バニラ

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バニラ - (2023/09/17 (日) 11:17:02) の編集履歴(バックアップ)



特撮作品『ウルトラマン』の第19話「悪魔はふたたび」に登場した怪獣。別名「赤色火焔怪獣」。
身長55m、体重2万t。口から吐く2万度の高熱火炎が武器。
また、一晩中科特隊の空爆を喰らっても平然としているほどの耐久性も持っており、
スペシウム光線に二発耐えたアボラスと同程度のタフネスを誇っていると思われる。
名前の由来は「紅」を捩ったもので、外見のモチーフはタツノオトシゴらしい。
なのでアイスやスタンド使いでもなければキリコの友人でもないし、エンジェル隊に所属もしてません。
あと、特殊効果が無いカードモンスターとか特にMODを入れていない素の状態のゲームを意味してもいません。
なお、一見怪獣の王道であるゴジラ体型を細くしたように見せかけ、下半身をよく見ると足が細くて人間の足と変わらず、尻尾も枝分かれした紐状と、
着ぐるみ的にはバルタン星人のようなヒューマノイドに近いというひねった造形。

3億5000年前(妙に細かいが誤字ではない)に出現し、「赤い悪魔」と呼ばれていたらしい。
当時の超古代文明の力によって液化された状態でカプセルに封印されていたが、工事現場で土砂と共にカプセルの状態で発掘される。
同じくカプセルに封印されていたアボラスは鉱物試験所に運ばれるものの、
こちらは気付かれずにそのまま土砂と共に郊外に捨てられていたが、夜間に落雷を受けたことで復活。
防衛隊と科学特捜隊に夜通し攻撃されるも耐えしのぎ、その後鉱物試験所で復活したアボラスとオリンピック競技場で決戦を繰り広げる。
アボラスの吐いた溶解泡を一度は火炎で相殺するが、科学特捜隊によって右目を潰され、弱った所をアボラスに溶解泡を吐きかけられて消滅する。

その後、『ザ☆ウルトラマン』や『ウルトラマンパワード』にも登場しているが、
「身動きの取れない状態から復活した後、同じような目に遭っていたアボラスと戦う」という点は同じである。

『ザ☆ウルトラマン』では怪獣墓場で眠っていたバニラが、バラドン星人によって復活させられる。
他の怪獣達と共に地球に送り込まれ、科学警備隊に襲いかかるも、最後はウルトラマンジョーニアスに倒された。

『ウルトラマンパワード』では初代より早い3000年余りの間、古代人が作り上げた棺の中に封印され、
パワード世界ではアボラスと共に伝説上の物とされている。
旧作のタツノオトシゴをモチーフにした豚鼻のような独特の口元から、やや短頭なものの割と怪獣らしい爬虫類風の顔で牙も生えており、
ポッコリしてたお腹も引き締まっているので、重厚なパワードアボラスよりこっちの方がレッドキングに似ている体型になった。
初代同様「赤い悪魔」と呼ばれ火炎を武器としているが、
こちらの個体はアボラス共々「音波で弱らせてから倒さなければ何度でも復活する」という恐るべき特性を持っている。
川底から発見され、ウィティッカー博士の好奇心で棺から復活。
同じく復活したアボラスと戦闘になる。
初代同様に溶解液で一度は敗北するものの、上記の特性から再び光が走って再生し、再度アボラスと戦い始める。
途中パワードが乱入し、アボラスと共に2対1の戦いに挑むも、ウィッティカー博士が元々アボラスとバニラの弱点である棺が奏でていた旋律を再現、
これにより両者とも弱体化し、最後は2体ともメガ・スペシウム光線で倒れた。

その後長らく映像作品への登場は無かったが、2015年に放送された『ウルトラマンX』の第1話で再登場。
劇中ではロシアにて同時に出現したアボラスと対決しているニュース映像が流れた。

