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兄さん、わたしの名前を当ててみて


本来の台詞は相当長い為、省略。ベルゼバブと同化したソフィアがノウにかけた言葉。群体であるベルゼバブは同時にあらゆる存在でもあるという示唆。

【出典】

「兄さん、わたしの名前を当ててみて。問いは100択。さあいくよ
わたしは悪魔(デヴィル)。わたしは天使(エンジェル)。わたしはバアル。わたしはゼブル。わたしはハデス。わたしはメフィスト。ハールート。マールート。ミキストリ。ルビカンテ。アエーシャマ。反キリスト。偽キリスト。メシア。バルザイ。バルザック。オートス。オルクス。アマイモン。ベルフェゴールという名もあったしダイロクテンとも云われていた。他にもまだまだ、腐るほど。ストリガ。バロール。ロキ。スルト。ガルム。カルマ。ヴェルニアス。ハスター。ツァトゥグァ。クァチル・ウタウス。ハプン。アラディ。ヴィイ。クルセド。サビナ。サルカニ。ダボグ。セト。アポピス。オシリス。セベク。ソカリス。ティアマト。バズズ。モト。アーリマン。シヴァ。ブリトラ。カリテイモ。イングマ。エルゲ。カルン。クルス。マール。ヘロス。ギルティネ。ククト。マッハ。モリガン。インジッヒ。エキドナ。エリニュス。リラ。バビロン。ディス。ディーテ。チリアット。スカルミリオーネ。バルバリシア。リビコッコ。マラコーダ。ビレト。ムルムル。モラクス。マルバス。パイモン。バエル。ハゲンティ。ゼーレ。セパル。ハルパス。ブエル。シャクス。ザレオス。バルバドス。オズ。オリアス。グラキヤ・ラボラス。カスピエル。アガレス。アビゴル。アロケン。イペス。アンドラス。アンラ・マンユ。そしてジューダス・ストライフにソフィア・クライストとベルゼバブ。
さあ、ボクらはいったい誰でしょう?」


解説

問:ボクらはいったい誰でしょう?
+ 答:
+ 1~10【デヴィル~ルビガンテ】
デヴィル (Devil):英語で「悪魔」を意味する。主にアブラハムの宗教における神の敵対者を指す。ギリシャ語で「敵対者」「中傷者」を意味するディアボロス (διάβολος)に由来する。

エンジェル (Angel):英語で「天使」を意味する。主にアブラハムの宗教における神の御使いを指す。ギリシャ語で「伝令」「使い」を意味するアンゲロス (ἄγγελος)に由来する。神秘思想家偽ディオニシウス・アレオパギタの『天上位階論』では、天上の位階の第九位に位置づけられる。

バアル (Ba'al):元々はカナン人に崇められた嵐と慈雨の神だったが、他宗教を認めなかったユダヤ教によって悪魔として一神教に取り込まれてしまった。

ゼブル (Zebul):バアルの敬称。崇高なる主(バアル・ゼブル)という意味だったが、ユダヤ教徒がもじってつけられた蔑称が悪魔、蝿の王(ベルゼブブ)の由来。

ハデス (Hades):ギリシャ神話における死神にして冥府神。主神ゼウスと海神ポセイドンの兄。厳格で誠実な性格とされるが、人が当然な理屈として死を恐れている以上、死神であるハデスはどの時代においても敬遠されていた。聖書において冥界、地獄の隠語に当てられている。

メフィスト (Mephisto):ドイツの民話に登場する悪魔。メフィストフェレス (Mephistopheles)とも呼ばれる。民話によると錬金術師のファウスト博士は、更なる知恵を得るためにメフィストフェレスに魂を売ったという。
神座シリーズにおいてはラインハルト・ハイドリヒ魔名愛すべからざる光(メフィストフェレス)の元ネタ。

ハールートとマールート (Harut and Marut):クルアーンに登場する双子の堕天使。人間を「肉欲と酒に浸る愚物」と見下したものの、いざ神の命令で地上に暮らすと決められた途端、自分たちも三日足らずに肉欲と酒に堕ちてしまう。そしてこれが神の逆鱗に触れたことで天国から追放され、バビロンの深い井戸の中に吊るされたという。また、異説によればゾロアスター神話のハルワタートアムルタートが彼らの起源と考えられる。

ミキストリ (Miquiztli):アステカの暦日法の一つ、260日周期を持つ祭祀暦(トナルポワリ)における6番目の日。その名はナワトル語で「死」を意味する。

ルビカンテ (Rubicante):ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職のを犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「赤い顔をした狂気じみた者」を意味する。

+ 11~20【アエーシャマ~ベルフェゴール】
アエーシャマ (Aeshma):アエーシュマとも。ゾロアスター神話に登場する憤怒の悪魔(ダエーワ)。「血まみれの棍棒のアエーシュマ」という肩書を持つ。その宿敵は善神(ヤザタ)の一柱スラオシャであるとされ、日が暮れると二人が地上に現れ壮絶な戦いを繰り広げるという。
神座シリーズにおいては暴窮飛蝗アエーシュマ及び、バフラヴァーン戒律終わりなき群生する暴窮(マルヤ・アエーシュマ)」の元ネタ(の一つ)。

