登録日:2026/04/19 Sun 10:46:56
更新日:2026/05/24 Sun 08:48:05
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基本情報
『エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行作品』とは、TVアニメ『
新世紀エヴァンゲリオン』及びアニメ映画シリーズ『
ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の外伝短編アニメ作品。
サブタイトルは
「第弐拾六話+壱話 ふたりのアスカ」。
上映時間は14分26秒。
『エヴァンゲリオン』シリーズとしては、他作品や企業とのコラボ企画を除けば『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|
|』(以下『シン』)と短編アニメ『EVANGELION:3.0(-46h)』以来となる
スタジオカラー製作の新作アニメーションである。
企画・原作・総監修・脚本は
庵野秀明。脚本には浅野直之、轟木一騎、鶴巻和哉も参加している。
監督は、『シン』に作画監督として参加した浅野直之。
2026年2月21日〜23日に開催された、『エヴァンゲリオン』作品30周年記念フェス「EVANGELION:30+;」のステージにて初公開され、『
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』公開から5年の節目となる2026年3月8日に株式会社カラーの公式YouTubeチャンネルにて無料公開された。
フェスでの新作短編発表告知の際は「アスカを主人公とした短編」という情報のみ公開され、実際の中身は当日まで秘匿されていた。
内容
その内容は、
『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー(以下惣流アスカ)と、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の式波・アスカ・ラングレー(以下式波アスカ)が対面し、漫才をするという衝撃的なものだった。
元々、惣流アスカと式波アスカは、それぞれの置かれた環境が大いに異なり、性格も違いが見えることから、「別のキャラクター」として見做されることがファンの間で暗黙の了解となっていた。
それが、公式にて「別人」として扱われたのは初めてであり、ようやく共通認識となった出来事である。
そして彼女らの漫才の内容は、
「自分達『アスカ』の作中での扱いの悪さ」である。
「アスカ」は旧世紀版、新劇場版のいずれにおいても物語の展開上、身体的にも精神的にも凄惨な仕打ちを受け、スタッフからの扱いが酷いと互いに弄り、愚痴り合うという(視聴者も薄々気づいていた)メタに振り切ったものであり、そのテンポは非常にコミカル。
「メタネタ」であり「コメディ」という『エヴァ』では異色な作風という意味では、『
シト新生』の直前に発表されたボイスドラマ『
終局の続き(仮題)』の雰囲気に近いものとなっている。
やがて、「特に報われなかった旧世紀版の惣流アスカを如何にして救済するか」という話題に移行し、アスカ達は惣流アスカの望む幸せな世界を模索していく。
果たして、惣流アスカが最後に望んだ世界とは?
……というのがおおまかな流れであり、主題となるのは「惣流・アスカ・ラングレーの幸せ」である。
『新劇場版』シリーズにおいて、「アスカの環境が良くなり、結果的に彼女も幸せになれた」というファンの通説は大きかったが、それはあくまで新劇場版の「式波・アスカ・ラングレー」の話であり、
旧劇場版において赤く染まった世界でシンジと二人取り残され、「
気持ち悪い」と言い放ったシーンを最後に「惣流・アスカ・ラングレー」はあの段階で放り出されてしまった。
『シン』においては惣流アスカを意識したようなシーンもあったが、それでも彼女本人の救済には至っておらず、モヤモヤを抱えたままの旧世紀版のファンも多かったはずである。
だが、『エヴァ』が30周年を迎え、記念に製作されたこの短編において、改めて惣流アスカが題材として扱われ、彼女なりの「幸せ」を真摯に考え抜かれ、旧劇場版で放り投げられた結論を提示することとなる。
これには、特にTVシリーズから30年間、『エヴァ』を追い続けたファンからの満足度も高く、「シリーズの完結編として相応しい」という声も大きい。
また、最後に登場したテロップは、TV放送当初出版されたファンブックに登場した小ネタだが、わかる人にはニヤリとできる代物である。
途中登場する「他の世界線」は、新劇場版だけでなく旧世紀版(TVシリーズ)の作画をトレスしており(このため、本作の画面アスペクト比はTV版と同じく4:3のスタンダードサイズである。)、なんと当時のセル画の質感まで再現したファン感涙の出来となった。
因みに、「たったひとつの冴えたやり方」は企画段階でTV版最終回のサブタイトルとして考えられていたものであり、こちらも30年越しの回収と相成った。
その企画段階のTV版最終回では、「すべての謎とドラマに決着がつく。ラストは大団円」とTV版エヴァにおいてはとうとう実現しなかった構想が書かれているのもポイント。
登場人物
CV:
宮村優子
TV版『新世紀エヴァンゲリオン』及び旧劇場版に登場するセカンドチルドレン。学生服を着て登場。
「肌と胸開いたパンツルックをシンジにガン見される」「精神汚染に精神崩壊、おまけにエヴァシリーズに弐号機ごと食われかける」という、作中トップクラスで凄惨な目に遭った挙句、最後は
シンジの自己満足に付き合わされて首を絞められて気持ち悪くなるという、「幸せ」とは到底言えない結末を迎えた。
「自分を幸せにしたい」というアイデンティティを基に、『エヴァ』30周年という節目を機にハッピーエンドを掴もうとする。
なお、「シンジとくっつく」結末にしても、「もっとエモーショナルに幸せそうな流れ」が欲しいらしい。
式波アスカの協力のもと、様々な世界線をシンジ同様に「寝てドアップで起きて」見て回るが、どれもこれも彼女のお気に召さず、不満をこぼす一方。
しかしそんな中で、
「独りは嫌だけど欲しいのは私じゃない人」「自分の力で幸せにならないと意味はない」「母親に簡単に認められるのは自分が自分じゃない感じ」と、高いプライドに裏付けされた強固な意地を見せる。
最終的に、彼女が望んだ願い、そして「一番自分らしいやり方」とは?
