世界中の神や悪魔が集結するゲーム『女神転生』シリーズに登場する悪魔。愛称は「モコイさん」。
初登場作品は『デビルサマナー ソウルハッカーズ』。
初めからマスコットキャラを狙って作られた
ジャックフロストとは違い、
コミカルな外見と独特の「ガインくん」口調とが相まって、自然と人気を獲得するに至った。
この口調はスタッフの一人、磯貝氏の走り書きが元となっており、『ソウルハッカーズ』では全体的にどこかオヤジ臭いのだが、
『デビルサマナー
葛葉ライドウ』シリーズでは、モダーンな文化人の要素が取り入れられた。
『真・女神転生III マニアクスクロニクル』ではライドウの仲魔として、『葛葉ライドウ 対 アバドン王』ではサブイベントで登場するなど、
ライドウシリーズにおけるマスコットとしての地位を確立している。
また、TVアニメ『真・女神転生 デビチル』でもモブ役として第1話から度々登場している。
基本的には低レベル帯の悪魔として登場するのだが、『デビルチルドレン』シリーズでは比較的レベルの高い悪魔として登場。
『真・女神転生IV FINAL』では通常習得できないスキル構成の悪魔を購入できるDLC「神殺しには仲魔が必要」において、
八色雷公や真理の雷等を習得した高レベルのモコイさんが販売されている。
元ネタは
オーストラリア先住民族(アボリジニ)・ムルンギル民族の神話に登場する悪霊。
モコイという名前自体が、現地の言葉で「悪霊」を指す単語である。
人間の「影の魂」の生まれ変わりであると言われ、子どもをさらって食べ、時には人間と戦いを起こすという。
ムルンギルの人々の伝承では人は老齢によって死ぬことは殆ど無く、モコイのせいか、儀式的不浄さのせいだという。
モコイが人を襲うのは邪悪なシャーマン的巫術師の妖術のせいで、非常に恐れられている。
人々は善きシャーマンに助けを求める。善きシャーマンは自分の親しい霊を呼び出してモコイと戦わせるという。