反キリスト、偽キリスト (Antichrist/Pseudokhristos):キリスト教終末論において、黙示録前(つまり救世主がいない現在)にいずれ現れるであろうとされる人物。救世主に扮し、神に背いた教えを衆生に説くといわれ、これが最後の審判の兆しであると論じられている。また、反キリストとは単にキリストを否定する人物を指す語でもある。

メシア (Messiah):ヘブライ語で「油を塗られた者」を意味する語。王がその位に就任する際に神秘的な油を塗られることがその由来であり、これが転じて神聖な救済者という意味を持つようになった。聖書が日本語に訳される際は「救世主」の語が当てられていた。

バルザイ (Barzai):1921年の小説、ラヴクラフト作『異形の神々の峰』の登場人物。大地の神々の伝承に詳しい智者バルザイが、弟子アタルと共に、神々の尊顔を崇めるため霊峰ハテグ=クラに旅立つというストーリー。物語の終盤では大地の神々の他に「外なる神」の姿を見てしまい、発狂し、跡形もなく消失する。

バルザック:おそらくはバルザフ (Barzakh)。クルアーンに登場する語で「境界」「隔壁」を意味する。此岸と彼岸を隔てる辺獄(リンボ)であるといわれ、天国にいけるほど徳を積んでいないが、かといって地獄に相応しい悪人でもない者が死後、この世界に行くという。

オートス (Otos):ギリシャ神話に登場する巨人。その名は「満たされない」ことを意味しており、双子の兄エピアルテースと共にアローアダイと呼ばれている。オートスがアルテミスを、エピアルテースがヘラをそれぞれ娶るためオリュンポス山を侵攻するという計画を企てるが、半ば成功するもののついには神々に敗れ、奈落に堕ちたという。

オルクス (Orcus):ローマ神話に登場する冥府神の一人なのだが、それ以上はよくわかっていない。後世その名は怪物オーガと、『指輪物語』をはじめファンタジー作品によく登場する悪の種族オークの語源となる。

アマイモン (Amaymon):『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』などのグリモワールに登場する悪魔で、地獄の王子。オリエンス、パイモン、アリトンと共に四大悪魔の一人とされており、司る方角は北で、対応する四大元素は地。

ベルフェゴール (Belphegor):上述のバアルと同じく、元々は古代モアブに崇められた「バアル・ペオル」という山の神だったが、モアブ人を低俗で下劣だと見下したユダヤ人によって聖書に取り込まれ、矮小で好色な悪魔として登場する。キリスト教の悪魔学においてベルフェゴールは地獄の七大魔王の一人で、怠惰の大罪を司る。

+ 21~30【ダイロクテン~ツァトゥグァ】
ダイロクテン:仏教に登場する第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)マーラ・パーピーヤス(死より悪しき者)の日本語での訳語。六欲界の最高位、他化自在天(たけじざいてん)に棲まう魔王であり、釈尊の修行を妨げるため現世に降りたが、為す術もなく敗れた。
神座シリーズにおいては第六天波旬の元ネタ。

ストリガ (Striga):ルーマニア神話に登場する悪霊の一種。ストリゴイ (Strigoi)とも呼ばれる。蘇った死者の魂であるとされ、動物に変身し、姿を消し、血を飲むことで生命力を補えるなどといった様々な能力を持つ。これが後世に伝わった結果が吸血鬼のルーツであると考えられている。

バロール (Balor):ケルト神話における邪悪なるフォーモリア族の王。視界に映った全てを破壊する魔単眼を持つ巨人で、その孫がトゥアハ・デ・ダナーン神族の光明神ルーであるとされている。マグ・トゥレドの戦いにはこの魔眼を行使しようと部下たちに瞼を持ち上げられている最中に、ルーによる渾身の投擲で魔眼を貫かれ、死亡したという逸話を持つ。
戦神館シリーズにおいては海原に住まう者・血塗れの三日月(フォーモリア・クロウ・クルワッハ)の元ネタ(の一つ)。魔眼破壊のエピソードも再現されている。

ロキ (Loki):北欧神話に登場する、変身の能力を持つ炎神でありトリックスター。アース神族と敵対する霜の巨人(ヨトゥン)らファールバウティとラウフェイの子だが、巨人出身ながらもアースガルズに住むことを赦されている。主神オーディンとは義理兄弟の関係で、フェンリルを筆頭に様々な魔物の父でもある。しかし悪戯好きで育ての家に厄介事を持ち込み、ついにはバルドルを殺してしまった戒めとして世界の終わり(ラグナロク)が訪れるまで地中深く繋がれ、蛇毒の拷問を浴びせられ続けるという。そしてやがて黄昏が来ると彼の鎖が外れ、巨人の軍団を率いてアースガルズを滅ぼし、その最中でヘイムダルと刺し違えて戦死するという。

スルト (Surtr):北欧神話に登場する、焦熱世界ムスペルヘイムに住まう炎の巨人。その名は「黒き者」を意味する。光り輝く炎の剣を用いて豊穣神フレイと一騎打ちし、剣撃でもたらした炎が世界を焼き滅ぼすといわれている。なお、後世の創作物でこの剣はよくレーヴァテインという名を当てられるが、実は無名。レーヴァテインとは本来、スルトとは無関係の杖である。
神座シリーズにおいては、直接的な元ネタではないがエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグを構成するモチーフの一つ。

