ヴァレーのヴィレティ(理:valer'd vileti)とは、スキュリオーティエ叙事詩に登場する人物である。


概要

 ヴァレーという街に住む青年であり、「スキュリオーティエ叙事詩」の第1章「レチ」に属する第9節「ファールリューディア1」から第22節「閉端」の間に登場する*1。具体的には247行を指す。

内容

 説話においては、ヴァレーの市民によってリパラオネ教を宣教するレチを街から追い出すように命じられた男として登場する。彼は、レチに言葉巧みに近づいて、友人たちのために城にまで付いてくるように願う*2。ヴィレティとレチは道中で神の名を問うドルムに出会う。ヴィレティは(フィメノーウル信仰の対象である)アルセウントであると答えるが、その瞬間意識を失って倒れてしまう。しかし、レチがはっきりとアレフィスが唯一神であることを明かすと、ドルムは去り、ヴィレティも意識を回復するのだった*3
 こうして、ヴィレティは改心し、アレフィスを改めて信仰するようになった*4。そうして、彼はこの福音を伝えるためにレチの下を去って、同胞の待つ城へと向かった*5。ヴィレティはレチが明らかに正しい信仰者であることを市民たちの前で明かす*6。裏切り者であると見做されたヴィレティはヴァレーの市民たちによってヴィアサという崖に連れて行かれ、石を投げつけられて墜落死した。同時にその崖には雷が落ちて、崩れたために集まっていた市民たちも巻き添えを食らったのだった*7

枝葉末節

最終更新:2025年10月08日 23:13