アットウィキロゴ

沢村栄純

登録日:2026/07/22 Wed 00:20:00
更新日:2026/07/26 Sun 21:50:31
所要時間:約 10 分で読めます







出典:『ダイヤのA』actⅡ第45話『Go EXCEED!!』
2019年4月~2020年3月/MADHOUSE/©寺島裕二・週刊少年マガジン/テレビ東京、AT⁻X




俺はエースになるために、ここに来てるんだ!

その気持ちだけは誰にも負けるつもりねーっスから!!


沢村栄純(さわむらえいじゅん)とは野球漫画『ダイヤのA』シリーズの主人公。




【プロフィール】

所属高校:青道高校1年→2年
出身:長野県赤城中学
ポジション:投手
投打:左投左打
背番号:20(1年春)→18(1年秋~2年春)→1(2年夏)
誕生日:5月15日(牡牛座)
身長:175cm
体重:65㎏
血液型:O型
趣味:相撲観戦、釣り、クワガタ捕り
好物:納豆以外ならなんでも
応援歌:『暴れん坊将軍』のテーマ
口癖:『おしおしおーし!
尊敬する人物:祖父
家族構成:父・母・祖父
CV:逢坂良太


【概要】


週刊少年マガジンで連載された野球漫画『ダイヤのA』の主人公。

元々は出身地である長野県某所にある赤城中学で地元の友人達と全国制覇を目指していた野球好きの普通の中学生だったが、大会自体は沢村の暴投でチームは初戦敗退に終わる。

しかし、その大会を偶然観戦していた東京・国分寺市にある高校野球の強豪校、青道高校(西東京)のスカウトを務める高島礼が沢村の素質を見抜き、沢村をスポーツ推薦で青道に招き入れたいと声をかける。

当初は友人達と地元の高校に進学してリベンジを考えていた沢村は渋々青道を見学するも、一学年上の一軍正捕手である御幸一也と即席バッテリーを組んだことで大きな衝撃を受け、地元の友人達の後押しもあり青道入学を決意したことで物語は幕を開ける。


名前は沢村賞の由来となった伝説の名投手『沢村栄治』から。



以下ネタバレ注意。

【人物・性格】


非常に騒がしく、負けず嫌いで涙もろい性格。

思考回路は非常に単純で周囲からも馬鹿呼ばわりされことが多く、学業成績も壊滅的で本人曰く『特に数学は分数で止まっている』レベルらしく、同クラスの学業成績優秀な金丸信二の指導を受けて定期考査では赤点を回避するのが精一杯の有様である。
野球が絡まない平時ではお馬鹿キャラが目立ち、時には容赦ないツッコミを受けてはデフォルメ化して猫目になることもある。

しかし、野球に関して知識はないが発想力は優れており*1、適切な指導を受ければ飲み込みも早い。
また、自分が認めた先輩には自分なりに敬意を示したり、自分の非は即認めてすぐに頭を下げられるため*2、負けず嫌いではあるが礼節はキチンとしている。

青道に来てからは野球には真摯に取り組んでおり、実は非常に努力家。
一学年上の先輩である前園健太曰く『最後まで居残り練習しているのはいつもあいつ(沢村)』など、物語が進むにつれ沢村の努力を認めるチームメイトも増えていく。

恋愛沙汰は朴念仁だが、地元の可愛い幼馴染から想いを寄せられ、青道に入学してからも沢村に想いを寄せている女子*3も少なからずいるなど、実はそれなりにモテる。

元から陽キャなのもあり、交友関係を広げるのは上手く、2年生に進級してからは沢村のピッチングに興味を持った、市大のエース天久光聖とLINEで連絡を取り合うなど、他校の選手とも交流を持つようになる。


【原作での活躍】

1年生編

入学した当初は今まで地元の仲間達と所謂『エンジョイ勢』で野球をやっていた沢村と、甲子園出場を本気で狙う『ガチ勢』の青道野球部とのギャップもあり、当初は金丸信二など沢村のことを快く思わないチームメイトも多く、周囲から反感を抱かれることも少なくなかった。
しかし、前述の通り徐々に沢村の努力を認める人物も増えていき、それに伴い周囲との関係も大幅に改善していく。

一年夏の大会ではチームが野球強豪校とは思えない程投手層が薄かったのもあり、監督の片岡に一軍昇格を告げられ、数多の二年&三年の野球部員を差し置いて同学年の友人である小湊春市と共にベンチ入りを認められる。
これは『地方予選初戦敗退の無名野球部出身の中学生が、数ヶ月後には甲子園出場を本気で狙う西東京の部員数100人近く存在する強豪校で入部最初の大会からベンチ入りを果たす』と考えると中々とんでもないこと*4である。

