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ダンジョンコア
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ダンジョンコア
ダンジョンコア | |
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種族 | トレスクレア |
クラス | 王 |
生年 | 神聖暦前1300年頃 |
覚醒 | 神聖暦322年 暗黒暦元年 |
所属 | トレスクレア |
異名 | 恒王 |
来歴
出自
恒王ダンジョンコアは、もとは虚飾王パンドラが創造した人造生命体トレスクレア指揮型九号機であり、のちのアゲラ・ノーマンである。
彼は密かな最終目標として、親機である虚飾王パンドラの封印を解放することを掲げていたが、表向きは魔神教の聖騎士として活動し、永久機関や黄金要塞をはじめとする数々の兵器開発を主導した。これらの兵器は人類の戦力を大きく底上げするものであったが、その根底には、パンドラを封じた魔神ルシフェルや嫉妬王アスモデウスらと対抗するための戦力を構築する意図があった。
彼は密かな最終目標として、親機である虚飾王パンドラの封印を解放することを掲げていたが、表向きは魔神教の聖騎士として活動し、永久機関や黄金要塞をはじめとする数々の兵器開発を主導した。これらの兵器は人類の戦力を大きく底上げするものであったが、その根底には、パンドラを封じた魔神ルシフェルや嫉妬王アスモデウスらと対抗するための戦力を構築する意図があった。
神聖暦321年、終焉戦争の最中に発生した聖杯事件において、アゲラは黒衣の男の襲撃を受け、指揮型九号機 としての肉体を捨て、疑似魂を永久機関の管理系統へとアップロードすることで生存を図った。この際、黒衣の男が永久機関に落ち込んだことで、未知の魔法魔力が永久機関へと取り込まれることとなった。
神聖暦322年、彼が一体化した久遠の聖都の中枢に冥王シュウが侵入した際、黒衣の男からもたらされた魔法魔力とアゲラの魂が適合。これにより王の魔物としての覚醒条件が変則的に満たされ、恒王ダンジョンコアが誕生した。
暗躍
王の魔物として覚醒した恒王ダンジョンコアは、スラダ大陸一帯に迷宮を張り巡らせて支配の拡大を図った。しかし、魔神術式を有する冥王シュウとの直接戦闘では力及ばず敗北した。このとき、あらかじめ自身の魂を分割し、主たる力を与えた分霊を前面に立てていたことが奏功し、死亡したかのように偽装して、本体は迷宮域の奥深くへ退避することに成功した。
以後、約1300年にわたり、ダンジョンコアは冥王が展開する冥界と影響範囲をめぐって干渉を続けつつ、迷宮内部に定住する人類から密かに魔力を徴収することで力を取り戻すことを画策し、復活の機会をうかがった。
暗黒暦1340年頃、冥王シュウは虚数時空の概念を応用した冥界門を設置し、冥界とマギア世界の接続を完全に制御することで、ダンジョンコアによる干渉を遮断した。これにより冥界の防御は突如として強化され、迷宮の広域展開が危ぶまれる事態に陥った。未知の手法に強い関心を抱いたダンジョンコアは自ら調査に乗り出したが、それはシュウの仕掛けた罠であり、誘い出された結果、再び分霊を滅ぼされることとなった。
その後はさらに身を潜め、道具などを介して人類社会に間接的に干渉する方針へと転換する。聖守と魔神の因縁の形成、迷宮神器や祝福といった枠組みの創出を通じて、人類の宗教・政治・戦争の在り方に波及的な影響を及ぼした。これらの舞台装置は国家規模の戦乱を誘発し、その過程で消費される魔力を徴収する仕組みとして機能したと考えられている。
恒王ダンジョンコアはこうして表舞台から姿を消し、人類を媒介とする長期的な暗躍によって力を回復する戦略を取り続けた。
