した後に同じ件を1時間繰り返すという「公式が狂気」な代物であった。

  • ドゥラメンテの一族
日本のみならず世界に名を轟かせる名門アスリート一族。
上述した父親含め、一族や関係者も含めてドゥラには大きな期待をかけており、またドゥラの方もその血脈に恥じぬよう日々研鑽し"最強"たらんとしている。

史実でも父は「大王」キングカメハメハ、そして母アドマイヤグルーヴはダイナカール→エアグルーヴと繋がる超一流牝系の流れを汲んでいる、まさしく超良血の結晶である。こっちの方がどこぞの英雄よりも日本近代競馬の結晶っぽいのは内緒

  • ブリュスクマン
関係者…というか並行世界の自分自身というべき存在だが便宜上ここに記載。
詳しくはキタサンブラックの項目に譲るが、ざっくり言うと彼女の代役モブウマ娘である。



◆余談

寡黙キャラ?

上述の通り、TVアニメ3期1話でサプライズ初登場を果たしたドゥラメンテであるが、その後第5話まで一切喋らなかったことがネタにされた。アニメ放映後、CVを務めた秋奈氏はインタビューにて「息だけで表現しなければならなかったので凄く大変でした」と語っている。

初のサンデーレーシング出身のウマ娘

上述のようにドゥラメンテは史実において数多くのGⅠホース、名馬たちを輩出している社台系クラブの一つ、サンデーレーシングの競走馬としては初のウマ娘である。
アニメ3期においてゴールドシップが言及し、3rdアニバーサリーの目玉として堂々参戦となったオルフェーヴルやジェンティルドンナも含め、まだまだたくさんの名馬たちが所属しているということもあり、ネオユニヴァースと共に今後の追加ウマ娘の可能性を大きく広げた存在としても有名になっている。

初登場までの徹底的な秘匿

アニメ3期第1話の冒頭でサプライズ同然に登場したドゥラメンテであるが、事前の告知PVや最初のキービジュアル等にはドゥラメンテの姿が無く、その存在は徹底して隠されていた。

キタサンブラックのクラシック三冠(皐月賞及び日本ダービー)における勝者ということから、それを描くアニメ3期には必須の存在だろうと登場を待ち侘びていた視聴者が大多数だったのだが、そのあまりの秘匿ぶりから「もしかしてドゥラメンテはアニメ3期に出ないのではないだろうか?」という不安の声が囁かれる程であった。
その甲斐もあってか上述のようにアニメ第1話、それも冒頭の皐月賞のシーンから姿を現したことに驚愕を隠せなかった視聴者が殆どであり、サプライズとしてはこの上ない大成功だったと言える。*6

なおドゥラメンテがアニメに登場した直後からフィギュアなどのグッズの販売が告知されているなど、かなり早い段階から登場が決まっていたと思われる。

少し項目を変えてみたい。追記・修正をする場所も──良記事を、とことん突き詰めたい。

この項目が面白かったなら……\最強/

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最終更新:2024年04月09日 07:26

*1 ノーザンテースト産駒で、5着まで写真判定の結果ハナ差かクビ差という大接戦となった1983年のオークス優勝馬。彼女の4番仔であるトニービン産駒こそがドゥラメンテ号の母方の祖母である「女帝」エアグルーヴ号であり、エアグルーヴ号も含めその牝系は現代の日本競馬において多くの実績を残している。

*2 牝馬として初めてBCクラシック(事実上のアメリカ競馬最強決定戦)制覇を含むGⅠ13勝・デビューから19連勝という偉業を成し遂げた文字通りの女傑。500kg台中盤という巨体での差し追い込み戦法を得意としていたこともあり、競馬ファンのみならず一般大衆からも多くの人気を集めた(特に女性ファンが多かったという)。ちなみに馬なのにビール好き(特にギネスビールを好む)という変わった一面も。

*3 通称「赤バッテン」

*4 強い意志をもち続け、物事を達成するまで変えないこと。鉄でできた硯をすり減らし、穴が開くほど勉学に励むさまから

*5 あかあかと光り輝くさま

*6 ただ、事前告知PVのカメラワークの視点が「丁度ドゥラメンテの着順の位置である」「当初のキービジュアルに不自然な空白がある」などといった具合に「ドゥラメンテの情報を意図的に隠しているのではないか?」と予想を立てていた視聴者も居た。現にアニメ3期の作画スタッフである椛島洋介氏は自身のX(旧Twitter)アカウントにおいて、ドゥラメンテが追加されたキービジュアルを指しながら「不自然な隙間があると指摘されたのには正直ヒヤヒヤしていた」とコメントしている。ついでに言うとハーフアニバーサリーで新規ウマ娘発表が1人だけと余りにも不自然だったためアニメでのサプライズ枠として「大物」が来るのではないか…と囁かれていた