登録日:2011/02/09 Wed 11:50:51
更新日:2025/05/04 Sun 22:08:36
所要時間:約 6 分の項目を、君は見たか!?
『特捜ロボ ジャンパーソン』とは、1993年から1994年にかけて放映された特撮TVドラマで、
メタルヒーローシリーズの第12作目にあたる。
概要
主人公であるジャンパーソンは、特撮全体を見渡しても極めて珍しい人間の姿を持たない
ロボットヒーローである。
そのため、同じ東映のロボットヒーロー『ロボット刑事』の
オマージュと思われることがあるが、ジャンパーソンの姿や挙動はむしろ『
機動刑事ジバン』と同様に『
ロボコップ』の影響が強い。
ストーリーの前半ではジャンパーソンの正体は明かされず、彼の出自を探ることが前半の山場となった。
人間体の出てこないジャンパーソンではあるが、番組開始前には『
仮面ライダーZO』と合同で主役が公募されており、ZOには土門廣が選出されたがジャンパーソンの結果については明らかになっていない。
ナレーションにはラジオパーソナリティのボンバー森尾氏を起用。
次回予告では毎週、「See you again!」という締めの台詞が入る。
また、大半の回の予告では「〜を、君は見たか!?」という煽り文句が使われている。
時差ネット局・ビデオソフト向けの
最終回の予告はジャンパーソンとビルゴルディがそれぞれの
決め台詞を言った後、ボンバー森尾氏による「ジャンパーソン!ビルゴルディ!」が5回連呼される印象に残る物になっている。
ちなみに同時ネット局では
ブルースワットの特報があったため15秒の短縮版となっている。
OP・EDを手掛けたのは主に演歌・歌謡曲を手掛ける浜圭介氏。歌唱は大矢晋氏。
EDは久々にバラード曲が使用された。
劇伴担当は
世界忍者戦ジライヤ以来の若草恵氏。そのジライヤからも一部の劇伴が流用されている。
一方で挿入歌の使用開始時期はメタルヒーローシリーズの中で最も遅く、35話から使用された。
メタルヒーローシリーズのサブタイで写研のゴナが使われたのはこの作品が最後となり、次作『ブルースワット』からは
東映不思議コメディーシリーズで使用された写研の丸ゴシック体、ナールが使われるようになる。
あらすじ
科学の発達により、人間とロボットの共存が当たり前になった社会。
しかしその裏では、高度な科学技術を悪用して犯罪を行う者達がいた。
警察ですら太刀打ちできない犯罪組織が人々を脅かす時、奴らの前に謎の英雄が立ち塞がる!
彼の名はジャンパーソン。教えてくれ、君は誰だ? 何処から来て、そして何処へ行くのか?
今日もまたジャンパーソンは悪と戦い、風と消えてゆく……。
登場人物
(声:小峯裕一)
この物語の主人公であるロボット。普段は革のジャンパーとズボンを着ているが、臨戦態勢になればにはこれらを脱ぎ捨て、
ゴーグルを付ける。
詳しくは項目を参照されたし。
演者が脇役で出演したこともある。
初期のレギュラー
「桜田門の
バットマン」を自称する警部。
恰好つけたがりだが、いつも
青いポリバケツを被って前が見えなくなるといったドジを踏む。
人当たりが非常に悪く強情な性格で、第1話で手柄を奪われて以来、ジャンパーソンを目の敵にしており、若林アキとは度々衝突する。
また、昼飯代を高井戸に払わせたり、第2話において透少年の「ロボットに殺される」という言葉から無差別に人を襲ったというジャンパーソンがいると思い込んで
民間人たちに拳銃を向けたり、ジャンパーソンの無実を信じる透少年やアキの言葉を
信じないなど、
お世辞にも善人とは言い難く、警察官の風上にも置けない人物である。
ただ、第2話ラストにて「ジャンパーソンが正義のヒーローだってことだけは認めてくれるでしょ?」というアキの意見を否定していない為、それなりに彼を認めてはいるらしい。
なお、「
コウモリ警部」と呼ぶとキレる。
昼飯は行きつけの店で
うどんを食ってる模様。
第8話まで登場。また、演じる太田氏は本作が最後の特撮出演となった。
若手の刑事で、小森の部下。ブラック上司の小森に色々と振り回されている。
第13話まで登場。
TV局「JBC」の女性記者。ジャンパーソンには肯定的で、小森警部とは度々衝突する。ただ警察を無能呼ばわりするのはマスコミとしてどうかと思うが。
第6話まで登場。
中期以降のレギュラー
若きロボット工学の天才。かつては警察でMX-A1の開発計画に関わっており、プロジェクトが凍結され廃棄されたMX-A1の処遇を嘆き、ジャンパーソンへと生まれ変わらせた。
