光天使ブックス

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光天使ブックス - (2014/05/21 (水) 23:07:46) の編集履歴(バックアップ)



「現れろ!光天使( ホーリーライトニング )、ブックス!」

光天使ブックスとは、アニメ 『遊☆戯☆王ZEXALII』に登場するカードである。海外名は「Star Seraph Sage」。
劇中では敵幹部であるバリアン七皇の一人、ドルベ(CV:平川大輔)が使用する【光天使】というカード群のひとつ。
なお光天使と書いてホーリーライトニングと読む。

原作の性能

星4/光属性/天使族/攻1600/守1400
1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。
手札から「光天使」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

手札から魔法カードを捨てることにより、他の光天使を特殊召喚することができる。
【光天使】は手札などからの特殊召喚手段に優れており、これらを用意して
エクシーズ召喚(同じレベルのカードを重ね、エクストラデッキからレベルと同じランクのモンスターを特殊召喚すること)
を狙うカード群である。

+ とまあ普通に説明するだけならここで終わりなのだが、
このカードは持ち主共々ZEXALの中でもトップクラスの「ネタにされたカード」である。

このカードの持ち主のドルベはセカンド前半でのバリアン七皇の実質的なトップである。
本来のリーダー格のナッシュとその相方のメラグが突如、行方不明になった為にリーダー代行を務めていた。
真面目な参謀ポジションのキャラであり、フードを纏った姿では他の七皇より体格的には小柄ではあるものの
本気のデュエルができない人間界でのナンバーズ回収にやる気のない言動を見せたアリトを視線一つで従わせたり、
ミザエルが仲間の負傷を嘲笑う七皇の一人・ベクターへ放った無言の手刀(と字幕が出たが実際は抜手である)を止めたりと、
七皇の中でも屈指の実力者であると期待されていた…そう、サルガッソでの決戦が始まるまでは。

+ ジャンジャジャーン!今明かされる衝撃の…
バリアンの七皇は登場時~初デュエルまではフードを被っており、人間界での活動時は人間の姿へ変身、
そして異世界の擬似再現であるスフィアフィールドの中や異世界では、全力を出し切札である
「オーバーハンドレッド・ナンバーズ」を使うためにバリアンとしての真の姿を現していた。
それまでに真の姿を見せていた七皇の3人はそれぞれ人間態をベースに鎧や衣装を纏い、仮面をつけたような姿であり、
その時点まで未だに人間態を見せていなかったドルベはデザインの予想さえ難しく(*1)、期待は否が応でも高まっていた…
サルガッソでの3対3のデュエルで、後に幾多の因縁が生まれる神代凌牙と対峙しフードを脱ぎ捨て現れたドルベの真の姿は例えるなら

全身灰色のネコミミプリケツ全裸、しかも無表情

という凄まじいモノであり、見事に視聴者の腹筋を破壊した。

さらにバトルの際、他の光天使を召喚する時は普通の口調だったのにも関わらずこの光天使ブックスを召喚する際には、
光天使まで普通に読み上げる→一瞬溜める→勢いよくブックス!
(「ブッ」で上げて「クス」で下げるやたら流暢な英語っぽい発音)と叫んで召喚、
今までのイメージを全て壊してしまい、一躍ネタキャラ扱いされるようになった。
このブックス!という言葉はドルベを象徴する言葉となり、
しまいにはアニメの関係者(声優やED歌手)がTwitterでこれを発言するまでに至った結果、
現在でも音MADに使用されたりとカード性能は微妙なのに使用者のカードで一番(ネタ的に)有名なカードになった。

なおドルベは他にも余所見飛行からの次元航空中の主人公らの船に正面衝突や、滝を割りながら現れるリアル激流蘇生、
ゲームに登場したと思えば会う人々に片っ端から「お前がナッシュか?」と問いかけ、
一方的に勝負を挑みつつ終わったら「お前はガンダムナッシュではない」と言って回り、
親友のピンチに助けに来たと言いつつ上空を飛び回るだけだったり親友の軍を率いて敵軍に突撃し自軍壊滅
(ただし別の場所で行われた親友とその宿敵の闇のゲームによる影響が原因。遺跡の描写からすると自身は帰還したが)させたりの前世、
その前世の愛馬の罠にライバル共々嵌るといったドジっ子的な面白い行動や言動を繰り返し、
本人は至って真面目なのにやる事なす事がいちいち視聴者の笑いのツボにはまることになってしまった。
しかし、彼と七皇の一人、ギラグがその身をもって「決闘者にデュエルマッスルは必要か?」という、
遊戯王における長年の研究課題に一つの回答を示した功績は忘れてはならない。

