ぶんめいけんがいこく
世界の文明圏である
第一文明圏、
第二文明圏、
第三文明圏に属さない国々を、この世界では総称する。対義語は
文明国。
文明国が「
地球基準で近代ないし近世レベルの文明」や、「独自の魔法文明」を有するのに対し、文明圏外国は中世レベルの文明にとどまっている国が多く、文明国とは国力・技術力に歴然とした差が存在している。
ただし分類上後述の
日本国や、
グラ・バルカス帝国、
アニュンリール皇国などの列強以上の国も文明圏外なので上下の幅が極端に大きい枠組みである。
文明圏外国が文明国と国交を結ぶと、ほとんどの場合文明国から、資源と労働力の吸い上げを目的とした不平等条約を強要される。
文明国が技術供与を行うこともあるが、決して文明国を超えないレベルの技術しか提供されないため、常に後追いという立場を強いられる。ただし、大砲すら知らない国も珍しくないため、文明国に取り入ることは多くの文明圏外国にとって基本政策となっていることが多い。
ただし実際の所の文明圏外国か否かという判断は曖昧な所があり、単純な技術力や国力で決まっていない節がある。実際に日本等の例外を抜きしても
アルタラス王国や
イネルティア王国のような並みの文明国を上回る国が文明圏外国認定され、
ヒノマワリ王国のような並みの文明圏外国にも劣る都市国家が文明国に認定されているという不可解なことが起きている。
両者の違いは文明圏の勢力圏に所属しているかいないかという点があり、文明圏もしくは列強からの距離が最優先事項の可能性がある。日本も事実上の列強と認められた後にも距離で下に見られるような描写があるため、かなり根強い価値観として浸透してる可能性がある。
文明圏外国は文明国から「
蛮族」「
蛮国」呼ばわりされる事が多く、基本的に見下した対応を受ける事が多い。
ただし文明圏外国の扱いは国によって差が有り、
列強でも
神聖ミリシアル帝国や
ムーは比較的温和な政策をとっているが、
パーパルディア皇国は舐められまいと傲慢な姿勢を崩しておらず技術供与の見返りに奴隷の提供を強要してかなり嫌われていた。
日本も転移当初は第三文明圏の東側外縁部に位置する新興国と見なされたため、文明圏外国扱いを受けていた。これは第二文明圏外に転移したグラ・バルカス帝国も同様である。しかしそれが遠因となって、
- 下位列強のレイフォルは、グラ・バルカス帝国に攻め込まれ滅亡。
- 同じく下位列強のパーパルディア皇国は、まともな情報収集すら行わずに日本に戦争を仕掛け一方的大惨敗。亡国こそ免れたものの、国力・軍事力・領土の大半を失い、第三文明圏における支配体制も崩壊して没落することになった。
近年、日本の支援により並みの文明圏よりも高い技術を得られるようになり、文明圏外国と言う概念自体が崩れつつあり、
ミリシアル皇帝もこの呼称自体がそのうち過去のものになると予感している。
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〔最終更新日:2024年12月18日〕
最終更新:2024年12月18日 17:37