ケッラッヴィネン・トゥッラッシンネン・ヴォーッタスト
kellavvinen tullassinnen voottast
原料 |
キエラヴィペパーミント(tullassi) |
形態 |
生、或いは乾燥 |
ケッラッヴィネン・トゥッラッシンネン・ヴォーッタスト(蹴:kellavvinen tullassinnen voottast)とは、キエラヴィペパーミント(トゥッラッシ)を使って作られるキエラヴィ式ミントティーのこと。
概要
正式な呼称で呼ばれることは稀であり、単に
ヴォーッタスト(voottast、お茶)と呼ばれるほか、
トゥッラッシ(tullassi、キエラヴィペパーミント)とも呼ばれ、キエラヴィでは日常的な飲み物であることから
オッタスト(ottast、飲み物)と呼ばれることさえある。
オッタストはリパライン語の
ietost(水)と同根であり、ヴォーッタストはこの語にルアンシー語の
ウォーウ(woow、葉)に由来するとされる。このため、キエラヴィの茶文化は
ルアンシーに由来すると信じているキエラヴィ人が多い。ただし、ルアンシーでは自生しないトゥッラッシを利用しているため、キエラヴィ人はヴォーッタストを自らの文化として自認している。
日常的には乾いたトゥッラッシ葉から作られるが、新鮮な生のトゥッラッシから煮出す茶は
ナインネン(nainnen、重いお茶)と呼ばれ、キエラヴィ社会の正式な場などで供される。
作り方
ヴォーッタスト用のポットにトゥッラッシと氷砂糖を交互に層になるように詰め、その上から沸騰した水を注いで煮出す。カップにはクラッシュドアイスを半分ほど入れて、煮出した茶をポットの下にある注ぎ口からカップに注いでから適度に氷が解けてから温度と濃度を均等にするためにカップを混ぜてから飲む。
茶の温度、濃度が気に入らない場合は氷を追加したり、ポットから更に茶を注ぐ。カップには乾燥・生のトゥッラッシ葉をごく少量直接加えることも多い。
文化
キエラヴィでは昼下がりの休憩時間(ペーンメット、peemmet)に飲まれる。ヴォーッタストの時間は、家族や職場での団らんの時間であり、リラックスの意味を持つ。
また、客のために煮出す茶には客をもてなし、歓迎する意味を持っているため、ヴォーッタストを勧められたら遠慮せず進んで頂くべきである。敵の茶は飲まないという文化がキエラヴィ人はあるため、ヴォーッタストを遠慮することは相手との対立関係を意味することになる。日本人の感覚でペーンメットを遠慮することも避けたほうが良い。
最終更新:2024年01月13日 16:52