ロックス海賊団

登録日:2019/12/27 Fri 12:13:42
更新日:2025/08/28 Thu 14:08:30NEW!
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運命の日におれに付いて来るかどうかはお前らの自由!!
──だが腹を決めたなら!!!


ちょっとおれに付き合えよ…!!

世界の頂点を見せてやる!!!!



ロックス海賊団とは、漫画『ONE PIECE』に登場する組織。



【概要】


──今や“ロックス”という名さえ知らぬ海兵も多いが

「ロックス海賊団」とは 大昔“海賊島ハチノス”にて 一つの儲け話の為にかき集められた個性の集団

船内でも“仲間殺し”も絶えない凶暴な一味だった

かつて世界最強と謳われた伝説の海賊団。
大海賊時代よりおよそ20年前、新世界編から40年ほど前に世界中を荒らしまわり、その名を轟かせたとされ、後に「ロジャーの前は間違いなく奴らの時代じゃった!!」と評されていた。

その結成場所は、海賊島「ハチノス」
ある一つの儲け話のためにかき集められたメンバーで結成されたらしく、多くの個性をもった集団だったと言われている。

ハチノスは元々は様々な極悪人の流刑地であり、食糧もなく餓死を待つだけの場所だった。
ところが、ある日この島で金鉱脈が発見され、それを聞きつけた「闇の組織」などが噛んだ結果、囚人たちは巨万の富を得た。
当然政府はこれを黙認することなく奪還を試みたが、そもそもここに流されていたのは各国の監獄でも持て余す屈強な囚人たち。闇の組織の援助もあり試みは失敗、放置するしかなかった。
何でインペルダウンの株が天井知らずで上がるんだよ…

ロックス表向きはこのハチノスを奪還を政府と交渉し、現地の海賊たちを一掃して財宝を山分けするという「儲け話」をぶち上げ、メンバーを募った。
だがロックスはハチノスを拠点に「海賊の楽園」をつくりつつ、海軍やマリージョアを陥落させ、自分が世界の王になることが真の狙いだった。

◆構成



メンバーは船長の“ロックス”を筆頭に──

若き日の“白ひげ” “ビッグ・マム” “カイドウ”!!!

奴ら3人は実は昔 同じ海賊船に乗っていたんだ………!!

後に名を上げた“ロックス”出身の海賊は他にもいる…

金獅子” “銀斧” “キャプテン・ジョン” “王直”……


まず何が凄いかって、その構成員である。
船長であるロックスの元に集っていたのは、
なんと後に四皇と呼ばれる大海賊の内の3人が、仲間として同じ海賊船に乗り組んでいたのである。
それに加え、金獅子キャプテン・ジョンなど、その後歴史に名を残した大海賊達もこの海賊団に所属していた。
さすがに彼らも全盛期に比べればまだ実力は発展途上の段階だろうが、それを鑑みてもこれほどのメンバーが一堂に会したドリームチームともなればその強大さは言うに及ばないだろう。
「ロジャーの時代の前は間違いなくロックスの天下だった」というのも大いに頷ける。

◆禁忌の海賊団

歴史の彼方に葬られた理由

誰もが慄く規格外の面子が揃う凄まじい海賊団であったが、作中においてその存在は、所属していた海賊達からも、敵対した政府側からも、不自然なほどに語られず、今の世間ではあまり知られていない。

その理由の一つは、船員同士の仲があまりにも悪過ぎたこと。
同じ海賊団でありながら仲間殺しも日常茶飯事なほどであり、そのため後に独立したメンバー達もこの当時のことはほとんど語り継いでいない。
ロックスと衝突しそうになったカイドウを周囲が止め、その際にシキは「こんなチームはどの道崩壊するだろうが……!!」と発言し、元船員の白ひげも、後に「人の下に付けるようなタイプじゃない人間の集まり」と語っており、前述の結成理由からしてもシキをはじめとした面々は「莫大な富目当てであり、ロックスを慕ってる訳では無い」と団結力はゼロに等しかったのではないかと考えられる。

