登録日:2010/01/22 Fri 17:49:34
更新日:2025/04/10 Thu 19:32:56
所要時間:約 20 分で読めるんじゃ
【プロフィール】
本名:モンキー・D・ガープ
通り名:
ゲンコツのガープ、海軍の英雄
所属:
海軍
肩書:
海軍本部中将
CROSSGUILD懸賞金:3冠(30億ベリー相当)
年齢:76歳→78歳
身長:287cm
悪魔の実:なし
覇気:
武装色、
見聞色、
覇王色
出身:
東の海・ドーン島・ゴア王国
誕生日:5月2日
星座:牡牛座
血液型:F型(現実だとB型)
初登場:単行本45巻・第431話・『愛の拳』
好きな食べ物:せんべい、
カレー
嫌いな食べ物:
ピーマン
趣味:煎餅パーティー
掲げている正義:『おれの正義』
イメージ
動物:セントバーナード
主な部下:ボガード、
コビー、
ヘルメッポ
演:ヴィンセント・リーガン
CV:中博史
【概要】
通称“ゲンコツのガープ”だが、大抵の場合、ロジャー時代の
海軍の功労者として“
英雄ガープ”と呼ばれることが多い。
ガープの全盛期を知る
ドン・チンジャオからは
「かつてのガープは海賊たちにとって悪魔そのものだった」と評されており、昔は“海賊王”
ゴールド・ロジャーを幾度となく追い詰めたり、海軍を攻めにきた
金獅子のシキを
センゴクと共に
大監獄インペルダウン送りにしたりと多くの大海賊達相手に大活躍していたため、
海軍の「英雄」として未だ海兵達の憧れとなっている。
38年前には、ロジャーと共同戦線を張り、ゴッドバレー島にて、後に
四皇となる若き日の
リンリン、
カイドウ、
ニューゲート、
シキをも従え、当時世界最強の海賊と謳われていた
ロックス・D・ジーベック率いる
ロックス海賊団を討伐。
この戦いは政府によってガープ一人の功績と喧伝され、ガープが
“海軍の英雄”と呼ばれるようになったのもこの一件がきっかけである。
そしてこれ以降も様々な英雄伝説を重ねていった。
【人物】
◇フリーダム
ルフィと同じく…もしくは上回る位自由な性格。
中将というかなり高い地位に居ながら堅苦しさの無い明るい性格に惹かれる部下も多い。
孫のルフィはともかく血の繋がりがないエースにもなぜか見られる、なにかの作業中に突然熟睡するクセはどうやらガープ中将から受け継がれているらしく、「敵に切られる」「海賊になったルフィを叱責する」時さえうっかり寝ている(その時はルフィも寝ていた)。
元海軍元帥センゴク・大参謀
つる中将とは同期の大ベテランの老将。
海軍の古株でもあるため、大将以上に対してもフランクに接する。
元海軍本部大将
クザンの恩師でかつての上司でもあり、彼は若手時代からガープを尊敬し続けている。
若い頃からフリーダムな性格だったようで、問題を起こす度にセンゴクやつるの世話になった模様。
ロジャーと戦うために出撃したいからとおつるさんに乗船を頼んでも、「すぐ船を壊すから船に乗せたくない」といわれていた。しょっちゅう自分の船もダメにするほど暴れていた様子。
ただルフィと同じくフリーダムだからといって人の頼みは全く聞かないわけではなく、むしろ部下との関係も緩やかで、敬語を使われてはいるものの、雑用がやるような仕事を平然と頼まれるぐらいには部下と一緒にやったりする。
非常に
天然で、護送任務中にうっかり立ったまま寝たり、ルフィと再会した際はルフィの父親がドラゴンだとうっかり漏らしてしまったりした。のちに
映画版で孫も
同じことをやらかす。
◇教育方針
一方強くするための鍛錬……という名のスパルタ教育を通り越した訓練を施し、例えまともに戦えない使い走りだろうと子供だろうと全く容赦なく叩きのめす。(少なくともガープ中将以外から見たら)
例えば幼い頃のルフィに
- 谷から突き落とす
- 夜のジャングルに放り出す
- 風船にくくりつけてどこかに飛ばす
等と、
児童虐待の常習犯も真っ青なサバイバルの教育を施していた。
そのせいでルフィは完全にガープのことがトラウマになってしまって、今でもガープに逆らうことができない。
しかし、本人曰くこれらは全て強い男にしようとしてやったことであり、殺す気などは一切なかったとのこと。
一応並の大人相手に打ち勝つぐらいには強かった
エースや
サボをルフィ以上に(木が枝のようにボキボキ折れる感覚で)叩きのめした結果、本気で死を覚悟し急遽移住を決意した。
コビーとヘルメッポに至っては完膚なきまでに叩きのめされて気絶していた。よく生きてたな...