CV:宮村優子(二役)
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに登場する第2の少女。プラグスーツを着て登場。
「ドハレンチな格好でうろつき回ったり、大人の格好で穴開きプラグスーツで寝そべったり、挙句昔の感情告ったり」「使徒に食われかけたり、第13号機に取り込まれたり」して、惣流アスカに負けず劣らずの悲惨な目に遭ったが、最終的には
シンジへの想いを断ち切って自分の幸せを見つけることが出来た。
そのためか、惣流アスカよりも少し大人っぽい演技となっている。
新劇場版のネオンジェネシスを経験したためか、世界線の変更について心得があるようで、惣流アスカに理想の世界を次々と提示していく。
CV:
石田彰
本編ではアスカ達とは全く絡みがなかった
最後のシ者。
惣流アスカの願いを叶えてあげるために舞台装置さながらに登場するが、惣流アスカからは
「どうせそれらしいことを遠回しに言うだけで余計わけわかんないカオスにするだけ」と
長年のファンも薄々感じていた事実で一蹴された挙句、式波アスカからも
「シンジ一人まともに幸せに出来ない」と
ぐうの音も出ない正論野次を飛ばされ、
貴重すぎるギャグ顔を見せながら気まずそうに退場する。
シャツの色は見えなかったが、野次への反応から『
新劇場版:Q』設定だろうか。
CV:
緒方恵美
幾度となく悲惨な目に遭い続けた本編主人公。
アスカ達を手伝おうとしたが、Wアスカから「バカシンジは引っ込んでて!」と怒られて退散した。
惣流アスカの行く様々な世界でも、アスカのうっかりで初陣早々にして殉職となってしまったり、大涌谷でのデートで照れたアスカに突き飛ばされて崖から落ちて命からがら這い上がったり、
第10の使徒から助け出したのに逆ギレされて蹴られたりと散々な目に遭う。
CV:
三石琴乃、長沢美樹
『
新劇場版:序』の設定で登場。
シンジと初号機の初出撃に駆け付けてきた弐号機の姿を確認する。
なお、
副長先輩は一度も登場せず。
CV:清川元夢
『新劇場版:Q』の設定で登場。
惣流アスカと将棋を指していたが、短気を起こしたアスカに盤をひっくり返され、これまた珍しい驚き顔を見せた。
CV:川村万梨阿
惣流アスカの母親。本編では精神汚染の影響でろくに彼女を「見ない」まま自殺した。
『碇シンジ育成計画』等で、娘に似ずおっとりぽわぽわな
天然お姉さんとして度々描写されている。
世界線の一つで「母親」として振る舞い、娘を「ママの誇り」と褒め囃し溺愛する。
しかし惣流アスカからは「しっくり来ない」「居心地悪い」と拒否された。
CV:
坂本真綾
新劇場版シリーズにおける、カヲルとは別の「ゲームチェンジャー」。
そしてB87のイイ女。
式波アスカが彼女の協力を提案するが、惣流アスカからは「新人に頼りたくない」と断られた。
『
シン・エヴァ』のラストシーンを元にした世界線にて、原作通りの役割で登場。見た目はネオンジェネシス前のものになっている。
惣流アスカは「悪くない流れ」と言いつつも、結局は「自分がいた世界で幸せになりたい」と主張する。そこにある少年が現れ……。
CV:緒方恵美
惣流アスカが最後に見た、「エヴァのない世界」で彼女を迎えに来た少年。
本編では証明写真でしか登場しなかった、学ラン姿のシンジである。
正体については諸説あるが、旧劇場版を経た「惣流アスカの知る」シンジであるという説が有力。
彼と共に過ごす平和な未来を、惣流アスカは夢想するが……。
『シン・エヴァ』のラストシーンを元にした世界線でカヲルの代わりに登場。なぜかネクタイが白くなっている。
ちなみに、レイがいた場所にはミサト、アスカがいた場所には入れ替わるようにシンジがいる。
ラストの演奏シーンにて登場。
登場メカ&その他
『
新劇場版:序』の初出撃で苦戦するエヴァ初号機のシーンに乱入。
その姿はTVシリーズ準拠であり、角の無い頭部やフルパワー時に顔のパーツがオープンして中の目が見える懐かしの演出はTV版からのファンを沸かせた。また、降下する際には新劇場版の2号機のS型装備を使用している。