もう一つの理由は、起こした事件の重大さである。
船長であったロックスは世界の王という壮大な野望を掲げて世界政府に都合の悪い事件を多く引き起こし、いくつもの世界のタブーに触れていたと言われている。
その進撃はさながらテロ組織のようであったと語られ、その事件の殆どは政府によって抹み消されてしまったらしい。
それでもロックス海賊団の悪名だけは轟き、人々に恐れられた。
ロックス個人だけでも「世界会議参加の王5人を誘拐」「護衛の海軍大将を殺害」「天上金輸送船の襲撃」「正義の門の破壊」など数々のとんでもない事件を起こしている。


現在ロックスの名とその存在は、センゴクイッショウといった50代以上の人間や情報統制に巻き込まれなかった海軍将校、百獣海賊団の一部メンバーやビッグ・マム海賊団の上の子供などが記憶するのみであり、若い海兵でロックスを知っているのはヒナぐらいである。
逆に言うと、現在五十代以上の層ならば知っている人間もそれなりにいるものと思われ*1、厳格なことで知られる元帥サカズキもセンゴクが教えること自体は止めなかったあたり、緘口令とかも特に敷かれておらず、海賊の歴史として知っている者もそれなりには居る模様。

メンバー集め

後世代で名を残す大海賊が集まった訳だが、メンバーは基本的に海賊同士が行う「デービーバックファイト」でロックスが勝利して相手チームから目ぼしい奴をゲットハンティングしていた模様。
海賊島ハチノスを自身のものにした後に彼の噂を聞きつけた強者がロックス海賊団入りしたいと申し込んだり、その強さにロックスや他のメンバーが直々にスカウトされていた。

◆ゴッドバレー事件

世界を恐怖に陥れたロックス海賊団であったが、現在の新世界編からさかのぼること38年前、「ゴッドバレー」と呼ばれる島で海賊団が壊滅したというニュースが世界に報じられた。
この時手を組んで彼らを打ち破った男たちこそ、『海軍の英雄』にして海軍本部中将モンキー・D・ガープ、そして後の『海賊王』ゴールド・ロジャーである。
当時は「ガープがロックスを討ち取った」と情報操作されたようだが、実際にはこのコンビが結成されたことでロックス海賊団を討伐したのが真相だという。

当時ゴッドバレーでは、事件発生前に天竜人達による『先住民一掃大会』と呼ばれる催しが開かれており、ゴッドバレーに住む国民と連れてきた奴隷を対象にスポーツ感覚で彼らを殺害をするといった人間狩りが行われていた。
だが、その最中に2週間前からゴッドバレーの情報を奴隷のジニーが島の外に流し、その情報を手に入れたロックス海賊団が襲撃。

ロックス海賊団に対し、世界貴族『神の騎士団』が中心になって迎え撃つ。
更に、同じ情報を手に入れながら何やら怒っているロジャー海賊団、ロジャーが来ることを知って急遽追ってきたガープ率いる海軍もゴッドバレーに到来。

ゴッドバレー襲撃を知ったガープ曰く「あれは海賊島の宝だ!!そりゃ取り返しにくるだろうな」とのことで、ロックスは「何か」を世界政府に奪われたらしく、ロックスがその宝を奪還しに来たと推測しており、実際にゴッドバレー襲撃の直前にメンバーは「何か」を手に入れたモン勝ちという方向で話を進めていた。
カイドウが意欲を見せるリンリンに「お前は無意味」と発言していたが、既に悪魔の実の能力者であるためか、それとも女性であるリンリンには不必要な「何か」なのだろうか……?

結果として、ロックス海賊団vsロジャー海賊団&海軍&神の騎士団の構図になった様子。
そして、ガープとロジャーがその場で天竜人と奴隷を守るため共にロックスと戦い勝利したことが「ゴッドバレー事件」として伝えられている。
この功績によってガープは海軍の英雄と呼ばれるようになったが、成り行きとはいえ海賊であるロジャーと共闘してしまったこと、そして忌み嫌う天竜人を守ることになってしまったために、当人はこの話をしようとはしない。