只、一般人と変わらない身体能力の二人を海軍将校にまで鍛え上げ、四皇幹部相手にも立ち回れるほどの実力を付けさせたあたり、師として能力も一流。
ただ昔は悪い意味でもフリーダムだったため、そこまで面倒見が良かったわけではなく、クザンに対し「俺の自由の邪魔をするな」として相手にしなかった。
実際、ルフィとガープの過去の話を聞いた
サンジは「
ルフィの底知れない生命力の根源を見たような気がする」と感想を述べており、スパルタ教育は無駄にはならなかったようだ。
悪いベクトルに進んだ気もしない
◇息子・孫との関係
ウォーターセブンに来た時点で以前ローグタウンでドラゴンがルフィを見送ったことを知っていた(と言うか、ドラゴン本人から聞いたっぽい)ことから、どこかでドラゴンと会う機会もあるのかもしれない。
海賊に対する姿勢は一般の海兵同様
「同情の余地無し」と徹底しているが、親類縁者には甘い一面がある。
ルフィには上記のようなスパルタ教育を施しているが、ガープ的には
孫に愛されたいらしい。
またルフィやエースたちには海賊ではなく自分と同じ海兵にさせるべく特訓(物理)していたが、いざルフィたちが自分の思惑から外れ海賊になってしまった時は激怒していた。
その一方で、孫の成長そのものは嬉しいらしく、
王下七武海の
ゲッコー・モリアを倒すといったルフィの活躍には度々
「さすがはわしの孫じゃ」と喜んでいる。
ルフィが
インペルダウンに侵入した時など、その報告を受けたセンゴクに烈火の如く怒鳴られるも全く意に介さず、
それどころか煎餅の袋を小脇に抱えたまま誰にともなくサムズアップ、涙を流しながら大爆笑していた。
んなもんだからセンゴクに煎餅を全部奪われる
だが、ルフィがマリンフォード頂上戦争に乗り込んできた際には、ルフィの命が危ういためかさすがにかなり動揺していた。
息子達の方もなんだかんだで自分達を思う気質は感じとっているらしく、一定の信頼を得ている。本人はそれじゃ満足できないんだろうが…
◇天竜人嫌い
天竜人に対しては天竜人になりたいと言うステリーに対して
真顔で
「あんなゴミクズにか」と言う等、彼らに良い思いを抱いてないようだ。
ある意味この考え方は息子やその孫にも引き継がれている。
現役時代はその高い実力から、27年前の元帥コングから大将になるように言われることが何度もあったが「自由にやるにはこれ以上の地位はいらん」という理由でこれを断り続けた。
これも実は、海軍本部大将は名目上「世界貴族の直属の部下」になってしまうため、それを避けたいという個人的な思惑もあった。
天竜人・一部の世界政府関係者から快く思われていないことは容易に想像でき、挙げ句息子は革命軍のリーダーで孫達は海賊と身内が犯罪者のオンパレードと言っていい状況下で、
世界情勢等も踏まえればいくらでも理由をつけて処刑されていてもおかしくない筈であるのに、身内の素性が明かされてもなお
「海軍の英雄」と称えられ、やりたい放題な辺り、
世界政府も無視できない程の全盛期の凄まじい経歴や未だ衰えない影響力の高さがうかがえる。
盟友のセンゴク曰く「あれだけ世界貴族嫌いと態度に示して、
消されないのは実績と人望ゆえ」とのこと。
…それもあるが、後述のことをふまえると消したら消したで戦力として大損失は免れないし、それを察して海軍から脱走し、海軍や政府に敵対したらそれ以上にヤバいことになるのは目に見える。
海軍と全面衝突する覚悟を決めて集った白ひげ海賊団を以てして、
一撃を見舞いつつ姿を現すだけで一定数が萎縮するのだから、
海軍に健在という事実だけでその影響は計り知れない。海兵として海賊をきっちりシバいてくれれば多少のことは見逃すほうが損害も最小限で済んだのだろう。
実際(表向きの)世界政府最高権力者である
五老星の1人も、ルフィの暴れっぷりを鑑みて「ガープの孫といえば妙に納得だが」と発言しており、実力と実績を認められているのと同時に、素行については半ば諦観されてもいることが窺える。
◇職務への誇り・信念
フリーダムなスタンスが目立つが、海兵という仕事自体には強い誇りを持っている。