ガルム (Garmr):北欧神話に登場する冥界の女神、ヘルの忠犬。血まみれの毛を持つ猛犬で、ヘルの門を守護するという。またフェンリルと同一視されることもある。

カルマ (Karma):ヒンドゥー教・仏教両方における概念。日本語では(ごう)と訳される。大辞典によると「身体・言語・心による人間の働き・行為」とされ、本来マイナスなイメージはないが、時代の変遷と共に「悪運」「悪因」「」といった暗いイメージと結び付けられていった。

ヴェルニアス (Velnias):リトアニア神話における死の魔神。その名は「死の悪霊」を意味する。悪戯好きの単眼の予言者とされており、その力によって暴風を巻き上げ、空に死者の軍団を率いるという。また雷神ペルクーナスの宿敵でもある。

ハスター (Hastur):クトゥルフ神話に登場する、旧支配者に分類される神格。ハストゥールとも。元々は1895年でロバート・W・チェンバースが執筆した小説『黄衣の王(The King in Yellow)』に登場する謎の概念だったが、チェンバースの作品に感化したラヴクラフトによって自らの神話に組み込まれた。ヒアデス星団、あるいはアルデバランのどこかにある「カルコサの地」の近くにある「ハリ湖」に棲んでいる黄衣の王とされている。人間の召喚には積極的に応じてくる神格とされているが、その性格は極めて残忍で、利害が一致すれば協力するが、一致しなければ召喚者に破滅を招くという。また、名前を三回口にするだけで発言者の身元に現れるとも言われている。
螺湮城新伝においてはハストゥールの元ネタ。

ツァトゥグァ (Tsathoggua):クトゥルフ神話に登場する、旧支配者に分類される神格。人類以前に地上で繁栄していた蛇人間や亜人間たちに崇拝されていた、コウモリやナマケモノ、ヒキガエルが混ぜられたような非常に醜い巨大生物として現れる。自らを崇拝するものには寛大で、召喚術を始めとする様々な魔術の知識を下賜すると言われている。

+ 31~40【クァチル・ウタウス~アポピス】
クァチル・ウタウス (Quachil-Uttaus):クトゥルフ神話に登場する、旧支配者に分類される神格。ラヴクラフトと友人関係にあった作者、クラーク・アシュトン・スミス作『塵を踏むもの(The Treader in the Dust)』に登場したため本来はクトゥルフなどとは無関係だったが、後続の作者たちによって神話に組み込まれた。クァチル・ウタウス自体はおぞましい人間型のミイラという姿を取り、時間と死、老化、腐敗という概念を司る。ただそこにあるだけで時空が歪み加速し万物が急速に朽ちて腐敗していくといわれている。

ハプン (Khapun, Hapun):ウクライナのキリスト教俗信に登場する悪魔。伝承によれば、ユダヤ教において最も神聖な日「贖罪の日(ヨム・キプル)」に現れるといい、一人だけユダヤ人を連れ去るとされている。その行いを見て「離せ、そいつが俺のものだ」と叫ぶとハプンは消えるが、何も言わず見て見ぬ振りをすれば、ハプンがその次の日に無視した人をも連れ去るのだという。

アラディ:おそらくはアラディア (Aradia)。ヨーロッパの様々な民族伝承に語られた魔女だったが、1889年でチャールズ・ゴッドフリー・リーランドの著書『アラディア、あるいは魔女の福音』に女神として登場し、それ以降、近代のペイガニズムにおいて根幹的な崇拝対象となった。リーランドによればアラディアは女神と闇の神の間に生まれた子で、キリスト教の圧政に苦しむ異教徒を救うため彼らに魔術を教えたという。

ヴィイ (Viy):ウクライナの小説家ニコライ・ゴーゴリに創作された邪悪な精霊。1835年刊の彼の著書『ヴィイ』に登場する。「土精の王」であるとされ、膝まで伸びる太く長い睫毛と、全てを見通し、瞳を見た者を殺す魔眼を持つという。

クルセド:おそらくはクルシェドラ (Kulshedra)。アルバニア神話に登場する女悪魔。7つの首(別説によれば12の首)を持つ巨大な魔竜という外見を持ち、炎と嵐、旱魃、洪水、地震などありとあらゆる天災を持って人類に害を成すという。

サビナ:おそらくはポッパエア・サビナ (Poppaea Sabina)。ローマ帝国の「暴君」ネロの2番目の妻。歴史家タキトゥスによれば、彼女は権謀術数に長けた妖艶にして好色な悪女で、彼女が皇后になるため、ネロの母アグリッピナの殺害をネロ自身に後押ししたという。

サルカニ (Sarkany):ハンガリア神話に語られる、複数の首を持つ竜。一般的にはシャールカーニと呼ばれる。伝説によればシャールカーニは至って荒々しい気性を持ち、暴風雨と竜巻を司るという。また雷とは、この竜たちが雲に隠れて縄張り争いをしている時に発する衝撃音であると信じられていた。

ダボグ (Dabog):スラヴ神話における太陽神、あるいは文化英雄。一般的にはダジボーグ (Dajbog)と呼ばれる。炎と戦争、鍛冶、貴石、太陽を司る片端の神である他、太陽が毎晩夜に消えることに因んで冥府神ともされている。また、スラヴの叙事詩では、ロシア人を指して「ダジボーグの子孫」と呼ぶことも多い。