初号機を援護するために登場。カッターナイフ型のプログレッシブ・ナイフで使徒を攻撃しようとしたが、手からすっぽ抜けてしまい……。
新劇場版準拠のデザインで登場。
第4の使徒戦でピンチに陥った際に弐号機に救われる。
……が、その直後
とんでもない所を踏みつけられた挙句プログ・ナイフがコアに刺さって爆散。直前のクラクラした目がコミカル。
TV版の同シーンで、初号機の代わりに出撃した巨大な惣流アスカ。
庵野監督の作品繋がりだろうか?
第27話
たったひとつの冴えたやり方
感謝
これまで『エヴァンゲリオン』シリーズ製作・制作に関わってくださった全ての皆様
終 劇
- こういうのってエピソード項目に該当するのでは? -- 名無しさん (2026-04-19 12:16:47)
- エヴァの実質27話目(エピローグ)ではあるけどこれ単独の作品だし致命的なネタバレもないから問題ないのでは -- 名無しさん (2026-04-19 13:18:27)
- そもそもイベント限定だったのを無断撮影バレをされて仕方なく公開したんだから、こういう形は良くないんじゃないかのう -- 名無しさん (2026-04-19 13:37:20)
- ↑もともと公開予定だったけどそれが早まっただけだよ -- 名無しさん (2026-04-19 18:27:01)
- ↑その公開予定って項目の脚注にあるようにメディア化=ソフト化って認識だったんだけど、今のようなつべでの無料公開の形式だったってどこかで語られてましたっけ? -- 名無しさん (2026-04-19 19:13:46)
- 作品をネットに公開せざるを得なくなった経緯は、項目を建てることの是非とは関係が無いだろう。エピソード項目に抵触するかは議論があるだろうが、単独作品故に他の映画等の項目と変わりがないのではとは思う。 -- 名無しさん (2026-04-20 17:01:30)
- ちなみに、エピソード項目かの議論は各項目のコメント欄では禁止されているので、それを議論したい方は「エピソード項目に関する議論ページ」までどうぞ -- 名無しさん (2026-04-20 17:10:10)
- ↑5のコメントって単に結果としてこういう形で作品が公開されることになったことを憂うって意味で、この項目の是非のことではないと思ったのだけど -- 名無しさん (2026-04-20 20:22:00)
- いやwikiに掲載すること自体良くないって意味だろ まぁ円盤に公式に入るまで白紙化とか削除で良いのでは -- 名無しさん (2026-04-20 23:11:46)
- エヴァフェス総集編DVD的な商品詳細が出ていれば円盤発売まで待機というのも理解できるが、それが何も未定な以上この項目は据え置きで良いでしょう。当初の公開予定なんてスタジオカラーの人間以外にはわからないし、盗撮や無断転載は言うまでもなく悪だが、結果としてそのスタジオカラーがYouTubeで無料公開という選択をした以上外野はその選択を尊重する他ないと思う。そうじゃないと、経緯はどうあれ他でもない公式が全篇公開したのに、経緯を理由に触れない方が正しいというのはおかしな話だ。 -- 名無しさん (2026-04-21 00:04:30)
- あのネタ満載の入りからこんな終わり方をしてくれるとは思わなんだ。甘き死よ、来たれの使い方もさぁ……。 -- 名無しさん (2026-04-22 21:34:41)
- ちなみに巨大化アスカはエヴァANIMAにおけるアスカの最終的な姿でもある(エヴァ2号機と一体化したアスカのような何か) -- 名無しさん (2026-04-22 21:49:36)
- 幸せな未来を夢想して、その上で出した答えはこの上なく惣流のアスカだなぁってなった -- 名無しさん (2026-04-23 08:53:49)
最終更新:2026年05月24日 08:48