ロックス海賊団を壊滅させた一件は当時の情勢から偉大な功績であるはずだが、海賊であるロジャーと手を組んだため、そして結果的にとはいえ天竜人とその奴隷を守ったため、苦い思い出になっている。
マリンフォード頂上戦争の際には、海兵としての誇りと家族を救いたいという葛藤に苦悩し涙まで流しながらも海兵としての職務を全うせんとした。
戦争中は、流石の彼もエースの処刑に苦悩したり実力が足りないルフィの乱入に大きく取り乱したりしながらも、最後は海兵としてエースを奪還しようとするルフィの前に立ちふさがった。
また、単純馬鹿では無く、多くの国々がいがみ合っている現状について、「例えどれだけ人々が憎み合っている状況だとしても、血が流れないなら自分はそれを“平和”と呼ぶ」と、非常に厳しいながらも現実に即した「平和」に関する持論を持っている。
ドラゴンに正義感は受け継がれたようだが、現時点で世界で人々を苦しめている主な要因は、「世界貴族」が支配する世界政府と、その政府の方針によって政府未加盟国や滅んだ国などからも増加している「海賊」にあり、目の前の悪を倒す現実的な正義をなそうとしたのがガープで、困難だが抜本的な改革を政府の外から行う正義をなそうとしているのが革命家ドラゴンと言える。
職務での優先順位は「若い奴の保護」。理由は若者の未来は無限だから。
そのため、「老人と子供と自分が海にいて、二人しか乗れない船が目の前にあったらどうするか」という問題のコビーの「老人と子供を船にのせ、自分は泳ぐ」という海兵として理想的な解答を不正解とし、「老人を見捨てて、自分と子供が船に乗って助かる」を正解とした。
【戦闘能力】
強者はほぼ能力者であることが多いこの漫画では数少ない非能力者で、作中最強クラスの実力者。
覇気の使い手であるため、ゴム人間であるルフィや、
自然系能力者にもパンチでダメージを与えられる。
が、ルフィ相手には覇気無しでも愛ある拳で十分。
現役時代の実力は大将に遜色なかったようで、25年前の元帥コングから大将になるように言われることが何度もあったがこれを上記の理由から断り続けた。
野球のボールみたいに大砲より速く砲弾を投げつけたり、軍艦並みの大きさの鉄球(推定数百万t)を軽々と投げるなどとんでもない怪力を持っている。
本人曰く『歳を取ってパワーが落ちた』らしいが、それでも十分に強すぎる。
「ゲンコツ」が異名になっているようにその拳の威力は凄まじく、後に四皇ビッグ・マムや百獣海賊団最高幹部二人を相手取り、世界屈指のパワーファイターの攻撃を雨あられと受けてなおもその場に留まる余裕を見せる耐久性を誇る「不死鳥」
マルコに対し、
横薙ぎの一撃で首をあらぬ方向に曲げ、踏ん張る抵抗も許さず吹っ飛ばす破壊力であっさり退けてのけた。
おまけに乱戦で警戒しているであろうマルコの見聞色をかいくぐってることになる。
現在でも元海軍大将相手に(デバフありとはいえ)圧倒しているため、ロックスやロジャーの知らない世代からしてみれば「ホントに衰えてんのか」と思うし、衰えてなおコレだからゾッとする話である。
若いときからの日課は
軍艦バッグ。
青キジやコビーも参加し、それぞれ一定の成果が出ている。
G-1支部の近海廃船場で
ジャンゴと
フルボディにガープとクザンの軍艦バックを紹介したブランニューは、「
“英雄”達の強さは 生まれ持った者じゃない!!!」と評している。
全盛期の頃、
ウォームアップとして山をサンドバッグ代わりにして8つほど粉砕した事があるという。
んなアホな...と言いたいが現在の四皇、
ワノ国過去編で判明したロジャーの化け物っぷりを見るに決して誇張ではないのだから恐ろしい。
…コイツ然りバスターコール然り地図業者からしてみたらたまったものではない。
使用技
大砲の弾を直接手でつかみ、そのまま相手に投げつける。
普通に大砲で撃つより弾速が早く、威力も高いという無茶苦茶な技。
しかも全盛期はこれ以上のパワーだったらしく、最近は
「年のせい」で威力が下がっているらしい。
これで威力が落ちたなんて言ったら全盛期はどんだけだよ!?