世紀の戦いの舞台となったゴッドバレーだが、現在その地名は地図には記されていない。
というのも、なんと島が丸ごと跡形もなく消滅してしまっているのである。
バスターコールによって地図から名を消されたオハラの例こそあれど、島そのものが消えるという事態は作中でもまず前例がなく、あてはまる物と言えば古代の伝説ぐらいである。
島に何が存在し何が起こったかは分からず、世界貴族やロックス、そしてロジャーがそれぞれどのような目的でその場に集っていたのかは不明だが、ともかくこの事件・この島が有名になることそのものが世界政府には相当都合が悪く、そのためにこのような処置がなされたのだろう。
そして、1095話でゴッドバレーはかつて西の海にあった世界政府非加盟国であった事が判明した。

また、ある人物が1060話でとある島を跡形もなく消す力を見せたが関連性があるのかは謎である。

ロックスはこの戦いで討ち取られ、世界を震撼させた海賊団は船長を失ったことで壊滅することとなる。

◆船員達のその後

上に述べた通り、ゴッドバレー事件を生き残った船員たちはその後各個に独立して組織を作り成長を重ね、それぞれが一大勢力として頂点の座を争い続けている。
現在海賊時代の覇権を握る海賊たちの多くがロックス海賊団の出身であり、ある意味では未だにロックス海賊団は力を増し続けていた。

マリンフォード頂上戦争後から2年の間に、トラファルガー・ローが首謀者となったロッキーポート事件を契機として黒ひげマーシャル・D・ティーチが王直を倒して海賊島ハチノスの新たな支配者となる。

そしてワノ国編に至り、ついに元船員であるカイドウとビッグマムがまさかの海賊同盟を結成、当時より強さも組織の規模も拡大した二人の同盟は、ロックスの再来・それ以上の危機と例えられて海軍本部に衝撃をもたらした。
…しかし、そんな彼らもルフィ・ロー・キッドといった最悪の世代とワノ国の勢力に敗北。
「ロックス」の影響力は弱まりつつあり世界情勢が不安定になる。

伝説がのさばっちゃあ
時代が先へ進まねェだろ!?


【船員】

◆船長


ムダだ海軍!! おれに続け「ロックス海賊団」!!

CV:藤真秀
ロックス海賊団船長。
公にはロックスとだけ呼ばれていたが、彼もまたDを名に持つ海賊である。
海賊王という言葉もない時代に、世界の王になるという野望を持った凶暴な海賊であったという。
詳細は該当項目にて。

◆船員

氏名下に記載された台詞は白ひげ、シキ、リンリン、ジョン、ステューシー、グロリオーサ、カイドウはゴッドバレー事件時、王直、ガンズイ、マーロンはエルバフ編での台詞となっている。

初期メンバー


ロックスのバカはきっと目的を見失う!!
まずは確認を急ぐぞ!!!

CV:有本欽隆→大友龍三郎
通称”白ひげ”
後の「四皇」の一人にしてロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバー。
トレードマークの大きな髭は当時から生えており、愛用の薙刀「むら雲切」もこのころから使っている。
世界政府非加盟国ゆえの貧しい孤児の生まれで、子供の頃は腕っ節で財宝や玩具を独り占めしていたが、海賊となっていつの頃からか「家族」に憧れるようになり、知己はすでにいなくとも生まれ故郷とそこで暮らす人々の助けとなるようにと財宝を密かに故郷へ送り続けた経緯を持つ。
後の時代では基本的に民間人を無闇に襲わないようにしている彼が、どういった理由でロックスのような凶暴で危険な海賊団に所属していたのかは不明。
仕送りのために儲け話に乗ったのか、あるいは故郷が滅びた原因である世界政府への復讐心もあったのかもしれないが、少なくとも(憧れている子供相手でも真剣勝負には一切容赦はしないロックスの気性も含め)本人にとっては良い思い出ではないようで、後にワノ国光月おでんと出会った際には、当時の経験から人の下につくことが出来ないおでんを軽率に仲間に入れられないと語っている。
10代の子供でも仲間入りを受け入れていた事や、仲間殺しを船内の最大のタブーとしているのも、この時の苦い思い出によるものかもしれない。
48年前のロックス海賊団旗揚げ以前からシキやステューシーと共にロックスと行動しており、かなりの古株であるような描写がされていた。
詳細は項目を参照。


てめェがリーダー気取ってんじゃねェよ!!!
全員吹き飛ばしてやる!!!