セト (Set):エジプト神話に登場する邪神で、ヘリオポリス九柱神の一柱として数えられている。害悪な合成獣の頭を持ち、砂漠と嵐、不秩序、戦争、暴力を司る存在とされていた。元々は英雄神的な側面を持っていたが、伝説では兄オシリスを殺害し、エジプトの王位を巡って甥ホルスと争ったという神話のみが後世に伝わって強調され、嫌われ者の神となった。

アポピス (Apophis):エジプト神話に登場する混沌の怪物。アポピス、またはアポフィスとはギリシャ語に伝わった形で、本来の名前はアペプ (Apep)。全長が地球を一周するほど巨大な蛇で、身をよじれば地が震え、咆哮を上げれば大地と冥界が揺さぶられ、また魔眼による一瞥は神々をも恐れさせたという。太陽神ラーの宿敵でもあるとされており、太陽の運行を阻止するため幾度となくラーと戦っていたという。また日食は、太陽そのものがアペプに食らわれたことが原因であると信じられていた。

+ 41~50【オシリス~カリテイモ】
オシリス (Osiris):エジプト神話に登場する神で、ヘリオポリス九柱神の一柱として数えられている。死と再生、そして生命の循環を司る冥府神とされていた。妻イシスとマアト、アミト、トトら冥府の裁判官たちと共に死者の功罪を計り、冥界で永遠の生を受けるに相応しいかを決める役割を持つという。

セベク (Sebek):エジプト神話に登場する神。鰐の頭を持ち、ナイル河の全流域を護る武神にして守護神として崇められていた。また、ラーと同一視されることもあり、古代エジプト末期では二柱は習合され太陽神「セベク・ラー」として名を改められた。

ソカリス (Sokaris):エジプト神話に登場する神。ソカリスとはギリシャ語に伝わった形で、本来の名前はセケル。メンフィスの大墓所(ネクロポリス)を守護する、隼の頭を持つ冥府神。同じく冥府神であるオシリスとメンフィスの守護神プターとよく関連づけられ、「プター・セケル・オシリス」と習合されることもあった。

ティアマト (Tiamat):バビロニア神話に登場する、原初たる海の母神。巨大な水蛇、あるいは水竜という姿を持ち、彼女が塩水の神アプスーと交わったことによって他の神々が生まれたという。しかし水神エンキがアプスーを殺害したことで母神は大いに怒り狂い、彼と彼に連なる神々を討ち滅ぼすため11体の魔獣を生み出した。神々と魔獣の間でかつてないほどの戦争が勃発したが、やがてエアの息子マルドゥクが母神を殺して戦争に勝利し、彼女が隠し持った「運命の粘土板」を手にするとバビロンの初代王として君臨したという。この後、ティアマトの肋骨が天と地の果てに、涙する目がユーフラテス川とティグリス川の源に、そして尻尾が天の川銀河になったという。

バズズ:おそらくはパズズ (Pazuzu)。バビロニア神話の風と熱風の悪霊・魔神。蝗害の神格化とされる。姿はライオンの頭と腕、ワシの脚、背中に四枚の鳥の翼、サソリの尾、蛇の男根を隠し持つとされる。妻はラマシュトゥ。アッカド人に恐れられていたが、悪霊の王であることから、その彫像が悪霊を統制するための護符として用いられることもある。

モト (Mot, Mt):モートとも。ウガリット神話に登場する死と乾季の神。その名はセム語で「死」を意味する。最高神イルと女神アーシラトの子であり、バアルの兄弟にして敵対者とされる。

アーリマン (Ahriman):アフリマンとも。ゾロアスター神話に登場する悪魔(ダエーワ)の王アンラ・マンユの中世ペルシャ語形。哲学者ルドルフ・シュタイナーの提唱した人智学ではルシファーと共に悪の二大原理とされる。アーリマンは宇宙と人間の進化の過程で人間にはたらきかけた存在の一つで、アーリマンの影響により人間は自然科学・技術・経済を発達させたが、唯物論に志向するようになり、精神的・霊的な価値観を失わせ世界を矮小化させるとしている。

シヴァ (Shiva):インド神話・ヒンドゥー教の破壊と再生を司る神。ブラフマーヴィシュヌと共にトリムルティを構成する一柱。
神座シリーズにおいては、カイラス朝シャイヴァ帝国に関する用語やキャラクターの元ネタの多くはシヴァに関連するものに由来する。
戦神館シリーズにおいては大黒天摩訶迦羅(マハーカーラ)の元ネタはシヴァの別名に由来する。

ブリトラ (Vritra):ヴリトラとも。インド神話に登場する巨大な(アヒ)アスラともされる。水を閉じ込め旱魃を引き起こす存在で、インドラ神と敵対する。

カリテイモ:仏教の天部の一尊「鬼子母神」の梵名「ハーリーティー」の音写「訶梨帝母(かりていも)」。
神座シリーズにおいてはハリティの元ネタ。

+ 51~60【イングマ~モリガン】
イングマ (Inguma):バスク神話の夢の神・悪魔。夜に家に入ってきて悪夢を見せるとされる。

エルゲ (Erge):アキテーヌ地方で信仰された古代ピレネー及び古代バスクの山の神。
一部ではバスク地方の悪霊で人間の命を奪うとされるが、学術的な出典は不明。

カルン (Charun):エトルリア神話の冥界の案内人。ギリシャ神話のカロンに相当する。翼を持つ女性ヴァント(ヴァンス)と共に描かれることが多い。

クルス (Culsu):エトルリア神話の扉と死の女神。松明とハサミを持ち、冥界にやってきた人間の生命の糸をハサミで断ち切る。

マール (Mahr, Mar):ドイツの伝承に登場する夢魔。眠っている人の上に乗って悪夢を見せる。同じくドイツの伝承に登場する夢魔アルプやドゥルーデと関連付けられる。悪夢を意味するナイトメア (nightmare)のmareと語源が同じ。