上記の拳骨隕石を次々に連投する。
「1000発くらい」なら現在の体力でも連投できるというから驚きである。
砲弾が尽きるまで続けられる猛攻に、並みの海賊船では到底耐えきれない。
ただでさえでかい海軍の船よりばかでかい鉄球を投げつける。
あまりの規模に普通の船だったら逃げる暇さえない。
なんやかんやこの世界でも質量攻撃はだいぶ有効なので、投擲速度+落下+超重量のこの大鉄球は海戦において「使われたら終わり」ぐらいの反則的力技だと推測される。
いったい船のどこに積んでたんだコレ。
黒い稲妻のように迸る莫大な覇気を込めた渾身の鉄拳を打ち下ろす。
拳が直撃せずとも、上空から放った際の覇気による余波だけでちょっとした町が壊滅するという出鱈目にもほどがある威力と攻撃範囲を誇る。
アニメでは演出が盛りに盛られており、地上の海賊達から見れば今まさに落ちんとする隕石の如く紅く眩い光を拳から放ちながら天高く飛び上がり、宇宙空間をバックに空中を蹴って勢いを付けて彗星のように赤熱化しながら超高速落下、その勢いを乗せて放った一撃は町どころか島を丸ごと消し飛ばさんとばかりの超大規模爆発を引き起こすという、下手な戦略兵器なぞ屁でもないというトンデモ技と化していた。
これだけやってなおガープは技の威力に納得がいかないらしく「すっかり衰えた」と明言。
ちなみにライバルのロジャーは20数年前当時の白ひげと武器が触れずに覇気のぶつかり合いで島全体を震撼させており、それをふまえるとガープも同じことができた可能性もあるため、あながち間違いでもなさそうである。
そらあのチンジャオも「悪魔」といいたくもなる。
覇気を纏った素手で相手の頭を鷲掴みにし、そのまま地面に叩きつける。
シンプルだが、叩きつけられた相手があまりの威力に地面を突き破って奈落の底まで落ちていくといったかなりの荒技。
敵の炎攻撃を海賊を盾にして防ぎ、身代わりになって炎上した海賊を敵に投げつけて攻撃する(おそらく)即興のカウンター技。
ちなみに似たことは孫も割りとやる。やっぱり血か…
覇気を纏った拳で殴りつけて対象を真っ二つに叩き割る。
ちなみに「唐竹割(からたけわり)」とは、竹を縦に切り裂くように真っ二つに相手を割ることを意味する。
アニメ版では拳から最早破壊光線と言っていいほどの凄まじい覇気でアバロ・ピサロの顔を両断するというド派手に演出になっている。
【来歴】
◆過去
56年前に海軍に入隊。
はやくも実力を現し、スピード出世を果たして多くの海兵から頼りにされる程になっていた。この間に既にロジャーとは幾度なく死闘を繰り広げていた。
38年前には休暇をとっていた時、コングから「西の海にて開催している大会に海賊の奇襲にあい、参加している天竜人の救援」を依頼するが天竜人嫌いが故に「天竜人の修学旅行には護衛を多くつけてるからおれが居なくても大丈夫だろ」と拒否。
しかし「
ロジャー海賊団も来ている」と話すと顔色変えてすぐにゴッドバレーへ急行。
ロックス海賊団との壮絶な死闘の末にロックスを討ち取り、ロックス海賊団を壊滅させて海軍の英雄と世間から大きく取り上げられる。
ただし、彼にとっては『その地で”人間狩り”ともいえる先住民一掃大会を行っていた天竜人を守った上、海兵なのにロックス討伐の為にロジャーと結託した』と黒歴史として扱われている。
30年前にドン・チンジャオと一騎打ちの末に彼を敗退に追い込んだ。
27年前には金獅子のシキとロジャーが交戦しているときくと彼の逮捕に赴く。
24年前にロジャーが捕まった事に激昂したシキが単身海軍本部に攻め込み、センゴクと共にマリンフォード半壊するほどの激闘の末にシキを倒す。
◆東の海編
表紙連載『コビメッポ奮闘日記』で初登場。この時は犬の毛皮の帽子を被っているため顔は見えない。
「ゲンコツのガープ」の異名は実はアニメが初出であり、コビーとヘルメッポの攻撃をはねのける際の「効かーん!」がよく見ると最初期も最初期の銃弾を跳ね返すルフィの描写とそっくり等、この時点で根幹となる設定は既に固まっていた(あるいはアニオリ設定を逆輸入した)ようだ。
“