CV:竹中直人
通称“金獅子”
後の「金獅子海賊団」大親分。
金獅子と呼ばれる以前は“極道”と呼ばれていた、ロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバー。
ロジャーとの因縁はこの頃から続くものらしく、エッド・ウォー海戦の際に語った「若ェ頃にはいろいろあった」のはこの当時の話だと思われる。
また、ロジャーの処刑後に白ひげと交わした会話も元同僚という立場からのものとも受け取れ、若干とはいえかつての仲間としての意識もあったのかもしれない。
その一方で取り分を増やすために「アバヨ」といいながら爆弾落として殺そうとしていたが。
後に白ひげとはロックス海賊団旗揚げ以前からロックス傘下で共に活動しており、かなり長い付き合いであることが分かっている。
この時点から船長であるロックスを「バカ」と呼ぶなど、あくまでも利害関係の一致で同行しているに過ぎないかのような発言をしていた。
詳細は項目を参照。

  • 王直(おうちょく)

近年そいつらが生き残って徒党を組み始めたってんだよ!!
なぜだと思う!?

センゴクの話で初登場、通称“海賊教祖”
ロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバー。
ロックス壊滅後に名を挙げたという海賊で近年までは存命だってらしく、ロックス海賊団壊滅後は一味が拠点としていた海賊島のボス*2だったが、「ロッキーポート事件」で黒ひげに敗れたとのこと(生死は不明)。
黒ひげ曰くその時はコビーの世話になったらしい。
エルバフの回想で登場した姿はカリブー・コリブー兄弟と共通点が見られ、カリブーが口にしている正体不明の神と教祖という点から何かしらの血縁関係がある可能性が示唆されている。
ちなみに王直は実在した倭寇の名前でもあり、日本近海で海賊行為を行なっていたとされる。

  • ミス・バッキン

決戦だな今日は!!

CV:鈴木れい子
本名「ミス・バッキンガム・ステューシー」
自称“白ひげの愛人”で若かりし頃は“科学強盗”と呼ばれていた。
ロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバー。
王下七武海の一人である"白ひげJr."エドワード・ウィーブルの母親。
「白ひげが愛した女」と名乗って、彼が残したとされる遺産を狙っており、息子を使って白ひげ海賊団の傘下だった海賊を襲いながら、元隊長マルコの行方を追っている。
凄まじく胡散臭いばあさんであるが、マルコがネコマムシに語ったところによれば、彼女は元海賊で40年近く前に白ひげと同じ船に乗っていたことは事実らしい。
当然その頃は白ひげがロックスの一員だった時期であり、すなわち彼女も同じくロックスのメンバーであったと考えられる。
男女関係の真偽はともかく、かつて白ひげの仲間だったことは確かなようだ。
1073話にてロックスのメンバーであったことが正式に確定、ベガパンクが属していたMADS構成員の1人*3でもあり、「自称科学者」の肩書を持つ。
CP0ステューシーは彼女をモデルにしたクローンでもある。
1096話では白ひげの肩に馴れ馴れしく乗っかって「ニューゲート」と呼んでおり、更にグロリオーサには「見苦しい」と言われ「オメーもだろ」と返すなど白ひげがどう思っていたにせよ彼女の方から並々ならぬ思いを抱いていた可能性が高まった。
また「ステューシー」と呼ばれていたためこれが彼女の本名でもある事も明らかになっている。

ひぐらしの変身メモリーの中にあった謎の美女がミス・バッキン、科学者という経緯からウィーブルは白ひげの遺伝子を元に作られた人造人間あるいはクローンといった説が浮上してきた。

  • 首領・マーロン

あんた「ハチノス」という流刑島を知ってるか?

エルバフの回想で登場した西の海のギャングでロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバーの1人。
葉巻を吸い、コートと帽子と典型的なマフィアの格好をしているしゃくれ顎が特徴。

  • ガンズイ

何とその島に“金鉱脈”があったんだよ!!