警察を退職し、国連で働いていたが第17話で帰国する。
ジャンパーソンの生みの親と言うべき存在であることから様々な組織に狙われるため、ダミーロボットを使って死を偽装し、基地からジャンパーソンをサポートする。
本編を見れば解るが、一途というかちょっと危ない人。
かおるの弟。
第21話から登場。早撃ち0.05秒を誇るジャンパーソンの相棒。
元はネオギルドのロボット。詳しくは項目を参照されたし。
演者は前作の序盤でナレーションを担当していた。
第31話から登場。元は国連PKO監視のために設計され、ジャンパーソンをサポートすべく、かおるが製作した情報収集、分析、偵察、通信を行う小型の高性能ロボット。
飛行して移動し、ジャンパーソンと同等の知能を持つが声と性格は子供っぽく、製作者のかおるを「マミー」、喧嘩友達のガンギブソンを「ガンモドキ」と呼ぶ。
一度はビルゴルディに破壊されるが、自分自身で修理・改造を敢行。ジャンデジックと合体してジャンパーソン最強の武器・ジックキャノンへ変形する能力を得た。
名前の由来は恐らく当時の人気Jリーガー・アルシンドとジーコ。
敵対組織
第3話から登場する
帯刀龍三郎が総帥を勤める大財閥。
とはいっても会社で働く殆どの社員は真っ当に働いている人々で、帯刀が己が欲望を満たす為に秘書を通じて犯罪者への依頼や脅迫を行い、ジャンパーソンに挑戦する。
詳しくは当該項目を参照。
ベン藤波率いるギルドは第1話から登場して第2話で壊滅、以降は
ジョージ真壁率いるネオギルドが第4話から登場。
ロボットが支配する社会を築くために行動するロボットマフィア。
ジョージ真壁は他勢力のボスに比べていまいちカリスマ性に欠けるが、配下のロボットは強力で数も多く、人間に化けたロボットが公的機関の責任者に治まっていたりと油断ならない組織には変わりがない。
詳しくは当該項目を参照。
第4話から登場する科学による世界制覇を目的とする過激派科学研究団体。
首領は綾小路麗子で、彼女を崇拝する科学者達が様々な発明品を駆使して悪事を働く。
詳しくは当該項目を参照。
この3大敵組織の首領格3人が顔を合わせたのは第18話の1回だけ。
その上直接ではなく画面越しでの対面となった。その内容も「ジャンパーソンは我々が真っ先に倒す」という旨の言い争いに終わった。
そういうこともあって劇中一度も共闘はしていない。
そもそも協調性の欠片もないこの三名にそんなことが出来るわけもなく、終盤では帯刀に焚き付けられてネオギルドとSS-Nが潰し合いを始める始末であった。
アイテム
- バックレットコントローラー
- ジャンデジック
- JPカード
- ガンギブソンセット
- ブレイクナックル
- ジャンバルカン
- スピンドルキャノン
- ジャンアームズ
- アールジーコ
- ジックキャノン
- ジャンブレーダー
余談
オープニングのクレジットはジャンパーソンの人間態がないため、「特捜ロボ ジャンパーソン」と役名がそのままクレジットされる異色のものとなっている。
OPが一新された23話からはガンギブソンも同様の形式でクレジットされるようになった。
第27話からはオープニングがグランドジェイカーを加えたものに小変更され、エンディングも一新された。その後、アールジーコ・ビルゴルディもオープニングに加わった。
第9話「パパは怪物だ!」より
山形県での放映局が山形放送から山形テレビに変更になった。
これは元々山形テレビはFNN系列だったが諸般の事情でANN系にネットチェンジしたためである。
ただし、本来放送する時間帯に自社制作の山形の経済界の人々が出演するお硬い経済トーク番組「提言の広場」を持ってきたため、遅れネットのままであった。本来なら第10話からのはずが第9話からの放映となったのはそのため。
ちなみにこの年の10月、
大分と
山口でもANN系開局に伴い放映局が移行されたが、こちらは移行時点から同時ネットである。
16年後、「提言の広場」が
土曜日に移動したことによりこの枠は『
仮面ライダーディケイド』11話より晴れて同時ネットになった。
声優の
佳村はるかはメインパーソナリティを務めていたWEB配信番組『☆佳村はるかのひみつきち☆』第41回放送にて、唯一知識のあった特撮作品として本作の名を挙げている。
佳村が当時生年非公表だった事もありリスナーからは散々ネタにされる羽目に
突如現れたスーパーアニヲタ、Wiki篭り。果たしてその正体は?
自己満足に燃える荒らしは、最低な荒らし項目を送り込んだ!
