ジュラン


円谷プロダクションの特撮作品『ウルトラQ』に登場する巨大吸血植物。ちょ待てよ!機界戦隊恐竜パワーじゃねえって!
また、『ウルトラマンコスモス』に登場した同名の遊星もおそらく無関係。
別名は「古代植物」「巨大植物」「マンモスフラワー」など複数存在するが、劇中ではもっぱらマンモスフラワーの呼称が用いられている。
第4話「マンモスフラワー」にて登場。身長100m、体重3万t。

元々は有史以前に絶滅した古代植物であったが、
現代まで地下にて休眠状態にあった種子が環境バランスの変化を鍵刺激として活動を再開。
生物の生き血を栄養源とする習性があり、
毒花粉で弱らせた生物を長く伸ばした根で搦めとり、根の無数のトゲで血液を吸収する。

東京の各地に地震を起こしながら次々に根を張り、
丸の内の日本広告ビルを突き破って茎を伸ばして巨大な花を咲かせて姿を現した。
しかし、パイロットの万城目淳により空中から源田博士が開発した炭酸ガス固定剤を投下され、
光合成に必要な炭酸ガスを固定されて動きが鈍った所を地上から自衛隊に火炎放射で根を焼き払われ、
ジュランは枯れ散るように死亡したのであった。

実は『Q』で一番最初に撮影されたエピソードが何を隠そうこの「マンモスフラワー」で、
怪獣がメインの番組にしたいというテレビ局の意向により放送順は第4話に回されてしまったものの、
ファンの間では実質的なウルトラ怪獣第一号として知られている。

余談だが、一度企画が立ち消えになった『ウルトラQ』の映画化の際にもマンモスフラワーを登場させる予定だったそうで、
その立ち消え版で監督予定だった金子修介氏が後に『ガメラ2』を手掛けた際、レギオン達の育てる巨大宇宙植物「草体」という形で、
その時の無念のリベンジを果たしている。
こちらもまた「成育には(地球の生物には致命的な濃度の)大量の酸素が必要」
「必要な酸素確保の為、共生関係にあるレギオン達が周辺のケイ素を分解しまくる(ガラスと半導体に溢れた現代社会には致命的)」
「とどめに、宇宙規模の播種の為に最後はその大量の酸素に着火して都市消滅レベルの致命的大爆発を起こす」という、
致命三連打の物凄くはた迷惑な生態をしている。

+ 他作品におけるジュラン
  • 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』
惑星ボリスにて登場。
ZAPの面々を毒花粉で標的にするが、そこへ突如飛来したリトラと戦闘になり、
シトロネラアシッドを浴びたことで溶けてしまった。

バロッサ星人二代目が所持するジュランの種が登場しており、これを食うことでバロッサ星人は巨大化する。
ただし別のバロッサ星人にはタピオカで巨大化する奴がおり、
ジュランの種子に生物を巨大化させる作用があるというよりは、
バロッサ星人の肉体がジュランの成分(もしくは地球産のデンプン)により、
肉体を巨大化させる作用を起こす物質を備えていると考えた方が自然である。
これに某戦隊の敵を思い出した特撮ファンは少なくないとかなんとか

  • 『シン・ウルトラマン』

再び
巨大不明生物、出現

巨大不明生物(後の禍威獣)第2号として登場。
本作では「マンモスフラワー」が正式名称となっている(ファンからの愛称は「シン・ジュラン」)。
ゴメス出現による混乱も冷めない中で東京駅に出現し、毒花粉を撒き散らして甚大な被害をもたらしたらしいが、
最終的に原典と同じように炭酸ガスと火炎放射の二重攻撃により駆除された。

  • 『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』
ウルトラ怪獣を美少女化する「ウルトラ怪獣擬人化計画」の一環として連載された漫画だが、
ジュランは原作そのままの姿で登場
物語の舞台となる円谷学園の近くに毎年季節になると咲く巨大な花で、
その時期になると花粉症の生徒達は異次元や四次元空間を通ったり、テレポートしたりして登校している。
最後は花粉にキレたゼットンによって跡形もなく焼き尽くされてしまった。合掌。


MUGENにおけるジュラン

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
Kick_hopper氏提供のスプライトを用いて作られており、移動不可だがアーマー持ちで投げ無効という形で原作再現されている。
コマンドも大半がワンボタンと簡易で、主に花粉を飛ばしたり根による攻撃で攻める性能となっているが、
投げ必殺技「根(足元)」、超必殺技「突き刺し」には、同時及び連続で発動することはできないという制限がある。
AIはデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2023年03月19日 22:33