あるたらすおうこく
フィルアデス大陸南方に位置する島国。島と言っても
日本の本州くらいはある。人口およそ1,500万。首都は王都ル・ブリアス。王城はアテノール城。政治体系は絶対王政。国旗は青と白の二色で分割したものに、小さな黄色い太陽の紋章を中央に描いたもの。
第三文明圏外側に位置するためか、
文明圏外国に分類されるが、世界有数の
魔石鉱山を有する豊かな国で、通常
文明国並みの国力と文明水準を持つ。
軍事力も
フェン王国等の通常の文明圏外国と比較して傑出しており、
魔導戦列艦を保有する他、
風神の矢等の独自兵器も開発している。
対パーパルディア戦では、魔導戦列艦艦隊56隻の他、
ワイバーン120騎、陸上兵力約2万を展開している。
パーパルディア皇国から
国内最大の魔石産出量を誇るシルウトラス鉱山の献上と王女の奴隷化という理不尽な要求を突き付けられ、開戦を決意。
王も国民も勝てるとは思っていなかった様だが、予想を上回る戦力差のため、戦闘開始から僅か3日で占領される。王族も、脱出した
ルミエス王女を除き、皆殺しにされた。
再独立直後、パーパルディア皇帝
ルディアスはアルタラスの再支配を命じているが、再占領どころか日本に致命的な惨敗。
海軍艦艇の9割以上と、
陸軍主力の半ばを失う。それを公表した
新女王ルミエスの演説が直接の引き金となって、パーパルディアの全属領において一斉に大規模反乱が勃発。これが実質的なとどめとなり、パーパルディア皇国は
国そのものが崩壊して完全に没落。
ルミエス女王は、第三文明圏におけるパーパルディアの一極支配に終止符を打つ、一翼を担うことになった。
再独立の際、パーパルディア皇国のアルタラス統治機構のメンバーは、
長官であるシュサクを初めとしてほぼ全員がカスト以上に悲惨で凄惨な最期を遂げた、という裏設定が存在する。
一応、恨みを買っていなかったおかげで助かった者もいるのだが、民衆の私刑で惨殺された者が圧倒的多数だった(これも裏設定)。
アルタラス国民の恨みと怒りの大きさが窺い知れる。
再独立支援の条件として、
ルバイル基地が王都ル・ブリアス郊外に日本によって設置され、パーパルディア皇国皇都
エストシラント空爆作戦時は、ここから
F-15J改や
F-2、
BP-3Cが出撃している。
規模は不明ながら、パーパルディア皇国戦後もルバイル基地には
自衛隊の駐留部隊が存在する。
この基地の存在により、周辺国から日本の同盟国または実質的な保護国と認識されている模様で、アルタラス王国軍が再建途上であるにも関わらず、再独立後はどの国からも干渉を受けている様子はない。
日本によって亡国の危機から救われた国々の中で、珍しく対日感情についての言及が無い。
しかし、王女一行の亡命受け入れから再独立までの支援、再独立後のルバイル基地による安全保障を考えれば、かなり親日寄りと想像される。
まあ、絶対王政国の国家元首が日本に長期滞在した経験を持ち、日本からのインフラ輸入を考えているほど親日である以上、反日的になりようがないのだが。
実際、
グラ・バルカス帝国連合艦隊による日本侵攻時に、「日本と切っても切れない関係にある」とまで形容される
クワ・トイネ公国と
クイラ王国と並んで自衛隊基地の建設に賛同した数少ない国として名前が挙がっており、
グラ・バルカス帝国の脅威よりも日本との関係を重視したことが伺える。
日本政府も、パーパルディア皇国戦後に
カストを引き渡したり、女王の再留学を受け入れる等、色々便宜を図っている事が窺える。
これは、パーパルディア皇国戦における協力に加え、日本から見ると、
ロデニウス・フィルアデス両大陸の海峡出口に位置するアルタラス島は、最大の顧客である
ムーとの通商航路のチョークポイントという地政学的に重要な位置を占めることから、食糧供給地のクワ・トイネ公国や資源供給地のクイラ王国とは違う意味で日本政府から重要視されているためとも考えられる。
4巻特典「ルミエスの再訪日」において、女王の尽力?によって、再独立から数年後にはスイーツの美味しい国として、世界にその名を知られていることが語られている。
また、編集氏のブログにおいて、
魔王ノスグーラに滅ぼされた北エルフ三王国のひとつである「
アル・ターラ王国」の末裔であることが明らかになった。
コミカライズ版では、衣服や町並みなどアラビア調に描かれている。旅芸人の一座に扮したルミエスと
リルセイドの偽装衣装もそれに良く似ている。このあたりは砂漠のある亜大陸の文化としてこのようなかたちになった、と考えられる。
…………緯度的に
ロウリア王国より高緯度じゃないか、と思われるかも知れないが、このあたりは気流や海流次第で変わってくる。そもそも日本自体、亜寒帯の旭川と亜熱帯の那覇で年間最高気温がさほど変わらない。日本最高気温は温暖湿潤気候ド真ん中のはずの熊谷で観測されることが多く、
「涼しい本州」と思って転居してきたウチナーが参ってしまうんだとか。
登場する主な兵器
登場人物
王族・王家関係者
軍関係者
- ボルド - 王国海軍長
- ライアル - 対パーパルディア皇国地下抵抗組織軍長(元王国第1騎士団長)
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〔最終更新日:2023年09月25日〕
最終更新:2023年09月25日 03:21