ウィルバート・オードリー氏が手掛けたイギリスの絵本『汽車のえほん』の登場人物(機関車)。
同作を原作とした
人形劇(後に
3DCGアニメ→2Dアニメに移行)『きかんしゃトーマス』の主人公と言った方が日本では通りが良いだろうか。
無論
『スパルタンX』の主人公ではない。
白い丸顔の付いた青い蒸気機関車の男の子。
性格は子供っぽく多少生意気で相手を罵る事もある。
罵った後に大きな事故やアクシデントに巻き込まれる事が多い。
同僚であるジェームスがエドワードの陰口を言った際、パーシーと一緒に怒ると言った仲間思いな面もある。
原型となったのは作者のオードリー牧師が麻疹で寝込んだ息子のために語った即興のおとぎ話で、
その後にプレゼントとして贈られたモデルのないオリジナルの機関車にその息子が名付けた「トーマス」から。
おもちゃのトーマスは緑色で、小ささと数字の1こそ共通だが、外見は今日知られたものとは異なっていた。
やがて息子から『汽車のえほん』にトーマスも出して欲しいとリクエストされた事で、
2巻からトーマスもソドー鉄道の汽車として線路を走る事になったのだ。
ちなみに原作絵本は群像劇なので主人公ではなく、当初は出番が多かったものの第18巻の登場を最後にしばらく未登場、
久しぶりに登場した第26巻では前書きにトーマスが自分たちを出してくれと訴えてきたので出したという主旨があったなど、
結構扱いが悪かったりした。
当初はサザン鉄道の新型汽車としてロンドンを走る予定だったが、手違いでソドー島に輸送されてしまい、
再送コストが高い事、担当機関士がソドー島の女性と恋に落ちて電撃結婚してしまった事などから、
サザン鉄道から格安でソドー鉄道に売却され、そのままソドー島の汽車として配備された。
その経緯から当初は民間企業の貨車たちに酷い悪戯をされる事もあったものの、
操車場で多くの車両を再配置する業務をこなして経験を積み、事故の救助などでの活躍も評価され、
新たに二両の客車アニーとクララベルをプレゼントされてファーカー線という支線を任せて貰える事になった。
またこの過程で他の機関車たちとも仲良くなり、業務の傍ら、様々な噂話に興じている。
以後はソドー鉄道ファーカー線の担当機関車として様々な業務を一生懸命にこなしながら、
ロンドンの展示会に参加したり、イギリス国立鉄道博物館に招待されるなど、ソドー鉄道の看板車両として認知されている。
前述の通り『きかんしゃトーマス』では主人公を務めている。
主人公として選ばれた理由としては主人公を決める事になった際、
数字の「1」が入っていた事で選ばれる事になったと言われている。
性格に関しては第2シリーズまでは原作通りで、記念すべき第一声が
「起きろよ怠け者!」だったのは語り草。
初期の日本語吹き替えが、よりによってあのアンパンマンと同じ戸田恵子女史のため、凄まじいギャップである
だが第3シーズン以降は前述した悪癖はほとんど無くなり、仕事熱心で仲間想いな性格に変更されている。
テレビシリーズでは登場する機会がさらに増え、トーマスが登場しない回を探すのが大変なほどである。
所謂ほのぼのした児童向け番組と思われがちだが、作中起こる列車事故は中々に現実的なものばかりで、
*1
擬人化されているからこそ楽しめるものの洒落にならない案件が多いため、我々も戒めとしたい所である。
あと信号師のミスとか車体トラブルみたいな事故でも、何故か機関車自身のせいにされがち
ソドー鉄道とトップハム・ハット卿はもっと再発防止に取り組むべき
ネット上ではどういうわけか、様々なPCゲームでモンスターやオブジェクト等をトーマスのモデルに置き換えるMODが製作されている
(『Skyrim』『
GTA5』『
バイオハザード RE:2』『
FF7R』『
ホグワーツ・レガシー』etc)。
中には、トーマスが怪物化したような人喰いの怪物「チャールズ」からオンボロ機関車で逃げ惑うホラーゲーム『Choo-Choo Charles』みたいな例もあったり。
まぁ我が国の俺らもアンパンマンやドラえもんをリアル調にしたりしてネットのおもちゃにしてるし、それの英語圏版な感じなんだろう…
(以上、ピクシブ百科事典より一部引用・改変)
MUGENにおけるトーマス・ザ・タンク・エンジン
ThomasMarioFan48氏が製作した
MUGEN1.0以降専用のキャラが存在。
現在は海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
ドットは1993年にリリースされたジェネシス(海外版メガドライブ)用ソフト『Adventure Series』のものを用いている。
操作方法は6ボタン方式で、機関車だけに轢き逃げを駆使して戦うが一枚絵で作られた
のりものキャラではない。
また、
ストライカーとして同僚である機関車のパーシーやジェームズ、トビーなどを召喚可能。
上記の他に、Camren Springer氏(現・Achilldude氏)が製作したものも存在する。
出場大会
*1
一例を挙げれば民間運輸会社管理の貨車がソドー鉄道機関車への悪戯としてブレーキをかけず、速度超過、
牽引機関車が懸命にブレーキを試みるも加熱により旧式のブレーキが発火し、そのままカーブに進入、脱線したというもの。
幸い怪我人も怪我機関車もなく、この事故をきっかけに該当機関車は鉄製の新型ブレーキに交換される事となった。
これは民間輸送会社が自社の所有する貨車をまともに管理しておらず整備不良の貨車が多かった事と、
まだ列車が低速だった時代に採用された木製ブレーキが、列車の高速化や大型化に対応し切れず、
発火事故が頻発したという史実を反映したもので、その他の事故も現実におきたものを参考にしたケースが多いのだとか。
ソドー鉄道でなければ大惨事である
最終更新:2025年02月04日 11:37