リタ・レパルサ


+ 日本語吹替声優
曽我町子
『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』
山本圭子
『パワーレンジャー・映画版』
梅田貴公美
『パワーレンジャー・イン・スペース』
沢田敏子
『パワーレンジャー・ミスティックフォース』
沢城みゆき
『パワーレンジャー(2017年映画版)』

沢城女史は2017年映画版が公開される前から、声優になった理由の1つに曽我女史の演技への憧れを挙げていたため話題になった。
後に本家スーパー戦隊の『王様戦隊キングオージャー』にて、女幹部ヒルビル・リッチの声を担当している。
ついでに王様戦隊の方にもリタがいる。こちらは立場上性別を伏せているが

アメリカ合衆国の特撮テレビドラマ『パワーレンジャーシリーズ』に登場するメインヴィラン。
鳥になりたいな」とは言わない。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する魔女バンドーラを原典としている。

当初は宇宙征服を企む闇の軍団の女王とされていたが、後にロード・ゼッドの部下であった事が明かされる。
1万年前にゾードンとの激戦の末にグリーンレンジャーのコインを奪いゾードンにも封印術を掛けるなどして追い詰めたが、
逆に自分の軍勢も術を掛けられて月に封印されていたが、宇宙飛行士が封印を開いてしまったため復活し、地球を狙った。
頭痛持ちであり、作戦が失敗する度に頭を痛めるのがお約束。
家族には、M-51銀河を支配する父のマスター・ヴァイル、弟のリト・レボルトがいる。

+ 原典「バンドーラ」解説
「聞け、愚かな人間ども。私は史上最大の魔女、バンドーラ!!
 この地球をただの石コロの星にしてやる!
 生き物が何もいない不毛の大地こそ、純粋で美しい。
 人間はゴミだ!愛だの希望だの、下らん事信じおって。
 お互い憎しみ合い、殺戮し合って、自らの手で滅びるのだ!!」

『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の敵勢力「バンドーラ一味」を束ねる史上最大の魔女。
新連邦軍の移動要塞ではない。
1億7000万年前に悪魔(大サタン)に魂を売り、5つの恐竜部族と守護獣との間で戦いを繰り広げるも、
敗北の末に部下達とともに惑星ネメシスへと封印されていたが、ネメシスに飛来した調査隊のミスにより封印を解かれ、
これを契機として再び地球への攻撃を開始した。
美しい自然の風景と子供達の笑顔が嫌いで、地球を石ころの星にしてやると豪語しているが、
後者に関しては実子のカイ(演:高橋一生)が恐竜に殺された事による悲しみが理由とされている
(ただし、カイが恐竜の卵を割って遊んでいた事による自業自得。なお直接殺された訳では無く、追われて逃げる最中の転落死)。
最終的には「涙を流した」事で魔女としての力を失い壺に封印されるも、一緒に封印された部下であるグリフォーザーラミイの間に子供が生まれ、
最初は渋い顔をしていたものの、可愛い部下のおめでたもあってかその子を嬉しそうに抱き上げ、幸せそうな姿で物語を終了した。

「史上最大の魔女」と豪語する通り、その戦闘力は一味の中でもトップクラスを誇る。
万能杖「ドーラセプター」から発射する破壊光線に加え、突風や火炎を吐いたり、巨大化してジュウレンジャーを大陸ごと揺さぶったり
対象を小さくしたり、他の物体とすり替えたりと、自身も様々な魔法を使いこなす。
本作における巨大化要員でもあり、後の獣電戦隊と互角かそれ以上と思われる投擲力で月にある本拠地「バンドーラパレス」から、
地上にドーラセプターを投げつけ、生身での戦闘に敗れたドーラモンスターを巨大化させる光景はお約束となっている。

「大地に眠る悪霊達よ!ドーラ○○に、ハァッ!力を…与えよ!!」

『5年3組魔法組』の魔女ベルバラを肇として、『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』ではへドリアン女王を務め、
『時空戦士スピルバン』『世界忍者戦ジライヤ』ではよく似た名前の女王パンドラや妖忍クモ御前をそれぞれ担当し、
顔出し以外では『星雲仮面マシンマン』のボールボーイや『仮面ライダーストロンガー』のドクターケイトなどの声を演じ、
数々の特撮作品で大物魔女や女王を演じた事で「特撮界の女王」とまで呼ばれた曽我町子女史が最大のはまり役と自負したキャラクターであり、
歴代スーパー戦隊シリーズに登場した悪役の中でも突出して高い人気と知名度を誇っている。
ただし曽我女史逝去の際は、多くの報道機関がNHK人形劇『チロリン村とくるみの木』(ツボミのリップちゃん)を代表作扱いしていた
特撮の悪役は残酷だったりコミカルだったり様々で、いずれも十人十色の魅力があるのだが、
とりわけバンドーラは劇中で度々冷酷かつ残酷な作戦を取りながらも部下と共に踊り出すなどコミカルな要素も持ち
「無慈悲」と「ユーモラス」という相反する要素を曽我女史の卓越した演技力にて見事に両立させ、
怖いけどどこか憎めない魅力的な悪役として、視聴者からも「バンドーラ」と敬称付きで呼ばれるなど、
上記の子供嫌いのキャラ付けにも拘らず子供達を中心に大きな人気を博したのである。
前作『鳥人戦隊ジェットマン』で、子供達に石を投げ付けられた事があると言うラディゲ役の館大介氏とは真逆である。
東映側もこれを機に悪役担当の役者への風評被害を回避するべく注力する事になった
(とはいえ『ゴーカイジャー』ではそれが再発してしまったのだが、一応演者はそれも覚悟の上であった模様)

あまりに人気過ぎて放映当時は主役の戦隊の存在感さえも食うほどだったと言われており、
一時は台本一冊の中に台詞が一つしかない程度まで出番を削られた時期もあったが、
そのような状況にあっても曽我女史はその数少ない台詞にもふんだんに喜怒哀楽を盛り込む事で逆に強い印象を与え、
終盤どころか放映が終了してもなおその人気は衰える事は無かった。
それ故にその最期も、前述の通り幹部共々封印されて宇宙に追放されるに留まり、死亡退場する事の無かった稀有な悪役でもある。

「覚えているがいいジュウレンジャー!
 あたしは諦めたわけじゃないよ。
 必ず魔力を取り戻し、地球に戻ってみせるぅ~!」
みんな、楽しく踊ろうじゃないか!ミュージックスタート!