ヘロス (Heros):古代ギリシャ語で「半神」ひいては「英雄」を意味する。英語のヒーロー(hero)の語源。紀元前3世紀から紀元後3世紀頃のトラキア地方には馬に騎乗する神のレリーフ「トラキアの騎士(Thracian Horseman)」がある。この神はヘロスの名で呼ばれ、これは先述の古代ギリシャ語のヘロスが固有名詞となったもの。狩猟や豊穣、守護を司る他、冥界神としての側面を持つ。フリュギアとトラキアの騎乗・天空神サバジオス(サバージオス)と同一視される。また、馬に乗る聖ゲオルギウスの図像は、「トラキアの騎士」タイプの図像の延長線上にあるという。

ギルティネ (Giltine):リトアニア神話の死の女神。その名は「刺す」を意味する「gelti」に由来する。

ククト (Kukuth):ククドゥ (Kukudh)とも。アルバニア神話の悪霊・悪魔。夜に現れ病や不幸をもたらす存在とされる。

マッハ (Macha):ヴァハとも。ケルト神話の戦いの女神。三女神モリグナの一柱。馬、戦い、豊饒、および主権を司る。ケルト神話には同名の神や人物が複数登場し、それらと同一視される。

モリガン (Morrigan):ケルト神話の戦いの女神。三女神モリグナの一柱。破壊、殺戳、死を司り勝利の予言を授ける存在。戦場にはカラスの姿で現れるとされる。『クアルンゲの牛捕り』では英雄クー・フーリンに執着するも返り討ちにあうが、彼を補佐する役目となる。クー・フーリンが死した時その肩にはカラスが留まっていたという。『アーサー王伝説』に登場する妖精・魔女モーガン・ル・フェイ(モルガン・ル・フェ)と同一視される。

+ 61~70【インジッヒ~バルバリシア】
インジッヒ (Indich):インデフ・ マク・デー・ドムナン (Indech mac Dé Domnann)とも。ケルト神話における邪悪なるフォーモリア族の王。神話では同じフォーモリア族の王であるバロール、ブレスと共に作戦会議を行う。最期はトゥアハ・デ・ダナーン神族の軍神オグマと戦い相討ちとなる。

エキドナ (Echidna):ギリシャ神話の怪物であり怪物達の母。女性の上半身と蛇の下半身を持ち、夫のテューポーンとの間にケルベロス、オルトロス、ヒュドラー、ラードーン、金羊毛の番竜、アイトーン、クリュンヌ、デルピュネー、パイア、キマイラ、ケートス、スキュラを生んだ。また、息子のオルトロスとの間にネメアーの獅子、タゲス、スピンクス(スフィンクス)を生んでいる。

エリニュス (Erinys):エリーニュスとも。ギリシャ神話の復讐の女神達。エリーニュスは単数形で、複数形はエリーニュエス (Erinyes)。後代の神話では、アレークトー、ティーシポネー、メガイラの三女神を指す。神話によるとウーラノスがクロノスに去勢された際、傷口から血がガイアに滴り落ちたことで生まれたという。

リラ (Lila):リル (Lilu)とも。シュメール神話の精霊・悪霊。リルは男性形であり、女性形はリリートゥ、アルダト・リリー。メソポタミア神話やユダヤ教伝承の悪霊・悪魔であるリリスの原型ともいわれる。『ギルガメシュ叙事詩』の関連作品『ギルガメシュとエンキドゥと冥界』には、キスキル=リラ (Kiskil-lilla)という女悪魔・精霊が登場する。

バビロン:おそらくは大淫婦バビロン (Whore of Babylon)。『ヨハネの黙示録』のアレゴリー(比喩)の一つ。赤と紫の衣を着て、黄金と真珠、宝石で出来た華美な装飾品をつけ、憎むべきものと自身の姦淫で汚れた黄金の杯を持つ。十本の角と七つの頭を持つ緋色の獣に騎乗する。
神座シリーズにおいてはリザ・ブレンナー魔名大淫婦(バビロン・マグダレナ)の元ネタの一つ。

ディス (Dis):ディースとも。ローマ神話の冥界神ディース・パテル (ディス・パテル, Dis Pater)の略称。その名はラテン語で「富める」「豊かな」を意味する「dives」の短縮形に由来する。ディース・パテルは「富の父」を意味する。同じくローマ神話の冥界神であるプルートーと同一視される。

ディーテ (Dite):ディスのイタリア語名。また、ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』においては、悪魔大王の呼び名の一つ(他にはルチフェロ、ベルゼブと呼ばれる。ルシファー、ベルゼバブのイタリア語)。また、『神曲』には「ディーテの市」という地獄の最下層を囲む城塞都市が登場する。

チリアット (Ciriatto):ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職のを犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「牙の鋭い者」を意味する。

