耽美夢想マイネリーベ

登録日:2012/02/20(月) 11:25:19
更新日:2024/03/02 Sat 02:05:31
所要時間:約 7 分で読めます




耽美夢想マイネリーベ』は、2001年4月26日に発売された、架空の王国・クーヘンを舞台にした女性向け恋愛シミュレーションゲーム。
制作は『ときメモ』でお馴染みのコナミ。対応機種はゲームボーイアドバンス。

ジャンル:美少年誘惑ゲーム
そう、誘惑ゲームなのである。
普通の乙女ゲーのように、ヒロインが男性キャラにデートを持ちかける際にその片鱗は垣間見える。

「あ、○○様、今度(デートスポット)に行こうと思うんですが……」
「ならば私も同行しよう」

大体はこんな感じである。
しかし、より一層作品をカオスに仕上げた要因はこれだけではない。


2004年にはキャラボイスを追加し、演出を派手にした(キラキラやら薔薇やら)PS2版
マイネリーベ~優美なる記憶~』が、
2006年には続編の『マイネリーベⅡ(ツヴァイ)~誇りと正義と愛~』が発売された。

アニメ化もされており、2004年には『吟遊黙示録マイネリーベ』、2006年には『吟遊黙示録マイネリーベwieder』が放送された。
ただしこちらでは女性キャラがほとんど出てこないのが特徴的。


ヒロイン
マンガ版ではエリカ。
マンガ版では多少ドジな性格だが、前向きで努力家。
周りからの嫌がらせも乗り越え、信頼を勝ち得ていく。

しかし、原作では
  • 友人たちの好きな相手が誰か探りをいれる
  • 前述のようなあざといデートの誘い方をする
  • 手紙に涙の痕を偽造する
などとかなり一般的な乙女ゲーヒロイン像から逸脱している。
だがそこが良い。
実はエドヴァルドとは腹違いの兄妹になる。


◆オルフェレウス
CV.櫻井孝宏
本名:オルフェレウス・フュルスト・フォン・マルメラーデ・ナーエ・ゲルツ、通称:オルフェ
美術部に所属するシュトラール候補生。
金髪碧眼に、空色を基調とした制服、真っ白なマントという王道的な王子様像をしている。
性格は穏やかで真面目、文武両道を地で行くパーフェクト超人。
しかし、その一方で何事に対しても真面目だからか、続編ではパイ投げでマトリックスのような残像を残した避け方をした。
ヒロインに対して、「秋空の下に佇む一輪の白百合」というとんでもない評価を初対面で言い放った。
また、ヒロインの真っ直ぐな眼差しにかつて亡くなった姉の姿をかぶせてもいた。
テレビアニメ版では主人公を務める。

◆エドヴァルド
CV.関智一
本名:エドヴァルド・マルクグラーフ・フォン・ゼクト・ナーエ・ブラウンシュヴァイク、通称:エド
乗馬部に所属するシュトラール候補生。
褐色の肌に真っ赤な瞳、青を基調とした制服を着崩し、他のシュトラール候補生たちよりも砕けた性格をしている。
彼女は栗毛の可愛い馬である。
オルフェとは幼なじみでもあり、彼が光なら自分はそれを引き立てる役だと、一歩下がった位置でフォローをしている。
一見粗暴な印象を受けることもあるが、実はピアノを嗜み、体の弱いカミユを心配するなど、大変優しい性格である。
オーガスタから想いを寄せられている。

◆ルードヴィッヒ
CV.関俊彦
本名:ルードヴィッヒ・ヘアツォーク・フォン・モーン・ナーエ・リヒテンシュタイン、通称:ルーイ
ある意味この作品がカオスになった大元の理由。
他の人物たちも登場シーンのインパクトはあったが、
学園内の科学実験室に玉座のごとき椅子を用意し、さながら親衛隊のような取り巻きを左右に立たせ、香木を煙が足元に蔓延するまで焚かせた状態で、
ヒロインと初対面になる。
文化祭においても、自分の政治観を用いた演説、クローン研究のための血液採取(名目は献血)などをやらかしている。
他にもナオジに対して、「東洋から来た私の小鳥」などのコメントを残している。
作中のスチルに垣間見えたあだ名は魔王。
ミンナから恋心を寄せられている。

◆直司
CV.石田彰
本名:石月直司、通称ナオジ
日本から来た留学生のシュトラール候補生。
ヒロインとの出会いは校庭で諸肌脱いで弓道に励んでいた所に出会う。
比較的常識人のようだが、11月頃のイベントで帰り道の川に浸かっていたりする。(クーヘンの緯度はイギリスと同じか更に北くらい)
長い黒髪のポニテに白いリボン、グレーの制服に、他のシュトラール達と違い日本刀を携えている。
性格は温厚であり、文学を好み、猫舌なのでぬるい日本茶が好き。
後半からヒロインと前世について語り合うなど、やっぱり彼も耽美夢想。
ルーイと仲が良いが、他の誰かと対立することもなく、橋渡し役になっている。