斧手のモーガン”の引き渡しを担当していた。引き渡し中にモーガンが暴走し、斬られる。
……が、ガープはこの時寝ており斬られたことに気づいていなかった(アニメでは徹夜で
ドーナツ喰い続けの記録を更新中で寝不足だったと語っており、登場時から居眠りしていた)。
息子ヘルメッポを人質に逃走しようとするモーガンへの砲撃を阻止した(この際、大砲を
チョップで叩き切っている)。
その後ヘルメッポとコビーを自分の部下として引き取り鍛え上げる。
◆偉大なる航路編
エニエス・ロビーと
CP-9を壊滅させてウォーターセブンに滞在していた
麦わらの一味の所に現れ、この時初めて帽子を脱いで素顔を見せる共にルフィの祖父だと判明。
訪問の理由は孫の顔見たさとコビー&ヘルメッポとルフィを会わせたいというもので、前述の修行の成果もあり、コビーは
六式の内“剃”を、ヘルメッポは剣術をそれぞれマスターしており、二人はルフィ、ゾロと手合わせし多少対抗したもののあっさり敗れた。
その後、登場時に「かっこいいから」という理由で自分が無駄に壊した壁を部下と一緒に修理しつつ、ルフィたちと雑談していたが、その最中にルフィの父がモンキー・D・ドラゴンだとうっかり明かしてしまった。
政府も知らない超重要情報を世間話のノリでポロッと喋るあたり自由極まっている。
一通り話終えた後ガープ自身はルフィと話が出来て満足しそのまま帰ろうとしていたが、
電伝虫でうっかり「孫だから(見逃す)」と報告してしまったせいで怒られ出港直前の麦わらの一味を攻撃。
前言撤回する形になった詫びとして自分一人で戦うと宣言したうえで拳骨隕石などを用いて追い詰めるが、
サウザンドサニー号の風来バーストで逃げられ、船に便乗していた青キジと共にそれを見届け海軍本部へと帰還した。
マリンフォード頂上戦争編
以下ネタバレ
実はエースはガープの長年の宿敵であるロジャーから託された子供だった。
エース誕生直後に亡くなった彼の母ルージュから身柄を預かり、そのまま知り合いである山賊
ダダンに預け、育てさせた。
ルフィとエースに対して抱いていた
「二人を強い海兵にしよう」という思惑も、自身の職業であるという以上に「出生を理由に罪人扱いされかねない二人を守るため」ということが大きかったのだが、
二人が揃ってその道を外れよりにもよって
海賊になってしまい、どう足掻いても二人の命が狙われる点を苦々しく思っていた。
頂上戦争の直前にはインペルダウンに収容されたエースと面会。
海兵としての職務を全うするという決意の示す一方、エースへの家族の情から涙を流す一面を見せた。
白ひげ海賊団との戦争では序盤は後方で静観していたが、エースのもとに行こうとするマルコを拳で退け、出陣した三大将に代わって死刑台前の防衛に当たる。
直後に突撃してきたルフィと一騎討ちになり立ち塞がり互いの立場を宣言し拳を交えようとしたが、ガープ自身はエースとルフィへの情からくる迷いのせいでルフィを殴るのを一瞬ためらったことで逆に殴り飛ばされ敗れてしまった。
そして、エースが
赤犬に致命傷を受けた際には自分の感情を抑えられなくなり、赤犬を殺しにかからないように自分を押さえつけてくれるようにセンゴクに頼んでいる。
その後はセンゴクと共に世界政府を裏切った
黒ひげらと交戦し足止め。
そして戦争の最終盤に参戦した
シャンクスに対しては
「ルフィを海賊の道に引きずり込んだ男」として明確に敵意を向けていたが、結局彼の参戦を機に戦争は終結し生存した。
頂上戦争後
戦争後にフーシャ村に寄ったときは、「なぜエースを見殺しにした」とダダンに責められ、敢えて殴られた。
さすがに戦争後は白ひげやエースの死に思うところがあったようで、中将の肩書きだけそのままに前線から下がり、若手の教育のためにのみ海軍に残ることとなった。
このことは総帥コングをはじめ、多くの政府関係者を驚かせた。
◆新世界編
世界会議では黒いスーツを着込みリュウグウ王国の送迎を行う。自由に動けないこともあってか、深海は流石に苦手な様子。
ルフィの祖父ということもあり彼に似た性格のガープは、ネプチューンをはじめとする王族から信を置かれていたらしく、ネプチューンや