スカルミリオーネ (Scarmiglione):ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職の罪を犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「汚い乱れ髪」を意味する。

バルバリシア (Barbariccia):バルバリッチャとも。ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職の罪を犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「野蛮なやつ」を意味する。

+ 71~80【リビコッコ~ゼーレ】
リビコッコ (Libicocco):ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職のを犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「リビアの台風(シロッコ)」を意味する。

マラコーダ (Malacoda):ダンテ作『神曲』の1作目『地獄篇』に登場する悪魔。地獄界の第八圏マーレボルジェの第五の嚢で、汚職の罪を犯した亡者たちを罰する悪魔の集団「邪悪の爪(マレブランケ)」の一人。その名はイタリア語で「禍いの尾」を意味する。

ビレト (Bilet, Bileth):ベレト(Beleth)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では13番目に記載される。地獄の85の軍団を従える王。青白い馬にまたがりトランペットをはじめとする楽器が鳴り響く中で現れる。男女を問わず恋愛関係を取り持つ力を持つ。コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』によるとトランペットやホルンを鳴らす猫を従えているという。『悪魔の偽王国』によると堕天前は能天使の階級とされる。

ムルムル (Murmur):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では54番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる大公爵にして伯爵。ハゲワシまたはグリフォンに騎乗して公爵冠を被った兵士の姿で現れる。死者を呼び出し質問に答えさせる能力を持ち、哲学に長じているとされる。堕天前は座天使および天使の階級とされる。

モラクス (Morax):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では21番目に記載される。地獄の36の軍団を率いる伯爵にして総裁。男の顔を持つ牡牛の姿で現れる。召喚者に対し天文学を始めとした教養学に精通させたり、使い魔、薬草や宝石が持つ力についての知識を与えることができる。『悪魔の事典』ではカナン人の神モレクと関連付けられる。

マルバス (Marbas):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では5番目に記載される。地獄の36の軍団を率いる総裁。強壮なライオンの姿で現れるが、召喚者が命じれば人間の姿にもなれる。隠されたものや秘密に関する質問に真摯に答える。疫病をもたらしたり、それを治す力を持つ。工芸に関する優れた知識も有している。人の姿を変化させることもできる。

パイモン (Paymon, Paimon):『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』などのグリモワールに登場する悪魔。オリエンス、アマイモン、アリトンと共に四大悪魔の一人とされており、司る方角は西で、対応する四大元素は火。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では9番目に記載される。天使と能天使による200の軍団を率いる王。王冠を被り女性の顔をした男性の姿を取り、ヒトコブラクダに駕した姿で現れる。人文学、科学、秘密などあらゆる知識を与えることができる。また、召喚者に地位を与えたり人々を召喚者の意思に従わせる力を持つ。良い使い魔を用意してくれるとされる。堕天前は主天使の階級とされる。

バエル (Bael):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では1番目に記載される。地獄の66の軍団を率いる王。ヒキガエル、猫、人間に似た姿、もしくはこれら全てを併せ持った姿で現れる。人を不可視にしたり知恵を与える力を持つ。カナン人の神バアルと同一視、またはベルゼブブなどと同じくバアルから派生した悪魔とされる。

ハゲンティ (Hagenti):ハーゲンティ (Haagenti)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では48番目に記載される。地獄の33の軍団を率いる総裁。グリフォンの翼を持つ力強い牡牛の姿で現れるが、召喚者が命じれば人間の姿にもなれる。人を博識にする、金属を黄金に変える、ワインを水に、水をワインに変えるといった力を持つ。

ゼーレ:おそらくはセーレ (Seere)。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では70番目に記載される。地獄の26の軍団を支配する君主。翼の生えた馬に乗った美男子の姿で現れる。移動やものを運ぶ能力を持ち、瞬きする間に世界中のどこへでも運ぶことができる。盗まれたものや隠された宝物、その他あらゆる物事を真摯に語る。優しい性質で召喚者の望みをなんでも叶えてくれる。
なお、ゼーレ (Seele)だとドイツ語で「魂」を意味する言葉になる。

+ 81~90【セパル~カスピエル】
セパル (Separ):ウェパル (Vepar, Vephar)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では42番目に記載される。地獄の29の軍団を率いる公爵。女性の人魚の姿で現れる。水域の支配、武器弾薬を満載した武装船団の誘導、召喚者の求めに応じて海に大嵐を巻き起こしたり船団の幻を出現させる、人の傷口を化膿させて蛆をわかせ三日で死に至らしめるといった力を持つ。
同じく『ゴエティア』に記載されている悪魔ゼパル (Zepar)と名前が似ているため混同されやすい。

ハルパス (Halpas):ハルファス (Halphas)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では38番目に記載される。地獄の26の軍団を率いる伯爵。ヒメモリバトまたはコウノトリの姿で現れる。しわがれた声で話す。塔または町を建設し武器弾薬で満たす、軍勢を命じられた場所に送り込む力を持つ。

ブエル (Buer):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では10番目に記載される。地獄の50の軍団を率いる総裁。姿に関しては様々なパターンがあり、『ゴエティア』では人馬宮のシンボル、『地獄の辞典』では星か車輪のような五本の脚を持つとされる。『地獄の辞典』第6版以降の挿絵ではライオンの頭と5本のヤギの足を体の周りに持つ姿で描かれており、これが一番有名な姿。ヒトデの姿とされることもある。自然哲学、道徳哲学、論理学、全ての薬草の薬効を教える。望ましい使い魔を授けたり、病の治療、特に病気の人間を健康体に戻す知識に通じているという。