一年夏の大会でもチームの貴重なサウスポーであり、故障や投球内容の不安定さが他の投手陣に見られたこともあり数多くの公式戦に登板する。
稲城実業との甲子園出場をかけた決勝戦でも救援投手として登板し、9回裏2死まで稲実を追い詰めるが、稲実の二番打者の白河勝之に頭部への死球を与えたところで降板。
沢村の後を受けた一学年上の先輩投手、川上憲史が稲実打線を止められずチームは逆転サヨナラ負けで結城世代3年時の夏の甲子園出場は逃した。

この死球は白河の闘志に負けた沢村にとってかなりの致命傷となり、得意の内角攻めはおろかストライクすらまともに取れないほどのイップスになってしまう。
直後の薬師との練習試合では大会の活躍が霞むくらいに打ち込まれるなど絶不調であったが、クリスの助言や金丸のサポート、秋大会の帝東戦・七森学園戦を経て徐々に克服し、次の王谷戦では完投勝利をするなどこの頃から投手としての実力を一気に伸ばしていく。

薬師との秋大会決勝戦でも事実上の負傷交代となった川上の後を継いで登板し、薬師の主砲である轟雷市から三振を奪うなど好救援を見せる。
最終回も行く気満々だったが、監督の片岡の判断で当時エースナンバーを付けていた降谷にマウンドを譲ることになり、降谷が薬師打線をねじ伏せたことで青道は秋大を制しセンバツ出場を果たした。

2年生編(actII)

二年生編では春のセンバツからスタートするも、1回戦ではリリーフからの初球で マウンド上で思いっきりズッコケる という赤面ものの全国デビューを飾る(笑)。
投球内容もピリッとせず、2回戦は出番無し、3回戦は絶好調の降谷1人による完投負けだったこともあり静かな悔しさを覚える。
この悔しさを忘れないために、センバツでは一般的ではないが『甲子園の砂』を持ち帰った。

センバツでこそ活躍できなかったが個人では大幅に成長しており、春大会では後述するナンバーズを制御しつつ135km/hという高校左腕(しかも2年生)としてはかなりの球速を記録している。
壊滅的だった打力も地味に伸びており、外野までキチンと届く二塁打を放った時にはアルプスからは歓声より驚愕の声の方が大きかった

この頃になると当初エースナンバーをつけていた降谷暁より投球内容の安定度で上回ってたのもあり、原作最後の二年生編夏大会では監督の片岡から



『この夏は沢村でいきます』



とエースナンバー(1)を託され、今まで後塵を拝していた降谷との立場が逆転し、冒頭の台詞を現実時間の連載期間で12年かけて有言実行した場面である。


2年夏の大会では最初の由良総合戦は途中降板するなど精彩を欠いたが徐々に調子を上げていき、準決勝の市大三高戦では、エース天久光聖*5と投げ合い、沢村の9回1失点完投、被安打3、1与死球という圧巻の投球内容もあり、青道は2-1で三高を退ける。
チームは再び稲実と甲子園出場をかけた決勝戦へと駒を進めるのであった。

ここまでが現時点でアニメ化されている。


【選手としての特徴】

投手としては当初はノーコンで球速もMAX130㎞に満たないなど遅く、投手以外の技術、特に外野守備はバンザイする程で*6、打撃技術もバットにまともに当たらないなどからっきしであった。

しかし、並外れた肩関節と手首の柔軟性、並びにまともな投球指導を受けていなかった故の独学的な投げ方により、速球なのに不規則に曲がるという『天性のムービングボーラー』という他の部員にはない唯一無二の個性を持っていた。
後ろに逸らさないことだけは一流の先輩捕手ですら前に落とすのが精一杯となるほどの癖球であり、御幸やクリスでようやく捕球できるというレベルで、当然打つ側はもっと苦労するハメになる。
このことが一年時からベンチ入りを認められた大きな原因である。

メンタルも非常に強く、先輩でも追い込まれている劣勢の状況でも、チームを鼓舞し劣勢の雰囲気を吹き飛ばすチームのムードメーカーの役割も率先してこなしている。
ここぞの闘志に関しては物語開始時点で既に完成されており、中学時代の暴投についても「絶体絶命のピンチでも絶対に打たれまい」とするあまりに力んだことによるものだった。

前述の通り打力は壊滅的だが稲実のエース成宮からもバントを完璧に成功させるなど、犠打だけは非常に上手い。*7
監督やチームメイトからも犠打の技術に関しては『青道の川相』と感心されていた。


