実は彼女自身も誠に恋心を抱いており、自らの肉体で誘惑し関係を持つ。
その事を言葉に謝らなければいけないと思いつつも、言い出せないでいる内に三人の仲はどんどん拗れてゆく。
以降の話は、 桂言葉の項を参照。
言葉のように異常な行動は殆ど取らないが、性格にかなり問題がある。
明るく友達も非常に多いのだが、自己中心的な面が強く、思い通りに行かないとすぐに現実逃避(引きこもり)する癖を持つ。
基本的に楽天家だが後先考えない部分もあり、「ついなんとなく」でとんでもない事をしでかす事も多い。
そもそも事の発端は世界が「どうせ言葉は誠と付き合う訳がない」と高を括って安請け合いしたためなのである。
短絡的な楽天家の悪い所を凝縮したような性格だが、やる事なす事裏目に出てどんどん泥沼にはまるタイプと言える。
また、クラスメイトに依頼して言葉を精神的に追い詰めるなど、行動も陰湿。
ただし、世界からの依頼が無くても一部人物は独断で暴走するので、この件は一概に世界が悪いとは言い切れない。
そして彼女の評価を決定付けたのは、親友の清浦刹那( 彼ではない)とのエピソードである。
物語が始まる数ヶ月前、とある出来事を切っ掛けに刹那が誠に恋をしたため、世界は刹那の恋を応援していたのだが、
気付けば世界自身も誠に恋したがために、いつの間にか刹那の想いを踏みにじるような行動に出てしまっている。
ゲーム開始時の席替えで世界が誠の隣の席になったのも、実は刹那が引いたくじを交換したためである。
さらに、刹那が世界の行いに何も言わないのをいい事に、自覚があるかどうかはともかく
親友すら自分と誠の関係を磐石のものとするために利用していたりする。
このようなある種リアルで生々しい性格のためか、公式の人気投票で三位・不人気投票で二位と、
ファンからの好き嫌いが物凄く激しい。
決して人気が無いとは言えないが不人気。と言うか相手が悪すぎたとも言えるため、過剰な叩きは避けるべきだろう。
実際PC版&アニメ版どちらの中の人からも世界に対しては好意的、またはフォローする言葉を残している。
ちなみに、不人気投票のぶっちぎりの一位は主人公の伊藤誠である(と、いうかこいつと世界だけで、得票率6割)。
比較的彼女(+誠)の扱いがまともなのが角川漫画版(尤もこの漫画だと彼女以外のヒロインは桂姉妹以外モブだが…)で、
誠と言葉の関係に結果的に割り込む所までは同じだが、言葉の妹の心に浮気を見つかり激怒された事で誠共々反省、
学園祭後日、考え直した誠から別れ話を切り出された際に「私と別れるなら桂さんの事泣かせたら、承知しない」と、
原作やアニメ版見た人からは予想もしない様な事を言い、最後に誠と一緒に言葉に謝るというオリジナル展開になる。
…ここから先はネタバレになるので省略させてもらうが、誠も最後に結構男気あふれる行動を彼女達の前で見せた。
しかし、後日談となるエピローグでは…。
実際、シナリオでも嫌な女ぶりは存分に発揮され、自業自得な結末を迎える事も多い。
誠とくっついてもすれ違いから破局を迎えたり、誠を包丁で刺したり、
言葉の「頭脳プレイ」で強烈なトラウマを植え付けられたり、言葉に殺されたりと、ろくでもない結末ばかりである。
数少ない誠がまともかつ漢を見せるルートでは言葉へのいじめを扇動していた事が誠に露見してしまい、
彼の逆鱗に触れてしまう。このルートは激怒した誠がいじめている連中に片っ端から挑み、
最終的には泣きながら謝罪する世界すら拒絶すると言う展開なのだが、どう考えてもハッピーエンドです、
本当にありがとうございました(ただし、友人が独断で暴走しただけであって、世界は無実のルートもある)。
PS2版で追加された追加エンドもやはり誠と言葉を轢死させたり、言葉を惨殺したりとそんな話ばかりになっている。
尤も、そのPS2版は追加エンドのストーリーがスタッフを激怒させるほど酷く、公式で 黒歴史認定されてしまったが。
……とか言ってたら新たに発売されたPC版である『SchoolDays HQ』でも言葉轢殺エンドが追加されていた
(厳密には、没になっていたエンドを補完したのだが)。
しかも凄まじく凶悪な顔とセットで。
原作時点で轢殺エンドがあったとは言え、もうこういうキャラなのだろうか。
また、外伝にあたる『Summer Days』ではとうとうおたふく風邪で病欠という扱いで、攻略対象から外されてしまった。
しかもこの風邪も実は仮病で、誠が他の女の子(主に刹那)と仲良くなると急に元気になり、
焦って誠を取り戻そうと悪あがきを始めるという、どうしようもない扱われ方をされている
(一応途中までは本当に風邪なのだが、治ってからも仮病を続けている)。
と言うか自身の母親に出番の多くを奪われ、攻略可能キャラとしての立ち位置まで奪われている。
不幸のどん底から人気者になった言葉と比べると、あんまりな立場と言えなくもないだろう。
さらに前述の悪あがきシーンのため、人気が急激に低下する事となった。
言葉が刹那との友情エピソードで人気を高めたのとはあまりに対照的である。
そして、さらに外伝として発売した『Cross Days』にも登場したが、言葉とは違い、
公式紹介文から『School Days』のヒロインという肩書きが外されてしまった。
どこまでいってもピエロ扱い、それが世界の立ち位置なのだろう……。決して少なくないファンにとっては寒い時代が続いている。
「PS2版には無いシーン」での彼女は中々なのだが、可愛くても一癖も二癖もあるのが悪いのか?
グッズの種類でも言葉に大きく引き離されており、世界の場合はスタイルで言葉に対抗するには胸ではなく
尻を推すしかないのだが、とうとうその尻でも言葉に「お尻マウスパッド」で先を越されてしまった。ひでぇ。
かと言って貧乳でもないので、刹那のように貧乳(と言うかロリ体型)を売りにする事も出来ないという、何とも悲しい立場に。
しかし、現在製作中というリメイク版『Summer Days』ではようやく復権の見込みが立ったらしい。
ところが、2012年にオーバーフローがブランド解散によってアダルトゲーム市場から撤退したため
(但し母体の有限会社スタックそのものを清算したわけではない)、
彼女が名誉挽回を果たす可能性は事実上無くなってしまった。
一応、2014年にクロンからニンテンドー3DS用ソフトとして発売された『Island Days』ではスタッフクレジットの表示が言葉よりも上なので、
本作におけるメインヒロイン扱いなのは確かであるようだ。
まあ、ジャケ絵では当然のごとく言葉がセンターだったり、主題歌の歌い出しが「この世界中に誰もいない*2」だったり扱いは結構アレなんですけどね
使用武器は言葉とは違い、一貫して包丁のみ。
上の追加EDといい、基本的にカッとなって ついやっちゃうんだ!な世界らしく、妙に現実味のある得物と言える。
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