シャクス (Shax, Chax):シャックスとも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では44番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる侯爵。コウノトリまたはヒメモリバトの姿で現れる。しわがれているが繊細な声で話す。召喚者の命に応じて人の視覚・聴覚・理解力などの知覚を奪う、金や馬を盗み出す、優れた使い魔を与えるといった力を持つ。また、神聖な事柄や悪魔達が守っていない隠された財宝のことを教えてくれる。召喚者に対し、忠実で従順であると約束するが、魔法陣の三角形の中にいない限り噓をつくという。

ザレオス (Zaleos):サレオス (Saleos)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では19番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる公爵。公爵の宝冠を被りワニに乗った雄々しい騎士の姿で現れる。見た目に反し立ち振る舞いは穏和。男女間に愛情を芽生えさせる力を持つ。

バルバドス:おそらくはバルバトス (Barbatos)。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では8番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる伯爵にして公爵。トランペットを持った4人の王を従え、狩人の姿で現れる。魔術師の財宝の隠し場所を知っている、動物の言葉を理解する、過去と未来をよく知り、友情を回復する力を持つ。『悪魔の偽王国』によると堕天前は力天使または主天使とされる。『地獄の辞典』の著者コラン・ド・プランシーはバルバトスをロビン・フッドの変形であるとみなしている。
なお、バルバドス (Barbados)だとポルトガル語の「髭の生えたもの」という意味の言葉となり、同名のカリブ海の国の名前の由来でもある。

オズ (Oze):オセ (Ose, Osé)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では57番目に記載される。地獄の3または30の軍団を率いる総裁。ヒョウの姿で現れるが、その後人間の姿になる。召喚者に教養学を教え神学や隠された物事に関する質問に正しく答える、人間を変身させる、凶器をもたらすといった力を持つ。オセの力を受けた人間は自分が王や教皇であると信じ込んでしまうという。

オリアス (Orias):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では59番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる侯爵。強壮な馬に乗り右手に二匹の大蛇を携えた蛇の尾を持つライオンの姿で現れる。惑星の在り処を知り、星の効能を教示する、人を変身させる、地位を与え友人や敵からの好意をもたらす力を持つ。星に関する力を持つため占星術と結び付けられることもある。

グラキヤ・ラボラス:おそらくはグラシャ=ラボラス (Glasya-Labolas)。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では25番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる総裁。グリフォンのような翼を持った犬の姿で現れる。人文科学の知識を与える一方で殺人の達人であるとされる。過去と未来をよく知り人を透明にする力を持つ。

カスピエル (Caspiel):鬼神学に登場する精霊。ソロモン王が従える「ソロモンの精霊(aerial spirit of Solomon)」と呼ばれる31の精霊の1体。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第二書『テウルギア・ゴエティア』では南方の大皇帝とされ、200人の大公爵と400人の小公爵を従えている。また、ヘブライ語の『第三エノク書』に記載される天使カフシエル (Qafsiel)はカスピエル (Qaspiel)とも呼ばれる。この天使は『天使ラジエルの書』にて月を司る天使とされている。

+ 91~99【アガレス~ベルゼバブ】
アガレス (Agares):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では2番目に記載される。地獄の31の軍団を率いる公爵。ワニに乗り、手にオオタカを留まらせた老人の姿で現れる。逃亡者を戻ってこさせる、地震を起こす、現世的なもの及び超自然的なものの両方の尊厳を破壊する力を持つ。あらゆる言語を教えることもできる。『悪魔の偽王国』によると堕天前は力天使とされる。

アビゴル (Abigor):エリゴス (Eligos)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では15番目に記載される。地獄の60の軍団を率いる公爵。槍を構え、旗を掲げ、蛇または杖を持った端正な騎士の姿で現れる。未来を予見する、王や偉大な人物の寵愛をもたらす力を持つ。また、隠された物事や戦争について語ることもできる。

アロケン (Allocen):アロケル (Allocer, Alocer)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では52番目に記載される。地獄の36の軍団を率いる公爵。立派な馬に乗った、燃えるような目を持つ真っ赤なライオンの頭を持った兵士の姿で現れる。その目を覗き込んだ者は自分の死に様が見えショックでしばらく目が見えなくなるという。しゃがれて大きい声で話す。天文学や教養学を教える、優れた使い魔を与える力を持つ。

イペス (Ipes):イポス (Ipos)とも。悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では22番目に記載される。地獄の36の軍団を率いる伯爵にして君主。ライオンの頭、ガチョウの脚、ウサギの尻尾を持った天使の姿で現れる。過去と未来のことをよく知り、機知や勇敢さを呼び起こす力を持つ。

アンドラス (Andras):悪魔学における悪魔。17世紀のグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』では63番目に記載される。地獄の30の軍団を率いる公爵。手に鋭い剣を持ち、狼に騎乗し、天使の体に黒い鳥の頭を持った姿で現れる。鳥の種類に関してはゴイサギ、フクロウ、カラス等がある。召喚者を仲間ごと皆殺しにしようとするため注意しなければならないが、敵を皆殺しにする方法を教えるという説もある。不和をもたらす力を持つ。