◆カミユ
CV.保志総一朗
本名:カミユ・パァルツグラーフ・フォン・ジルヴァーナー・リューネブルク
唯一跡継ぎを表すナーエを持たないシュトラール候補生。
メインキャラの1人だが、ある意味隠しキャラであり、出現させるにはヒロインをヒステリー寸前に追い込む必要がある。
今作を始め、マイネリーベシリーズのヒロインである。
ふわっとしたボブの銀髪に、赤を貴重に絶対領域+ガーターベルト付きの制服、ニーハイブーツという、
ある意味キャラデザの由貴香織里先生らしさがよく現れたキャラクターである。
体が弱く、授業も休みがちで、性格は内気というマジヒロインだが、芯を持っているため追い詰められるととなる。
実はルーイとは遠縁の親戚であり、小さい頃に一緒に遊んでいたため仲が良い。
未来予知の能力を持つが、それで誰かを救えたことがなく、
「自分が言ったせいで相手に不幸が訪れた」というような悩みを抱いたことがあり、そのことも相まって内気となった。

カミーユではなく、カミユ↓である。

◆アイザック
CV.子安武人
本名:サー・アイザック・キャヴェンディッシュ
夏にオーガスタの屋敷で出会う謎のある男。
イギリス人で軍人のようだが、何故クーヘンにいるかなどは不明。
ヒロインとは書面でのみのやり取りとなるが、好まない内容には「もう手紙出すな」「返事を書くのはこれが最後」など冷たい文章が帰ってくる。
その正体はイギリスのスパイであり、クーヘンには軍の命令で来ていた零落貴族。
実家にはアル中の父親と妹がおり、妹のため爵位を維持する必要があり、軍に身を委ねた。

◆ミンナ
CV.桑島法子
本名:ヴェルヘルミーネ
大企業の娘であり、大変社交的な美少女。
父が一代で財を成したため、成金呼ばわりされることを嫌い、爵位を持つ男性との結婚を考える。
大変気が強く、自分勝手な印象を受けることもあるが、入学式で1人きりだったヒロインに声をかける、イベント時に女性メンバーに声をかけ集めるなど、
明るく優しい性格も持ち合わせている。
しかし、恋敵に回した場合は……
「なによ……貴方ばかりいい子ぶって」

◆オーガスタ
CV.朴ロ美
ボーイッシュな貴族令嬢。
乗馬部に所属し、あまりに男勝りな性格から名門の学校に父により入れさせられた。
芯が通った性格をしており、緊急時の判断は男性よりも男らしいが、普段は令嬢として振る舞い、決して粗野ではない。
しかし、恋敵に回した際にはそのサバサバした性格からのギャップが凄まじい。
「今日はうるさいのがいないから良いわね」

◆マリーン
CV.釘宮理恵
公爵家の自己中お嬢様。
いつもウサギの人形を抱き、くりくりしたピンクのツインテールの少女。
不思議ちゃんであり、ヒロインに妙なあだ名をつける。
家柄から嫌みを言われることもあるが、それに対して素で開き直りのような返答をかます。
ヒロインが想いを寄せる相手全員に惚れるため、都合すべてのルートで恋敵になる。
また、攻略相手に媚薬を使う。
まさに十数年後の「なろう系小説でよく言われるが、いざ例を挙げると思いつかない乙女ゲーの悪役令嬢」の鑑だが、
ひねくれておらず、主人公が褒めてやれば普通に気をよくする御しやすいタイプ。
あと、主人公も「悪女*1」で始められるようなゲームなので、あまり人のことを言えないかも。
「呪っちゃうよ~」


クーヘン王国
ドイツが分離した王国であり、ドルイド僧などケルト系の文化が根強い。
日本語訳するとお菓子の国。

シュトラール
クーヘン王国におけるエリート官僚。
選ばれ方はドルイド僧によるものだが、全員が家柄、運動、頭脳、人格に優れている。

ローゼンシュトルツ学園
シュトラール候補生が伝統的に入学する学園。
ドリルフリルの校長、何かと鎮痛剤を打ちたがる保険医、やたら可愛い門番などがいる。
日本語訳すると、薔薇の誇りとなる。



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最終更新:2024年03月02日 02:05

*1 男達の好感度が高く女たちの好感度が低い状態