- 帯刀様も勿論だが、麗子様のカリスマが素晴らしい 部下たちが麗子様の為に自殺して霊界行ったり、肥料になるんだもん。
てゆーか真壁様は帯刀様と別の意味で、人間止めてた -- 松永さん (2013-03-24 14:01:25)
- 『紫色の戦士はデタラメに強い』。後の平成仮面ライダーシリーズに受け継がれるジンクスの原点。 -- 名無しさん (2013-09-14 19:33:28)
- ↑王蛇、プトティラ等 -- 名無しさん (2013-09-14 20:51:12)
- 確かに序盤は北斗の拳のケンシロウに匹敵するくらいの無双プレイだったよなw敵キャラもどちらかというと地味な感じのヤツが多かった(そこがまた作風的にも斬新だった)んで、ある意味当然なのかもしれないが…。 -- 名無しさん (2013-09-14 21:05:13)
- かおるって正直かなりの危険思想の持ち主だよね -- 名無しさん (2013-09-14 21:31:18)
- ↑↑序盤はまだレスキューポリスの作風を引きずってたんだと思う。 -- 名無しさん (2013-09-15 00:43:14)
- ていうかかおるは敵の誰よりも狂ってると思う -- 名無しさん (2013-09-27 04:31:54)
- ↑ メタルヒーローの中で1番好き。前半のジャンパーソンの正体の謎解きと彼の過去、そして終盤のビルゴルディ戦と盛り上がってた。ただ、30話のジャンパーソンがとった行動が微妙だった。 -- DCD (2013-11-10 21:14:21)
- すまん、最初の「↑」は誤植 -- DCD (2013-11-10 21:15:56)
- オープニングが神。 -- 名無しさん (2014-01-27 07:14:37)
- 初登場時に革ジャン着たロボットが出て「!?」ってなったのはいい思いで -- 名無しさん (2014-01-27 23:05:40)
- ダイレンやマイトガインが派手だった事、古森がうっとおしかった事もあって最初は嫌いだった。ただ、3組織揃い踏みになってから一気にハマった。ジョージ真壁が、チェンジグリフオンで、ビルゴルディが村雨良だったと後で分かった時はびっくりしたな。かおるは小沢に負けず劣らず危険な奴だと思う。 -- 名無しさん (2014-04-10 16:24:14)
- 扇澤延男の脚本はどの作品でも面白いが、ジャンパーソンとの相性は -- 名無しさん (2014-05-21 15:58:26)
- ほんと神がかってた。黒いエンジェルとか人間モドキの話とか最高。 -- 名無しさん (2014-05-21 15:59:01)
- メタルダーと同じくロボながら違う路線 -- 名無しさん (2014-05-21 16:31:00)
- 主題歌の1番では、徹底して「謎の存在」として歌われていた。2番では、どこのだれかもわからない相手に「守ってくれ、この安らぎ、未来を」なんて他力本願なんじゃないかと思わせつつ、「君を追って僕たちも走る」なんて〆てるのが巧い。 -- 名無しさん (2014-05-21 18:07:29)
- 無双っていうかほとんど舐めプだよな序盤はwwww -- 名無しさん (2014-06-09 21:01:18)
- メカとかが、ジバンに似てるんだよね。何となく、ジバンのノウハウを引き継いだんだろうなと思ってしまう。RG5もダイダロスっぽい形だし。 -- 名無しさん (2014-08-26 00:56:35)
- 最初の頃は必要最低限の事しか話さず敵を問答無用でぶちのめしてたな -- 名無しさん (2018-02-03 00:17:36)
- >ジャンパーソンの結果については明らかになっていない ジャンパーソンの中の人は専業声優じゃないから、ひょっとしたらそのオーディションで受かるも、諸事情で人間体なしになったのかもしれんな。 -- 名無しさん (2018-05-16 09:54:15)
- ↑2本当に無口だったよな -- 名無しさん (2018-06-17 08:30:30)
- 結局帯刀は生まれ持っての悪なのか真壁や麗子みたいに何か過去があったのか -- 名無しさん (2018-10-20 22:42:30)
- 三組織のボスよりかおるのが危ない奴に見える時が多々ある -- 名無しさん (2019-01-09 14:59:46)
- 小森警部、もし中盤以降も出ていたら、かおるや周平との関わりを通じて性格的に少しずつ丸くなっていく展開もあったんだろうな… -- 名無しさん (2019-11-05 01:27:54)
- テーマ曲、演歌歌手がコブシ全開で歌っても違和感ないと思ってたら作曲者がその手の人だったのね -- 名無しさん (2020-01-26 19:43:19)
- かおるは、こうと思い込んだら周りの声に耳を貸さないトニー・スタークみたいなところがあるなぁ。確かにあの性格で組織の中で働くのは自分も周囲も難儀だろうが、かといって自警団のトップやるには更に危う過ぎる気が… -- 名無しさん (2020-02-07 12:20:13)
- かおるはジャンパーソン>>>>その他なのが作中でもはっきりくっきり描かれていてマッド系ヒロインとしてはかなりポイント高い。 -- 名無しさん (2020-04-12 19:02:14)
- パープルウルフ、優しげなメロディ -- 名無しさん (2020-05-27 22:58:08)
- 印象的な作風だったけど、タイムレンジャーとかそういうのともまた違った意味で、こんな感じの東映特撮って今後作られることはなさそうだよなぁ。 -- 名無しさん (2022-01-30 19:01:12)
- ほとんど正確無比の「ほとんど」から来る一抹の不安 -- 名無しさん (2022-05-11 16:44:09)
- 表現は適切かどうかわからないが、路線変更でジャンパーソンの性格が丸くなったもしくは成長した話は聞くけどロボット刑務所も当初は動かなくなったロボットを放置していたのが洗脳まがいとはいえ、ロボットを更生しようと人間たちも努力していた。 -- 名無しさん (2024-11-25 22:03:41)
最終更新:2025年05月04日 22:08