アンラ・マンユ (Angra Mainyu, Aŋra Mainiuu):ゾロアスター神話に登場する悪魔(ダエーワ)の王。創造神アフラ・マズダによって創造された双子の霊の内、聖なる霊スプンタ・マンユは「善」を、悪しき霊アンラ・マンユは「悪」を選択しそれぞれの原理に基づき万物を創造したという。悪竜アジ・ダハーカも創造物の一つ。
神座シリーズにおいては特異点アンラ・マンユ及び、ナダレ戒律不変なる正義もたらす絶対悪(アンラ・マンユ)」の元ネタ。

ジューダス・ストライフ:ジューダス (Judas)はおそらくイスカリオテのユダ (Judas Iscariot)が元ネタ。十二使徒の一人であり、イエスを裏切ったことから裏切り者の代名詞とされる。ただし、グノーシス主義の福音書『ユダの福音書』では、ユダはイエスの教えを真に理解していた使徒であり、裏切りもイエスを肉体から解き放つために必要なことだったとされる。
ストライフ (strife)は英語で「闘争」「紛争」「不和」を意味する。

ソフィア・クライスト:ソフィア (Sophia)は古代ギリシャ語で「知恵」を意味する。グノーシス主義においては最下級のアイオーンとして登場する。ソフィアの先在の父プロパトールを知りたいという欲望から世界が生まれたという。また、ヤルダバオトの母とされる。
クライスト (Christ)はキリストのこと。

ベルゼバブ(Beelzebub):ベルゼブブとも。元々はカナン人に崇められた嵐と慈雨の神バアル・ゼブルが悪魔として一神教に取り込まれた。その名はバアル・ゼブルを語呂が似ている蠅の王(バアル・ゼブブ)と蔑んで呼んだものに由来する。キリスト教の悪魔学においてベルゼブブは地獄の七大魔王の一人で、暴食の大罪を司る。

なお、100択と言っておきながら99択しかない。



コメント

  • (∴)「はぁ?大仰な名などいらんだろう。塵、屑、滓…ああ、糞の塊で結構だな。そうだろ、糞」 -- 名無しさん (2017-07-17 21:32:07)
  • さあな、俺にも分からん。だが何よりも大切なのは「お前が」何になりたいか、何でいたいか…だろう? -- 名無しさん (2017-07-17 22:21:43)
  • 「メキシコに吹く熱風」という意味で、サンタナというのはどうかな!? -- 名無しさん (2017-07-19 12:10:24)
  • わかったぞ!おまえの名は高濱亮だ! -- 名無しさん (2017-07-19 18:43:49)
  • げろしゃぶか、フーミンかな -- 名無しさん (2017-07-19 19:25:12)
  • 前略 ぺぺぺ(ry...【もょもと】で -- 名無しさん (2017-07-20 00:11:43)
  • じゃあ、ナダレで(アンラ・マンユ繋がり) -- 名無しさん (2019-11-30 05:46:41)
  • 君の名は寿限無寿限無(中略)長助だよ -- 名無しさん (2019-12-01 03:27:37)
  • 俺の名を言ってみろォ! -- 名無しさん (2020-06-14 19:04:31)
  • ジャッカル! -- 名無しさん (2020-06-17 21:22:21)
  • すまん、最初の方忘れたからもっかい言って? -- 名無しさん (2020-06-17 21:44:50)
  • マグサリオン「兄者、俺の名前を当ててみて」 -- 名無しさん (2020-06-17 22:01:38)
  • マスターテリオン! -- 名無しさん (2020-06-18 00:24:23)
  • 全ての元ネタ追記中です。 -- 名無しさん (2020-07-24 15:46:27)
  • ↑ガンバ! -- 名無しさん (2020-07-24 16:23:53)
  • すげぇ!リメイクされたら多分大幅にカットされるか修正される奴!特にダイロクテン! -- 名無しさん (2020-07-24 18:02:20)
  • なんか編集する度にコメが消えてるけどこれって不具合? あんまりアットウィキ使ってないからわからん -- 名無しさん (2020-07-24 18:31:12)
  • サーバー側の反映までに時間かかってコメが呑まれてるんだと思うが、編集は可能な限り一度に纏めてやった方が良いと思うぞ -- 名無しさん (2020-07-24 18:55:40)
  • いっぱい出したからその後のシリーズのキャラに微妙に被ったりしてちょっと面白い -- 名無しさん (2021-03-31 14:32:10)
  • まーたレーヴァテインが『杖』って根拠のない俗説を実しやかに語ってるぅ…… -- 名無しさん (2025-02-13 20:32:23)
  • てか元ネタ集すごいな…あとなんか神野明影みたいに名前めちゃくちゃ持ってて笑う -- 名無しさん (2026-03-01 21:59:16)
  • 元ネタ解説が途中までしかなかったので追加&全体を整理しました。 -- 名無しさん (2026-03-21 14:17:32)
  • 改めて見ると壮観だな…今更だけどディエスとかkkkとかアヴェスターとかとも被るネタも結構あるなぁ -- 名無しさん (2026-03-21 22:19:01)
  • ダンジョンが神座の設計図の縮図であることを考えると、設計図がベルゼバブにも入ってたってことになるのかもね -- 名無しさん (2026-05-08 18:54:13)
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最終更新:2026年05月08日 18:54
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