しらほし姫から相談や質問を受け、特にしらほし姫とは笑顔で手を振り別れた。
一方で、出身国の国王ということで偉ぶるステリーに対しては「クソガキ」「そこをどけ」「顔がムカつく」と散々な扱い。
さらに天竜人を「ゴミクズ」と吐き捨て、とどめに「あ! ダメなんじゃった。今のナシ」と大失言をあっさり流してステリーを
恐怖させた。
その後は王族を送り届けた他の将校らと会食。ここで桃兎や茶豚が原作で初登場する。
この時期、かつて率いるロックス海賊団を、ガープと居合わせたロジャーが共闘し、これを打ち破ったことが語られた。
ロックス海賊団は首領ロックス・D・ジーベックを筆頭に、チームワークはなかったが若き日の白ひげ、ビッグマム、カイドウ、シキなど後に世界にその名を轟かせた錚々たる面子が名を連ねていた精強な海賊団で、それを打倒したことが「海軍の英雄」と呼ばれるようになった所以であった。
ロジャーはエースを託した際にガープを「お前は仲間並みに信用できる。」と信頼していたが、長年の顔馴染みだけでなく、成り行きだったとはいえ強敵を打ち破るために背中を預けたことがあったことも関係していると思われる。
未来島エッグヘッド編
ボア・ハンコックの拿捕に向かったコビーが
黒ひげ海賊団に拉致され生死不明となり、ヘルメッポやひばりと言った海兵達が心配する中、軍艦に乗って海軍G-14支部のドールに通信を入れ、海賊島ハチノスに向かいコビーの救出を行う事を宣言する。
その後、彼に賛同した
SWORDの隊員や協力者と共に、
軍艦ごと空をかっ飛び、上空から本島へ突入するという奇策でハチノスを強襲。
挨拶代わりと言わんばかりに「拳骨衝突」を繰り出し、一撃で眼下に蔓延る無数の海賊を町ごと撃滅した。
あんまり規格外なことされるとバージェスの立場が…
そして軍艦をプリンス少将の能力で着陸させ、自らもハチノス本土に着陸。
コビーとひばりがガープ達に合流するものの、突如現れたクザンの能力により、ひばりが氷漬けにさせられてしまう。
その際にガープはクザンに「ひばりを戻せ」「コビーを見逃せ」「海軍に戻って来い」と要求するも、クザンはこれを拒否。
クザンからアイスBALLを食らうが直様覇気で打ち破り、「海底落下」でクザンを容赦無く地面に叩き落とした。
捕まった民間人や海兵を避難する時間を稼ぐためその後も黒ひげ海賊団の幹部や下っ端相手に大暴れするが、海賊の罠にかかったコビーを庇い
シリュウからの攻撃で腹部に重傷を負う。
かつて弟子であり軍艦バッグで共に鍛えたクザンに破門を言い渡しつつ互いに殴り合う中、直後にアパロ・ピサロの「シマシマの実」の能力による巨大な手で軍艦が狙われる。
コビー、ヘルメッポ、グルスとの連携で軍艦を救う事には成功したがガープはコビー達へそのままハチノスから離れろと命じ、
「お前達が海軍の未来じゃ!」とクザンに身体が凍らされていく中で高笑いをあげる。
翌日の新聞には「海賊島にて消息不明」の記事が…。
その後、黒ひげ達がハチノスに帰還し、コビーを逃がした事にピサロを咎めていたが、クザンがガープを生け取りにしていたため、牢屋に幽閉されており生存が判明。
クザン曰く「殺したつもりだった」との事だが、その驚異的な生命力に驚いていた。
後心なしかガープに巻き付けている鎖がやけに多い。能力者ではないためデバフできないから仕方ないが…
【実写版】
Netflixによる実写ドラマ版では一話から登場。
ロジャーの処刑に立ち会っており、処刑執行の宣言を執り行ったが、ロジャーの発言に煽られた海賊達がグランドラインへ真っ先に向かう光景を呆然と眺める事に。
その後現在にてバロックワークスの捜索中、シェルズタウンの海軍基地襲撃の知らせを聴いてそちらへ向かう事になる。
これがきっかけで原作の展開を前倒しにする形で出番が増えている。
その後は虚偽の報告をしたモーガンを磔にし、コビー達を連れて襲撃犯の追跡へ。
シロップ村近辺で待ち伏せしていたところを出航したばかりのメリー号を発見。
