ぶんめいこく
優れた魔法文明や、それに匹敵する科学文明を有している国家を文明国と呼称する。
基本的には「
地球基準で近代・近世レベルの文明」を保有する国家は文明国扱いとなる。そして、文明圏で特に強大な国力・軍事力を有する五大国を
列強と呼称する。
ただし文明国と言っても、文明圏間や国家間で、発展や技術の度合いには大きな差がある。
神聖ミリシアル帝国を中心とする第一文明圏が、地球基準で第二次世界大戦直前の文明を持つのに対し、
パーパルディア皇国が支配する第三文明圏は、産業革命以前のレベルで
ワイバーン以外の飛行手段が存在しないなど、明確な格差が存在する。
基本的に文明国と
文明圏外国の間には、超えられない壁と称されるほど国力と技術力に差があり、歴史上、
文明圏外国が連合して文明国に攻め入った事例は複数存在するが、文明国が敗北したことは皆無だったという。通常の文明国でも
魔導砲や
魔導戦列艦を配備しており、
文明圏外国ではこれらの戦力に対抗するのはほぼ不可能である。
ただし
文明圏外国でも
アルタラス王国や
イルネティア王国のように、文明国並みかそれ以上の文明や技術力を有する国家も存在するので、基準に関しては曖昧な部分も多い。前述の両国は島国であることから、文明圏からの距離等で格付けされている可能性もある。
実際に手工芸しか産業がなく都市国家の
ヒノマワリ王国が文明国とされているため、この可能性は高いと思われる。
そうした事情もあり、文明国側が彼らに取り入ろうとする
文明圏外国に対して、不平等条約を押し付けるのが日常茶飯事とされている。
更に万が一にも自国を超えられないよう、開示する技術にも相当の制限がかけられている。
このような歴史があるため、文明国はほぼ例外なく、圏外国を蛮族として見下す。
文明国は上記の価値観に基づいて行動しているため、下位列強等は相手が
文明圏外国とみなすと相手の実状を確認することなく、「対等な存在ではない」と判断する事が恒常化している。
それゆえ、転移国家の
日本国と
グラ・バルカス帝国も、当初は
文明圏外国扱いされていた。
しかしその結果、
下位列強
レイフォルは、グラ・バルカス帝国との戦争に
惨敗して滅亡。
同じく下位列強の
パーパルディア皇国も、日本に戦争を仕掛けて
一方的惨敗し、全属領と国力・軍事力のほとんどを失って没落という大事件が立て続けに起こることになった。
そのような状態が続いたため、
ミリシアル皇帝は、
近い将来、文明圏と文明圏外の概念が崩れることを予期している。
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〔最終更新日:2024年12月18日〕
最終更新:2024年12月18日 16:21