ZEXALが完結した現在ではドルベが名乗った「バリアンの白き盾」という名乗りを捩り、
視聴者からは「バリアンの面白き盾」と呼ばれて親しまれて(?)いる。
セカンド中盤以降、全体的にシリアスかつ重い展開となっていくZEXAL作中ではBS再放送時の漫才フェイズ共々、
一種の清涼剤的な扱いとなっている。…が、声優ネタや二次創作的な色合いも強く、
当然そういう扱いを好まない人達もいるので時と場所を考えない過度のネタキャラ扱いは程ほどに。

+ 更にフォローを入れると
バリアン七皇は登場初期、3人が不在の状態でバリアン世界の崩壊を憂うリーダー代行ポジのドルベを除くと、
  • マッシヴなガタイと裏腹に策士、と思ったらいつの間にかコメディリリーフ化してしまったギラグ
  • 初登場回が衝撃的なモノとなってしまった上に本来の目的を放置して山篭りして修行する決闘バカのアリト
  • ようやく強敵かと思ったらまさかの銀河眼ラブで本来の目的達成直前に脱線して主人公以外のキャラと因縁を持ってしまったミザエル
という余りに頼もしい布陣であり、ドルベは影の薄いシリアスパート専門の中間管理職キャラとして扱われていた。
サルガッソでフードを脱ぎ捨ててからのネタ化はその反動になっている部分も大きい。
ナッシュ絡みのヤンホモっぷり?…うん、流石にちょっとフォローできないかな?

そしてこの【光天使】というカード群もZEXAL放送当時はブックスのネタ化に一役買っていた。
説明したとおりこのカード群は手札から特殊召喚手段は豊富なのだが、問題は手札消費が激しすぎて使いにくい点なのである。
(光天使ウィングスの効果で手札のブックス召喚、ブックスの効果で魔法を捨てて手札の光天使召喚)
通常この手のカードはどれか一つはデッキか墓地からも出せるものなのだがブックス・ウィングスの特殊召喚効果はどちらも手札指定、
更にブックスの特殊召喚効果には対象のモンスターに加えて魔法カードが1枚必要なため、これらを用いた展開を行うと手札は一瞬で空になる。
そしてドルベ自身が作中で殆どまともにデュエルできなかった(中断1回・途中経過省略1回)事もあり、
使用カード自体が少なく(サルガッソ系を除くと最終盤に出てすぐに退場となったメラグ並)、
さらに切札のカードも召喚するのに必要な条件が厳しい(具体的には素材が光属性3体必要、強化版は更に特殊な魔法が必要。【光天使】でまともに召喚すると計5枚の手札が必要)のに、
その強化版の切札のメイン効果と同じものが使えるのに必要素材が光属性2体だけで済むカードがアニメ内で登場・OCG化済みという有り様で、
【光天使】はネタデッキ呼ばわりされた。

だがアニメ放送終了後、なんと新規で【光天使】カテゴリのモンスターカードが登場、
手札消費の激しさを抑える(どころか補充も出来る)効果を持った光天使や、
召喚素材としてモンスターを3体以上必要とするエクシーズモンスターを強化する光天使が追加され、
2014年5月現在では【光天使】は作中キャラデッキではかなり戦えるデッキとなった。
…ただし【希望皇ホープ】【ギャラクシー】【先史遺産】【紋章】辺りとは比べてはいけない。
また、魔法カードを手札から捨てるコストを要求するブックスの効果も<<RUM-七皇の剣>><<RUM-千死蛮巧>>といった特定のタイミングや条件を逃すと使用できない魔法カードと相性が良く、
更にこれらは【光天使】で採用するカードになり得るためネタカードとは決して呼べないものとなっている。
以前よりマシになっただけでウィングスの方がやっぱり使いやすいとか、最期のデュエルで新規光天使を一枚も引けなかったドルベはやっぱり…とか言ってはいけない。



MUGENにおける光天使ブックス

5D's』のMADを多数製作しているアポリアの人ことThousand氏によって作成されたものが存在する。
カードの絵を切り取って貼り付けた1枚絵キャラで、
他の光天使を召喚したり回転しながら体当たりして攻撃する。
また、声優繋がりなのか何故か法皇の緑も使う。おまえのスタンドじゃあねーからそれ!!
勝利ボイスには上記のED歌手がTwitterで公開した「全てブックスんだ」の音声が使用されている。

以前氏が公開したアポリアと同様、公開から2日で(笑)氏によるAIが公開された。


更新によって新規光天使を召喚したり切り札のノーブルデーモンを召喚できるようになった。

出場大会




*1
バリアン七皇の内、ドルベ以外の6人は作中ではバリアン態より先に人間態が登場していた事、
更にもう一人の七皇・ベクターに関わる重大なネタバレ回避のために
週刊ジャンプ内の記事等ではドルベとベクターに関してはフードを被った姿で紹介されていた経緯があり、
事前情報がなかったドルベのバリアン態の登場は視聴者の腹筋に対して見事な奇襲となってしまった。
人間態では大学生っぽい残念な理系イケメンなのにどうしてこうなってしまった…