当初はほぼムービングのストレートしか武器がなかったが、物語が進むにつれ王道のフォーシームストレートに加えてカットボール・チェンジアップといった変化球を習得していく。
1年冬には御幸との特訓で様々なボールの握りを片っ端から試行錯誤しており、2年の春大までに多彩な変化球を確立させた。
これらの編み出した七色の変化球に番号を振り、それらを総称して『ナンバーズ』と呼んでいる。詳細は後述。
また2年生以降に相対した打者は軒並み「球の出所が見づらい」と評しており、独特のフォームにより数字以上に球を速く見せる事が出来ている。

2年生になると、二刀流の降谷とは違い打順は基本9番固定であるが、時折二塁打を打ったり、結果こそ三振に終わったが天久相手にもファウルで粘り球数を稼いだりと、一年の頃と比べると打力もずいぶんマシになっている。


以上の点から沢村の素質や将来性には、監督の片岡や御幸や降谷などの主要人物は勿論のことながら、強豪校の選手や監督からも一目置かれることは多い。

ナンバーズ

沢村の代名詞であるムービングファストの変化を制御した球種の数々。
日によって制球・変化量が変わるため、まだまだ未完成である。

  • ナンバー2【ツーシーム】
シュート回転しながら沈んでいくストレート。
薬師のエース真田から発想を受けたものの、投げ始めたばかりの頃は「変化はしてないことはないけど驚くほどではない*8」と評価されており、2年生になっても準レギュラー程度にしか投げていない。
沢村自身も「1軍半」と評価していた。

  • ナンバー4【フォーシーム】
投手の基本となる"綺麗な"ストレート。
我流の投球術だったので投手ながら習得していなかったが、1年の夏大前にクリスから教わった。
秋大の薬師戦前にアップデートしており、タイミングの取りづらい投げ方や癖玉故に若干伸びに欠ける他球種と合わせることで空振りを取れる。
これ単体で見ても綺麗なバックスピンが加えられており、球速以上に伸びてくるため初見気味だった轟雷市は空振り三振を喫した。
沢村曰く「生命線」。

  • ナンバー5【チェンジアップ】
1年の秋大中、落合コーチや東条から教わった球種。
タイミングを外す目的で投げているが、利き手側に変化する*9ため左打者に対してはあまり多投できない。
ナンバー4や7と合わせて沢村の投球の幅を広げる名脇役。
市大三高の偵察ではやばいと評価していた。

また、これとは別に1年次は高速チェンジアップというもうひとつの投げ方も取得していた。

  • ナンバー7【カットボール改】
沢村のウイニングショット。従来のカットボールよりもキレ、変化量共に増している。
フォーシームと変わらぬ球速で横に曲がり、打者に「消えた」と錯覚させる凄まじい切れ味を有する。
試しに受けて見た奥村は、初見&暴投だったとはいえ告知したにも関わらず全く反応できなかったほど。
こちらも市大三高の偵察からやばいと評価されている。
後に右打者へのバックドアを完成させた。

  • ナンバー9【スプリット改】
ナンバー2とナンバー11を組み合わせた球種。
ナンバー7同様、フォーシームと変わらない速度で鋭く落ちる。つまり利き手側に曲がる高速スプリット。
バットの芯を外すという目的で投げているが、低めに投げれば空振りも取れる。

  • ナンバー11【スプリット】
高校生ではあまり一般的ではない球種。
制球力に難があり、作中でも数える程度しか投げていない。
仮にストライクを取っても沢村も御幸も「まぐれ」という評価。こちらも沢村自身が「1軍半」と評価していた。



他、冬のオフシーズンにはスライダーやカーブなどを試しているが実戦では使えない模様。

【人間関係】


  • 降谷暁
同学年のライバル。
150km/hオーバーの豪腕に強打者でもある二刀流なのでメディア受けの良さを妬むことはあるが、スタミナやコントロールに難を抱えているので、張り合いながらお互いに支え合う構図になっている。降谷は沢村の投手としての素質については物語初期から認めていた。
2年時には『栄純』と降谷から下の名前で呼ばれているのが判明した。

  • 小湊春市
同学年の友人。春っちと呼んでおり、春市からも『栄純君』と最初から名前で呼ばれている。
入学後の歓迎試合からの付き合いであり、共にメンバー入りを果たすなど降谷と揃って学年を代表する選手となっている。関係は良好であるが春市は栄純に容赦のないツッコミをすることもある。

  • 御幸一也
後にキャプテンを務める一学年上の先輩捕手で沢村が青道に入学するきっかけとなった存在。
御幸のバッテリー理論に感銘を受け、最高のピッチングを目指すきっかけとなっている。
平時はしょうもないイジリを受けることも。栄純は他の先輩と違いタメ口で御幸と話すことはあるが、内心では御幸を非常に尊敬しており、御幸のリードに首を横に振ることはほぼないなど野球に関しては御幸には基本的に従順である。