影響
聖守と魔神
暗黒暦1340年、タマハミ村の惨劇を契機に、暴食タマハミと融合した最初の魔族アリエットが誕生し、自らを魔神と名乗った。彼女の復讐対象となったスレイ・マリアスは聖王剣を手にし、シュリット神聖王国の聖石寮を率いる聖守として立つことになる。
やがて両者が衝突した魔神戦役において、敗北したアリエットはスレイに魔神化の呪いをかけ、彼を二代目魔神へと変貌させた。以後、スレイは魔族を率いて人類に仇なす存在となり、人類の中からも聖王剣の系譜を継ぐ聖守が現れるようになった。
こうして聖守と魔神の因縁が確立し、人類と魔族の長き抗争が始まった。これら一連の構図の背後には、恒王ダンジョンコアによる迷宮魔法を介した干渉が存在していた。
迷宮神器
暗黒暦1500年以降、各地の迷宮域で発見されるようになった高度な魔道具であり、これを手にした人間は通常を超える能力を得ることができた。
迷宮神器には疑似人格機能が備わっており対話可能だったが、これは恒王ダンジョンコアの産物であり、神器の使用者は知らず知らずのうちに彼の誘導を受けることとなった。
さらに、神器の使用に際して消費される魔力の一部はダンジョンコアに徴収される仕組みとなっていた。特に神器同化によって一時的に得られる疑似的な覚醒状態では、所有者が扱う無尽蔵の魔力が直接的にダンジョンコアの復活を支える資源となった。
信仰
恒王ダンジョンコアは、人々の信仰に根付く形で人類社会へ影響を与えてきたとされる。
始原母 - 放浪民族ヴェリト人が信仰する神であり、儀式を通じて祝福と呼ばれる異能を授かることができる。星盤祖 - シュリット神聖王国の聖教会が信仰する神であり、預言石を通じて国の危機に関わる預言を授け、また聖守の認定を行うとされた。嵐神 - レベリオ人が信仰した神であり、その御神体とされた黄金像に生贄を捧げることで雨を呼ぶとされた。実際には像の内部に収められた迷宮神器・ 嵐唱 の不適合使用による現象であったと考えられている。- 夢回廊 - 迷宮域周辺に暮らす人々が稀に見る夢のことで、そこで得られた助言に従うと人生が好転すると信じられていた。実際には夢を媒介としたダンジョンコアの干渉であり、現代の人類が持たない高度な知識の伝達や、所有者のいない迷宮神器への誘導を通じて人類を広範に操る仕組みであったとされる。
能力
迷宮魔法
迷宮魔法は、空間を切り取り、そして紡ぎ合わせることに特化した魔法である。
その力によって世界の一部を異空間化し、迷宮として再編することが可能であり、入口を通じて外界と接続しつつ内部環境を独自に設計できる。氷河期には、迷宮内に人類が千年以上存続できる環境を整えた例もある。
その力によって世界の一部を異空間化し、迷宮として再編することが可能であり、入口を通じて外界と接続しつつ内部環境を独自に設計できる。氷河期には、迷宮内に人類が千年以上存続できる環境を整えた例もある。
迷宮魔法の仕組みは、空間の連続性を保ちながら「空間ベクトル」、すなわち距離や方向、隣接関係の規則を組み替える点にある。空間を局所的に独立化し、境界を介して再接続することで、外界からは連続して見えるにもかかわらず、内部は異なる法則で動く空間が成立する。これが迷宮魔法の本質である。
この特性は様々な形で応用された。スラダ大陸の広域に迷宮域を広げ、そこに住まう人類の魂を徴収しようとしたのはその最たる例である。また、冥界の拡張を阻害し、シュウに冥界門という対抗策を取らせたのも迷宮魔法の空間干渉であった。夢を一つの空間として扱うことで情報を伝達する「夢回廊」、内部に独自空間を仕込み魔力を徴収する経路をつくった「迷宮神器」、あるいは超巨大ゴーレム神機巨兵に三万層の空間を纏わせた絶対防御などもその応用例である。さらに、魔族の生成においては異なる魂を一つの魔石に共存させ、その体表に防護膜を与えるに至った。