S型個人糧食(理:ser-sneje'd navaxen acen dynyj)とは、ユエスレオネ連邦軍のレーションの一つ。
概要
イールド技術が開発されてから、
ウェールフープ無効化状況下における完全食レーションの開発が急がれた。なぜなら、連邦軍における糧食補給は
ウェールフープ転送によって保証されていたのであり、イールド下においてはこれが出来ないために完全食レーションが必要とされたのである。P型非常糧食は非常食であったのに対して、S型は完全食を目指し、大幅に内容や味、経口に改善が加えられた。
このため、兵士たちには "
slommirca'd birle" (
スロンミーサの恵み)との愛称を付けられるに至った。
ちなみに、S型のSは公式には
seldi'a (正義)に由来する。
構成
S型の構成は以下の通りである。基本的に主食・副菜類はパックされた生状態であり、非火炎式加熱装置(水を加えることにより発熱する食品加熱用装置)による加熱を必要とする。飲料は粉末タイプであり、水を加えることで飲むことが出来る。お菓子類は、市販のものが流用されており、親しみやすいものになっている。アクセサリーは、メニューパックによって異なるが、基本的に説明用紙・食器・調味料・衛生用品で構成される。
- 主食類
- 副菜類
- 飲料(粉末タイプ)
- お菓子類
- アクセサリー(説明用紙、匙、フォーク、衛生紙、塩、砂糖、非火炎式加熱装置、ガム、爪楊枝、等々)
現世のレーションのように個人用一日糧食になっていないのは、前述の通り
ウェールフープによる糧食の供給がなくなった際の完全食の糧食であるからである。
評価
P型非常糧食に比べれば、経口や味、内容のバリエーションなど大きな改善が加えられ、兵士から歓迎されたが、ウェールフープによる糧食供給が閉じられた際の訓練として食事がS型で供される際にはメニューによって「朝から重すぎる」という苦情が上がったりもする。同部隊でのある個人糧食を他人に融通することは厳しく禁じられているため、残ったのもは廃棄に回ってしまうことから、大食いの兵士には逆の不満が生じている。これにより、S型に限らずこのような食糧補給が長期間行われると兵士に良くない影響を与えることが分かった。
メニューパック一覧
メニュー1号
メニュー名:「ポートヴィータシュの油ショーラソース・ユープラサンド」
初出年:2006年
メニュー2号
メニュー名:「ユーゲ風焼肉丼とバート風茸ポタージュ」
初出年:2006年
最終更新:2024年08月30日 09:42