何かの必殺技のような名前の『富士山バスター』とは、格ゲーブーム最初期にカネコがリリースしたアーケード向け2D対戦格闘ゲームのことである。
同時期の
ストリートファイターII’や
龍虎の拳よりも微妙に早く稼動開始している。
続編の『
大江戸ファイト
』も含めて
外国人の想像する間違った日本観
を凝縮したようなケレン味のあるビジュアルが特徴。
その突き抜けたセンスにより、一部で非常にコアな人気がある。
なお、『大江戸』は実写撮り込みで有名だが、『富士山』は実写ではなくドット絵だった。
mugenでは富士山バスターのキャラが存在するかどうか定かではないが、
大江戸ファイト
のキャラが確認されている。
シリーズ概要
富士山バスター
『富士山バスター』(フジヤマ-)とは、1992年にカネコからがリリースされた2D対戦格闘ゲーム。
海外でのタイトルは『Shogun Warriors』。
概要
外国人が想像するような間違った伝統的日本スタイルをさらに怪しくしたようなビジュアルの格闘ゲーム。
BGMに外国人アーティストを起用しており、エセ日本ぽさを出す努力は惜しみない。
海外市場を意識していたようで英語版のセリフが用意されている。
必殺技は全体的にわかりやすい性能で、コマンドも基本的なものばかりである。
キャラクターは一部を除き職業名や妖怪名そのままだが、微妙にその名前のイメージと異なっており
侍は遠山の金さん風、将軍は鎧武者、相撲は髷もなくどう見ても金太郎という感じ。
使用キャラでは唯一個人名のさぶは火消しである。
キャラクター
キャラクターは一部を除いて職業が名前になっている。が、名前と微妙に違うキャラが多い。
侍、将軍、芸者、相撲、歌舞伎、さぶ、かっぱ、忍者
鬼(中ボス1)、天狗(中ボス2)、弁慶(中ボス3)、五右衛門(最終ボス)
システム
操作系はレバー+4ボタン。
(追記求む)
大江戸ファイト
『大江戸ファイト』(おおえど-)とは、1994年にカネコからリリースされた2D対戦格闘ゲーム。
海外タイトルは『Blood Warrior』。
「富士山バスター」の続編に当たり、前作と違って実写撮り込みのキャラクターを採用している。
概要
前作「富士山バスター」の怪しいエセ日本チックな世界観を踏襲した格闘ゲーム。
キャラクターは何故か
実写取り込み
になっており、対戦前に表示されるポートレイトも実写。
ニュートラルのモーションは滑らかではないがやたらと上下(または左右)に大きく揺れる。
正直に言って全体的に
キモい非常に独創的である。
海外で人気の「
モータルコンバット」を意識してか残虐表現が多く、
フェイタリティもある。
ただ、ヒットエフェクトの大量すぎる出血や真っ二つなど残殺演出はグロを突き抜けてむしろギャグである。
残虐表現は設定で切り替えが可能で出血量を減らしたりモザイク化できる。
が、
モザイクのかかる位置が微妙におかしい
。
ゲームシステム自体は意外とバランス良く仕上がっており、見た目ほど奇天烈ではないが、
永久コンボやハメがあるため対戦ツールには向かない。CPU戦は超反応気味で難易度が高い。
なお、実写キャラクターはジャパンアクションクラブの俳優を起用しており、
ステージ背景は日光江戸村で撮影したものを加工している。
開発スタッフがのちに語った話によると、コンシューマ移植を検討した際、ソニーどころかセガからも断られたらしい。
キャラクター
金四郎、嵐、獅子丸、三平、秀月は前作での侍、忍者、歌舞伎、かっぱ、将軍に当たる。
CPU専用のボスキャラクターはおらず、全キャラを倒せばエンディングになる。
金四郎、嵐、獅子丸、三平、秀月、
一休、霞(くの一)、弁慶、五右衛門
システム
操作系は前作と同じくレバー+4ボタン。弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックの4種に割り当てられている。
投げは投げ技(パンチ同時押し)と掴み技(キック同時押し)がある。ジャンプ中に2回攻撃が出せる。
攻撃を受ける(ガード含む)と怒りゲージが増加し、ゲージに応じて通常攻撃と必殺技が強化される。
勝利後に追加入力で相手を惨殺する「finish」(
究極神拳)がある。
(追記求む)
MUGENでの扱い
mugenでは「大江戸」の実写(と言っていいのか判断に苦しむが)
一休が知られている。
(追記求む)