ププーサ体(字体)
類型 アルファベット
文字 ユーナリア
言語 ユーゴック語
発明者 自然発展
時期 現在
親の文字体系 旧有字*1
ププーサ体(有:Fupuqsa)とは、ユーナリア(有字)の字体の一つである。有日辞書において朏体との日本語名が記録されているが、この表現は日本語文献での出現に乏しい*2


概要

 円弧の集まりのような字形が特徴的なユーナリアの一字体である*3
 イルキス(礼拝堂)で生活をして、修行を行うシャスティ(巫女)が学問を修める際に用いられた*4。スカルムレイや高級シャスティは用いず、一般聖職者が書記媒体のスペースを削減するために文字の幅を削減したために生まれた書体である*5*6
 極端に細長く、字体名の元となっているププーサは「三日月」を指す*7

歴史

 歴史的にはメシェーラ文化が流行り始めたトイター暦1260年頃に出現したとされる*8
 先述の通り、当初は経済的に書物を書き残したり、勉学に勤しむための書法であった。しかし、この字体の有用性と美術性を認めたロシス=スカルムレイの代において改革が行われ、チェムヌ体(標準字体)との文字の対応が整備された。このため、現代のププーサ体はこのロシスによる整備に基づいたものが用いられているが、それ以前の時期のププーサ体は万葉仮名のような多様性に富んでいたため、当時を最盛期とするテリーン派にとっては研究対象ともされている*9
 なお、ププーサ体がユーナリア書道として発展し、線に対する強弱や大文字に対する飾りを付した書体をラズ・ププーサ体と呼ぶ*10

枝葉末節

ププーサ体のTrueTypeフォント
  • トイター教テリーン派の最盛期はププーサ体の出現期に重なるため、テリーン派はププーサ体を重要視している*11
  • 派生字体のラズ・ププーサ体は "RazuFupuusa", "Raz Fupuusa" と二通りの綴り方があるが、前者のuの由来は不詳である*12
  • メタ的には悠里界隈で読めない字体として有名である。
  • リパライン語では "phupurca" と呼ばれるが、これは「読めない筆跡」「何を意味するかさっぱりわからないもの」「意味不明、ちんぷんかんぷん」の意味を持つ*13

登場作品

ある少女の占い
 テリーン派シャスティであるラーセマングがメインヒロインであり、ププーサ体が複数回登場する。

アレン・ヴィライヤの言語調査録――“先生”は荒事に好まれている
 主人公の友人となるタール(タールタイ=アケーニモム)のタクシーのダッシュボードにププーサ体のステッカーが貼られている。

関連リンク

最終更新:2024年12月20日 23:58
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