通称“密輸海賊”
ロックス海賊団立ち上げ以前からの初期メンバー。
長い髭をし、を身につけた男。
流刑地だったハチノスが実は莫大な財宝が眠っていたことを嬉々として語る。
その容姿からスリラーバークで登場した将軍ゾンビ*4は彼ではないかとされている。

ゴッドバレー事件時のメンバー


静かに奪うモン奪ってトンズラだよ
どいつもこいつも夢見やがって!!

CV:藤田淑子→小山茉美
通称“ビッグ・マム”。後の「四皇」の一人。
6歳にして5000万(初頭手配)、やがて5億という破格の懸賞金をかけられ、この当時にはすでに海賊として相当の悪名を轟かせていた。
ロックスの手掛かりを求めている巨人族の軍団の消息は彼女の情報網でも掴めてない。
彼女も本来人の下につくような人間ではないが、ロックスへの参加は彼女の最大の目標であるマザーの願いのために必要なことだと判断したのだろうか。
38年前のロックス壊滅までの時点で既に19男のモンドールと11女コンスターチまでを出産しており、プロフィールを見る限り子供たちの何人かは船上や港などで生まれたようだ。
ちなみにこの当時が人生で最も美人だった頃であり、回想のシルエットでも見事なナイスバディを見せている。
ありがとうございます。
ウオウオの実を手にしたイワンコフが食べようとしていた所を強襲し、それを奪い取った。
ロックスが海賊団立ち上げ前にエルバフに上陸した時点では巨人族の確執があったので、後発のメンバーであることは分かっている。
詳細は項目を参照。

  • キャプテン・ジョン

フヘヘ!! おれの宝だ!!

CV:岡本寛志(ゾンビの時も兼任)
財宝のために悪逆を尽くしたと言われる海賊で、宝をめぐって部下にめった刺しにされるという最期を遂げた。
後に彼の死体をゲッコー・モリアが回収、アル中の影を入れて将軍ゾンビとして使役していた。
莫大な財宝を残したと伝えられており、作中ではバギーがそれを探して愉快な大冒険を繰り広げていた。
その在処を示すトレジャーマークもモリアが回収していたようだが、スリラーバーク陥落の際にルフィの手に渡り、最終的にインペルダウンでバギーが貰い受けている。
ちなみに、生前も戦闘前に酒をラッパ飲みしていた。
メンバー入りした後はロックスが目的達成するために必要な巨人族の軍団を聞いた時には「伝説として聞いてるが本当にいるのか?」と半信半疑に返す。
彼もエルバフで姿がないことから後発メンバーとされている。


今日こそ決める!!

CV:真山亜子/木下紗華(38年前)
アマゾン・リリー先々々代の皇帝を務めていたが、恋煩いにより国を飛び出した人物。
現在のアマゾン・リリーに住む老婆のニョン婆である。
バッキンやマム同様若かりし頃は美しい姿であった。
1096話でロックス海賊団の船員であった事が判明し、ゴッドバレーを襲撃していた事も明らかになった。
109巻のSBSでは、恋煩いにかかった彼女は国を飛び出すことで死から逃れられる様になったとの事。尾田氏によると「恋煩いを抑えるには恋した相手のそばに行く事」と仮定しており、恋をした相手はロックス海賊団の誰かかもしれないと回答している。
エルバフ上陸時点でロックスのグループに加入しているステューシーと異なり、ロックス海賊団に所属する前は「九蛇海賊団」の船長であった。
その美貌から男女問わずに魅了させて街を襲っては金品などを強奪していた。
海軍もその美貌故に攻撃すらできない有様。
その他詳細は該当項目にて。

CV:壤晴彦

確かに!!復活するわけがねェ

「美食騎士」の異名を持つビッグ・マム海賊団総料理長。
天涯孤独になったリンリンを海賊に誘った張本人であり、彼女が成長するまでの親代わりでもあった。
ベッジからも海賊としての実力も相当高いはずと評されている人物。
1096話では若い頃の彼らしき姿が描かれていたが、1156話でロックス海賊団にリンリンの相棒としてと共に所属していた事が判明した。
その他詳細は該当項目へ。

  • バーベル

それに万が一生き返ったとしても
そいつらがお前の言う事を聞く理由がない!!