犯人がルフィであることを確認するや否やあの手この手で彼を連れ戻そうとすることになる。
バラティエに立ち寄った際にはゼフとルフィに対して会話するシーンがあり、「ロジャーのような最期を迎えて欲しくない」と本音を吐露する場面も。
その後はココヤシ村でルフィと対決しボコボコにするも、「海賊王になる」というルフィの姿にロジャーの面影を感じ「危険度はない」と見逃してアーロン一味拿捕の為に去った。
【余談】
ワンピースの
読み切り版『
ROMANCE DAWN』にもルフィの祖父としてガープに似た人物が登場している(名前は不明)。
この話では、ルフィの麦わら帽子はこの祖父から譲り受けたことになっている。
こちらでは海兵ではなく海賊という設定で、ルフィからは「暴力じじい」呼ばわりされてはいたものの、ルフィが魔性の木の実(連載版における
悪魔の実)を食べてしまい海賊になれないのではないかと泣き腫らした時には励ますなど優しい性格で描かれ、こっちのルフィも麦わら帽子をバカにされると激怒していたことから、心の底ではガープ(のような人)を尊敬していたようである。
FILM Zやゴッドバレー島の戦いに関する回想で若い頃の姿が描かれているが、目元がルフィによく似ており風貌も「現在より筋骨隆々と成長したルフィ」っぽさがあるのはさすが祖父と孫と言うべきか。
ちなみにSBSでで描かれた「60歳になったルフィ」は現在のガープを少し若くしたような姿になっておりやはりかなり血筋を感じさせる。
ちなみにCVを担当している中博史氏は1960年生まれで、ガープの息子・ドラゴン役の
柴田秀勝氏が1937年生まれ、孫のエース役の
古川登志夫氏が1946年生まれ、ルフィ役の
田中真弓氏は1955年生まれと
一番若い。
ぶわっはっはっはっ!我ながら追記・修正をやりおる!!
- 「愛ある拳」って気軽にゲンコツ落としまくってたのに、敵として向き合おうとすると途端に殴れなくなるのが本当にもう -- (名無しさん) 2024-08-09 23:55:32
- ↑2あれで納得行かないなら全盛期ならマジでハチノス丸々消し飛ばしてたかもな。単独かつ素手でバスターコール可とか3大将ですら束になっても勝てるイメージ沸かねぇわ -- (名無しさん) 2024-08-11 14:23:42
- ガープが生存し黒ひげのアジトに囚われている事が分かったけど、これがルフィが黒ひげと戦う動機になったりするのだろうか -- (名無しさん) 2024-09-21 06:36:01
- 味方モブ守りながら元大将+四皇の右腕+最高幹部数名と戦うとか場合によっては四皇でも危ういやろって思うし格落ちはしてないと思う -- (名無しさん) 2024-10-02 19:50:23
- 強いのは間違いないし単純な比較は難しいけど、同様に衰えていた白ひげが腹を刺されても膝をつく程度で済んでいたのにガープは戦闘不能寸前になりかけてたのはちょっと脆いのではと思ってしまう。まあ、傘下の海賊の一撃と四皇幹部の全力だから威力が段違いでもあったのだろうし、ガープ自体が白ひげよりもやや妥協していたって違いもあるんだけど。そのうえ(本人の落ち度じゃないけど)白ひげは目的を果たせなかったのに対してガープはキチンと目的を達成してたし。 -- (名無しさん) 2024-10-06 23:00:38
- ↑長いし別に脆くないじゃねぇか -- (名無しさん) 2024-10-07 06:05:15
- ↑2刀刺されて平気なわけねえだろ -- (名無しさん) 2024-10-08 19:14:30
- 生かして捕らえてて大丈夫?能力者じゃないから海楼石の拘束具使ったとしてもただ頑丈なだけだし、ほっといたらこの爺さん普通に自力で脱走できるまで回復しそうなんだけど… -- (名無しさん) 2024-10-14 16:06:17
- あの3代だと声優一番若いのか ↑2 でもウソップが4tのバットで頭殴られても普通に生きてられるしなぁ -- (名無しさん) 2024-10-30 12:04:44