  • 倉持洋一
一軍正遊撃手で副主将にして一学年上の寮の同室の先輩。俊足からチーターと渾名することも*10
口は悪いがよき兄貴分で、ある意味では御幸以上に倉持は沢村のことを気にかけている。

  • 金丸信二
同学年のクラスメイト。
上述の通り当初はまともに見られておらず沢村を嫌っていたが、同室のクリスから頼まれてイップス克服に付き合い、金丸も沢村の地道な努力を次第に認めていったことで、テスト勉強の面倒を見るなど、チームメイトとして互いに信頼しあうようになる。

  • 滝川・クリス・優
2学年上の先輩捕手。
自身の怪我もあって投手を指導する立場だったが、その指導が投手と反りが合わず、沢村も例外なく反発していた。
しかし、沢村がクリスの怪我の事実と経緯を知った事がきっかけで徐々に歩み寄り、クリス自身も何事にも前向きな沢村に触発されて暗かった目つきも目の輝きを取り戻す。
後に師匠として仰ぐようになり、心酔と呼べる域までクリスを尊敬し、3年生の引退試合は師弟対決として打ち取っている。

  • 奥村光舟
1学年下の捕手。
当初、奥村は沢村に反発していたが、沢村の野球への真摯な取り組みを見て考えを改め、何かと絡む機会が多い。
沢村の投手としてのポテンシャルは中3時の秋大で観戦していた頃から認めていた。

  • 天久光聖
1学年上の市大三高のエース。
2年の春大会で先発として結果を残せなかった降谷の後を好リリーフした沢村に興味を持ったことで接点が生まれ、LINEで連絡を取り合うなど交流を持つようになる。
2年夏の大会では天久相手に投げ勝った。

  • 成宮鳴
1学年上の稲葉実業のエース。
御幸以上に年上扱いしないこともあるほど珍しく無礼な態度を見せる時もあるが、チェンジアップの有効性を見習って自身も習得に挑む辺りライバル投手として参考にはしている模様。
2年次夏大決勝では両者による死闘の投げ合いとなる。

【沢村語録】


  • 例え世間が認めても、俺は絶対認めねえ!、たった一人じゃ野球は出来ねえんだ!、名門と呼ばれるこの学校じゃそんな大切なことも忘れてんのかよ!
物語最序盤で青道に見学に来た際に、横暴な態度を取っていた当時3年でチームの主砲だった東清国に激怒した場面。

  • こんなバカな一年と一緒に練習だなんて時間の無駄かもしれません。けど無理を承知でお願いします。俺に野球を教えて下さい!
クリスのリハビリを目の当たりにしたことで、土下座して謝罪。このことがきっかけで当初険悪だった沢村とクリスの関係が大幅に改善することになる。

  • エースには俺がなる!エースの中のエース!!キングオブエースに!!
1年稲実戦後の沢村なりの決意表明。

  • 1点差に詰められたからってオタオタすんな!エースナンバー背負ってんならアウト一つきっちり取ってベンチに戻ってこい!
鵜久森戦で苦戦する降谷に対し沢村なりの激励。この一言がきっかけで降谷は立ち直った。

  • 震えるな…
二年の夏大会でエースナンバー(1)を青道野球部員全員の前で受け取った場面。



追記・修正はナンバーズを習得してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
最終更新:2026年07月26日 21:50

*1 後述のナンバーズを編み出したり、薬師の真田を参考にカットボールを習得したいと御幸に話した際には『悪くない』と評される等。

*2 具体的にはクリスの怪我の事情を全く知らずに本人に暴言を吐き、真実を知り即土下座して詫びていた。

*3 マネージャーの吉川春乃やクラスメートにも沢村に好意を持っている女性はいる。

*4 現実に例えると日大三高、早稲田実業、東海大菅生当たりの西東京3強と呼ばれる強豪校で一年最初の大会からベンチ入りすると考えるとかなり至難である。

*5 実力はドラフト候補レベルで、西東京では稲実のエース成宮にもポテンシャルでは引けを取らない投手と言えるぐらい。

*6 但し技術指導をまともに受けていない状態で遠投90mをクリアできる等、降谷程ではないにしろ沢村もかなり強肩である。

*7 観戦者からは軽視されることも少なからずあるが、一流投手からバントをきっちり成功させるのは実は非常に難しい。

*8 それでも試し投げでそれなりの変化を見せている辺りは驚くべきことではある

*9 パワプロで言うところのサークルチェンジ。パワプロアプリ出演時は普通のチェンジアップになっている

*10 活躍した時は「ナイスチー(ナイスチーター)」なる謎の掛け声を送っている