ナマズ魚人
逆立った髪型と唇の横に垂れたナマズの髭が特徴的。
ゴッドバレー事件時にも少し容姿が違うが、彼と似た人物が登場している。
求めている巨人族の軍団が仮に生きていたとしてもロックスの言うことなど聞けないだろと反論する。

  • 銀斧(ぎんぷ)

ロックス海賊団に入りたい

ロックス達がハチノスを占領して数ヶ月後に入団を申し入れて来た人物。
シキのライバルとされる極道であり、銀斧の前は殺し屋“(きょう)”と呼ばれていたが、「凶」が異名なのか本名なのかは不明。
容姿は、バツ印の入ったサングラス*5をかけており、両刃の斧デザインをあしらった着物を着ている。
胸には「凶」と書かれた刺青が入っている。
恐らく“銀斧”の異名の由来となった大きなを背負っている。
寡黙な人物だが、凶とは知らずに蹴りを入れ込んだ輩には無言でアイアンクローで握り潰した。

  • ギル・バスター
尾田先生が過去に描いた短編漫画『WANTED!』の主人公。
『MONSTERS』におけるリューマのようにワンピースの作品に登場し、彼の場合はロックス海賊団のメンバーとして加入していた。1096話のグロリオーサのコマ下の男。
時期は不明だが死亡したようで、彼の遺体もモリアが回収したようで将軍ゾンビとして使役していた。
ホグバックの手で腕の本数を増やされていたと思いきや、生前の頃から四本腕に増やしていた模様。
SBSにて読者の指摘に、作者も驚きつつも解説する。
エルバフで姿がないことから彼も後発メンバーの可能性が高い。

◆見習い


ロジャーも動いてるらしいな あいつだけは

CV:玄田哲章
通称”百獣のカイドウ”、後の「四皇」の一人。
今でこそ「最強生物」と呼ばれ恐れられている彼だが、この当時はまだ海賊見習い
体格も現在と比べると若干細身だがそれでも船長よりデカく、武器の棍棒「八斎戒」もこの頃から愛用している。
ロックス壊滅後はその個人としての強さだけで凶暴な海賊たちを束ね百獣海賊団を結成し、四皇の座に上り詰めた。
なおリンリンには弟の様に思われており、ゴッドバレーでのロックス壊滅時に「大きな借り」として現在の自身の悪魔の実の能力である動物系幻獣種の「ウオウオの実 モデル“青龍”」を受け取っており、彼女に一生の恩と言われた時も否定できずに口ごもっている。
また、ロックス海賊団に入団した際には周囲から「ロックス海賊団にカイドウが入ったぞ! もう敵なしじゃねぇか!!」と実力の高さを評価され、船長のロックスからも強さを認められた模様で重要な戦力の一員として名指しで呼び出された。
この頃から「力で手に入れる」という思考をしていたが、ハラルドと交渉して協力関係を持とうとするロックスに呆れて「そんなの力でねじ伏せて無理矢理でもハラルドをメンバー入りさせたらいい」と言ったがハラルドを「ダチ」としているロックスから顔面に蹴りを入れられた。
ゴッドバレー時の回想では大口を開けてめちゃくちゃ楽しそうにしており、最強の海賊たちの戦いに身を投じたこの時があるいは人生で最も輝いていた時代なのかもしれない。
恩あるビッグマムだけでなく、白ひげの能力を羨むも「一生ものだからよく考えろ」と助言され納得する、キャプテン・ジョンから悪い誘いを受けるなど
若輩として時の大海賊たちには可愛がられていた。そのせいで一部でロックス海賊団のチョッパー枠などと言われる
詳細は項目を参照。

