惣流・アスカ・ラングレー


「あんた、バカぁ?」

SFロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物。
担当声優は 宮村優子 女史。

綾波レイと並んで同作の二大ヒロインとして扱われている1人で、EVA弐号機パイロットの帰国子女にして、
飛び級で14歳にして大学を卒業し、英語、ドイツ語、日本語に堪能な才色兼備の美少女。
日本人とドイツ人のクォーターで、設定上は金髪だがアニメなどでは茶髪寄りに塗られる事が多い。

性格は強気で快活、そして自身の優れた資質・経歴に対して強いプライドを抱いている。
その一方で母親が発狂した挙句に自殺したという凄惨な過去を持っており、
上記の性格も成長の過程で得られなかった母性・自己愛を糊塗する為のものという面が大きい。
恋愛面ではツンデレ的な言動が目立つが、後述の旧劇場版での言動からヤンデレの先駆けと見做される事も多い。

元々はNERVのドイツ支部に所属していたが第8話で来日し、
以降は葛城ミサトの家でミサト、碇シンジとの共同生活を送るようになる。

彼女が登場した第8話以降は「新たな使徒が出現→エヴァやNERVメンバーの活躍で撃破」という、
王道ロボットアニメ的なエピソードが続き、日常生活の描写もラブコメ的な明るいものになっていった。
特にアスカの存在はその中心とも言えるものだったのだが……。

+ 以下ネタバレ
当初は保護観察役の加持リョウジに恋愛感情を抱いていたが、
日常生活や対使徒戦で行動を共にするうちにシンジへの信頼を抱いていき、やがて彼に対しても想いを寄せ始める。
来日から間もない頃は精神的にも余裕があり、シンジとの関係は周囲から「また夫婦喧嘩か」と揶揄されるほど良好だった。
初対面で自分のプラグスーツ(ページトップの赤い素肌に密着したスーツ)を貸しといて「やがて」もないもんだ、
とは当時のアンソロ本などで主に綾波からよく突っ込まれていたりする

しかし、(初号機の暴走込みで)パイロットとして着実に戦果を挙げていくシンジに対してアスカの戦績は伸び悩み、
プライドが傷ついた事で弐号機とのシンクロ率も低下するという負のスパイラルに陥ってゆく。
その事に関してレイからアドバイスを受けるも、前々からレイへの嫌悪感を抱いていたアスカはそれを拒絶してしまう。
様々な事に思い悩むシンジに彼女を支える余裕はなく、元恋人のミサトと縒りを戻した加持もアスカから離れていった。
更に第15使徒アラエルの精神侵蝕攻撃を受け、自身の醜い部分や過去のトラウマを徹底的に直視させられる。
追い討ちとばかりに加持の死を知らされたアスカの精神は完全に崩壊。物言わぬ廃人と化してしまう。

旧劇場版でもその精神は回復せず、ベッドに横たわる裸体をシンジの欲望のはけ口にされた挙句、
NERV壊滅を目論むゼーレ及び戦略自衛隊の抹殺対象として命を狙われる羽目になるが、
エヴァ弐号機に宿る母親の意志に気付いたアスカは正気を取り戻し、戦略自衛隊の撃退に成功する。
しかし、ゼーレから派遣されたエヴァンゲリオン量産機との戦闘で弐号機は八つ裂きにされ、鳥葬のように捕食されてしまう
直後に発動した「人類補完計画」による精神世界ではシンジに対する愛憎入り交じった壮絶な感情を吐露。
結果的にそれが補完計画を阻止する一因となり、アスカもLCLの海から帰還したが……。

新劇場版シリーズでは名前が式波・アスカ・ラングレーに改名された。
容姿や登場した経緯などは旧世紀版とほぼ同じだが、性格や出自に関する設定が変更されており、
ストーリー上の役割や迎えた結末も大きく異なる。

ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにも、シンジやレイと共に何度か登場している。
途中参加のため最初はシンジやレイより活躍する場面はあれど、終盤はやはりシンジに抜かされてしまいがち。
とはいえ旧劇場版再現で高性能な必殺技「ATフィールド攻撃」が解禁される事もあり、最後まで主力として扱える。
また、きつい性格故に他作品のキャラに煙たがられたりもするが、原作よりも早い段階で互いに仲良くなる展開も多い。
なお、『α』で共演した『勇者ライディーン』に明日香麗(あすか・れい)という女性キャラがいたので、アンソロジーコミックなどでは案の定ネタにされた。
ここまでなら「アムロ・レイシン・アスカだっているし、偶然だろう」で済まされるのだが、
エヴァの『新劇場版』に「マリ」も出てきたので(『ライディーン』には「桜野マリ」というキャラもいる)、そもそもこれネタの命名だったのかもしれない。


MUGENにおける惣流・アスカ・ラングレー

961000氏の製作したキャラが公開中。
エヴァには乗らずに生身でソニックグレイブやプログレッシブナイフを振るい戦う。
また、シンジを呼び出してパレットライフルによる援護射撃を行わせる技もある。
AIもデフォルトで搭載されており、性能は凶~狂くらいとの事。

ちなみにEVA弐号機もTonyADV氏によって製作されていたが、現在は入手不可。

出場大会

  • 「[大会] [惣流・アスカ・ラングレー]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2023年11月16日 23:16
添付ファイル