ウルトラマントリガー』では第21話「悪魔がふたたび」にアボラスと共に登場。
オリジナルのバニラの本格的な戦闘シーンが描かれたのは『マン』以来となる。
何気にトリガーやティガとは超古代文明出身という類似点があったりする。
同作の個体は体内に強力な毒素を持っており、倒すと周囲に甚大な被害を出してしまう為、トドメを刺されず封印された事になっている。
アボラスと比較して、上画像のようにコミカルな役回りを背負わされていた。

一峰大二氏による漫画版においては、TV版同様に落雷で復活を遂げた後にハヤタの乗る科特隊車両を襲った事でウルトラマンと戦闘になる。
同作におけるバニラは途轍も無い戦闘力を有しており、最初の火炎攻撃でウルトラマンは皮膚を溶かされるという衝撃の展開となる。
さらにスペシウム光線もバニラの火炎で相殺され、劣勢に焦ったウルトラマンを二度目の火炎攻撃で包み込み、
そのまま成す術もなくウルトラマンは敗退してしまう
その後出現したアボラスとも戦闘になるが、それでも互角以上の戦いを繰り広げるほどであり、決着が付かない内に再度ウルトラマンが登場。
しかしバニラとの戦闘のダメージによりスペシウム光線を放つ事は出来ずに窮地に陥いるが、決死の八つ裂き光輪によりアボラス共々撃破に成功するのであった。
本エピソードは「元々TV版の初期稿で描かれていたたものを漫画版に採用したもの」と長年信じられてきたが、初期稿にはそもそもバニラは登場しておらず、
一峰氏のオリジナルの戦闘経緯であり、単行本第1巻の1話目に収録されている。
また、現代芸術社から発行された「現代コミクス版ウルトラマン」にも、井上英沖氏によって一峰氏同様のバニラとの戦闘が採用されている。
その為、単行本開始早々にウルトラマンがTV版では戦う前に倒されていた怪獣に敗れた上に、
それと同格の能力を持つもう1体の怪獣を含めた2大怪獣を相手にしなければならない
という衝撃の展開が待ち受けている。


MUGENにおけるバニラ

+ カーベィ氏製作 初代
  • カーベィ氏製作 初代
怪獣キャラに定評のあるカーベィ氏によって製作されたものが存在する。
グビラと同じく残阳伏羲氏から提供されたスプライトを用いて作られており、その関係で改変は禁止とのこと。
性能は製作者曰く「アボラスに合わせた強さ・性能となっております」とのことで体力が常時回復する仕様となっている。
cnsファイル書き換えで体力を常時回復させるかどうか選択することも可能(デフォルトはON)。
また、対アボラスの場合は攻撃力が上昇する設定になっているが、これはアボラス側にも対バニラ用の記述が存在する為とのこと。

全体的な火力は高めであり、通常技のパンチやキックをはじめ、必殺技には範囲の広い尻尾攻撃や遠近に使い分けが可能な火炎攻撃が搭載されている。
超必殺技では通常の火炎攻撃に加えアボラスの溶解液のように設置可能な火炎攻撃、
また自身の攻撃力を一定時間上げる「赤い悪魔」という技が搭載されている。

アボラスと比較した場合、相手のゲージを減らす効果のある技やゲージ溜めは存在せず、
アボラスが強力な回復技「青い悪魔」を持つ関係上耐久面ではあちらの方に分があると言える。
一方で火力はこちらの方が相手の回復量を上回ることもあるため、
持久戦になるか短期決戦になるかで勝率は変わってくる。
どちらにせよかなりいい勝負を見せてくれる二匹なので、今後の活躍に期待できる。
紹介動画

+ カーベィ氏製作 『ザ☆ウルトラマン』版
  • カーベィ氏製作 『ザ☆ウルトラマン』版
同じくカーベィ氏によりサメ竹輪氏のスプライトを使用した『ザ☆ウルトラマン』版バニラも公開されている。
技構成や性能等は元のバニラとほぼ同じだが、見た目や鳴き声がアニメ版のものになっていることが特徴。

+ カーベィ氏製作 パワードバニラ
  • カーベィ氏製作 パワードバニラ
サメ竹輪氏によるスプライトを使用して作られた『ウルトラマンパワード』版のバニラ。
こちらも上記の初代バニラと仕様や技構成が共通となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会