メタルヒーローシリーズ

登録日:2011/11/08(火) 08:19:59
更新日:2018/02/14 Wed 11:26:11
所要時間:約 7 分で読めます




【概要】

『メタルヒーローシリーズ』は、テレビ朝日系列にて放送されていた東映の特撮ヒーロー番組。
放送期間は1982年3月〜1999年1月。
1981年、円谷プロダクションの「ウルトラシリーズ」(『ウルトラマン80』)と東映の「仮面ライダーシリーズ」(『仮面ライダースーパー1』)が一旦終了し、毎週放映される特撮テレビ番組は「スーパー戦隊シリーズ」(当時の『太陽戦隊サンバルカン』)だけになったの制作のきっかけであり、ほぼ同時期には、後に「東映不思議コメディーシリーズ」と呼ばれる『ロボット8ちゃん』も企画されており、共に東映特撮に新風を吹き込むことになる。
公式には宇宙刑事ギャバンからテツワン探偵ロボタックまで、全17作品。
一部ファンからはカブタック、ロボタックをメタルヒーローに含めないという心無い声もあるが、公式ではロボタックまでをメタルヒーローとしており、メタルヒーロー主題歌集等にもこの17作品が収録されている。
(ロボタックの後番組の燃えろ!ロボコンは流石に含まれない)
ただし、『悪の犯罪組織、犯罪者たちと戦う正統的ヒーロー』という意味では、ビーファイターカブトが最後のメタルヒーローというコメントもある。また『スーパーヒーロー大戦Z』のパンフレットや公式サイトでもメタルヒーローの紹介はビーファイタ―カブトまででカブタックやロボタックは掲載されていない。

元々メタルヒーローという名称はファンから「変身姿が金属質のものばかりだから」という理由で名づけられたが、後に公式でこの名称となる。

ちなみに、ロボタックの翌年からは『燃えろ!!ロボコン』、その翌年からは平成ライダーシリーズが始まった。  

【特徴】

上記の通り、ほとんどのヒーローがもはや「鎧」と言っていいような金属のスーツを纏ったり、ロボだったりする。
また、様々な設定のある仮面ライダーやスーパー戦隊との差別化のためか、大体が警察などの組織に所属するヒーローとなっている。
他の作品と明確な繋がりを持っている作品も多い。
また、一部作品には人間態の無い、完全なロボットがヒーロー、もしくはレギュラーメンバーの作品もある。


【作品】

〜宇宙刑事シリーズ〜
以下3作は宇宙刑事シリーズとして、他作品よりも強い繋がりを持つ

宇宙刑事ギャバン
言わずと知れた元祖メタルヒーロー。
名前の由来は「ジャン・ギャバン」
変身コードは「蒸着!」

宇宙刑事シャリバン
ギャバンの続編。
ギャバンにスカウトされた青年「伊賀電」が、宇宙犯罪組織マドーと戦う。
その中で電は、後に自分の出生の秘密を知ることになる。
名前の由来は「エド・サリバン」
変身コードは「赤射!」

宇宙刑事シャイダー
宇宙刑事シリーズ最終作。
名前の由来は「ロイ・シャイダー」
地球の考古学者「沢村大」が宇宙警察からスカウトされ、訓練を受けるも、
「不思議界フーマ」の出現によって訓練半ばで戦いに駆り出される。
変身はできても力量は訓練生レベルであり、苦戦を強いられる事も多い。
変身コードは「焼結!」
また、パートナーとして女性刑事のアニーもいる。
変身はしないがレーザーガンやテレパシーでシャイダーをサポートする。


〜80年代単発作品〜
以下5作品は宇宙刑事シリーズとの繋がりを断ち切り、作品同士の世界観の繋がりも無い。
宇宙刑事とジャスピオン、スピルバンを合わせて「コンバットヒーロー」と呼ぶ事もある。
メタルダー、ジライヤ、ジバンは、一部では石ノ森ヒーロー「人造人間キカイダー」「サイボーグ009」「変身忍者 嵐」「ロボット刑事」のリメイク作品ではないかと言われる事もある。特にメタルダーのデザインは「左右で赤青ツートン」とキカイダーと類似している。

巨獣特捜ジャスピオン
等身大ヒーローと巨大怪獣との戦いが印象的な作品。
名前の由来は「ジャスティス」と「チャンピオン」

時空戦士スピルバン
「ワーラー帝国」に故郷・クリン星を滅ぼされた戦士、スピルバン改め城洋介とダイアナが主人公。
後にヘレンという女戦士も加わる。
最後は賛否両論と言われている。
名前の由来は「スティーブン・スピルバーグ」
変身コードは「結晶!」
決勝でも血漿でもない。
ちなみに本作で初代シャリバン渡洋史さんがシリーズ主演2回と5作連続出演を達成。

超人機メタルダー
シリーズ初の完全ロボヒーローだが、人間態もある。
変身コード(?)は「怒る!」

世界忍者戦ジライヤ
漢字で書くと「磁雷矢」モロヘイヤではない。
地味にメタルヒーロー初の強化フォームを持つ(プロテクターを増やしただけだが)
タイトルの通り、世界のありとあらゆる忍者が戦う。
コンセプトは「忍者オリンピック」。当時はソウル五輪の年だった。
何故か一時期メタルヒーローシリーズからハブられた事もある。
本作から27年後の2015年秋には、スーパー戦隊シリーズ39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー忍びの34(34話)にてレジェンド忍者としてゲスト出演した。
巨大ロボの「磁雷神」は、聖徳太子が建造したというトンデモ設定。

