この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

『強力な陰謀』


ここはレトラ。名誉ある革命都市の面影は今やそこにはなく、フェンテショレーと反動主義に関する陰謀の噂が渦巻いている、恐ろしい都市だ。
「ねえ、あなたは聞いたことがある?あのフィアンシャで起こった事件を…


――そしてそこで志半ばで焼き鳥に斃れたシーナリアトンを」
「?」
意味が分からない。でも彼の眼は真剣だった。

アティレ(本物)

でも、焼き鳥がなければ、どうすれば良いのだろうか?
この戦いは焼き鳥が無ければ、終わらないのだ。
「ここでリザレクションの魔法を打って、オリチャー発動ですね」
どうやら、RTAだったようだ。

ふぁふす

「この先の橋は、焼き鳥を持っていないと、法外な金額を要求されてしまいます。だから、買いに戻る必要があったんですね」
ファッ!?ンアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


私は焼き鳥を鼻の穴に突っ込まれ、断末魔を上げた。
ハタ王国では、口に焼き鳥を突っ込まれることは「歓迎」を意味するが、鼻の穴に焼き鳥を突っ込まれることは明確な「敵対心」を意味している。

アティレ(本物)

「そんな文化しらねーよ!!」
横に居たリパラオネ人が叫ぶ。やはり連邦の犬《サニセホナル》は声が大きい。
私は焼き鳥が鼻の穴に刺さったまま、短剣《ミト》を持ち直した。
「iska!!!!!!!!!!!」

ふぁふす

「ほう、山岡はん!焼き鳥を鼻の中に突っ込んでそのまま吸引するとは、粋なことをしはるなあ」
京極は言う。山岡は得意げに鼻を鳴らした。
「ワストゥルでは当たり前だよ。これが焼き鳥の最も上手い食べ方さ」


山岡は鼻の中で焼き鳥とタレをミックスさせ、鼻孔で焼き鳥を味わう。人は、鼻に抜ける空気で味を感じるというが、目の前の男はまさに、そのための最短手法を実践している。

アティレ(本物)

「クソッ、死ね! 山岡!!!」
焼き鳥鑑賞の最短の実践、それは最強の攻撃力を意味する。今や、山岡に立ち向かうXelkenハフリスンターリブたちの圧倒的な不利は確定的になっていた。
「――鮎粉砕!!」

ふぁふす

「山岡はんの鮎はカスやあぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!……」
京極とXelkenハフリスンターリブはそう言い残して消えた。
シーナリアトンが海原雄山だったとは思わなかったが、最終的には彼に命を救われたのだ

最終更新:2024年06月23日 00:58