加えてローカライズされた『パワーレンジャー』では戦隊側のキャストは現地人が演じたのに対して、
リタ・レパルサは「その存在感や雰囲気を出せる役者がいない」という理由で、曽我女史が演じた映像がギリギリまで使われている。

2017年には『ジュウレンジャー』が超合金魂20周年を記念して『スーパーロボット大戦X-Ω』にイベント期間限定参戦を果たしたが、
バンドーラも台詞のみながら出演するというサプライズが行われた。


劇中における活躍

封印が解かれると同時に地球を狙うも、作戦は悉くパワーレンジャーとゾードンに阻止され、
洗脳したトミー・オリバーことグリーンレンジャーも、戦いの末に洗脳は解かれ、6人目のパワーレンジャーと化してしまう。
その後、地球侵略の遅れに業を煮やしたロード・ゼッドによりゴミ箱に封印されて、宇宙に放り出された。
ゴミ箱が地球に落下した際に脱出するが、パワーレンジャーによって再び封印され、宇宙に飛ばされるも、
ロード・ゼッドが100年に一度の睡眠をとっているのと時を同じくして遂に解放され、
フィニスターの協力により若返り、彼の作った惚れ薬でゼッドを操って妻となる形で組織に返り咲く。
しかし、利用するつもりだったゼッドには本気で惚れてしまう。

一度はコマンドセンターを破壊してパワーレンジャーに勝利したと錯覚するも逃れられており、
しかも油断していた所をマシン・エンパイア(超力戦隊オーレンジャーのマシン帝国バラノイア)の襲撃により宮殿を破壊され、
父親のマスター・ヴァイルに助けを求めてヴァイルの支配する銀河にセルペンテラに乗ってゼッドと共に逃れ、
一時的にメインヴィランの座からは退く。
しかし、態勢を立て直した後はゼッドと共にマシン・エンパイアがレンジャーに倒されるように色々と手を打った。
その後『パワーレンジャー・ターボ』では出番こそ無かったが、
この時期にダークスペクターの呼びかけに応えて、同盟を組んだとして名前だけが登場していた。

そしてゾードン編最終章である『パワーレンジャー・イン・スペース』では、歴代の悪役と共に、
ダーク・スペクターを筆頭とした悪の組織連合の一員として登場。
最終決戦でバイカ星をゼッドと共に襲撃し、ゴールドレンジャーを捕らえて星を征服するが、
ゾードンが自分の身を犠牲にして放出した善のエネルギーの直撃を受け、悪の部分を取り除かれて人間になった。

ディズニー時代に制作された『パワーレンジャー・ミスティックフォース』では、
善の存在となった後のリタ・レパルサが善の魔術師の長「ミスティック・マザー」として登場した。
これは、バンドーラを演じた曽我女史が原典の『魔法戦隊マジレンジャー』にてマジレンジャーに力を与える存在・天空聖者の長、
天空大聖者マジエルを演じた(当初は岡田真澄氏が出演予定だったのが逝去され、急遽オファーされたことによる)為、
その原作の映像を流用して実現している他、マジエルが曽我女史の遺作となった為に、彼女へのリスペクトを込めた意味合いもある。

30周年記念作品『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー:ワンス&オールウェイズ』では、
人間になったリタの身体から除かれた悪の部分がロボ=リタ・レパルサとして復活する事態が起きた。
また、ロボリタが時間を改竄するべく開発したタイムポータルで過去と現在を繋げた際に、
1話の映像の流用で曽我町子女史が演じるリタも1カットのみだが登場している。

+ リブート版
こちらでは外見は若い女性となっており、元々は善の勢力のグリーンレンジャーだったが、
力に魅入られるあまり全ての生命の源「ジオ・クリスタル」を入手すべく裏切ったという設定で、シリアス寄りの悪役となっている。

余談だが、吹き替えを担当した沢城女史は本作公開以前から役者業に進んだきっかけは、
幼少期にテレビで見た曽我町子女史への憧れと言及していた。

また2019年に日本で本家スーパー戦隊シリーズの特別番組として放映された『スーパー戦隊最強バトル!!』では、
「リタ」という人物や「惑星ネメシス」といった用語など、本稿のリタやバンドーラを思わせる要素が数多く盛り込まれた事で話題となった。
これは恐らく同作内でキャラクターの先行登場なども行われた後番組『騎士竜戦隊リュウソウジャー』が、
『ジュウレンジャー(パワーレンジャー)』と同じく恐竜をモチーフとした戦隊であったためと思われる。


MUGENにおけるリタ・レパルサ

chuchoryu氏の製作したキャラが公開中。
スプライトが少なめだが、動かすだけならば問題は無い。
ビームや光弾などの飛び道具をメインにして使う遠距離戦主体のキャラとなっている。
AIは未搭載。
DLは下記の動画から

出場大会

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最終更新:2024年10月25日 13:22