機動刑事ジバン
和製ロボコップ。まぁ向こうも元々ギャバンのオマージュだし(「事後承諾でOKを出した代わりに東映側も、ということでジバンが企画された」という説もある)。
対バイオロン法の内容の過激さがよく話題になるが、挿入歌の「バイオロン軍団現る!」も中々酷い。
バイオロン滅茶苦茶に言われ過ぎだろ…
これ以降、それまで剣が主体だった必殺技が重火器主体となる。
ちなみにニコニコ東映チャンネルのメタルヒーローシリーズ配信トップバッターも彼。


〜レスキューポリスシリーズ〜
以下3作はレスキューポリスシリーズとして、他作品よりも強い繋がりを持つ。

特警ウインスペクター
従来の作品とは異なり、明確な敵組織が存在しない(災害やテロリストなどの犯罪が敵)
この作品から3人1組のチームが目立つようになった。

特救指令ソルブレイン
ウィンスペクターの続編。
前作よりも刑事ドラマ色が強くなり、戦闘よりも捜査のシーンが長引いたためか、視聴率で苦戦した。(それでも平均10%越えと、十分に高いが…)
メタルヒーローの中で唯一単独でゲーム化されてる。

特捜エクシードラフト
レスキューポリスシリーズ最終作。
というか、元々は繋がりが無かったのだが、テコ入れのためか唐突に世界観を共有した。
前2作とは違い、チームの3人全員が人間から変身する。
ストーリーは全体的に重く、視聴率は更に下がり、玩具の面でも同期のジュウレンジャーに大敗した。
というか戦隊がジェット→ジュウレンと好軌道に乗っていったのとちょうど反比例している。
なお、24話にて、シリーズ通算500話を達成。


〜90年代単発作品〜
再び世界観を断ち切り単発作品となった2作品。
当初は世界観の繋がりは無かったが、後にこの2作品とビーファイターシリーズは世界観が繋がっている設定となったが、ファンサービスとする向きもある。

特捜ロボ ジャンパーソン
久しぶりの単独ロボヒーロー(後に仲間が増える)で、複数の敵組織が存在する初にして唯一の作品(明確な敵の存在しない作品は除く)

ブルースワット
1話から組織壊滅、殆ど生身のスーツ(というかメットとプロテクター)、ことごとく敵に苦戦する等、
メタルヒーローに限らず、特撮界の中で最弱のヒーローとして名が挙がる事も少なくない。
徹底的なリアル路線を目指していたが、やっぱり子供受けが悪く、2クール目で路線変更させられた。
ちなみに、ヒーロー名の都合上レンストではデカレンジャーSWATモードとの連携が可能


〜ビーファイターシリーズ〜
以下2作はビーファイターシリーズとして、他作品よりも強い繋がりを持つ。
ブルービートとビーファイタ―カブトはカブタックのVシネマにも登場。

重甲ビーファイター
「ヒーローVS侵略者」というシンプルな構図に回帰した作品。
ラスト2話ではジャンパーソン、ブルースワットがゲスト出演した。
かぶとむし&きりんさんの由来の片方(もう片方は五星戦隊ダイレンジャー)。

ビーファイターカブト
カラーリングが金、黒、紫と、珍しい配色の三人。
あと、カブトが某天空勇者そっくり。
ちなみに、前作の武器商人カブトは全く関係ない。ナズェダ!


〜コミカルシリーズ〜
厳密にはシリーズではなく世界観の繋がりも無い。
それまでのシリアスなヒーロー路線とは作風を一新、ロボコン等に近いコミカルロボのギャグ作品となった。
いずれもVシネマ版を除いてDVD化はされていないが、近年では東映特撮YouTubeOfficialで配信されるなど視聴のチャンスが増えている。

ビーロボカブタック
今までのすらっとしたカッコいいヒーローから一転、なんかNHKの教育番組に出てきそうなコミカルなロボが主人公。
ストーリーもこれまでのような激しい戦闘は殆どなく、日常に起こる不思議な事件を解決しながら、その原因となったスターピースを集めるというもの。作風もホームドラマ調になった。
「スーパーチェンジ」さえすればヒーローらしくなるが、やはり受け入れがたいファンも多く、賛否がかなり分かれた。
特撮作品にしては珍しく、主演キャスト(草尾毅さん)が歌が上手い。また、草尾毅さんや宮内タカユキ氏がゲスト出演したエピソードもある。

テツワン探偵ロボタック
メタルヒーロー最終作。
カブタック同様のコミカル路線で、同じく賛否両論。ただしトラボルト登場辺りからややシリアスな展開になった(とはいえギャグは一貫)。
作品自体は打ち切られているものの、これは後番組「燃えろ!!ロボコン」放送開始を石ノ森章太郎氏の一周忌に合わせたためであり、ロボタックに非は無い…はず。



追記・修正はメタルヒーローシリーズの続編が制作決定になってからお願いします。

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