- ↑4元々スクアードよりも弱いダダンやモーガンの攻撃でもダメージ入るくらい耐久は低いからな -- (名無しさん) 2024-10-30 12:15:44
- 刺された後にシリュウ捻って青キジとクロスカウンターして🐱に唐竹割ブチ込んでるのは充分化け物定期 まぁこんなの書いたら某所で暴れてるガープアンチの誰かさんがシュバりそうだけど -- (名無しさん) 2024-11-07 21:49:19
- あの時のダダンの攻撃を覇気で効かんもん!とかやってたら嫌だな・・・ -- (名無しさん) 2024-11-08 10:43:42
- ダダンさんのはエースの件の罪悪感でわざと食らったんだろうし -- (名無しさん) 2024-11-08 19:07:38
- 強いは強いけど全盛期でもカイドウには及ばないな 上でもかかれてるけど耐久低いし全盛期でも旧四皇には及ばないかな? -- (名無しさん) 2024-12-03 14:35:40
- コビーかばってとっさに覇気で守る事もできなかっただろうし刀刺されたって別に弱い事にはならんだろ。普通の人間が刀刺さらないと思ってんの? -- (名無しさん) 2024-12-03 20:01:02
- ↑五老星にしろ四皇にしろ大将にしろ頂点は人外の耐久を手にしてるのが当たり前の魔境だからな。シャンクス並に先手必勝短期決戦に特化したキャラならまだしもガープみたいな真っ向勝負のステゴロ型は普通の人間の範疇くらい脱却してなきゃ話にならない -- (名無しさん) 2024-12-19 06:58:45
- それらと比較されてもだし「弱いことにはならない」は変わらない気もする。病気ないとしても歳も歳だし -- (名無しさん) 2024-12-19 11:28:19
- 掲げている正義が想像以上にガープらしかった -- (名無しさん) 2024-12-19 14:15:20
- 島半壊できるレベルの強さなのに刀刺さっただけで弱いとかほざかれてもな…コビー庇ってる状況で覇気も使う暇なかったろうし当たり前だろとしか思わねえよ -- (名無しさん) 2025-02-05 19:47:37
- ロジャーと鎬を削ったガープも老いと多勢に無勢の悪条件が重なりすぎて敗れた。 -- (名無しさん) 2025-02-05 20:38:48
- 全盛期がカイドウより弱かったらロジャーと鎬を削ってないでしょうに… -- (名無しさん) 2025-02-09 14:24:01
- ↑15 ↑16 気持ちは分かるけど、強い物言いになってる… -- (名無しさん) 2025-02-11 18:56:46
- 嫌いな食べ物がピーマンってある意味それっぽいけど意外と可愛らしい一面である。 -- (名無しさん) 2025-02-11 19:53:43
- 囚われの身になってるけどいつも「危険なのになぜ殺さないのか」とは思ってる。 -- (名無しさん) 2025-02-11 20:21:26
- 今の赤犬政権ならわからないけど、ガープ程の人間を処刑してしまったら海軍側も黙っていないorそれと似た感じで黒ひげも交渉の利用価値があると思ってるからじゃないかな -- (名無しさん) 2025-02-12 09:24:00
- ↑確かに!あとクザンが処刑とかは反対しそうですね。 -- (名無しさん) 2025-02-13 18:54:15
- 今更だけどルフィの麦わら帽子についてはどう思ってたのかね。元はロジャーの帽子であることを気づいた可能性は低いし、シャンクスからもらったと知っても、あえて知らないふりをしていたら感慨深いね -- (名無しさん) 2025-02-17 19:34:52
- ↑12Tボーンさんを一般人に刺されて死んだから弱いとかほざきそう -- (名無しさん) 2025-02-25 12:44:18
- 波平タグは禁止(理由は言わないが) -- (名無しさん) 2025-03-07 10:15:48
- 味方にトシトシかモドモドの能力者がいれば若返って逆転できたかも -- (名無しさん) 2025-03-19 18:39:05
最終更新:2025年04月10日 19:32