◆関係者と思われる人物

CV:鶴ひろみ浅野真澄
アマゾン・リリー先々代皇帝・元九蛇海賊団船長・副船長。
現在はシャボンディ諸島の13番GRで『シャッキー'S ぼったくりBAR』という酒場を営む女性。
ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーと同棲しており、事実上内縁の妻と言える。
「40年ほど前まで海賊をやっていた」「ガープに追いかけられたことがある」という台詞からロックスに関わっていたのではないかと推測されており、90巻SBSでも作者が関係を匂わせている。
まあロックス関連でなくとも海賊である以上、ガープの追討対象ではあるが。
エルバフの回想でグロリオーサがアマゾンリリー皇帝・九蛇海賊団・船長時代は副船長で、彼女を遥かにしのぐ人気でロジャーですらも惚れていた。
レイリーは彼女の魅力に惑わされず公正に接していたが、シャッキーはこの時からレイリーに好意を寄せており逆にレイリーが困惑していた。
42年前には九蛇海賊団をやめてハチノスでロックスを含めた海賊たちの助力を得てバー1号店を開業している。

CV:江森浩子
約41年前、黒炭オロチに接触し、将軍乗っ取りを企み失敗した黒炭家没落の理由を語って、彼にワノ国将軍光月家への復讐心と野心をたきつけた老婆。
マネマネの実の能力者。黒炭家の陰謀が失敗して没落した後はワノ国を密出国して海外で苦労していたらしく、彼女の変身メモリーの中には“金獅子のシキ”らしき顔もある。
1049話では百獣海賊団結成後のカイドウと対面。この際、互いに知っているような会話や、「あの事件」についての話をしていたので、ロックス海賊団に所属していた可能性が高くなった。

赤髪海賊団の偉大なる航路編時点での新入り。元から海賊稼業をしていた男でその時点で懸賞金9400万ベリー。
当時ルフィが倒したサー・クロコダイルの懸賞金は七武海入り時点で元8100万ベリーでありそれを上回る金額で読者を驚愕させたが、新世界編でその額はあまり大したことがなく、白ひげ海賊団のマルコは彼の事を全く知らず白ひげも下っ端扱いした。
が、ロックスの存在が明らかになると「あいつがロックスの子孫では!?」とネタ的な意味で注目を浴びた。

映画『ONE PIECE FILM RED』の特典四十億巻にてゴッドバレー事件後、ロジャー海賊団が奪った宝箱の一つになんとまだ1才の赤ん坊だったシャンクスが紛れていた、という事実が発覚した。
また、白ひげとの会話の際に西の海で造られた酒を渡したシャンクスは「故郷の酒だ」と発言していたため、このことを踏まえると「ゴッドバレーは西の海にあったのではないか」という考察があり、前述通り事実が確定した。

  • フィガーランド・ガーリング聖
聖地マリージョアの管轄内にある組織“神の騎士団”の最高司令官を務める天竜人。
何やらゴッドバレーで活躍をし、“王者”と呼ばれている。
38年前にゴッドバレーで行われていた先住民一掃大会に参加しており、ロックス海賊団ら海賊達が襲撃した際にはすぐさま海軍に世界貴族を護衛させるよう指示を出し、自身は神の騎士団メンバーと共に最前線に出ていた。

現四皇の一人である“黒ひげ”ティーチが海賊となったのはロックス壊滅後であるが、
  • 生まれたのがロックスの活動時期である40年前
  • 本船の名前が「サーベル・オブ・ジーベック号」とロックスの本名が入っている
  • 四皇になってからの本拠地がロックスの結成された海賊島ハチノスである
など、彼もロックスに何らかの関わりがあるのではないかという考察が前々からあった。
一方で、本編での黒ひげは長い間インパクトの割りに出番が少なく、掘り下げる描写にも乏しかったこともあり、彼自身が歴史のロマンなどを重視する性格であることを指摘して「船の名前や本拠地は単に高名な海賊にあやかっているだけではないか」という疑義も差し挟まれていた。
1154話にて結論として「ティーチはロックスの息子」という事が判明。直接的な縁故者となった。
これによりカイドウ・ビッグマム陥落前に比べてロックスの影響力は弱まったものの、まだロックスの直系が存続しているため、ロックスの脅威は去っていない。*6


