ヴェフィサイト(理:vefisait, vaifist、淮:ailyries)とは、スキュリオーティエ時代以降のファイクレオネにおいて、戦闘・戦略を生業とし、貴族家に仕えてきた社会集団の一つ。武士や騎士と表現されることもある。


概要

 リパラオネ人によるカーイハエ文明が成立したときには既にヴェフィサイトは存在していたとされる*1。しかしながら、それは後世に描かれた表現であり、スキュリオーティエ時代のそれとは異なるとされる。
 スキュリオーティエ時代以降のヴェフィサイトは、前5121年にラネーメ皇帝アレス・リンが帝国の中心都市である贅品府周辺に制定したヴェフィス戦士制を制定したことに発端し、当初はメアパトロネスト警護などに就いた。それの延長上として、諸藩国を統治する貴族がヴェフィス戦士を雇うことによってヴェフィサイトは始まったとされる。その関係は特定の貴族家とヴェフィサイト家の繋がり(レフィアリー、lefi'alir)となり*2、ヴェフィサイト家はまたその下に仕える従属ヴェフィサイト家を備えて、藩国の軍事・戦略を担うようになった。

性格

  • 男子が主にヴェフィサイトとして活躍したが、女子のヴェフィサイトも少なからず存在した*3
  • 主君は命令をなんでもすることが出来たが、ヴェフィサイトが主君をふさわしい者ではないとした場合、主君を切ることもあった*4
  • 敵の首を掲げて叫ぶことで、味方の戦意高揚と敵の戦意喪失を図る役を置いていた*5

現代におけるヴェフィサイト

 現代においては、古典的なヴェフィサイトを継承した形の組織や存在をヴェフィサイトと呼んでいる場合があり、これらを区別することとその繋がりを意識することは重要である。

ヴェフィス共和国

 ヴェフィス共和国では、特殊組織の騎士憲兵隊(淮:Raider faiait assain ailyriaut de paifeanicha Vaifiseit)の別称としてヴェフィサイトが用いられる。これは、ヴェフィス共和国の君主たるスキュリオーティエ・ア・シェルト=アンギル家直属の軍事・警察組織として形式的なものとして当てられているとされるが、一方で所属する隊員は全て「ヴェフィス帯刀騎士団」の団員として、ヴェフィス共和国の君主たるスキュリオーティエ家の家長によって叙勲されるため、実際の地位としてヴェフィサイトに相当していると見る向きもある。

アルヴェイルガード教法主義共和国

 アルヴェイルガードは、国家体制にスキュリオーティエ時代のそれを参考としたシステムを採用しており、アルヴェイルガーデン・ヴェフィサイトアルヴェイルガード語alveilgarden vefisait)というと武力を担う戦争省(ジェン語:jena yunig)のことを指す。軍事総体を指して言う上に貴族的身分は与えられないため、ヴェフィス共和国におけるそれとは大きく異なる。

南サニス連合王国

南サニス連合王国ではアルフィア・ド・スキュリオーティエによってヴェフィサイト制が持ち込まれた。
その性質上、ヴェフィス人の多いジェレニオン大公国に多いが、近年ではほかの貴族も身辺警護や領地の警備に忠誠心の高いヴェフィサイトを召しかかえる傾向が見られる。
南サニスではヴェフィサイトの特別な権利と義務が認められており一種の貴族階級としての地位を保持している。また、直臣ヴェフィサイトは封土を与えられていることもありそのようなヴェフィサイトは更に下にヴェフイサイトを抱える場合もある。
南サニスにおいては陪臣ヴェフィサイトも含め奉公省の登録を受けていることが特徴である。

ヴィテール人

 その武人的性格から「クラナのヴェフィサイト」と呼ばれることがある。
最終更新:2023年11月21日 23:33