【余談】

ニコ・ロビンによれば、「海賊島」は、銀ギツネのフォクシーが得意とするあの海賊同士で船員を奪い合う競技である『デービーバックファイト』が生まれた地とされている。
前述の結成の経緯や船員同士の仲の悪さから、「ロックス海賊団の面子はデービーバックファイトによってかき集められた?」「ロックスの伝説がデービーバックファイトの起源となった?」などの考察があったが、エルバフ編の回想において、ロックス海賊団立ち上げ以前にデービーバックファイトで傘下をかき集めたことが分かっている。

  • 世界の王
ロックスは世界の王という座を目指して暴れていたようだが、世界政府の頂点には天竜人やそのトップの五老星をも従える、まさしく「世界の王」と言える存在が君臨している。
このことは政府上層部のごく限られた人間しか知らない事実だが、ロックスはその存在を知ったうえで成り代わろうとしていたのだろうか?
後にマリージョアの「花の部屋」のイムと直接対面して「おれは戻って来るぜ…!!!ここへ!!!」と宣言した事が判明しており、イムの存在を知っていたことが確定している。

  • 麦わらの一味
「船員同士の仲があまりにも悪過ぎる」「仲間殺しも日常茶飯事」は誇張されただけで、実態は麦わらの一味のような雰囲気だったのではないか?と考察する読者もいる。
なんせ船長が見せしめの如くボコボコにされ檻の中に入れられているのだから。他にもゾロとサンジはしょっちゅう喧嘩している。
ちなみにブルックの回想で描かれたルンバー海賊団でも仲間同士が喧嘩をしたので船長が割って入り、両者を宙吊りしてさらに殴るシーンもあったりする。
ただ、当時船員だった面々が、かつて仲間だったことを吹聴もせず敵対し、むしろ白ひげはロジャーと親しくなっていったこと(仇敵の関係には見えないこと)から、船員同士の不仲は事実だったとする見方も強い。

  • 不仲の理由
シキやステューシーが言及している通り、ロックス海賊団はデービーバックファイトで集められた悪党と、ハチノスの金脈を用いた儲け話に乗った面々で構成されている。そのためロックスが死んでも何も変わらず悪党としてやっていくだけという体制が既にできているのだが、船員同士の殺し合いについては恐らくこの「儲け話」が原因と思われる。
ロックスは「宝は山分け」と公言しているが、山分けということは言い換えれば仲間が多い程一人当たりの取り分が減るということである。儲け話に乗った=金目的の悪党であれば、当然「他を殺して取り分を増やそう」と考えるのは自明の理であり、それが「仲間殺しも日常茶飯事」な海賊団を作り上げたのだろう。
一方名のあるメンバーたちが常に本気で殺しあっていたかというそうでもなかったようで、メンバーのやらかしにやられた側が怒るようなことはあったが
良好な関係を築いているメンバーも少なかったが、時に起きるいざこざが傍から見れば殺し合いをしているようにしか見えなかった可能性もある。*7





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最終更新:2025年08月28日 14:08

*1 実際、藤虎は海兵暦わずか二年……つまり政府の情報統制を受ける側だったのにロックスのことを知っていた。

*2 異名で海賊島「提督」と呼ばれていた

*3 構成員といっても居候という肩書きである。

*4 改造で下半身が象脚をつけられた個体

*5 左右と下の縁と合わせると「凶」の字に見える。

*6 ティーチはコビーを拉致した時点はハチノスを世界政府に国として認めさせることを画策する程度にとどまっており、ハチノスを足掛かりに政府を出し抜き、世界を獲りに行こうとした父に比べると政府からの脅威度は低く見られる可能性がある、ただしエッグヘッドで傘下のデボンにサターン聖のコピーができるように指示するなど国として認めさせるだけにしては不可解な行動もしており、そもそも政府非加盟国であれば勝手に名乗ることもできるため彼もまた世界の王を狙っている可能性がある

*7 他にもロックスがカイドウに物騒なことは言ったが、それはカイドウのハラルドに対する失言が原因、またロックスにとって名のあるメンバーは政府と戦うためには必要な戦力でもあり闇雲な潰しあいはマイナスでしかなく、時には利害関係で行動しているシキなど別メンバーが仲裁に入ることもあったりと本気で殺し合いになるケースはあまりなかった可能性が高い